第二章【聖女散華】
(2)
小波だけ唯一の物静かな港にある倉庫地帯・・・・・・その無数の倉庫に多くの人間が詰めて、倉庫内には≪ピチャ、ピチャ、ピチャ≫と卑猥な旋律だけが奏でられていく。
倉庫内は異様なほどの雰囲気の中、そこにたたずむ全ての男たちが異常なほどの興奮を覚えながら、四方の天井から映し出されている光景を、喰い入るように凝視する。
映し出されているベッドの上で、薄透明色の影ような男が一人の少女の股間に顔を忍ばせている。特殊映像によって薄透明色の影と、男の素性は定かではないが、鮮明に映し出されている小柄な少女・・・・・・それが、パッフィー・パフリシアである事は、この場にいる誰もが認識できた。
パッフィー・パフリシア・・・・・・パフリシア王国の王女にして、先の大戦における英雄の一人でもあり、このアースティア全土から【聖女】として崇められている・・・・・・アースティア全土のアイドルであろう。
その彼女が意識を失っている最中、薄透明色の男の手によって、観衆と男を魅了した豊かな双乳を露出させ、今、また純白のショーツが引き摺り下ろされ・・・・・・薄透明色の男の頭部越しに、穢れを知らない彼女の洞穴が白日のもとに曝け出されたのだ。
眼前に曝け出された小さな穢れない存在に、カリウスは軽く接吻をし、そして舌を這わせてゆっくりと嘗め上げる。
「んっ・・・・・・んんん・・・・・・」
静観する男達に見守られ、静粛に包まれた倉庫内には、彼女の股間から奏でられる卑しい旋律と、次第に洩れ始めてきた彼女の甘い喘ぎだけに満たされるようになってきた。
ツンと尖る乳首を指に挟まれて、カリウスの手に収まる果実。
股間に顔を忍ばせられて、二人の男女が卑猥な旋律を奏で続ける。
「良かったじゃないか・・・・・・あんたらの姫さん、しっかり、感じているようだぜ」
リアル画像によって他の場所よりもより鮮明に映し出されている二階の片隅に放置されている、意識のない勇者一行に伝える。
無論、この男の報告も、彼女の卑しく奏でられた旋律も・・・・・・拡張された音声によって響きだしてきた喘ぎ声も、意識のない彼らには届かないだろう・・・・・・いや、届かないはずだった。
だが・・・・・・
「クククッ、おい、見てみろよ・・・・・・」
「こいつら、意識がないくせに、おっ立ててやがるぜ」
その指摘に嘲弄が渦巻く。彼女と想い合うアデューや、潜在的に好意を寄せるサルトビは当然、そしてイズミまでも悲しい男の性から逃れられようはずがなかった。だが、それは・・・・・・特に憲兵隊の面々にとって、この光景に興奮する自分への免罪符になりえた。
無意識の彼らでさえ、察知できているのだ。既にパッフィー姫が感じ始めている事実は、その場にいる誰の目にも明らかであったろう。
「ああっ・・・・・・んんっ・・・・・・んっ・・・・・・」
次第に頬を薄く紅潮させ、カリウスと激しく睦み合ったばかりの舌が薄く開口された底から見え隠れする。可憐な薄桃色の乳首を硬く尖らせては、次第に汗ばみ出した肉体をくねりだす。
「あっ・・・・・・ああっ・・・・・・んんっ・・・・・・」
次第にパッフィーの身体は、じっとり汗ばみ出し、甘い甘い喘ぎに途絶え途絶えの状態が続いていた。性感帯の一つである乳首を巧みに責め立てられ、また新たに敏感な秘所そのものが弄ばれ始めたのだ。
特に感度の良すぎるパッフィーには強烈に過ぎる・・・・・・痛みと戸惑い、快感と不快感な感覚であっただろう。
「フフッ、香りも味も申し分ない・・・・・・」
カリウスは改めてパッフィーの身体を支え、両股の溝に口を添えた状態から順調に溢れ始めてきた密を吸い上げ、飲み干していく。
まさに今、パッフィーの身体は、パッフィー・パフリシアという銘柄の愛液を懸命に分泌させ、カリウスのためだけに味わってもらうだけの杯と化していた。
「あっ・・・・・・ああっ・・・・・・くうっ・・・・・・」
可憐なあどけない表情が見るに見るに紅潮していき、
「あっ、あっ! あああぁぁぁぁぁぁぁ!」
絶え間ない刺激によって甘い喘ぎを漏らし、抑えられている身体は弓なりのように逸らす。細長い両の脚がビクビクと、痙攣したように激しく波打つ・・・・・・
未だかつて体験した事がない快感が、絶える間もなく与え続けられた。そしてそれまで皮に包まれ、その素顔を見せる事はなかった陰核が、遂に外気に・・・・・・カリウスの眼前に晒し出してきた。
(ようやく、クリトリスのお出ましか!)
この敏感な少女の身体にしては、随分と焦らされた気分だったが、十五歳という未成熟な身体と、穢れなき処女の身を思えば、仕方のない事も知れない。
外気に触れるだけで敏感に刺激を受ける陰核である。だが、カリウスは無造作に、そのまま舌先で突付く。
当然・・・・・・小柄で無垢な少女の反応は、劇的だった。
カリウスはその薄いピンク色の若芽を指先で皮を捲り、唾液で十分にまぶして、嘗め上げてしまった。パッフィーの感度の良さをお構いなしに、物心もつかない子供が初めて得たおもちゃのように・・・・・・かつて妹のマーリアの身体が彼にとってそうであったように、その娘のパッフィーの身体も弄ぶ、弄り遊ぶのであった。
パッフィーの身体はじっとり汗ばみ、体内の温度が沸騰しているのではないか、と錯覚してもおかしくないほど熱く火照っている。小柄で初雪のようだった白肌も、今では桜色のように艶やかに、じっとりとした汗の雫が滴り落ちた。
「見るがいい、お前達のパッフィー姫のこの顔を・・・・・・」
カリウスは尚も意識のない勇者達に、勝ち誇ったように宣言した。
パッフィーのあどけない、可憐な表情が明らかなほど上気しで、僅かに開口させている底からは、鮮やかな薄桃色の舌先が、更なる快感を求めるよう仕種を示している。
そして二人が結ばれるべく彼女の洞穴は、カリウスの存在を今か今か、と待ち望んでいるかのように蠢動しているではないか。
例え、後日にパッフィーが、感じてなどいなかった、カリウスを求めてなどいなかった、などと否定しても、この場に置ける全ての観衆が断言、証言するであろう。
(それでは・・・・・・そろそろ仕上げといくか)
カリウスは指先で若芽を掴み取ると、爪先を食い込ませた。
「!」
突如、激しい反応を示す。
それは今までにない苦痛を伴った強烈な快感であり、秘唇がヒクヒクと喚き出す。処女であるパッフィーが、膣口より陰核の方に敏感なのは当然の事である。特に感度が良すぎる彼女には尚更の事であろう。
「あっ・・・・・・あああっ・・・・・・ああっ―――っ!」
カリウスに股を割り込まれながら、細い脚を突き上げ、ビクビクと激しい痙攣を起こしながら、その湧き上がってきた瞬間を迎え入れた。
≪シュ、プッシャャァー・・・・・・≫
盛大な潮吹きがパッフィーの股間から催された。
女として生を受けて、十五年・・・・・・遂にパッフィーは、未成熟ながらも初めての絶頂を・・・・・・初頂を達したのである。肉体の歓喜の極みに達したのである。
父親の手による・・・・・・カリウスという男の眼前で・・・・・・
「あっ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・んんっ・・・・・・」
盛大な潮吹きを終えたパッフィーのソコは、まるで来るべき時を今かと今かと待ち焦がれるように蠢動させている。
(・・・・・・な、なに・・・・・・)
(・・・・・・か、身体が・・・・・・あ、熱い・・・・・・)
初めての絶頂を極め、その激しい余韻が残る最中、主演女優たるパッフィーは意識を取り戻していた。だが、初めての絶頂を極めた直後だっただけに、意識は身体の異常な状態に思考力は働かない。また意識を失う前に打たれた針の効果もあっただろう。
絶頂の余韻に浸る可憐な少女の瞼から、虚ろな瞳が覗ける。
(ほぉう、意識は取り戻したようだな)
まだ絶頂を極めた余韻とカルロスに打たれた針によって、視界は遮れ、何も考えられるような状態ではなかったようだが・・・・・・
カリウスは意識が戻った事を知りながら、尚も彼女の股間の陰核に触れながら、パッフィー姫と熱い口付けを交わす。恐らく彼女は、今、目覚めたばかりの官能的本能と針の力によって、この異様な状況どころか、口内を犯されている事さえ気付いていない状態だろう。
「んっ・・・・・・あ、あっ・・・・・・んっ・・・・・・」
与えられる快感が初めてな無垢な少女だけに、それは戸惑いとなって、彼女の思考力を麻痺させ続ける。だが、身体の方はカリウスから与えられる快楽を敏感に感じて、熱く甘い吐息と自然な反応を示してしまう。
そう、パッフィーの意識にも確かな変調を認めた上で、身体は本能的に相手が想いを寄せるアデューではなく、その存在から懸け離れた男では、あったが・・・・・・紛れもなくパッフィーは・・・・・・少なくとも彼女の身体は、カリウスという男を初めての男として認め、そして求めたのである。
そう、この時、確かにパッフィーは、カリウスという父を初めての男として認め、そして、欲したのである。
(・・・・・・か、身体が・・・・・・)
(・・・・・・なに・・・・・・解らない・・・・・・)
仕上げとばかりにパッフィー姫との結合部を男が丹念に奉仕している最中、自由ままならない身体でも、カリウスを求めるような仕草を示していたのだから・・・・・・
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