OPAOLCEP_03:ヨーコ
リトル・イーストブルーと呼ばれる島がグランドラインには、あった。
そこは、イーストブルー出身の住人がイーストブルーをまねした様々な建物を建てていた。
そんな島には、海軍も常駐して居なかった。
数年前までは、一人の男が居たのだが、その男も海賊にやられた。
その男の娘、ヨーコは、父の形見である軍服を着て、巨大カブトムシのボスと共に島の平和を護っていた。
しかし、そんなある日、ボスの様子がおかしくなった。
「どうしたのボス?」
ボスと心を通わせられるヨーコが心配そうにするとボスが少し悲しげに寿命が近いことを告げた。
「そ、そんな! 死んじゃ嫌!」
そう叫ぶヨーコだが、ボスは、ただ沈黙するしかない。
「仕方ないことなんだよ」
そう諭す、村長のファブル。
「でも、でも……」
納得できないヨーコに周りの大人達は、同情の視線を送るのであった。
落ち込むヨーコを自称ナミファンクラブのオレナミの一同が励ます。
「そうだ、ボスにメスカブトをあてがって子供を作らせればいいじゃん」
「そうそう、ボスだって魅力的なメスカブトを見れば元気になるさ」
「男ってそんな生き物だもんあー!」
「ボスをあんた達と一緒にしないで!」
怒鳴るヨーコであった。
その夜、ヨーコは、一人ベッドで泣いていた。
「もう、何がメスカブトよ。ボスは、ボスは……」
そんな中、ヨーコが呟く。
「そうだよね、子供が出来れば良いんだよね」
ヨーコは、貰ったばかりの女の子の日、生理用品を見る。
「あたしだってもう赤ちゃん出来る体なんだ」
自分のお腹を見てつばを飲み込む。
「あたしだってお母さんに成れるんだよね」
大人への階段を登り始めたばかりの子供の無垢な思いがヨーコを暴走させる。
ボスの休む森の奥にヨーコがやって来た。
「ボス、起きてる」
本来夜行性のカブトムシであるボスは、当然起きていた。
「ねえ、ボスは、子供が欲しいと思ってない?」
ボスが動揺する。
生物として子供が欲しいと思うのは、当然の事であり、本能である。
元々ボスは、海賊王と死闘を繰り広げた大海賊、金獅子のシキが戦力にする為に、SIQと呼ばれる薬を使って変化された生物である。
生殖能力も強化されているボスは、死期の近づきに伴い子孫繁栄本能もかなり危険なレベルに達していた。
それでも暴走しなかったのは、生殖に適した相手の不在であった。
自分と同じサイズのカブトムシのメスが居ないその為、募る一方の生殖本能を抑えるのにボスは、余計に死期を早めようとしていた。
「あたし、ボスの赤ちゃんだったら産んでも良いよ」
父親の形見の軍服を脱いだヨーコは、裸だった。
生まれたままの姿を晒すヨーコにボスの本能が反応した。
人間は、違う生き物、そう意味づける要素が一つ取り外され、元々ボスにとって好意を持っていた存在という事がプラス要素に働き、ボスの生殖器は、反応してしまった。
一度、動き始めた本能は、止まる事を知らなかった。
ボスは、本能のままにヨーコに圧し掛かり、割れ目に生殖器を押し当て、擦りつけていく。
ヨーコは、眼を瞑り、その瞬間を待っていた。
そして生殖器がヨーコの割れ目にめり込んでいく。
激痛に歯を食いしばるヨーコにボスの動きが止まった。
それを感じ、ヨーコは、顔を引きつらせながらも笑顔で答える。
「だ、大丈夫だよ。こんなの、アミーゴ海賊団の奴等にやられた時に比べたらへっちゃら」
無理しているのは、明らかだったが、その思いがボスにも通じた。
再び動き出すボスの生殖器に必死に痛みを堪えるヨーコ。
幸か不幸か、ボスの生殖能力強化には、相手のメスを欲情する効果を発揮する体液も存在した。
生殖器より分泌される体液が徐々にヨーコを雌の体に変化させていく。
薄れていく痛みとそれと反比例するように増幅する快感にヨーコは、戸惑う。
「嘘、コレなに?」
しかし、快感ともに愛液を滲ませ始めたヨーコのオマンコは、性欲に耐え続けていたボスにとっては、抗いようが無い快感を生み出して居た。
そして子種を吐き出すボス。
「凄いぃぃぃ! ボスの赤ちゃんの素が出てるぅぅぅ!」
ボスの体液の効果によりロストバージンにも関わらず、絶頂に達するヨーコであった。
快感の余韻に浸るヨーコをボスは、触覚で優しく愛撫する。
激しい快感の後の緩やかな快感は、ヨーコを包み込み、眠りに誘うのであった。
「ボス、今日もやろう」
あれからヨーコは、暇さえあればボスと共に人気の無い所にいっては、生殖行為を行っていた。
父親の形見の軍服を脱いでヨーコの全身を触覚で愛撫するボス。
「アァァァン! ボス、触覚って優しく、気持ち良いよ」
少し前まで何も知らんなかった少女とは、思えない蕩けた表情をするヨーコは、ボスの生殖器を口を含む。
「ボスのこれ、凄く美味しいよ」
微笑むヨーコであったが、そこには、妖しい影が浮かび始めて居た。
十分に濡れたヨーコのオマンコにボスの生殖器が突き刺さる。
「アァン! いきなり奥まで入れちゃ駄目、直ぐにイッちゃうよ!」
知識として知らなくても絶頂を自らの体で理解し、イクって言葉を使い始めたヨーコ。
そして、そんなヨーコの姿に性欲を昂ぶらせたボスが更に生殖器を激しく動かす。
「駄目って言ってるのにぃぃぃ! イクゥゥゥ!」
あっさり絶頂に達するヨーコ。
そんなヨーコの締め付けにボスの生殖器から子種が吐き出されるのであった。
「熱いぃぃぃ! またイクゥゥゥ!」
敏感になった子宮に熱い子種を撃ち込まれ再び絶頂に達するヨーコであった。
「ボス、大好きだよ」
そういって、首に手を回して唇を口に当てるヨーコ。
その子宮では、強化された生殖能力がその成果を上げていた。
「ヨーコ、この頃、太ってないか?」
自分の店で食事を奢るミツボシに対してヨーコが笑顔で答える。
「それは、ここの料理が美味しいからいっぱい食べてるからだよ」
「そうか! そうだよな! うん、子供が多少太ったくらいが丁度良いんだよ!」
褒められて嬉しそうにするミツボシを横目にヨーコは、お腹を撫でる。
「二人分、食べるのも大変だけどね」
「ボスも元気になったし、良いことずくめだな」
ミツボシの言葉通り、ヨーコが嬉しそうに答える。
「そう、寿命なんてボスには、無かったんだよ!」
そう答えるヨーコ。
しかし、それは、間違っていた。
ボスが元気に見えたのは、それまで我慢していた性欲本能を我慢する事をしなくなったからであり、寿命が伸びた訳では、無かった。
数週間後、ヨーコは、そろそろ誤魔化すのが難しくなってきたお腹を隠しながらボスの下に向った。
「ボス、今日は、気持ち良いことしよ?」
子作りという当初の目的を達成した後もヨーコは、ボスとの生殖行為を続けていた。
既にこの時点で、ヨーコは、ボスの体液の中毒症状を起こしていたのだ。
しかし、ボスは、その目を開くことは、無かった。
「ボス、どうしたの?」
ヨーコが必死にボスを揺するが、ボスは、ピクリとも動かなかった。
「ボス! 眼を開けてよ!」
叫ぶヨーコ。
ボスの寿命が尽きたのだ。
ボスの死骸は、島民みんなで埋められた。
その中にヨーコの姿は、無かった。
「ヨーコの奴は、大丈夫だろうか?」
ファブルが心配する中、ヨーコは、一人、家の中で悶え苦しんでいた。
「ボス、ボス、ボス! ボスのが欲しいよ!」
中毒の禁断症状が出ていた。
自らの割れ目を抉るように弄るが、とても満足が得られなかった。
そんな中、奇跡が起こる。
満たされない自慰行為に疲れぐったりしていたヨーコの腹が跳ねた。
「な、何かが、お腹の中を通っていく」
その言葉通り、ヨーコの腹が内部からの蠢きに合わせて隆起していた。
そしてそれは、どんどんと下降していく。
「す、凄いぃぃぃ! これ凄く気持ち良いぃぃぃ!」
満たされて事が無かった絶頂を繰り返すヨーコ。
その割れ目から顔を出したのは、幼虫。
その体液は、ボスの体液と同様の効果を持っていたのだ。
「……ボスとあたしの赤ちゃん」
しかし、それは、一匹では、無かった。
「ま、また来るぅぅぅ!」
次々とヨーコの、母親のに快感を与えながら生れ落ちる幼虫達。
そして、全ての幼虫を産み落とした時、ヨーコは、全てのカロリーを失って、骨と皮だけの姿に変っていた。
そのままだったら、ヨーコは、死んで居ただろう。
幸いにも発見が早く、一命を取り留めた。
ヨーコの急激な変調は、心の支えであったボスを失った事によるショックだれもがそう考えた。
少なくとも、ヨーコの部屋から外に伸びる体液との因果関係に至る者は、居なかった。
それから暫くして、ヨーコがある程度、回復した頃、島には、新しい住人が居た。
「小ボス!」
そう呼ばれるボスにそっくりだが、多少小さなカブトムシ達が現れたのであった。
小ボスは、島の皆に愛される。
その中、自分の子供の様に接するヨーコに島の人々は、ヨーコが再び元気になると安堵した。
そして数ヵ月後、家から出てこないヨーコに不安を感じ、ファブルがヨーコの家にやって来た。
「ヨーコ、大丈夫か!」
そこでみたものは、ファブルの常識から外れ居た。
「もっと、もっとお母さんを愉しませて!」
ヨーコは、自分が生んだ小ボスと生殖行為をしていたのだ。
「ヨーコ、何をしてるんだ!」
「赤ちゃん、赤ちゃんを作ってるの! ボスともこうやって小ボスを作ったんだよ」
無邪気とも思える笑顔でとんでもない事を語るヨーコにファブルは、後退る。
「そ、そんな事が、人とカブトムシの間で赤ちゃんが出来る訳が……」
「丁度、今、産まれるから見て。アァァァン! 急ぎ過ぎぃぃぃ! イクゥゥゥ!」
絶頂に悶えるヨーコの腹が不気味に蠢き、そしてその割れ目から新たな幼虫が生れ落ちた。
「最高、赤ちゃんを産むのってサイコーに気持ちいいぃぃぃ!」
それは、完全な雌の顔であった。
「正気に、正気に戻ってくれヨーコ!」
血反吐を吐く様に叫ぶファブルの言葉がヨーコに届く事は、無かった。
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