05番:大人に変身したかった少女


 あたしは、一人でテレビを見ていた。
 テレビの中では、魔法少女が、大人になっていろんな事件を解決していた。
「あたしも魔法を使って大人に成れたら、お父さんの役に立てるのにな」
 あたしの名前は、栗実(クリミ)真美(マミ)。
 他人より少し可愛いかなって思う小学四年生。
「真美、おみあげ買って来たよ」
 そういって大きなぬいぐるみを買って帰ってきたのは、優しいお父さん。
「ありがとう」
 あたしは、抱きついて頬にキスをする。
「何時も寂しい思いをさせている、お詫びだよ」
 微笑むお父さんにあたしは、首を横に振る。
「良いの、お母さんが居なくても、お手伝いさんも居るし。忙しいのに何時も帰ってきてくれるお父さんがお母さんの分まで愛してくれてるもん」
「真美、お前は、本当に良い子だ」
 お父さんがあたしを強く抱きしめる。
 お父さんに抱きしめられていると凄く気持ち良い。


 翌日、あたしは、学校からの帰り道、今度のお父さんの誕生日に何を送ろうか、考えながら商店街を歩いていた。
「お父さん、一番欲しいのは、なんだろう?」
 何をプレゼントしても喜んでくれるから逆に悩んでしまう。
「ここって何処?」
 何時もの商店街を歩いていた筈なのに、人気の無い所にきてしまった。
 そして、ふと見ると、変なお店があった。
「うーん、よろず屋さんかな?」
 あたしは、その店に入った。
 そこには、何も置いてなかったが、奥に少しだけ年上のお姉ちゃんが居た。
「ここって何のお店なんですか?」
 それに対してそのお姉ちゃんが言う。
「願いを叶えるお店だよ、貴女の願いは、何?」
 あたしの願い、それは、一つしかない。
「大人になってお父さんの役に立ちたい」
 それを聞いて少し困った顔をするそのお姉ちゃん。
「出来ないの?」
 その子は、眉を寄せながら言う。
「体を大人にするだけだったら可能だけど、でも、それだけじゃお父さんの役に立つのって難しいと思うんだよね」
「どーして?」
 あたしの質問にそのお姉ちゃんが答える。
「見ず知らずの女性にいきなり役に立ちたいと声を掛けられたら貴女ならどうする?」
 確かに、それっておかしい。
「何か手は、無いのかな?」
 そんな事を二人で悩んでいると、店の入り口が開いて、一人の女性が入ってきた。
「民木(ミンキ)さん、どうしてここに?」
 スーツが良く似合うこの人は、お父さんの秘書の人で、何度かあった事があった。
 民木さんが苦笑をしながら言う。
「社長に頼まれて少し様子を見に来たんだけど、いきなり変なお店に入ったから心配になって……」
 その言葉に不機嫌そうな顔をするそのお姉ちゃん。
「変なお店じゃない。ここは、願いを叶えるお店なの」
 それに対して民木さんが言う。
「どうやって?」
 そこでお姉ちゃんが固まる。
「やっぱり、嘘なのね。真美ちゃん帰りましょう」
「待って、このお姉ちゃんが言うには、いきなり大人に成っても相手が困るだろって言うの。それさえ何とかなれば大丈夫なんだよね?」
 あたしの言葉に民木さんが戸惑う。
「どういうことですか?」
 あたしは、民木さんに事情を話すと、苦笑しながら民木さんが言う。
「それでしたら、こういうのは、どうですか? あたしと体を取り替えるというのは、そうすれば、社長の役にたてますわよ」
 あたしが手を叩く。
「ナイスアイディア! お姉ちゃん、出来る?」
 そのお姉ちゃんは、二つの玉を取り出して言う。
「可能だよ。二人が、この玉をお臍に入れれば、本当に体を入れ替えるわけじゃ無いけど、擬似的に体を入れ替えたのと同じ状態になるよ」
 それを聞いて民木さんが言う。
「冗談ですよね?」
 そのお姉ちゃんが勝ち誇った顔で言う。
「信じなくても良いですよ。それにこれは、調査も含めてますから、この玉を通じてモニターさせてもらいますしね」
 それを聞いて民木さんが少し考えた後、言う。
「その効果は、確かなんですか?」
 それに対してそのお姉ちゃんが言う。
「勿論。モニターの件がOKだったら、ここでお臍に入れて試してみればいい。お互いが入れ替わりたいと願えば、代わるから」
「あたしは、良いよ!」
 あたしが返事をすると、民木さんも少し躊躇をしていたが頷く。
「解りました。やってみましょう」
 そして、あたし達は、お臍にその玉を入れた。
「「体を入れ替えたい」」
 その瞬間、目の前にあたしが居た。
 そして目の前のあたしが言う。
「嘘! 本当に体が入れ替わったの?」
 あたしは、体を見ると確かに、民木さんの体だ。
 あたしは、嬉しくてジャンプする。
「やった! これでお父さんの手伝いが出来る。お姉ちゃん、ありがとう」
 そしてあたし達は、お店を出た。


 元の体に戻った後、民木さんは、あたしを喫茶店に連れて行ってくれた。
「ただ単に入れ替わっただけでは、役に立つことは、出来ません」
「どうして?」
 あたしが聞くと民木さんが答えてくれる。
「真美ちゃんは、社長の仕事の手伝いができますか?」
「……出来ない」
 確かに、難しいお仕事の手伝いは、出来ない。
「でも、家事だったら手伝えるよ」
 役に立つ為にこの頃、お手伝いさんからやり方を教わっている。
「それでは、お手伝いさんと変わりません」
「そうだけど……」
 あたしが落ち込むと民木さんが言ってくれる。
「任せてください。真美ちゃんでも社長の役に立つ場面を作って、入れ替わりますから」
「本当!」
 嬉しくなって聞き返すあたしに民木さんが頷く。
「お父さんの役に立てる!」
 あたしの言葉に、民木さんが微笑んで答えてくれる。
「ええ、社長が奥様をなくされて一番困っている事に関する手伝いですから」
「やったー!」
 あたしは、嬉しくなってその場でジャンプしてしまう。


 数日後の夜。
「いよいよだね」
 あたしは、待ちきれない気持ちで時計を見る。
 民木さんから、メールがあって、今夜の八時に体を入れ替えれば、お父さんの役に立つ事が出来ると。
 そして、時計が八時をさす。
「体を入れ替わりたい!」


 そして、あたしの目の前にお父さんが居た。
「お前のその反抗的な態度が、俺を悦ばせるんだ」
 笑うお父さん。
 でも、何時もの笑い方とは、全然違う。
 あたしは、声を掛けようとしたが、口に何か入って居るのかしゃべれない。
 吐き出そうとしたが、全然吐き出せない。
 それどころか、手も後ろに縛られていて、動けなかった。
「それにしても、俺の性欲が落ちたから別れたい。もしも関係が続けたかったら、動けなくした状態で、自分を満足させてみろ、なんて挑発するとは、そんなに俺のザーメンが欲しかったのか?」
 お父さん、何を言っているんだろう?
 そんな事を考えていた時、あたしは、お父さんのチンチンが何時も見ているのとは、全然違うことに気がついた。
 お風呂に一緒に入っている時は、垂れ下がっていたのに、今日は、上を向いている。
 それも、何時もより大きくて硬そうだった。
「存分に味あわせてやるよ!」
 お父さんは、そう言うとあたしをベッドに押し倒して、割れ目を舐め始めた。
『汚い!』
 あたしが心の中で言うが、届かない。
 恥ずかしかった、でも同時に体がどんどん変な感覚に襲われていった。
 舐められるたびに、割れ目から甘い刺激が昇って来る。
「気持ち良いみたいだな?」
『気持ち良い?』
 心の中で聞き返して気付いた。
 この感覚が凄く気持ちいい事に。
 そして、お父さんは、更に割れ目を広げて、中まで舐めて来た。
 それは、更にあたしを気持ち良くし、そして、お父さんは、割れ目の天辺にあるお豆をしゃぶった。
 その瞬間、激しい刺激があたしの脳を襲った。
 お父さんは、嬉しそうに言う。
「もういったのか? 何時もより敏感じゃ無いか。それじゃあ、入れてやるよ」
 そういうとお父さんは、大きくなったチンチンをあたしの割れ目に当ててきた。
『まさか、あれを入れてくるの?』
 信じられなかった。
 いくら大人の体でも、あんな大きな物が入るとは、思えなかった。
 でも違った、お父さんのチンチンは、あっさりあたしの割れ目を押し広げて入って行った。
 そして、あたしは、お父さんと一体となった。
 それは、凄く気持ち良かった。
 お父さんは、おっぱいをしゃぶりながら言う。
「中にいっぱい出してやるからな」
 お父さんのチンチンが膨らんだと思った瞬間、あたしの中で熱い飛沫が発生した。
 その熱さにあたしは、先ほどの何倍もの快感と共に頭の中が真白になった。
「まだ終らないぞ」
 お父さんは、チンチンを出し入れして、何度も熱い飛沫を出してきた。
 あたしは、真白になった頭で、ただお父さんのチンチンがもたらす快感に打ち震えるしか出来なかった。


 翌日、あたしは、民木さんと会う。
「どうでした? 気持ちよかったですよね?」
 あたしは、顔を真赤にして頷いてから言う。
「でも、あれでお父さんの役に立ったの?」
 そこが一番の問題だ。
 民木さんが強く頷く。
「社長は、奥さんを亡くされてから、性欲の捌け口を探していました。それも、私みたいな子供を埋めない相手を」
 あたしは、首を傾げていると民木さんが続けて言う。
「これからも、やりますか?」
 あたしは、力強く頷く。
「うん」


 それから、あたしは、何度も民木さんと入れ替わってお父さんのチンチン、チンポを咥え込んだ。
 それがセックスだと、学校の授業で習った。
 そして、あたしの体でもそろそろ出来る事をしった。


 お父さんの誕生日、あたしは、家に居た。
 今日は、自分の体のままだ。
 そしてお父さんが帰ってきた。
「ただいま。待たせたかい?」
 小さく頷く。
「うん、待ちきれなくて、自分で少し始めちゃった」
 お父さんは、苦笑して言う。
「もう食べ始めたのか。いけない子だ。それで今年のプレゼントは、何かな? お父さんを書いた絵かい? それとも肩たたき券かな?」
 あたしは、スカートを捲り言う。
「今年のプレゼントは、あたしだよ。あたしもセックス出来るようになったんだ。今日は、民木さんじゃなくあたしとセックスして」
 お父さんが顔を引きつらせて言う。
「……何をいってるのか解らないな」
 あたしは、お父さんのズボンのチャックを下ろしてお父さんのチンポを取り出し舐める。
「止めるんだ!」
 必死に止めようとするお父さんだが、あたしは、喉まで使ってお父さんのチンポを咥え込む。
 頭を激しく前後させて、お父さんに射精してもらった。
 あたしは、口に広がる熱いザーメンを堪能しているとお父さんは、何故か顔を青くして言う。
「何処でこんな技を……」
 あたしは、笑顔で答える。
「お父さんだよ。あたしね、民木さんと体を入れ替える魔法が使えるの。だから、お父さんと何度もセックスして居たんだよ」
 お父さんは、引きつった顔で言う。
「……冗談だよね?」
 あたしは、お父さんが待ちきれなく始めたオナニーの続きをしながら言う。
「昨日もお父さんって激しかった。お尻の穴まで何度も出して来るんだもん。いっぱい溜まってたんだよね? でも安心して、これからは、こっちの体でもお父さんのザーメンを出す手伝いするから」
 頭を抱えるお父さんに、お父さんに教わったディープキスをして言う。
「あたしの体のバージンを奪ってね」
 吹っ切れたのかお父さんは、あたしをその場で押し倒して、チンポをオマンコに入れてきた。
「痛い!」
 事前に民木さんからロストバージンは、痛いと聞いてて良かった。
 そうでなければ、この体では、セックスしていけないんだと誤解する所だ。
 痛いけど、民木さんの体で感じた快感もあった。
 いや、それ以上だ。
 民木さんの体で感じてた以上にお父さんのチンポが太く硬く感じる。
 あたしの中が削り取られるようだ。
「アァァァン! 気持ちいいよ!」
 あたしは、甘い声をあげる。
 そしてその時が来た。
 お父さんのチンポから大量のザーメンがあたしの中に吐き出された。
「イクゥゥゥゥゥゥ!」
 同時にあたしは、自分の体で始めての絶頂を感じた。


 あたしの携帯が鳴る。
『真美ちゃん、どう、お父さんと仲良くやっている?』
 民木さんからだ。
「うん、今もお父さんとアナルセックスしている最中だよ」
 お父さんは、あれから時間さえあればあたしとセックスしてくれる。
『そう、それじゃあ、二人ともお幸せに』
 電話がきれる。
「出るぞ!」
「出して!」
 あたしの腸にお父さんの熱いザーメンが満ちていく。
 そして、あたしの手がテレビのリモコンに触れて、テレビがつく。
 そこには、あの大人に変身する魔法少女が出ていた。
 それを見てあたしは、呟いた。
「大人になんてなれなくたって、お父さんの役に立てるもん」

○ 観察後記 記録者:万子

 何か、復讐に利用された気がするが、一回に二つの玉の情報が取れて良かった。
 そうそう、今までの記録が認められて、あたしは、元の時間で仕事が出来るようになったの。
 このお店もお終いだけど、なかなか楽しかったな。
 また、機会があったらこの時代に来よう。


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