07:風
今夜、お母さんが居ません。
家庭教師に来て下さる誓唯さんの食事を作るのは、私の仕事でした。
そんな事に私は、浮かれていたのかもしれません。
慣れないイヤリングをつけてお洒落をする私。
そんな私に罰が当たったのか、イヤリングで耳朶を傷めてしまいます。
「大丈夫かい?」
心配してくれる誓唯さん。
何時も素敵な沙耶さん違う自分に情けなくなります。
翌日、繪委さんが外で勉強する事にしてくれました。
そして、優しく私の悩みを聞いてくださいます。
そんな中、いきなりの突風が繪委さんのレポートを飛び散らしてしまいます。
「ドジッたな。書き直すか」
頭をかきながら呟く繪委さん。
そんな繪委さんを助けたくって私は、レポートを探すことに。
人気が無いところに移動して私は、舞夏ちゃんに言います。
「ジンの力で、レポートを探したいのです。手伝ってください」
何故か、舞夏さんは、戸惑いって居ましたが、頷いてくださいました。
私は、御守を握り締めて発動させます。
エッチなコスチュームに変身しますが、今は、そんな事を気にしている余裕は、ありません。
頭から翼を生やしたジンの力で、私は、空を飛び、そしてなんと風を操って、飛び散ったレポートを集められたのです。
見る以外の力を身につけた私に舞夏ちゃんは、暗い顔をしていた気がしました。
しかし、今は、この力がありがたかったです。
レポートを集める中、私は、沙耶さんの姿を見つけてしまいます。
脳裏に、誓唯さんとの交わりが浮かび上がると、風が沙耶さんを車道に押し出します。
そして迫ってくる車に気付いた時、慌てて助かってと願いました。
「私、今何を……」
自分の無意識の行動に、困惑する私。
繪委さんにレポートを渡すと、私は、家に駆け戻っていました。
「一夏、今日も感想聞かせてね」
舞夏ちゃんは、ベッドにうつ伏せになっている私を背中から抱きつき、御守をオマンコに入れてくる。
「アァァァン! あんな事をするつもりは、無かったのです」
私は、舞夏ちゃんの指で感じる事に集中しました。
その気持ちよさだけが、私の恐怖を取り除いてくれる気がしたのです。
「一夏、あれは、嫉妬だよ。一夏は、誓唯さんと仲良くしている沙耶さんに嫉妬したんだよ」
「違います! 私は、そんな嫌な子じゃありません!」
そういいながらも私は、感じる事に必死になってしまった。
「良いんだよ、好きな人を独占したいって心は、決して悪いことじゃ無いんだから」
「でも、私は、あんな事をしたかった訳じゃないのです」
私の言葉に舞夏ちゃんがキスをしてくれる。
「そんな一夏ちゃんが私は、大好き」
舞夏ちゃんの舌が私の舌と絡みあう。
気持ち良いのが高まっていく。
そして、頭が真っ白になるのでした。
「一夏、それが絶頂、アクメだよ。イクって事。覚えておいてね」
「絶頂、アクメ、イク……」
舞夏ちゃんの言葉を繰り返す私。
確かに、何処かに行ってしまいそうな感じだった。
これが私の初めての絶頂でした。
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