○初日

 私が塾の前で待っていると塾の名前が入ったバスが近づいてくる。
「ルイさん、遅いね」
 楽しみだったのか私より先に来ていたアイちゃんが言うようにルイさんは、まだ来ていない。
「時間を守れないのは、いけませんね」
 トシオ先生が少しだけ困った顔をする中、欠伸をしながらルイさんがやってくる。
「お待たせ」
 私は、トシオ先生が怒るだろうと思いましたが、不思議とトシオ先生は、気にした様子も見せず言う。
「さあ、バスに乗ってください」
 言われたままに私達は、バスに乗り込みました。
「凄い!」
 アイちゃんが驚くのも当然だった。
「あたし達だけの為にこんな観光バスを使うなんて勿体無い事をよく出来るわね」
 ルイさんの言葉にトシオ先生が答える。
「このバスも塾の持ち物なんですよ」
 私は、首を傾げる中、バスが出発する。
 タオルで顔を隠して眠ろうとしたルイさんに私が小声で尋ねる。
「おかしいと思いませんか?」
 ルイさんが面倒そうにしながらも頷いた。
「確かにおかしいわね。どう考えても、単なる塾がこんな観光バスを所有する必要なんて無い筈。必要な時にレンタルするのが普通でしょうね」
「だったらどうして?」
 私の問いにルイさんが手を振って言う。
「馬鹿なあたし達には、解らない事情でもあるんでしょ」
 そのままルイさんは、寝てしまう。


 結局、答えが出ないまま、私達は、合宿施設に到着した。
 私達が、案内されたのは、本館から少し離れた別館の広の和室だった。
「ここで一週間過ごしてもらいます」
 トシオ先生の言葉にアイちゃんが喜ぶ。
「僕、畳の上で寝るの初めてだから楽しみ」
「あたしは、ベッドが良いんだけどな」
 欠伸をしながら不満を述べるルイさんだったが、トシオ先生は、平然と説明を続ける。
「施設内の物は、自由に使って構いません。パソコンもありますが、インターネットは、出来ません。それと、携帯の電波も届きませんからね」
 舌打ちするルイさん。
「この後は、夕食まで自由時間です。その後は、お風呂に入って、部屋に戻って下さい」
「はい」
 私が返事をすると、トシオ先生は、部屋を出て行く。
「やっぱり駄目だ」
 バックの中から取り出した携帯を確認して不機嫌そうな顔をするルイさんであった。


 夕食は、部屋に運ばれた。
「美味しい!」
 アイちゃんが嬉しそうに言う。
「本当、こんな美味しいのはじめてかも」
 私が感動しているとルイさんは、無言で箸を動かす。
「ルイさんは、美味しく無いの?」
 アイちゃんの質問にルイさんは、顔を横に向けて言う。
「そんなの食べ方みれば解るでしょ」
 ルイさんは、意地っ張りな人だ。
 その後、予定通り、お風呂に入った。
「ヒローイ!」
 アイちゃんが驚くのも無理が無い。
「家族旅行で行った旅館の大浴場より立派かも」
 私のコメントにルイさんが呆れた顔をして言う。
「それより、使っている石鹸みて。超高級品よ。本気で金が掛かりすぎてるわね」
 そんな事を言いながら、私達は、体を洗い、備え付けてあった浴衣を着て、部屋に戻る。
「あたしは、もう眠いから寝る」
 そういってルイさんは、布団に入ってしまう。
「もっと遊ぼうよ!」
 アイちゃんがルイさんに声をかけるが、ルイさんは、頭まで布団を被ってしまう。
「私と遊びましょう」
 私が声をかけると頷く。
 そして私は、アイちゃんと持ってきたトランプで遊んで、九時頃布団に入った。


「……おかしい」
 十時を過ぎても私は、眠れないで居た。
 体が妙に火照って仕方ないのだ。
 さっきか胸の先やおまたの所がむずむずする。
 そんな事を考えていた時、目に涙を溜めたアイちゃんが声をかけて来た。
「ヒトミさん、僕、おねしょしちゃった……」
 私は、慌てて飛び起きてアイちゃんの布団に向かう。
 掛け布団を取ると確かに敷布団が濡れていた。
 アイちゃんは、浴衣の前を広げてパンツを見せてくる。
「ここもグチョグチョなの」
 それを見た瞬間は、おねしょをした様に見えた。
 でも、違った。
「ちょっと触るよ」
 私は、確認するためにアイちゃんのおまたを触った。
「アァン!」
 甘い声を上げるアイちゃん。
 私は、指についた液体に確信した。
「これは、おしっこじゃないわ」
 それを聞いて顔を赤くしたアイちゃんが言う。
「えー、それじゃあなんなの?」
 私は、答えに困った。
 なぜならばそれは、愛液だったからだ。
 四年の保険の授業で習ったのだけど、女性の体は、エッチな事をする時に男性の性器を受け入れやすいようにする為、愛液を分泌するらしい。
 その授業を受けた後、友達と、それを確認しようとパジャマパーティーをした事もあるけど、その時は、殆どの友達が出なかったが、一人激しく愛液を出した友達が居た。
 その子の話では、エッチな事を考えて触るとそうなるみたいだった。
 その後、一人で何度かやっている内に、私も出るようになったがやり過ぎた時、頭が真白になった。
 後で聞いたらそれが絶頂って物らしい。
 怖くなって私は、それからは、それをオナニー(後で知った)を止めた。
 その経験を踏まえてアイちゃんをもう一度見る。
 知り合ってそれ程経っていないけど、アイちゃんがエッチな子だとは、思えなかった。
 第一、本人がそれを自覚していないのだ。
 自分独りで判断することは、出来ないと思ってルイさんを起こすことにした。
「ルイさん、起きてください。少し相談したい事があるんです」
 その時、掛け布団がずれて中から声が漏れてきた。
「アァァン、止まらない。指が止まらないよ」
 ルイさんは、布団の中で激しく指を動かしていた。
 もしかしてルイさんオナニーをしているのかもしれない。
 そんな事を考えていた時、部屋の電気がつく。
 そして、トシオ先生と見知らぬ大量の男性が入ってきた。
「これから、合宿初日の本番。ロストバージン輪姦オールナイトだよ」
 トシオ先生がそう宣言すると、一斉に男性が私達に襲い掛かってくる。
「何をするんですか!」
 布団に仰向けに押さえつけられた私にトシオ先生が昼間と同じ微笑みで答える。
「セックスだよ!」
 そう言って、トシオ先生は、私の浴衣を強引に脱がす。
「準備は、万全だね」
 何を言っているか解らない。
 トシオ先生が私のパンツを脱がして見せ付けてきた。
「十分に濡れているって事だよ」
 信じられなかった。
 それでも確かに私が履いていたパンツは、愛液でグチョグチョになっていた。
 そんな私にトシオ先生は、小さい頃に見たクラスメイトの男子のチンチンと同じものと思えない真黒で、太く長いチンチンを私の割れ目に押し当てた。
「止めてください!」
 必死に哀願した。
 しかし、トシオ先生は、一切の躊躇もせず、私の中にチンチンを入れてきた。
 体が引き裂かれるかと思った。
「痛い! 痛い! 痛い! もう抜いて下さい!」
 涙をいっぱい流して泣きながらお願いした。
 しかし、トシオ先生は、抜く所か奥まで押し込んでくる。
 更なる激痛が私を襲い続ける。
 そんな中トシオ先生が言ってくる。
「痛いのは、最初だけだよ。ほら、ルイさんやアイさんも感じ始めているよ」
 とても信じられなかった。
「凄い! こんなの初めて! キモチイイィィィィ!」
 ルイさんが男性の上で、腰を振って居た。
「僕、変だよ! こんなの解らない! でも、もっと!」
 アイちゃんが自分に圧し掛かってきた男性にしがみつくように自ら抱きついていた。
 そして私の中でも変化が始まった。
「嘘、変だよ、こんなのおかしい!」
 トシオ先生のチンチンが動くたびに痛みを感じなくなっていく。
 別段痛みが消えたわけじゃない、それ以上に気持ち良かったのだ。
「アァァァァン! どうして、私は、初めてなのに! 気持ち良いぃぃぃぃ!」
 オナニー何かとは、比べ物にならない。
 チンチンが私の中を抉る度に気持ち良いのが膨らんでいく。
「そろそろ出すよ!」
 トシオ先生の言葉が、最初、何を意味しているのか解らなかったが、少し考えた後、思いついてしまった。
「駄目、私、生理来てるから妊娠しちゃうよ!」
 それに対して、トシオ先生が笑顔で答える。
「大丈夫だよ、君達の食事には、大量の媚薬と避妊薬を入れてあったんだから?」
 避妊薬は、知っている。
 妊娠しないようにする為の薬だ。
「媚薬って何ですか?」
 トシオ先生が苦笑する。
「今の君達みたいに、凄くエッチになる薬だよ。食事のほかにも水全般に含ませてあった。遅効性だけど、効果は、強力で、アイさんみたいな何も知らない幼女でも、淫乱な雌にしてくれる」
 そんな事をされていたのか。
「それじゃ行くよ!」
「やっぱり駄目!」
 力の限り拒否するが、トシオ先生は、私の中で熱い液体、精液を解き放った。
 そして、その熱い精液をお腹の奥、子宮にまで感じた時、頭が真白になってしまった。
 絶頂に達してしまったのだ。

 脱力する私からトシオ先生が離れる。
 終わったのだとその時は、思った。
 しかし、それは、甘かった。
 別の男性が私に圧し掛かってきた。
「やだ、もう許して!」
 傍に居たトシオ先生が肩をすくめて言う。
「さっきも言っただろう、オールナイトだって。朝まで寝かさないよ」
 そうして私達は、本当に朝までその場に居た男性全員に犯されてしまった。


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