06:天
図書館に行く準備をする私。
「一夏、そのネックレスなに?」
舞夏ちゃんが、憧れの誓唯さんと繪委さんから貰ったガラス玉のネックレスを指差します。
「お祝いに貰ったんです。これから夏休みの宿題をする為に図書館に行くのでつけてみました」
「宿題なんてする必要あるの?」
舞夏ちゃんの質問に私は、どっきりします。
「お母さんに聞いたのですか?」
「何の事?」
舞夏ちゃんの表情からは、何も読み取れません。
宿題と言えば舞夏ちゃんの宿題、ジンの力を使う事とその感想。
私は、それが怖くなっていました。
どんどんと自分が変わっていく気がしたからです。
それでも一度約束した事等で止める事は、出来ませんでした。
図書館で、宿題をする私でしたが、舞夏ちゃんが直ぐに飽きてしまい、早めに帰る事になってしまいました。
その帰り道、私は、目撃するのです、憧れの誓唯さんと隣に住むOLの沙耶さんがキスしている現場を。
私の胸が痛みます。
「一夏、そんなに金網に体をつけたら危ないよ」
舞夏ちゃんの言葉で初めて、痛いくらいに金網に体を押し付けている事に気付きました。
このまま見ていては、いけない。
そう思った私は、その場を離れようとしました。
しかし、誓唯さん達に貰ったネックレスがひっかかってしまいます。
「こんな時に……」
私は、必死に取ろうとしますが、焦れば焦るほど上手くいきません。
そんな私が金網と格闘する音は、誓唯さんの注意をこっちに引くことに。
私は、強引に金網から離れました。
ネックレスが壊れ飛び散りますが、そんな事を気にしている時間は、ありませんでした。
早歩きを続けていると舞夏ちゃんが言います。
「一夏、雨だよ。雨宿りしないと!」
私は、雨にぬれる自分の服を見て、雨が降ってることにようやく気付きました。
舞夏ちゃんに引っ張られるままに雨宿りをします。
雨で張り付いた服を見ながら舞夏ちゃんが言う。
「ズボ濡れだね」
「あの二人も濡れてるのかな?」
誓唯さん達の顔が浮かびます。
「だったらジンの力で確認してみる?」
私は、怖かった、色んな意味で。
それでも、私は、ジンの力を使うことにした。
御守を握り締め発動させます。
今回もまた、エッチなコスチュームに変身し、ギリシャ神話の神様みたいなジンが現れて、私を天に昇らせる。
雨を降らす雲の上、太陽が輝く世界、ジンの目が輝き、雲が晴れていきます。
ジンの視線は、誓唯さんと沙耶さんの姿を捉えるのです。
二人は、濡れた服を脱ぎ、体を合わせて居ました。
沙耶さんのオマンコに誓唯さんのチンポが突き刺さり、誓唯さんの腰が激しく腰を振っている姿がはっきりと見えました。
「素敵よ、あの頃と一緒ね」
沙耶さんの呟きが私の胸に突き刺さるのでした。
家に戻った私ですが、濡れていた影響か、風邪を引いてしまいます。
看病をしてくれる舞夏ちゃんの優しさが身に染みます。
暫く寝た後、寝汗が気になって服を脱いだ時、舞夏ちゃんの声が。
「誓唯さん、一夏は、今寝ていますけど、会って行きますよね」
「起こしちゃ拙いから顔だけを見せてもらうよ」
誓唯さんの声がドアの直ぐ外から聞こえてきました。
私は、急いでベッドに入り、寝たふりをします。
「やっぱり、まだ寝てますね」
舞夏ちゃんがそういって誓唯さんと入ってきました。
誓唯さんは、私のオデコに触れて言う。
「良かった。だいぶ良いみたいだ。長い居て起こしてしまってもいけないし、帰るよ。一夏ちゃんにこれを渡しておいてよ」
そのまま誓唯さんは、舞夏ちゃんと部屋を出て行きます。
安堵の息を吐く私。
「まさか、裸だったなんて、一夏も大胆だよね」
戻ってきた舞夏ちゃんの言葉に私は、慌てます。
「違います。私は、ただ、寝汗を拭おうと」
舞夏ちゃんは、微笑み、御守を私のオマンコに入れてきます。
「少し遅くなったけど、感想を聞かせて」
思い出される胸の痛み。
「ショックでした。誓唯さんと沙耶さんがそんな関係だったって事が」
「そうだよね。一夏は、繪委さんと誓唯さんの事が好きなんだもんね」
舞夏ちゃんは、私の胸の先をしゃぶる。
「アァン! 違います、繪委さんと誓唯さんの事は、憧れているだけで……」
最後まで言う前に、舞夏ちゃんは、紙袋を見せてくる。
「これ、誓唯さんからの受け取ったの」
そこから取り出されたのは、私があの金網にひっかけて散らばしてしまったネックレスの玉でした。
誓唯さんは、気付いていたのだ、あの場所に私が居て、覗き見をしていた事に。
恥ずかしさと罪悪感が私を攻め立てます。
「一夏の罪悪感を和らげてあげる。これで罰を与える事で」
舞夏ちゃんあ、バラバラになったネックレスの玉を私のオマンコに入れてくるのです。
「そんな所に入れちゃ駄目です!」
「そう、だから罰なんだよ」
舞夏ちゃんのその言葉に私は、逆らう事は、出来ませんでした。
そして、罰を受けていると言うのに、私は、ネックレスの玉を受け入れる度に感じてしまいます。
「……」
声を必死に抑える私。
全ての玉を受け入れ、それと共に取り出された六つ目の石が輝きを取り戻した御守を手を渡されました。
愛液に濡れた御守は、いやらしい私を表しているみたいでした。
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