【 第十話 】

  『 亜子の大団円 』


 翌朝の早朝・・・

 携帯端末から、亜子の覚醒を確認する。

 いよいよ、眠れる御嬢様のお目覚めのときだ。

 俺は幽閉する静馬を一瞥する。

 そこで指を咥えて見ているんだな・・・

 亜子自らが俺様に向けて股を開き、生涯最後となる『処女』をも、この俺様に捧げるところ、をな。



『んっ・・・』

 俺は携帯端末から、既に亜子の身体から麻酔が切れていること、そして鎮痛剤が正常に効能していることを確認する。今、起き上がっても問題は全くないだろ う。

『し、静馬!!?』

『お目覚めですか、御嬢様!?』

 最初は肝心だ。

 特に昨夜、二度目のレイプは夢・・・悪夢として、亜子の中に記憶されている可能性がある。ここは慎重に言葉を選び、本当の静馬ならどう言葉を彼女にかけ るか、一つ一つ模範として行かなければならない。

『わ、私・・・犯され・・・』

『お、御嬢様、と、とりあえず落ち着いてください』

『あ、あれっ・・・静馬!?』

 早速、気付かれてしまったか?

 と、思ったが・・・

『ど、何処・・・な、何も・・・見えないよ?』

 俺はとりあえず胸をなでおろした。

 この研究施設内に限って、となるが・・・俺の声は、森崎静馬の声色となるように調整させてある。その精巧さは静馬本人でさえ驚愕するもの。ただ所詮は機 械での調整であり、過信はそれこそ禁物であっただろうが。

 俺は気を取り直して、彼女を呼びかけた。

『御嬢様、ここに居ますよ・・・』

『えっ?』

『目の前にいますけど・・・』

 俺は唇を大きく歪めた。

 今の亜子の視界が奪われているのは当然のことだった。そもそも、今の彼女には眼球そのものが失われているのだから。

 いくら声色を青森静馬にしたとして、如何に言葉を選んでそれらしく振る舞ったとしても、姿かたちだけはどうにもならない。今後、亜子が俺様と結ばれるの にあたって、とりあえず彼女の視界は邪魔だったのだ。

『御嬢様、まさか・・・』

『そ、そんな・・・う、嘘・・・』

『御嬢様・・・』

『いや・・・嫌・・・』

 「失明」という事実に、亜子は愕然とする。

『私、私・・・ただでさえ、静馬のお荷物なのに・・・』

「お、御嬢様?」

『目も見えないんじゃ・・・』

『御嬢様・・・』

 俺は小柄な両肩を支える。

 ああ、なかなかに美味なものだったぜぇ〜♪

 『絶世の美少女』の眼球の甘ぁ〜い、お味は。

 げらげら。



『僕が・・・ずっと護ります』

『・・・し、静馬?』

『僕が、御嬢様の眼となりますから・・・』

 俺は亜子の頬に触れた。幸い、今の俺は静馬の匂い、口臭などに全て調整をしてある。身体の骨格の大きさだけはどうにもならなかったが、そこは上手く誤魔 化していくしかない。

『御嬢様・・・』

 俺が亜子の頬に触れ、その雰囲気で察したのだろう。

 亜子は俺との接吻を拒まなかった。

 そう、昨夜と違って・・・

『あ、亜子って・・・名前で呼ぶ、約束・・・』

『あ、亜子・・・』

 驚愕に見開かれている静馬を一瞥し、俺は亜子の唇を奪っていく。

 くくくっ、どうよ、本当の静馬くんよぉ〜

『ん・・・んん? んっ・・・』

 亜子のほうが舌を入れてきた。その自分自身の行為に驚いている。だが、今日までに舌を絡ませる接吻を繰り返してきたのだ。そう、亜子の身体には教育し て、それが理性のあるときでも、習性として現れた証左であった。

『・・・あ、ありがとう』

『い、いえ・・・』

 唇を離し、顔を俯かせている亜子。

 まだ失明したことを引き摺っていたとしても、それは仕方のないだろう。人間にとって視界とは、それほどまでに重要な器官なのでもあるだから。

 だが、亜子が考えていたことは、俺の考えと大きく異なるものであった。

『ねぇ・・・静馬・・・』

『はい、御嬢様・・・ではなく、あ、亜子?』

 くっ、まどろこしいな、ガキの遣り取りは・・・

『そ、その・・・して・・・?』

『えっ?』

『その・・・夢でね・・・』

 途端に頬を真っ赤に染めて俯く亜子。

『知らない男の人に、犯される・・・夢を見たの。だ、だから・・・どうせ、いつかは失うのなら、それは静馬に・・・って・・・』

 さすがにその発言には、俺様も驚いたねぇ。

 まさか失明したばかりの深刻な状況を考えていたのか、と思えば、もうそっちは静馬が一緒に居るってことだけで、もう解決済みとなったらしい。羨むばかり の信頼関係だが、こっちとしては好都合でもある。

『だから、その・・・静馬が・・・したい、なら・・・』

『亜子・・・』

 そろそろストレートに名前を呼んでも構わんだろう?

『んっ・・・んっ・・・』

 俺は再び亜子の唇を奪い、今度は俺の方から「ぬちゃぬちゃ」と舌を絡み合わせる。亜子の舌もその動きに良く応えていった。二つの舌先が触れ合い、幾度と なく交じり合う。

『んっ・・・す、凄い・・・静馬で・・・私、か、感じてるの・・・』

 『蠱惑香』の効果もあって、それだけで亜子の身体はもう蕩けているようでもあった。やはり、俺たちの相性はこの上なく抜群だったということを、本物の静 馬に思い知らせていく。

 ほぉら〜静馬くぅん。亜子ちゃん、もうメロメロだぜぇ〜?

 完全に俺様の虜になっていやがるぜぇ〜♪

『んっ・・・んん・・・』

『亜子・・・いいの?』

 彼女は真っ赤に顔を染めて小さく頷く。

 愕然とする、本物の静馬。

 俺はその姿を一瞥して、心の中で嘲笑する。

『じゃ、亜子・・・』

『きゃっ!』

 俺は亜子の身体を抱き上げ、観戦する唯一の観客のために最前列へと運ぶ。そこは昨夜、俺が静馬の目の前でレイプした場所であり、今、まさにそこには俺と 亜子と静馬の姿があった。

『し、静馬!?』

『ここがいいかな・・・』

 亜子の身体を抱えながら、俺は座り込み、その上に彼女の身体を座らせる。まるで亜子と静馬を対面させるように。

 今、愕然としている静馬の目には、白いワンピーススカートとオーバーニーソックスによる『絶対領域』によって、二人の結合部を見ることは叶わない。だ が、それだけに想像に駆られることであろう。

『じゃ・・・亜子・・・ゆっくりと腰を下ろしてごらん?』

『う、うん・・・』

『そ、その無理はしなくていいから・・・』

 二度の『膜強化剤』によって、その破瓜される痛みは昨晩のうちに体験済みとなっているが、最終的には失神している彼女である。そしてこれから明白共に俺 の『肉壺』ともなる身体でもある。

 多少は気遣ってやらんとな・・・

 亜子は恐そる恐そる、ゆっくりと腰を下ろしていく。

 本当に想う静馬の目の前で。

 静馬が何かを叫んでいる。だが、小僧の叫びはもはや亜子には届かない。今彼女の耳に届くのは、静馬の声色した俺の言葉だけであった。

『あっ・・・』

 亜子と俺の性器が重なり始める。

『亜子・・・』

『し、静馬・・・』

『ぼ、僕の名前を呼んで・・・捧げてくれ・・・』

『う、うん・・・し、静馬・・・ううっ・・・』

 『ずぶぶっ・・・』

 俺様の剛直が亜子の膣内を掻き分けていく。

『くっ・・・うっ・・・し、静馬・・・んんっ・・・』

 次第に身を沈めていく亜子の身体。

 それを見届けることしか許されない、本物の静馬。

 『ズスッ・・・』

 と、沈んだところで、遂に亜子の三度目となる『処女膜』に到達する。

『亜子・・・』

『うっ・・・し、静馬・・・す、少し、待って・・・』

『構わないさ・・・』

 俺は亜子の首筋に口付けをする。

 自ら捧げるように仕向けたとはいえ、やはり、処女喪失する痛みは変わるものでもない。一度目は「昏睡レイプ」によって破瓜した。二度目は静馬の「眼前レ イプ」によって破瓜している。なら、この三度は亜子自らが捧げる形で、最後の『処女』を喪失させることで、本当に静馬から寝取ったことになろう。

『亜子が・・・僕に捧げてくれることこそ・・・大切なことなんだ』

『・・・静馬・・・んっ・・・』

 俺と亜子は『処女膜』で触れあったまま、上の口でも唇を重ねていく。俺だけにしか許したことがない唇であり、俺だけにしか破瓜されていない『処女膜でも ある。当然に、その素晴らしい膣内の味も、俺様だけのものだぜぇ〜〜♪

『んっ・・・し、静馬・・・このまま・・・んっ・・・』

『亜子・・・いいよ・・・好きに・・・』

 ああ、好きなだけ見せつけてやろうぜぇ〜

 げらげら。

『んんっ・・・し、静馬・・・私・・・』

 懸命に身体を沈めようとする亜子・・・

 『ぷつ』『ぷつ』と確かに伝わる、繊維が千切れるような音。

『ちゃんと・・・静馬に・・・捧げる、から・・・』

『亜子・・・』

 あらあら、本物の静馬くん、泣いちゃって・・・

 しかも唇を噛み締めすぎて、血まで流してら〜〜

 で、やはり股間を膨らませてりゃ〜世話ないぜぇ?

 『ぶつぶつ』『ぶぢぶぢ・・・』

 亜子は自らの体重をかけ、喪失の痛みに耐えながら、自らの意思で俺様に最後となる『処女』を捧げていく。亜子は懸命に痛みを耐えながら、抱き寄せられた 俺と接吻を重ね続け・・・

 『ずぼぉっ』

 と、勢いよく亜子の膣内の先端に子宮口の入り口に到達する。

『んんっ・・・うぐぅ・・・』

 亜子の膣内から俺のペニスに鮮血が伝わり、真っ白な寝台マットに「ポタ、ポタ」っと、真紅の証明が点在していく。

 亜子は自らの意思で、深々と、俺様の全てを受け入れていた。



 こ、こりゃ〜〜、すげぇ〜〜ぇぜぇ〜

 た、たまらんぜぇ〜〜ぇ、

 き、昨日と・・・全然、違う・・・じゃ・・・ねぇか?



 昨夜までに犯した亜子の身体の具合と段違いとなる、まさに亜子特性「極上マンコ」の極上肉の歓迎であった。



 考えてみれば、当然のことではあろう。

 最初の「処女喪失」となる、「昏睡レイプ」は、それは素晴らしいほどの名器ぶりではあったが、当人が昏睡していた分だけ、まだその締め付け具合は甘かっ た。

 二度目「処女喪失」となる、「眼前レイプ」は、それも『膜強化剤』の効果によって、この上なく素晴らしい名器ではあったが、それは少なくとも亜子自身が 望んでいた相手のものではない。

 だが、最後となる三度目の「処女喪失」となった今回は、亜子自身が求めていた、これが静馬のものだと信じて受け入れたものである。故に彼女の身体はその 全ての性能でもって、俺様を歓迎してくれているのだった。

『・・・・』

 現に、昨夜とは異なり、亜子は苦悶の声はおろか、苦痛の一つとして口にしていない。まるで(静馬を模した)俺様と結ばれるための代償、その痛みなのだ と、噛み締めているかのようでもある。その痛みも決して無駄ではない。この痛みによって、亜子の身体は、一つの生命をその身に宿せることができていたのだ から・・・

『・・・ご、ごめんね・・・も、もう少し待って・・・』

 その痛みの余韻を噛み締めながら、亜子は深々と俺様を受け入れながら、まるで自分の身体に馴染ませるように、時を費やしていく。



『亜子・・・』

『んっ・・・』

 俺はゆっくりと亜子と接吻を重ね、それでも彼女を急かすような真似はしなかった。ただでさえ素晴らしい亜子特性『極上マンコ』の大歓迎会の最中である。 このまま動かすこともなく、果ててしまいそうな、そんな錯覚さえあったほどだ。

 その代わりに深々と亜子と填め合ったまま、お互いの唇を重ね、口内でも舌先で繋がり、残った二つの手で、亜子の程良い双乳に触れ、頂点に君臨する固く尖 らせた乳首を弄んでいく。

 そのたびに亜子の膣内はキュウキュウと締まり、俺様の脳裏に痺れるような快楽と快感を味あわせてくれる。

『う、うん・・・もう、いいよ・・・』

『あ、亜子の膣内・・・気持ち良過ぎて・・・』

 俺は言葉を選んで、繋がる彼女に告げる。

『・・・・』

 それが彼女には嬉しかったようだ。

 頬を染めながら、はにかむように俯く。

『よ、抑制・・・できそうに・・・ない』

『い、いいよ・・・し、静馬の・・・好きに、して・・・』

『亜子・・・』

『は、激しく、して・・・な、膣内に・・・』

『ん?』

『膣内に出して・・・静馬との、赤ちゃん・・・』

 既に孕ませされていることも知らず、健気な彼女は、これによって静馬の胤を宿すつもりらしい。

『な、膣内でいいの!?』

『静馬との赤ちゃんなら・・・わ、私、産みたいし・・・』

 くくくっ、亜子がこれから孕むのは俺様の子であり、

 彼女が静馬の胤を宿す機会は決して訪れないが、な。

 まぁ、いいぜぇ〜〜ぇ。

 折角、亜子がたくさん膣内に出してくれってせがんでいるんだ。たっぷりと膣内に注いでやって、亜子が死ぬまで孕ませてやろうじゃないか。

『亜子・・・』

 俺はそれでもゆっくりと、彼女を労わるように開始した。

 そ、そうじゃねぇと、すぐに果てちまうぜぇ〜〜ぇ♪

 折角、亜子愛しの静馬がギャラリーしてくれているのに、そんな恥さらすような真似だけはごめんだぜぇ?

 俺は亜子の身体をゆっくりと押し倒し、背中から襲いかかるように腰を突き出していく。

『し、静馬・・・くぁ・・・んっ・・・ああっ・・・』

『・・・・』

『し、静馬、もっと・・・いい・・・んっ・・・』

 亜子が感じているのは、俺の目にも、静馬の目にも明らかであった。三回目となる『処女喪失』とはいえ、決して慣れるというものではない。ただ偏に、静馬 のものだと信じた結果、彼女は性交で感じようとしたのだ。

 もっとも、『蠱惑香』による恩恵もあったことだろうが・・・

 だが、そんなことはどうでもいい。

 現に本物の静馬は、もはや絶望している様子だった。



『そ、それじゃ・・・あ、亜子の膣内に出すよ?』

 その静馬に追い打ちをかけるように囁く。

 今度は亜子の身体を背後から抱え上げるように、腰を突き上げていく。この体位によって、『絶対領域』で隠されていた二人の結合部も、静馬の目に焼き付け られていくことだろう。

『あぅ・・・静馬ぁ・・・静馬ぁ〜〜』

 亜子の鮮血によって赤く染め上がった、俺様の人並み外れた巨根ペニスが、幾度もなく亜子の膣内にすっぽりと納めこまれていく。何度も、何度も。そのたび に亜子は静馬の名を呼び、そのたびに俺様の肉棒を滾らせ、そのたびに本物の静馬を打ちのめしていった。







 かくして、俺様と亜子はこうして結ばれた。

 そしてその後も、俺様と亜子は可能な限り、性交を重ねていく日々を過ごしていく。一つには、亜子の身体が『蠱惑香』に犯され、俺様を静馬と信じたこと で、性欲に溺れてしまったのである。この場合、無垢であったという、亜子の性格そのものが、この事態に拍車を掛けていた。



 静馬は俺様と亜子の性交を見せ続けられながら、絶望するその中で餓死による衰弱死となった。まぁ、四日も良くも頑張ったほうであろう。



 念のために二日ほど放置しておき、完全に死んでいることを確認した上で、森崎静馬の遺体を近くの海岸に捨てた。このまま魚の餌となって朽ち果てるのか、 もしくは、運良く発見されることだろう。



 その一週間後、海上警備隊の船舶が静馬の遺体を引き揚げたことを知る。これにより、一時期、世間を騒がした「藤宮家の御令嬢の失踪事件」は、二人の心中 (発見された遺体は静馬のみだが)によって片付けられていく。



 俺は週に一回、街中に買い出しに行き、旧研究所施設に帰ると次の週まで、亜子と二人だけの性交生活を再開する。どちらかが好きなときに、好きなだけ抱き 合おう、という提案は、亜子が静馬の死するその直前に口にしたものである。



『亜子・・・』

 もう俺様は彼女の名を呼ぶことに慣れてきていた。

『ん? 静馬・・・どうしたの?』

 彼女も毎時間に渡って肌を重ねた甲斐もあって、かつての自信なさ気な儚さは失われてしまったが、それを補って余りあるほどの、可憐さと優美さを備えつつ ある。

 そして何より、『聖夜』の日に宿した二人の愛の結晶が、彼女の腹部に明らかとさせている。

『結婚しよう・・・』

『えっ?』

 勿論、亜子はまだ十三歳。そして俺様も、「森崎静馬」「郷田剛三」としても共に戸籍などなく、一般的にいう結婚など不可能なことであった。

『だが、それはあくまで紙一枚、という問題だけだ』

 俺は亜子の身体を抱き寄せ、二人の愛で宿した結晶が宿る腹部に触れる。臨月は意外と早いかもしれない。

『僕は亜子を愛してる・・・』

『わ、私も静馬を愛しているわよ・・・』

 盲目となっても、尚も彼女の想いは変わらない。

 例えそれが偽物の森崎静馬だとしても・・・



『なら、問題ないさ』


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