○第三の禁断


 今日は、あたしは、親友のホソちゃんの家に来ていた。
「ゆっくりしていきなさい」
 ホソちゃんのお父さんでもある牧野先生は、そういって自分の部屋に戻っていった。
 そんな牧野先生を見てホソちゃんが首を傾げる。
「おかしいですね。前は、バイちゃんが来ると邪魔だって思う程、居たのに」
「そうだったの?」
 あたしは、苦笑してしまう。
『きっと、『師弟姦淫』が封じられた事で、バイに対する性欲が失われたお蔭ですね』
 ミーちゃんの言葉にあたしは、頬を掻くしか出来ない。
「そんな事より、今日は、泊まっていけるのですよね?」
 あたしが、頷く。
「竹兄も一人暮らしの友達の所に泊まりに行ったからね」
『男子高校生の健全な、エッチなビデオの上映会ですね。妹にしか興味が無かった頃と比べると凄くまともになりましたね』
 ミーちゃんがうんうんと頷くが、妹のあたしとしては、あまり嬉しくないきもした。
 そんなこんなであたしは、ホソちゃんと遅くまで遊んでいた。
 そして二人で一つのベッドで眠る事にした。
「あたし、初めてホソちゃんと会った時、人形が動いてるって思っちゃった。だって、あんなに綺麗な女の子は、テレビでも見たこと無かったんだもん」
 あたしの言葉にホソちゃんが恥ずかしそうに言う。
「私も初めてバイちゃんに会った時、なんて明るく笑うのだろうって思いました」
 あたしは、笑顔で答えた。
「あたし達って相思相愛だね」
 半ば冗談のつもりでそういうとホソちゃんが本当に嬉しそうな顔をしてあたしに抱きついてきた。
『禁断の光よ!』
 ミーちゃんが指差す方向からあの禁断の光が現れて、ホソちゃんに入っていった。
『これは、六つの禁断の一つ『同性淫行』、バイへの愛情に反応したんだわ』
「何か激しく間違ってる気もするけど、やっぱ変身しないといけないのよね?」
 脱力感に満ちたあたしの質問にミーちゃんが答えてくれる。
『当然、そうしないと、彼女は、同性を襲い続けるわよ!』
 あたしは、諦めて呪文を唱える。
『六芒星の力を解き放たん、開放!』
 いい加減になれた魔法少女姿になるあたしを見て、ホソちゃんの真赤な目が更に輝く。
「素敵、バイちゃんは、本当に何を着ても似合います!」
「声が大きいよ!」
 あたしは、慌てて杖を掲げ、結界を張る。
『我が行いは、崇高なり、ここに我が園を開け、楽園!』
 これで一応、大丈夫な筈だと安堵の息を吐くあたしに、ホソちゃんは、何時もの穏やかな表情とは、違う、激しく興奮した顔で近づいてきた。
「愛し合いましょ」
 そのままキスをされる。
 反抗できないまま、舌を入れられた。
 ホソちゃんの舌は、あたしの口内を犯していく。
 いつかの竹兄のそれと違う、丁寧だが、強く、気持ち良かった。
 ようやく唇が離れた時は、軽い酸欠で、まともに物が考えられなくなっていた。
「バイちゃんの胸をじっくり見せて下さい」
 ホソちゃんは、そういって呆然としているあたしの上着を脱がし、まだ膨らみが小さい胸を露にする。
「バイちゃんのお胸」
 ホソちゃんは、その綺麗な指で、優しく揉み解してくる。
「ウゥゥゥン!」
 とっても気持ちよかった。
 牧野先生の触手で攻められた時は、魔法を使うまでは、ただ痛いだけだった。
 しかし、ホソちゃんのそれは、気持ち良いのだ。
「感じて居るのですね?」
 ホソちゃんの言葉にあたしは、横を向くとホソちゃんは、乳首を指で優しく揉み解しながら言う。
「隠しても無駄ですよ、乳首がこんなに勃起しているのですから」
「アアァァァン!」
 声を漏らして感じてしまうあたし。
「本当に可愛い。食べちゃいましょう」
 ホソちゃんは、そう言ってあたしの乳首を口に含む。
「駄目!」
 制止するあたしを無視してホソちゃんは、乳首を吸い始める。
「気持ちいい!」
 あたしの体から抵抗の力が抜けていく。
 そして、最後に軽く噛まれた時、あたしは、軽くいってしまった。
 脱力するあたしにホソちゃんは、妖しい笑顔を向けて言う。
「まだまだですよ」
 ホソちゃんの舌があたしの肌を伝って、割れ目につく。
「バイちゃんのここ、ピンク色で可愛い」
 そのまま、指と舌でオマンコの入り口を皺の一つ一つまで触ってくる。
 それは、甘美だった。
 竹兄の時の強引さでも、牧野先生の時の激しさでもないあたし以上に、あたしの体を知っているようなテクニック。
「ホソちゃん、もっと、もっと、もっとしてぇぇぇぇ!」
 あたしは、自分からホソちゃんの行為を求めていた。
「バイちゃんってエッチなのですね」
 ホソちゃんは、オマンコから顔を外して言って来る。
 顔が真赤になるのが解るが、この感覚には、勝てない。
「止めちゃダメェェェェ!」
 あたしの言葉に答えてホソちゃんの指と舌が再びあたしのオマンコを優しく犯してくる。
「良い、いい、イイィィィ!」
 あたしは、ホソちゃんがくれる快感に素直に反応していた。
 そして、ホソちゃんの舌は、遂にオマンコの上にあるお豆に到達する。
「バイちゃんの誰も触れられた事もないクリトリスを今から犯すのね」
 その瞬間、あたしは、軽くいってしまった。
 オマンコにチンポをいれられのとは、違った強烈な快感があたしの体を通り抜けた。
「バイちゃんって感じやすいんですね」
 本当に嬉しそうにそう言うホソちゃん。
「イイィィィィ! 気持ちいいのーーーーーー!」
 ホソちゃんの舌と指は、クリトリスを中心に攻めてくるが、決して単調にならず、十本しかない指が二十本にも三十本にも感じた。
「バイちゃんのオマンコ、グッチョグチョ」
「そんな恥ずかしいことを言わないでよ!」
 あたしの言葉にホソちゃんは、自分のオマンコを広げて見せてくる。
「私もグチョグチョなの。確かめて」
 あたしの目の前に広げられたホソちゃんのオマンコは、自分で言うとおり、いやらしく濡れていた。
 そこから立ち上る甘美な香りにあたしの舌が自然と伸びていく。
「ウフフフフフ。もっと味わって、私の事を知って」
 そのままあたし達は、お互いのオマンコを舐めあう。


 最初は、たどたどしかったあたしも、自分のオマンコを舐める舌の動きに合わせて舌を動かす事でホソちゃんを悦ばせられた。
 そして、何度も絶頂に達した後、少し寂しそうにホソちゃんが言った。
「バイちゃんと愛し合えて嬉しいですけど、出来ればスクール水着で愛し合いたかったです」
『あの先生の娘ねー。バイ、『師弟姦淫』を封印した貴女なら、その子と一緒に服装を変えられるわよ』
 ミーちゃんの言葉にあたしは、杖をホソちゃんに向けて呪文を唱える。
『汝の望みし、姿の衣を見に纏わん、華美!』
 そして、あたし達は、スクール水着姿に変身する。
 微笑み、強く抱きついてくるホソちゃん。
「直接の時とは、スクール水着越しの快感が素敵。バイちゃんが相手だともう堪らない!」
 ホソちゃんは、スクール水着の股間部分をずらして、オマンコ同士をくっつける。
「汚い男とでは、味わえない密着感、最高ですわ!」
「うん、スゴイ! あたしのオマンコとホソちゃんのオマンコが一つになったみたいで、少し動いただけで物凄く気持ちいいよ!」
 あたしのオマンコの襞の一枚一枚が、ホソちゃんのオマンコの襞の一枚一枚と絡み合い、どこからがあたしで何処からがホソちゃんなのか解らなくなる一体感があたしを満たしていく。
「ホソちゃん、あたし、イッチャウゥゥゥゥ!」
「バイちゃん、私も、イッチャイマスウゥゥ!」
 あたし達は、激しい絶頂を感じあった。


 脱力してベッドの横になったあたし達。
「凄く気持ちよかったね?」
 あたしの言葉にホソちゃんは、壁に張られたあたしの写真を見て言う。
「あのチアリーダー姿のバイちゃんともエッチをしたかった……」
 言葉を無くすあたしの肩を叩きミーちゃんがいう。
『諦めなさい。相手が満足するまで続けるのよ』
 あたしは、諦めて再び呪文を唱える。
『汝の望みし、姿の衣を見に纏わん、華美!』
 チアリーダーのコスチュームになったあたしを見てホソちゃんが嬉しそうに近づいてくる。
「今夜は、もう眠れません。一緒に朝日が昇るのをみましょう」
 そして、ホソちゃんとの第二ラウンドが始まった。


「私、もう思い残すことは、ありません」
 そのまま眠ってしまうホソちゃん。
 子供の頃に見ていた魔女見習いのコスチュームを着たあたしが、窓から正面に見える太陽に灰になりかけていた。
『それは、あれだけ好きなだけいろんなコスチュームでエッチすれば思い残すことも無いでしょうね。女性同士のエッチは、際限が無いって本当ね』
 あたしは、お腹のヘキサグラムの右上の頂点が光っているのを確認し、いき過ぎて力が入らない体で無理に杖を掲げて呪文を唱える。
『下界の者と共に歩まん、降臨!』
 楽園が解けて、全てが元通りになる。
 体の疲れも取れたが、寝不足だけは、とれない。
「あたし、寝る」
 横になるあたしにミーちゃんが言う。
『そうね、快楽の魔法も無しで、あんなに絶頂に達したんだからね』
 そうだ、あたし、魔法無しのエッチで感じちゃったんだ。
 でも、今は、そんな事よりひたすら眠かった……。


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