01:OLを染め上げる女子中学生


 ・猫子
 あたしの名前は、白百合(シラユリ)猫子(ネココ)、十四歳の女子中学生。
 あたしの生まれた隠れ里は、百合に為の、百合による、百合の世界。
 女性同士の愛情と快楽が全ての世界。
 昔は、子供を産む為に仕方なく男に抱かれていたといっていたが、近頃では、買って来た精子を双頭ペニスに仕込んで妊娠させるのが主流だ。
 あたしは、そんな歪んだ世界に嫌気がさして、里を抜け出した。
 今は、東京であても無く彷徨っていた時に出会ったニューハーフのママ、キャサリンの家に同居させてもらっている。
 戸籍の偽装等など色々お世話になっているので、お礼のお金を稼ぐ為に始めた、レイプガールの仕事。
 ターゲットの女性を里で培ったレズ業で無理やり同性愛者にする。
 男女間のトラブル等の解決方法としてそこそこ流行っている。
 そして今日もキャサリンが依頼を持ってきた。
「今回のターゲットは、一流企業に勤めるOL、鈴木和美。現在の恋愛中の彼氏が上司の娘と結婚したいので、平和的に別れたいんですって」
 あたしは、舌打ちをする。
「これだから男は、最低なんだ」
 そんな言葉にキャサリンが言う。
「そんなんじゃ、何時まで経っても男性とまともに話せないわよ」
 そうなのだ、キャサリンは、大丈夫なのだが、里での生活の後遺症で、男性とまともに会話できない。
 だから普通のバイトが出来なくて、仕方なく、忌まわしい里での業でお金を稼いでいるのだ。
「解ってる。とにかく、あたしは、普通の男性と結婚して、普通の家庭を築くんだから。そのためにもお金が必要。この仕事を請けるよ」
 こうしてあたしは、新しいレイプガールの仕事を始めるのであった。


・鈴木和美
 今日も一日の仕事が終る。
 そして、お互い新人の頃から付き合っている彼を見る。
 彼とは、この頃忙しいのか、デートも出来ていない。
 社内恋愛がばれるとお互いの為に成らないと、秘密の関係を続けているので、声を掛けずにフロアを出ようとした。
 すると、同期の男性、加藤さんがやってきて言う。
「鈴木さん、今帰るんだったら、一緒に帰らないかい?」
 それに対して、あたしは、手を横に振って言う。
「御免、あたしは、山田さんを応援する事に決めているから」
「あいつとは、もう終った。僕が、本当に付き合いたいのは……」
 意味ありげに目であたしを見てくる加藤さん。
 しかし、あたしは、確りと加藤さんを見て言う。
「何度も言わせないで、あたしは、山田さんの味方、それにあたしにも好きな人が居るの」
 舌打ちする加藤さん。
「きっと振り返らせて見せる」
 そんな中、彼がやって来て言う。
「加藤、お前の仕事は、まだ終わっていないだろう」
「明日やれば良いだろう! 誰もがお前みたいな出世馬鹿じゃ無いんだよ!」
 加藤さんがフロアを出て行く。
 そして、そんな加藤さんを寂しげな顔で見る山田さん。


 あたしは、山田さんを慰める為に一緒に喫茶店に行った。
「加藤さん、この頃冷たいんです。それに、お父さんが加藤さんは、相応しくない、もっと仕事が出来る人が良いって」
 山田さんのお父さんは、うちの会社の専務で、いずれは、社長になるかもって言われている。
「それでも、好きなんでしょ?」
 あたしの言葉に山田さんが頷く。
 この気持ちは、男には、解らない。
 男は、セックスすれば自然と愛情が生まれるって言うけど、女は、どんなに体を一つにしても、好きになれない相手は、愛せない。
「加藤さんもきっと山田さんの良さを思い出すわよ」
「鈴木さん!」
 あたしに抱きついてくる山田さん。


 そして、あたしは、帰宅ラッシュの電車に乗っていた。
「やっぱり、山田さんの言葉に甘えて、泊めてもらった方が良かったかな?」
 彼女は、父親に買って貰った会社の近くの高級マンション暮らしだ。
 何度か泊めてもらった事があるが、朝の占いを、朝食を食べながらゆっくりと見るという贅沢な時間だけは、物凄く羨ましい。
 そんな、空想をしていても、スケベオヤジの手があたしの体を半ば故意に触っているのですら我慢するしか無い状況は、変わらない。
「お姉さん、手すりに手が届かないの、抱きついて良い?」
 その天使の様な声は、あたし直ぐ傍、お臍の辺りから聞こえてきた。
 見下ろすと、そこには、ダブダブの制服を着た小学生くらいの少女が居た。
 可哀想に、周りの人に押されて、疲れ果てている。
「良いわよ。お姉さんにしがみ付いてなさい」
「ありがとう」
 その微笑みは、天使の様だった。
 少女は、あたしに腰に手を回して来た。
 少しきついが、この少女の為だったら我慢できる。
 電車は、走り続ける。
 途中、ブレーキやスピードアップで揺れる。
 その度にあたしを掴む少女の手がずれていき、ついに太股まで落ちてきた。
「ごめんなさい。でも手、上げられないの」
 あたしは、苦笑しながら言う。
「もう直ぐ乗り継ぎ駅だから、空くからそうしたら、直しましょ?」
 少女も頷く。
 しかし、問題は、意外な所で起こった。
 少女の指があたしの太股をまるで愛撫をする様に撫で始めたのだ。
 無論そんな訳が無い。
 電車の揺れで偶然、そんな風になっただけの筈。
 でも、ここの所、彼とエッチしてなく、欲求不満だったあたしの性欲が激しく刺激される。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
 少女の言葉に、顔を引きつらせながら笑顔で答える。
「……大丈夫よ」
 こんないたいけな少女に、あたしのいやらしい事を気付かれてしまったらいけない。
 あたしは、口を結び我慢する。
 しかし、一度火がついた性欲は、中々収まらず、それどころか、直接触られていないあそこまで濡れだす。
 正直信じられなかった。
 ただ、太股を触られているだけなのに、彼に直接触られている以上に気持ち良い。
『お出口は、左に変わります』
 車内アナウンスが流れる。
「もう少しを頑張って」
 これで、この状況から救われる。
 少し残念な気がするが、こんな少女にいかされたら一生物のトラウマになってしまう。
 そんな時、急ブレーキが掛かり、少女顔があたしの股間に直撃する。
 同時にあたしの敏感に成っていたクリトリスが激しく刺激された。
「アーーーン!」
 思わず、甘い声を漏らしてしまった。


 周りの視線が痛い。
 あたしは、駅に到着と同時にホームに降りて、女子トイレに向かった。
 個室に篭ると同時に下着を脱ぐと予想した以上に濡れていた。
 濡れた割れ目に指を当てる。
「このままじゃ帰れない。一回だけ……」
 そして指を動かし始めた時、合成的なシャッター音が聞こえた。
 音の先、ドアの上を見ると、さっきまで、あたしの足にしがみ付いていた少女が、携帯のカメラ機能で、あたしのオナニー姿を撮っていた。
「何をしてるの?」
 顔を引きつらせながらあたしが問いかけると、少女が言う。
「電車内であんなに激しくいったから、我慢出来なくなったと思ったけど、ここまで直ぐにマンズリを始めるとは、思わなかったよ」
 さっきまでの天使みたいな無邪気さは、何処に行ったのか、いまの少女には、小悪魔、それも淫靡な魅力があふれ出していた。
 いけないと思ったが、凄く可愛いと思えてしまった。
「何のつもり?」
 あたしの言葉に少女は、ドアを乗り越えて、あたしの前に降りるとその愛らしい顔を近づけて言う。
「貴女をレイプしに来たの」
 思わず爆笑してしまう。
「何の冗談? それとも実は、男の子で、でっかいチンポでも持ってるの?」
 あたしの軽口に少女は、キスで答えてきた。
 最初は、唇を啄ばむ様な優しいキス、唇が緩んだ瞬間、舌が侵入してきて、あたしの舌に絡みつく。
 そのまま、口全体が少女の舌に蹂躙されていく。
 押し返そうとすれば可能だろう。
 でも出来なかった。
 今までしてきたどんなキスより気持ち良いのだ。
 そして、あたしは、生まれて初めて、キスだけで絶頂に達してしまった。


 あたしは、少女と二人、ラブホテルに入っていた。
 形的には、あたしが先行して入った様に見えるが、全ては、少女に操られた結果だ。
 シャワーを浴びて出たあたしは、代わりにシャワーを浴びる少女に質問をする。
「何でこんな事をするの? まさか、前からあたしの事が好きだったとか、一目惚れとか?」
 少女は、軽く体の表面を拭うようにシャワーを浴びただけで出てきた。
「お仕事、貴女をレズにして、まともな恋愛を出来なくしてくれって依頼があったのよ」
 少女の言葉にあたしは、反発する。
「そんな、貴女みたいな女の子だったら、きっとモデルでも売れるわよ」
 これは、本音だ。
 少女は、肩を竦めて言う。
「残念だけど、あたしは、抜け百合だから、そういう一目に付く仕事は、駄目なの」
 意味不明な言葉を。
「とにかく、そんな事をしてご両親が悲しむわよ」
 その言葉に少女の目が鋭くなる。
「父親なんて解らない。母親は、何人も居た。里の女性全員が母親であり、姉であり、妹であり、娘だった。あたしのこの業も、そんな人達から無理やり叩き込まれたものよ!」
 そういってあたしの胸を揉み始める。
「アァァァン!」
 ただ揉まれただけなの、彼に揉まれた時の何倍も気持ち良い。
「嫌な事を思い出させたんだから、少し過激にするよ」
 そういって少女は、乳首を口に含む。
 激しく吸われる。
「駄目、痛い!」
 しかし少女は、口を離すどころかその胸を激しく揉み続ける。
 そうしていると、段々と痛みが薄れていく。
 快感となったそれに慣れたと思った時、次の衝撃が来た。
「噛まないで!」
 少女は、あたしの乳首を噛む。
 実際は、軽く歯を押し付ける程度なのだが、敏感になった乳首には、強すぎる刺激だ。
 そのまま、乳首を吸い上げられる。
「イッチャウゥゥゥゥゥ!」
 そのまま、胸だけで絶頂に達しさせられてしまった。
 ベッドに倒れるあたしに少女が言う。
「これからが本番だよ」
 その日、あたしは、女も肉欲で、好きな人を忘れられる事を知ってしまった。


・猫子
「お仕事、ご苦労様」
 そういってキャサリンが封筒を二つ出してくる。
 あたしは、その中身を確認して、数枚抜き出して、キャサリンに返す。
「これは、今月の家賃と生活費ね」
 キャサリンは、余計な事を言わず受け取ってくれる。
「それにしても偶然ってあるもんだね」
 あたしは、目の前の繁華街をラブホテルに向かう、今回のターゲットだった鈴木和美を見る。
「人を呪えば穴二つ。己の行いは、回りまわって自分の所に帰ってくるって事よ」
 キャサリンの言葉に苦笑してあたしが言う。
「とりあえず、あたしに不幸が回ってこないように、二人が末永く幸せで暮らせることを祈って」
 あたしとキャサリンが乾杯する。
 そして、鈴木とその同僚で、依頼人が和美をレズにしてまで別れて結婚しようとしていた山田が人目を気にせずキスをする。
 依頼人は、加藤、出世コースに乗った同僚を妬んだ上の依頼だが、そいつも、鈴木の事を好きだった。
 結局、男達は、お互いの相手を奪い合って、どちらも失ってしまったのだ。
「いい男だったから、あたしが慰め様かしら」
 キャサリンが上機嫌なのは、良い。
「明日は、学校あるからお休みなさい」
「おやすみなさい」
 キャサリンに見送られて、自分為だけの部屋に戻るあたし。
 あたしは、この生活を気に入っている。
 この生活を続けられるように、仕事を頑張ろう。

 そんな訳で、レイプガールの業務は、続く。


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