○第四の禁断


 「バイちゃん、また明日!」
 そういって、先に帰っていくホソちゃん。
 あたしが、手を振っているとミーちゃんが言う。
『少し寂しそう、どうしたの?』
 あたしは、小さく頷く。
「前は、待っててくれたのに、この頃は……」
『仕方ないわよ、『同性淫行』と一緒にバイに対する異常な愛情が封印されたんだから。いまは、単なる友達。これが正しい形でしょ?』
 ミーちゃんが言っている事が正しいって事は、解る。
 でも、禁断を封じる度に、あたしの大切な人が離れていく気がした。
 それでもあたしは、首を横にふり、気を入れ直す。
「今は、エービくん達にサッカーで勝つことを考えないと。やっぱり開発中のブーストサイクロンを完成させないといけないかな」
 しかし、いくら待っても、サッカーボールを取りにいったエービくん達が帰ってこない。
「何をやってるのかな?」
 結局、あたしもサッカーボールがしまってある体育倉庫に向かった。


「すげえ、もろだぜ!」
 エービくんが、そういって唾を飲む込む。
「僕にも見せてよ!」
 オトロくんがそれにかぶりつくエービくんを引き剥がそうとするが、エービくんは、相手にしない。
「こっちにもあるから、こっちを見てろよ」
 ヒイラメくんがそういって古い跳び箱の中に隠されていた本の一冊を投げ渡した。
 三人が本に集中しきっていたので、あたしは、容易に気付かれずに近づくことができた。
 そして、棚の上のバレーボールの籠を倒してエービくん達にぶつける。
「痛えな! 何をしやがる!」
 こっちを見るエービくん達にあたしが言い返す。
「それは、こっちの台詞よ! 何時まで待たせるつもりなの!」
 それに対してエービくんが手元の本を見せて言う。
「しかたないだろ、こんなすげえお宝を見つけちゃったんだからよ」
 あたしは、それを見て顔を真赤にして怒鳴る。
「馬鹿、小学生がそんな本を読んじゃ駄目なんだよ」
 その言葉にヒイラメくんが意地の悪い顔をして言う。
「へーそれじゃ、バイは、これがどんな本だか解るんだ? 僕達は、解らないから教えて欲しいね」
「それは……」
 あたしが言葉に詰まるとここが攻め時とエービくんも言ってくる。
「そうだ、そうだこの本がどういう本なのか教えてくれよ」
「エービくんは、さっきお宝って言ってたでしょ!」
 怒鳴るあたしにオトロくんがため息を吐く。
「……バレバレだよ」
 ヒイラメくんは、余裕の態度で言う。
「解ったよ、だったらこれは、バイが先生に届けてくれるよね?」
 あたしは、慌ててしまう。
「どうしてあたしがそんな事をしないといけないの!」
 ヒイラメくんがエービくんを指差して言う。
「僕達だとこれの意味を知ってる、こいつが盗むからだよ」
「そ……そんなことは、しねえよ!」
 慌てて弁明するエービくんだったが、ヒイラメくんに耳打ちされて笑顔になって言う。
「そうだな、魔がさすこと事もあるかもしんないな。しかし、この本の価値を知ってるのは、俺だけだから、後の二人は、邪魔しないかもな」
「何が言いたいのよ!」
 あたしが、言うとヒイラメくんが言う。
「知りたいんだよ、この本の価値を。バイ、説明してよ」
 意外な展開に戸惑いながらあたしは、反論する。
「エービくんに聞けばいいでしょ!」
 それに対してヒイラメくんが肩を竦めて言う。
「独り占めしたい、エービが本当の事を教えてくれるとは、思えない。ここは、第三者のバイに説明して欲しい」
『若いのに羞恥攻めなんてマニアックね』
 ミーちゃんの言葉を無視してあたしが恥ずかしいのを我慢して言う。
「だから、それは、エッチな漫画なの。背表紙にも成人ってマークがついてるでしょ? 子供が見たら駄目なの」
「俺は、大人だぜ!」
 エービくんは、そういってズボンを下ろす。
 そこには、小さな赤ん坊の様なチンチンがあった。
「……どこが?」
 思わず言ってしまった。
 エービくんは、涙目になって怒鳴ってくる。
「チンチンに毛が生えているだろうが!」
 確かに生えてた、一本だけ。
 あたしは、一気に力が抜ける。
「はいはい、大人ですね」
「お前だって子供の癖に! これならどうだ!」
 エービくんがオトロくんに近づくと一気にズボンを下ろす。
「止めろよ!」
 オトロくんが慌てて隠そうとするが、あたしは、見てしまった、とても小学生とは、思えない立派なチンポを。
「バイ、お前もエッチだったんだな、そんなにオトロのチンチンに興味があるのか?」
 あたしは、慌てて視線を逸らして言う。
「そんなの、お父さんのと比べたら小さいもん」
 でも竹兄より大きいかもしれない。
「何で父親のチンチンなんて知ってるんだよ! まさか、お前、まだ父親と一緒にお風呂に入っているのか?」
 今度は、エービくんが馬鹿にしてくる。
 あたしは、反射的に怒鳴ってしまった。
「そんな本で満足しているガキに言われたくない!」
 その一言に、ヒイラメくんが手を叩く。
「そうだよ、今、僕達だけなんだよな……」
 その言葉にいやらしい雰囲気を感じたあたしが、思わず後ずさる。
「ヒイラメ、何を考えてるんだ?」
 エービくんが聞くとヒイラメくんが答えた。
「お前もセックスしたいだろ。バイにしてもらおうぜ」
「それは、本当にやばいよ!」
 オトロくんが止めるが、エービくんがぎらついた目で言う。
「良い考えじゃ無いか。やってやろうぜ!」
「……嘘でしょ?」
 あたしの言葉にエービくん達は、答えない。
『バイ、禁断の光よ!』
 ミーちゃんの叫びと共に禁断の光が現れて、三つに分かれるとエービくん達に入っていった。
「どうしよう?」
 それに対して、ミーちゃんが答える。
『丁度良いじゃ無い。ここであれ、『級友多淫』を封印すれば、あの子達の貴女への性欲も消えて一石二鳥よ』
「人事だと思って!」
 あたしが怒鳴っている間にも真赤な目でそれぞれのチンポをいきり立たせるエービくん達。
「おい、誰か居るのか!」
 外から聞こえる先生の声にあたしは、覚悟を決めた。
『六芒星の力を解き放たん、開放!』
 魔法少女になったあたしは、素早く杖を掲げて呪文を唱える。
『我が行いは、崇高なり、ここに我が園を開け、楽園!』
 結界が張られる。
 そしてまず、あの大きなチンポを持ったオトロくんに近づく。
「まずは、オトロくんからやる?」
「入れさせろ!」
 さっきまでの躊躇が何処に行ったのか、すぐさまあたしに覆い被さって来た。
 そして、準備も無しに入れ様と必死に腰を振るが、全然入らない。
 あたしが痛みを堪えているとミーちゃんが言う。
『いくらなんでもサイズ的に無理ね。これは、『同性淫行』を封じた事で使える様になった快楽の上位魔法を使うしかないわね』
 あたしの脳裏に新しい呪文が浮かぶ。
『生殖の力を熟成させたまえ、成熟』
 その瞬間、あたしのオマンコが濡れ、オトロくんのチンポを咥え込んだ。
「太いぃぃぃぃ! オトロくんのチンポ、太すぎて、オマンコを埋め尽くしてる!」
「バイの中、気持ち良過ぎる!」
 そう叫んでオトロくんは、激しく腰を振る。
 その度にあたしは、オマンコが引き抜かれそうな強烈な衝撃を受けた。
 しかし、成熟の魔法を使ったあたしには、それは、頭を真白にする快感でしかなかった。
「もっと、もっと! あたしのオマンコを引き抜いて!」
 そんなあたしの目の前にエービくんの粗末なチンポが差し出される。
「俺のを舐めろ!」
 必死に言っているが、大人顔負けのチンポをオマンコで味わってるあたしにしてみれは、可愛く思えてしまう。
「いいよ。舐めてあげる」
 小さな、まさにチンチンを舐めて、あげた。
 しかし、エービくんは、いくら舐めて、扱いても射精す事は、無かった。
 あたしが、戸惑っているとミーちゃんが言う。
『そのこは、まだ精通が来ていない。本当に射精も出来ない子供だったみたいね。成熟の魔法の効果の見せどころよ』
 あたしは、微笑み言った。
「あたしのおっぱいをしゃぶって」
 エービくんは、言われるままにあたしのおっぱいをしゃぶった。
 オトロくんの腰の動きに合わせてオマンコを締め付ける。
「出る!」
 オトロくんがそう叫んで射精する。
 オトロくんのザーメンは、オマンコの奥の奥、子宮まで染み渡る。
「あたしもでちゃうぅぅぅぅ!」
 あたしは、エービくんがしゃぶって居るおっぱいから母乳を出した。
 それを飲み込んだエービくんは、叫ぶ。
「チンチンが燃える!」
 そして、エービくんの子供チンチンが立派なチンポに成長した。
 いきなりの変化に戸惑うエービくんを見て、あたしは、オトロくんのチンポから抜け出して、エービくんに跨り、チンポを咥え込んだ。
「おお、チンチンが溶けちまう!」
 エービくんは、それだけで射精してしまう。
「早いんだね?」
 あたしの言葉にエービくんが叫ぶ。
「うるさい、男は、体力だ!」
 まだ大きいままのチンポで下からあたしを攻めて来た。
「良いわ、もっと、もっと、突いて!」
 あたしは、オマンコから昇って来る快感に溺れていた。
 そんな時、いままで一人、参加していなかったヒイラメくんが年相応のチンポを扱きながら近づいてくる。
「ちょっと待っててね、直ぐ終るから……アアアアァァァァァン!」
「終るか!」
 エービくんは、また射精しながらもチンポを立たせ続け、腰を動かし続ける。
「待てない!」
 そういってヒイラメくんは、あたしの腰を掴むとお尻の穴にチンポを押し込んで来た。
「駄目! そこは、違うよ!」
 あたしが、逃れようとするが、確り腰を抑えられて、逃れられない。
 そのまま、チンポがあたしのお尻の中に進入してくる。
「良いよ、バイのお尻、良い!」
 そういって激しく腰を振るヒイラメくん。
「負けないぞ!」
 エービくんも腰の動きを速める。
 前後からの攻めにあたしは、ただただ感じるしか出来なくなっていた。
「凄すぎるぅぅぅぅ! おかしくなっちゃう!」
 あたしは、何度もいってしまう。
 そして、回復したオトロくんが我慢しきれずあたしの口にチンポを押し込み、頭を掴んで強引に前後させてくる。
「舐めろ、舐めろ、舐めろ!」
 あたしは、もうまともな思考が出来なかった。
 言われるままにしゃぶり、オマンコとお尻を襲う快感にただいき続けるしか出来なかった。


 何度か場所を変え、満足したのかエービくん達は、意識をうしなった。
 あたしは、呆然としていると、ミーちゃんが言って来た。
『無事、『級友多淫』を封じたみたいね』
 あたしが、お腹のヘキサグラムを見ると、左上の頂点が光っていた。
『早く帰らないとお兄さんが心配するわよ』
 あたしは、頷き杖を持って呪文を唱える。
『下界の者と共に歩まん、降臨!』
 何時もと同じ様に全ての痕跡が元に戻る。
 当然、エービくんのチンポもチンチンに戻ってしまって居た。
『何、物欲しそうな顔をしてるの?』
 あたしは、慌てて否定する。
「そんな事は、無いもん!」
 ミーちゃんは、苦笑しながら言う。
『もしも、あれが元のままでもそれが貴女を襲うことは、無いわよ。あの強力な性欲も『級友多淫』と一緒に封じてしまったから』
 そうだった。
 そうなることを望んでいた筈なのに、何故か凄く、もったいない気がするのは、きっと気のせいにして、あたしは、家に帰った。


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