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「うっ! んんっ! ひあっ!」

プルートの艶やかな唇から、微かな悲鳴が漏れる。

男たちは二手に分かれ、前と後ろから、身動きの取れない彼女を責め始めた。

「ふふ、男は知らなくても、感度は良好だな。乳首がみるみる硬くなっていくぞ」

前の男は、プルートのハリのある乳房を、両手でゆっくりと揉みしだきながら、左右の乳首を交互に口に含んでは、掬い上げる様に舌で嘗め回していく。

男の言葉通り、彼女の成熟した肉体は、男性経験のあるなしにかかわらず、与えられた性的な刺激に、極めて当然のように反応を示す。

男たちの前で、己の純潔を、あれだけ高らかに宣言しただけに、プルートは、自分の肉体の思いもかけない裏切りに、焦りと恥ずかしさを感じる。

「だ、誰があなたたちの、ひいっ! な、何をしているのっ!」

いきなり、股間に冷たくてぬるぬるしたものを塗りつけられ、言葉の途中で、プルートは身を仰け反らせ、何とか、自分の後ろに回りこんだもう一人の顔を睨みつける。

男は、ニヤニヤと笑いながらも何も答えず、後ろから彼女の股間に廻した手を休める事無く、正体の判らない何かを、オイルマッサージでもするかのように、プルートの秘部に塗りこんでいく。

「ま、まさか、変なクスリを……」

プルートの思わぬ問いかけに、後ろの男は苦笑を漏らす。

「男を知らんくせに、そんな妙な知識だけはちゃんと仕入れているんだな。とんだ耳年増ぶりだよ、プルートさん」

男は、もう一度、用意したボトルからどろりとした液体を、自分の掌の上に注ぎ足すと、プルートの股間マッサージを再開した。

「こいつは、女の感度を何十倍にも高めて、たとえそいつが生娘だったとしても、指で触れただけで、すぐにもイきそうになってしまう、伝説の媚薬……」

「 ! 」

プルートは、男の答に、何としても、これ以上薬を塗られまいと必死に足を閉じようとするが、もちろん、そんな事は不可能だ。

必死に暴れる彼女の様子に、男たちは大笑いしながら、言葉を続ける。

「……なんかじゃなくて、ただのローションだよ。おあいにくさま」

「こんな馬鹿げた都市伝説みたいな話を信じるなんて、永遠の時を生きてきたって割には、非常識にも程があるぜ」

男たちの嘲笑を受け、プルートは怒りと恥辱に顔を赤らめる。

「他の動物と違って、人間のような、いわば『一年中発情期』の高等生物に、急激に性衝動を昂めるような物質はないんだよ」

「そうそう。感覚器全体ならともかく、性的な感覚だけを敏感にするなんて都合のいい薬が、ある訳ないだろう」

そう言い放つ男たちは、その一方で、プルートの乳首やクリトリスなどを弄び、的確に彼女の「性的な感覚」を刺激し続ける。

「実際にそんな夢のようなクスリがあるなら、俺たちなんか、たちどころにお払い箱だぜ」

男の言葉から、彼らが戦闘能力だけでなく、その「女の扱い」の能力をも買われて今回の仕事に当たらされている事を理解したプルートは、思わず、ぞっ、とする。

「本当は、こっちには使うつもりはなかったんだが、さっきの感じだと、そのままじゃあ、俺たちのモノの先っちょをねじ込むのも一苦労みたいだったしな」

「マッサージで柔らかく揉み解し、ローションで、するり、と挿入。俺たちの優しさに少しは感謝してもらいたいねえ」

今から自分を陵辱しようとしている相手から「感謝しろ」などと嘲笑され、プルートは、怒りのあまりにいつもの冷静さを失い、男の言葉に隠されたもう一つの意味を見落としてしまう。

もっとも、男たちの目論見に気付けたとしても、今の彼女には、それから逃れる術など無いのだが……。



最初は恥丘全体を撫で回すようにマッサージしていた男は、次に、指を起こして、まだ固く口を閉ざしたままのプルートの裂溝を前後にしごき始める。

先程の強引なペッティングと違って、今度は優しく、しかし、ぬめりを持ったローションの効果により、男の指は、じわじわと彼女の内に侵入していく。

「ああっ! や、止めて! そこは、くうっ! ひいっ!」

自分の中に潜り込んでくる男の指の動きに、プルートは先程の痛みを思い出し、反射的に悲鳴を上げて身を竦める。

その一方で、彼女の肉体自身は、男の愛撫に反応して、自ずから愛液を滴らせ始めていた。

「くっ! そ、それ以上指を、ひぎいいっ! か、噛んじゃダメぇ!」

プルートの意識が後ろの男に集中しているのをいいことに、前から彼女の胸を責め続けていた男が、口に含んだ乳首を軽く甘噛みすると、思わず彼女の口から艶めいた悲鳴が上がった。

その間にも、後ろの男の指は奥深くに進入し、彼女の肉の裂溝に、いや、その内壁全体にまで、ローションを塗りつけ、その蕾を開かせようと刺激を与え続ける。

「んんっ! くっ! ふひいっ! あはあぁぁっ!」

次第に無言になっていく男たちに対し、プルートの口からは、喘ぎ声やくぐもった呻き声の漏れ出る回数が増えていく。

結局、男たちの「準備運動」が終わる頃には、プルートは肩で大きく息をつき、その顔は汗まみれになっていた。

吐く息は荒く熱く、乳首は充血して、ピン、と隆起し、股間から内腿にかけて、男が塗りつけたローションと彼女自身が滴らせたものが混じり合って、細く筋を引いて垂れ落ちている。

「さてさて、どんな感じに仕上がったかな」

後ろの男が、そんなプルートの尻肉を両手で持ち上げ、左右に開くと、そこには、すっかり男のモノを受け入れる準備の整った、ピンク色の肉の花びらが、大輪の花を咲かせていた。

その予想以上の仕上がり具合に、男の顔が綻ぶ。

片手を添えた己のモノを、その花弁の中心にあてがうと、男はもう片手でプルートの腰を押さえ込み、彼女にこう告げた。

「さあ、愉しいショーの開幕だ」



男の傲慢で侮蔑的なこの言葉に、少しぐったりとしていたプルートは、ビクン、と身体を震わせ、男たちの巧みな愛撫によって緩みつつあった己の意識に喝を入れた。

彼女は、いつの間にか、すっかりと、相手の思うがままに肉体を弄ばれ、しかも、認めたくはないが、それに対して、自分の肉体が敏感に反応してしまっていた事を恥じる。

今まさに、男の熱いモノを己の花芯に感じて、プルートは、改めて今回の失態を激しく悔いた。

もはや自分の純潔を守る術は、万に一つもない。

こうなったら、せめて、男の言う「愉しいショー」の、哀れで惨めな主役を演じるような事のない様、最後まで毅然とした態度をとり続けることで、男たちの興を削いでやろう。

そう、固く心に誓うプルートの耳元で、男が、悪魔のような声で囁く。

「心の準備は出来たかい、セーラープルートさん?」

そして、次の瞬間、男は何の躊躇いもなく、己の分身をプルートの内に突き立てた。

「ぐっ、ぐうっ!」

必死に痛みに耐え、声を漏らすまいとして、歯を食いしばるプルートの目からは、苦痛と後悔と憤怒の涙が溢れ出る。

しかし、男のモノは、その鋼のような堅さで、彼女の上下の口を強引にこじ開けていく。


「ひっ! くううっ!」

覚悟を決めていたはずのプルートの口から、遂に、苦痛の悲鳴が上がる。

「おいおいどうした。まだ、ほんの先っぽしか挿入(はい)ってないんだぜ、セーラープルートさん」

嘲笑うかのような男の声に、彼女の目から、また一筋の涙が零れる。

「遠慮せずに泣き叫べよ! 俺たちのモノは特別だからな。どんな商売女でも、俺たちの相手をしたなら、処女のようにヒイヒイ泣きじゃくるぜ」

そう言うと、男は更にもう一息、己のモノをゆっくりとプルートの中に押し込んでいった。

「ひぎいいっ! 痛い 痛いぃ!」

先程とは違う、あからさまな悲鳴を上げて、プルートは男の巨大なモノから逃れようと身を捩じらせるが、もちろん、男の手は彼女の腰をがっしりと押さえ込んで逃そうとはしない。

「そうそう、素直が一番だぜ。もっとも、そうした所で、俺様が優しくしてやるなんて思ったら大間違いだがな」

そして更に腰を突き上げた男は、己の分身の先端が、抵抗に抗って、するり、と、プルートの奥に滑り込んでいくのを感じて、残忍な笑みを浮かべた。

「くうっ! ひいいいぃっ!」

自分の大切な部分が引き裂かれて、焼け火箸で掻き回されているような激痛に、必死に耐えようと呻き声を上げるプルートの耳に、男がまた、後ろからそっと囁きかける。

「……お前さんの処女膜、たった今、突き破ってやったぜ、セーラープルート」

「ひっ! いっ 嫌ああああああぁぁぁぁぁっ!」

肺の中の空気をすべて搾り出すような絶望の悲鳴を上げて、ついにプルートは恐怖と苦痛に屈服してしまう。

「ひひひひひ! たまらねえ、たまらねえな、犯された女の上げる悲鳴って言う奴は!」


悪魔のような笑い声を上げながら、男は一気に、哀れなプルートの中に己のモノを侵入させていった。

「ひいっ! ひぎいいっ! 痛い! 痛い! 痛いっ! さ 裂けるっ!」

あまりにも太すぎる男のモノによって、ぐいぐいと押し広げられていくプルートの肉の花びらから、男が腰を振るたびに、破瓜の証の鮮血が滴り落ちる。

「ひっ! ひっ! いひいいぃっ! さっ さけ 裂ける! あそこ 裂けるっ! ひいっ! あひいぃっ!」

もはやセーラー戦士の誇りなど微塵も感じさせない哀れな悲鳴を上げ、身体をくねらせて悶え苦しむるプルートに、男は容赦なく己の巨大なモノを何度も何度も抜き差ししていく。

その度に、子宮を突き上げられるような圧迫感に打ちのめされる彼女の口から、絶望に満ちた抗議の悲鳴が漏れる。

「大丈夫、これ位で裂けやしねえよ。女のオマンコってえのはな、赤ん坊が、すぽんっ、て出て来る位にまで拡がるように出来てんだ」

彼らが、自分たちの目的はセーラー戦士を辱めて屈服させる事だと言っている以上、そんな男たちから、破瓜の痛みに苦しむプルートに対する思いやりや優しさなどと言うものが期待出来よう筈も無い。

「……まあ、出産は人間が経験する中で最大の激痛って言うけどな。でも、お前、セーラー戦士様だから、そうなったとしても、平気で耐えられるよな?」

「え? ! ま、まさか! ダメっ! それだけは駄目っ! やめてぇっ!」

男の言葉の裏の意味を悟ったプルートは、今まで以上に必死に男から逃れようと激しく抵抗するが、拘束された不自由な態勢では、腰に廻された男の腕を振り払うことさえ出来ない。

「いまさら暴れるなよ。女を犯す時に、避妊の事なんて気にする奴がいるもんか。嫌がる相手に無理やり子種を注ぎ込むのが、気持ちイイんじゃないか」

そう言い放つと、男は、ただひたすらに絶頂を求めて、更にその腰の動きを早めていった。

「ひぃっ! やめて! あふっ! あん! あん! あぁんっ!」

肉と肉がぶつかる淫らな響きは、一段とテンポアップし、その手拍子にも似た音に合いの手を入れるように、プルートの切なげな悲鳴が漏れる。

「ふふん。嫌がってた割には、ぐいぐいと締め付けてきやがる。そんなに俺様の精液を搾り出したいのか、このメス豚戦士様!」

男は、そんなプルートを更に追い詰めるべく、汚い言葉を吐き掛ける様に浴びせ続けながら、その巨大なモノの挿入角度を小刻みに変えて、彼女の内のあらゆる部分を刺激し続ける。

「ああっ! そ、そんな事、無いわっ! 止めて! 中には出さないでぇっ!」

己の快感だけを求めるような、男の容赦ない責めに息も絶え絶えになりながら、プルートは最後の望みをかけて、男に哀願した。

しかし……。

「残念、もう遅い! さあ、子宮の奥深くまで、俺様の精液注ぎ込んでやるぞ。たっぷりと味わえっ!」

「ダメ、ダメ、ダメ! 止めてぇーっ!」

男のモノが、自分の中で更に一段と大きさを増していくのを感じ、プルートは恐怖の悲鳴を上げる。

「うううっ、出るぞ、出るぞ! くはあっ!」

交わりあう男女二人の、180度ベクトルの違う絶叫が交差し、次の瞬間、大量の熱い液体が、彼女の体内の奥深くにまで駆け上がっていった。

「ひいいいっ! 熱いの来たぁっ! に、妊娠しちゃう!」

言い様の無い絶望感で、プルートは目の前が真っ暗になる。

戦いに敗れた上に、男にいいように弄ばれ、挙句に穢されてしまうなんて!

私はもう、完全にセーラー戦士失格だわ……。

抵抗の意思を無くしてがっくりと項垂れるプルートの、その憔悴ぶりを愉しむかの様に、男は何度も腰を突き上げて、己の欲望の滴りを最後の一滴まで彼女の中に注ぎ込んだ。


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