【 第九 話 】

  『 完全寝取計画 』


 くっくく・・・

 愛する静馬の前で、一発、ぶちかましてやったぜぇ〜♪

 しかも、「昏睡レイプ」のときとは違い、

 覚醒していたこともあって、亜子の身体の具合は段違い!

 まぁ、二度目の『膜強化剤』の効果もあったのだろうが。



 今、俺様に抱かれた亜子は、再び気絶して意識を失っていた。それに伴い、眼前に投影されている静馬も、大人しくなったものだった。

「どうだった、えっ? 目と鼻の先でレイプされた・・・御嬢様を護れなかった、情けないナイトとして、は、よぉ〜?」

『・・・・』

 気絶した亜子の膣襞を開き、『処女膜』が復元されたことを確認する。さすがにもうこれ以上の『膜強化剤』は、おろか、『膜復元剤』の使用も控えておくべ きだと認識していた。

 さすがに亜子の身体が持たないだろう。

 まぁ、三回も亜子に『処女』を捧げて貰えれば、十分ではあろうか。

『た、頼む・・・』

「んっ?」

 俺はゆっくりと振り返った。

 想い人の目の前で、二度も、連続で亜子を破瓜してやったのだ。その想い人の頼み・・・せめて、その内容ぐらいは聞いてやるぐらいの度量は示しても、決し てやぶさかではないだろう。

「亜子の次の処女は譲ってくれ、か?」

『ち、違う!?』

 だろうな。

 まぁ、この小僧の性格からして、そんな望みではなかったのは明白のことではあったが・・・今はまだ、この静馬と会話することに意味があった。だから、危 険な小僧と・・・「歩く化け物」と知りつつ、これまで幽閉するだけに留め、殺害しなかった理由ではあるのだが。

 もっとも、次の亜子の『処女』も譲る気は微塵もなかったが・・・

『自分はどうなってもいい・・・』

 静馬は頭を下げ、額を地に付けた。

『御嬢様・・・亜子様だけは解放してやってくれ!』

「・・・・」

『死ね、と言われれば自分は喜んで死のう。何か自分にさせたいことがあるのなら、この生命をかけて完遂してみせる・・・』

 おうおう、言ってくれるねぇ〜〜

 げらげら。

 彼女のためなら死をも厭わない、ってやつだぜぇ〜〜

『だから・・・』

「俺の望みは一つ・・・いや、二つかな?」

『そ、それは・・・』

 俺は唇を大きく歪めた。

「貴様から亜子を寝取ること、亜子に俺様の子を産ませること・・・」

 くくくっ、協力できるのなら、是非して貰いたいものだぜぇ〜♪

「今、亜子が12歳・・・いや、もう13歳だから・・・30人ぐらいも産んでくれれば、解放してやってもいいぜぇ〜?」

 まぁ、亜子が死ぬまで犯し尽くしてやるつもりだったが。

「協力してくれるかぁ?」

『ふ、ふざけるなぁ!』

 げらげら。

「なら、交渉決裂だな・・・」

 俺は気絶する亜子の身体を引き摺りながら、静馬との会話を打ち切って、研究棟にあるランプが、まだ点灯していないことを確認する。

 まだ殺せない・・・

「しばらく、そこで頭を冷やしなぁ・・・ああ、そうそう。俺様と亜子の子供の名前ぐらいなら、お前に付けさせてやってもいいぜぇ〜?」

 それで静馬との投影は一時切断される。

 それに伴い、向こうの監禁室はまさに真っ暗闇となっただろう。

「小僧はまだ殺せない・・・」

 俺は自分に言い聞かせるように呟く。

 静馬を殺すのは、そう・・・俺様が亜子を完全に寝取ってからのことになろう。そしてそれは、そう遠くない時間に達成される。

 くくくっ、そのときの静馬の泣き面が見物なんだぜぇ〜〜

 くくくっ・・・げらげら。





 俺様は休憩も兼ねて、一度、自室である「秘密基地」に戻った。そう、静馬から亜子を寝取るのにも、まだまだ、やらなければならないことがある。そのうち の一つとして、先に注射器に麻酔を充填する。

 携帯端末からの情報で、亜子の再覚醒は、早朝になるだろうか?

 それまでに・・・



 亜子との運命の部屋となった研究棟の一室に戻った俺は、亜子の身体に局部麻酔と全身麻酔を打ち込む。そして鋭利ハサミ、メスなどが詰まった機材を持ち込 む。

 知識はないが、手馴れたものである。

 記憶にもないが、同じことを見たことがあった。

 ・・・あれも黒木所長だったかな?

 まぁ、そのおかげで、静馬から亜子を寝取る算段が付いたのだから、ここは感謝しておくべきだろう。

 おぅ、完璧だぜぇ〜〜♪

 あとは鎮痛剤を打ち、程度に鎮痛剤を投与させておければ、そう問題はないだろう。ふふふっ、見よ!? この天才的策略、天才的な技術。やはり天上の神々 は、亜子の生涯唯一の相手は「俺様」だと褒め称えることであろう。





 再び、静馬との交信を再開する。

 静馬はボロボロだった。あれからも監禁室の脱出を試みていたのだろうが、先ほどに述べたように、絶対的に静馬個人での脱出は不可能である。

 無駄な努力を・・・と、思ったものだが、それだけの価値が亜子の身体にあることを俺は知っていた。

 現に俺は口元でコロコロと転がしながら、ゆっくりと溢れ出してくる亜子の味を味わっていった。

「んっ・・・やはり、極上の御嬢様の身体ともなると、全部が一級品の御味なんだな・・・どんどん甘みが増してくるぜぇ〜〜♪」

『き、貴様・・・な、何をした!?』

「んっ?」

『亜子様の身体に何をしたぁ!!!?』

 俺は口に含ませながら、静馬を嘲笑する。

 研究棟のランプは灯った。つまり、それは亜子を寝取る準備が全て整ったことを意味していた。

「お前には感謝しているし・・・そうだな、もう一つあるし、お前にも見せてやろうとするかな・・・」

 俺は口に含んでいるものと同じもの・・・右と左に僅かな違いはあったかもしれないが・・・それを静馬の目の前に見せてやる。

『なっ!!!』

 俺の掌でコロコロと転がり、俺の口の中で転がるもの。

 クククッ・・・誰かがカキの味だって言ってたが・・・亜子の、これは、もっと美味だろうぜぇ〜〜♪

 現にまだ甘い味が、どんどん溢れてきやがるからなぁ。

 こりゃ、癖になりそうだわぁ〜〜ぁ♪



「まぁ、お前と会話するのは、これで最後の機会になるようだしな・・・お前には、まじ感謝しているぜぇ・・・」

 それは俺様の嘘偽りのない言葉だった。

『・・・・』

 明らかに憎悪される視線。

 そして、無論、俺の言葉は信じられていないようだった。

「納得させてやるよ・・・」

 俺はその証明となる機器を作動させる。

 研究棟に設置したランプが灯ったことで、それは可能となる。

『解かったかな・・・?』

『!!?』

 ボロボロの姿で目を見開き、愕然とする静馬。

『御嬢様、たまに亜子様と呼び・・・お前の一人称は、基本的に、僕、もしくは自分だった、よな?』

 さすがの小僧にも何が起きているのか、解かっていないようであった。

『つい間違えて、使い慣れている、俺、と、言いそうだけど、な・・・』

 げらげら。

『そうそう、ついでに貴様の名前も、頂いておくか・・・森崎静馬、なかなか語呂のいい名前だからな・・・』



 そもそも、俺の名前の「郷田剛三」は既に戸籍上においてない。かつてのこの研究所の実験による失敗により、死亡が確認されたためだ。

 そして、かの黒木所長による、蘇生実験(あくまでも隠蔽するためだったらしいが・・・)の結果、歳を取らない、生命活動もしていない、そのため食欲はな いが、性欲だけは人一倍にある・・・という、一種の変種型ゾンビが出来上がった。

 一応、食べることはできるし、当然、排泄もする。味覚も嗅覚も視覚も聴覚も正常、思考もあったし、記憶を失った代償に、理解はしなくても実演できるとい う、まさに矛盾な生物だった。

 執刀した黒木所長を始め、立ち会った職員全てが俺に謝罪した。確かに戸籍は死亡扱いで失ったし、それ以前の記憶はなくなってしまっていた。でも、この無 制限のような性欲、そして何より、永遠の生命ともいうべき、全く歳を取らない体に改造して貰ったのである。

 俺は感謝こそすれ、詫びて貰うことはなかったのだが・・・



『では・・・さようならだ。前の僕・・・』

 こうして新たな静馬となった俺は、向こうの静馬の音声だけを切断する。

 二人の静馬の声は不要だし、亜子に不審を抱かれる。静馬から亜子を寝取るという計画も破綻しかねないだろう。

 ただし、映像だけはそのままだった。せめてもの情けだ。向こうには映像も音声も送り届けてやる。そこで亜子が寝取られていく様をじっくり見ながら、死ん でいくといいんだぜぇ〜〜♪



 クククッ・・・

 げらげら・・・


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