第二章【聖女散華】

(4)

 誰にとって待望の、その強固な障害を突き破り、僅かに根元だけを残して突入した敏感な先端から、言葉にならない感覚が伝わる。
 (くうぉっ・・・・・・)
「まっ・・・・・・ま、まさか・・・・・・」
 カリウスの声が思わず上擦る。心地よい衝撃がパッフィーの膣内で弾け、生暖かい液体がペニスを包み、更に突き進んだ先端に、到達した聖地が優しげに受け止める。
「こ、これほどまでとは・・・・・・」
 それほどまでに、パッフィーの身体は絶品であった。確かに彼女の母親であるマーリアも素晴らしい名器ではあったが・・・・・・
 最高の処女であった!
 と評しても、決して過言ではない。
 そのパッフィーの処女膜を無理矢理に喰い千切り、その存在を過去形にしたカリウスの猛々しい剛直は、次第にパッフィーが無垢であり、純潔であった証で染め上げられながら、更にそのパッフィーの奥地を求めた。
「!」
 大粒の涙を浮かべて、激痛を声にする事も、荒く乱れていた呼吸さえも満足にできない・・・・・・何か、灼熱のような鋭い槍で、全身を貫かれたような・・・・・・男には一生理解はずの激痛が、尚もパッフィーを襲うのだ。
 カリウスはパッフィーの身体に更なる快感を求め、つい先ほどまで未通だった場所を無理矢理に抉り開けていく。
「――・・・・・・っ!!」
 ≪ピト・・・ピチャ・・・ピチャ・・・≫
 公然の場で結ばれた二人の連結部から、パッフィーが紛れもなく穢れのない証拠が滴り落ちていく。そしてそれは、初めての男としてカリウスを受け入れた証でもあり、そして無垢な少女が成長を遂げた痛みであった。
 カリウスは十六年前と同様、今、犯している身体に翻弄された。
 パフリシアの王女として、また、アースティアの至宝として崇められてきた身体だけの事はあり、その肩書きに相応しいだけの聖域を持つ、身体の膣内だった。
 カリウスは激しく腰をグランドさせる事で、パッフィーの身体を激しく軋ませながら、処女特有の強烈な締め付けに解する事もなく、ただひたすらに、その全てを・・・パッフィーの膣内へ挿入跋扈する。
 その激しさを物語るように、更にパッフィーの破瓜した証が彼女のスカートにまで及び、二人の身体は激しく絡み合うのであった。
 (いよいよ、馴染んできたようだな)
 カリウスは一段と腰を引き、小さい肩を掴み抑える。
「これが・・・・・・お前が初めて味合う・・・・・・」
 そして勢いに任せて、一気にパッフィーの膣内を貫き抜く。
「男の味・・・・だッ!」

「!」

 遂にパッフィーとカリウス・・・・・・二人が完全に結合した瞬間だった。
そう、あの凶悪的な猛々しいばかりのペニスを、今、パッフィーは全て身体の膣内に受け入れたのである。
 パッフィーの可憐な表情が、初めての男を受け入れた苦痛と激痛に悶絶していたが、確かに彼女は、カリウスという男の存在をその身でもって、受け入れたのだ。か細い脚を照明に向かって突き上げ、そのパッフィーの両股にカリウスが割って入り、この二人が結ばれている、その光景が誰の目にも明らかであった。
 パッフィーの意思はともかくとして、彼女の身体はもはや、カリウスの存在を拒んではいない。むしろ性的対象として受け入れ、初めての男として強烈に締め付けてさえいる。そして、意識がなかった時とはいえ、身体と本能は、カリウスという男を求め、認めてしまった以上、これは合意による結合なのである。
 ・・・・・・そう、二人は結ばれたのだ。名実共に・・・・・・

 そして、カリウスは本格的な繁殖的行為を開始した。
「いいぞぉ、この身体・・・・・・」
 (母親以上だ!)
 無理もなかった。それほどまでにパッフィーの身体は素晴らしいものであったのだ。由緒正しきパフリシア王国の王女として、生まれながらにしての素質があり、また先の大戦を潜り抜けて備わった肉質である。
 未成熟だったとはいえ、紛れもなく、マーリア譲りの素晴らしい名器の身体を受け継いでいた。
 汗ばんだ二人の肉体が弾け、小刻みなリズムを奏でる。
「この締り具合、最高だ・・・・・・フフッ・・・・・・この小さい身体・・・・・・とはいえ・・・・・・極上の肉襞を備え・・・・・・いいぞ・・・・・・この構造といい・・・・・・この肉質といい・・・・・・締り具合といい・・・・・・」
勇者一行に向けて、犯し続けている少女の身体の素晴らしさを称えた。その報告に一遍の偽りもなかったが、勇者一行の絶望的な面持ちは少しも救われなかっただろうが・・・・・・
 カリウスには、パッフィーの身体に侵入する度に、挿入を果たした時に、そして引き抜く際の締め付けに、更なる快感だけが与えられ、それ貪欲に享受する度にパッフィー姫の身体を感嘆し、堪能していく。SEXによって快楽を得られるのは、あくまでカリウスだけの話である。
「んんっ!! んくぅぅ!!」
 初めての彼女には、ただ激痛だけの地獄でしかなかった。視界は尚も遮られ、仲間たちの前で・・・・・・愛する者の眼前で・・・・・・ただ犯されながら、泣き叫ぶ事だけしか、ただカリウスを受け入れる事だけしか、彼女には許されなかった。
「くっ・・・・・・」
 だが、パッフィーと性交して初めて、カリウスにも苦悶な声が洩れた。
 まだまだ十分に持つつもりであったが、このパッフィーの身体が余りにも名器で、犯し甲斐のある小柄な身体だっただけに、無我夢中で快楽を貪りすぎた、当然の結果だった。
「い、いくぞ・・・・・・」
 激痛の行為最中にある彼女には、犯している男の言葉を全く理解できていなかった。また更に取り返しのつかない事態が目の前に迫っている事も知らずに
 ・・・・・・もっとも抵抗しようにも、身体の自由は奪われ、視界さえ遮られている彼女には、犯され続けている現実だけしか許されなかっただろうが・・・・・・ただ、この行為における結末の最悪さを知らず、ただ犯す男との地獄の結合の、この激痛の終焉だけを望んでいた。
「うおっ!」
 パッフィーの膣内で深く突き刺さすような状態から、カリウスの身体が停止し、ブルブルと痙攣を起こしたように微動する。深々と連結したカリウスがパッフィーの身体の中で膨張したように膨らむと、その先端から、勢いよく激しい濁流が波打った。
 ≪ドッピュッ・・・・・・ドピュッ、≫
              ≪ドクッ・・・・・・ドクン・・・・・・≫
 (・・・・・・まっ・・・・・・)
 二度、三度と打ち出されるたび、股間への圧力が繰り返される。
 ≪ドクッ・・・・・・ドクン・・・・・・≫
              ≪ドクッ・・・・・・ドクン・・・・・・≫
 内部に広がる熱に、その膨大な濁流に・・・・・・
 (ま、まさか・・・・・・)
 性行為の終点がそこにある、その事実を知識として理解していた彼女ではあったが、あの激痛の最中、現実として認識するのは・・・・・・余りにも酷な現実であった。だが、彼女の身体はその意思とは裏腹に、カリウスの全てを絞り取るように凝縮し、貪欲に吸収しようとする。
 大量に放出されたカリウスに満たされ、膣内に収まりきらなかったものが二人の結合部から溢れ出す・・・・・・
 長い放出を終えると、カリウスは詰めていた息を大きく吐き出す。

 この瞬間、確かに、カリウスは再び、パフリシアの王宮に帰国を果たしたのであった・・・・・・
 およそ十六年ぶりの、パフリシアとの邂逅であった。


 周囲の観衆も、さすがに驚きを禁じえなかった。確かにパッフィー姫を破瓜されると解って歓声をあげた者たちも、薄透明色の男が彼女の膣内に深々と突き刺し、射精したのだという事は解ったが・・・・・・膣内出しまで、決行してくれるとは、大きな誤算だった。
「さ、最高だぜ・・・・・・」
 だが、観衆にとっては嬉しい誤算だった。
 カリウスとは違って、恥を忍んで、公然の場で白濁色の欲望を放出する者も中にはいたほど、彼らにとっては最高の舞台であった。逆に、未だに信じられない、この非道な薄透明色の男の行為を許せない人物は、一割にも満たなかっただろう。
「な・・・・・・なんて・・・・・・事を・・・・・・」
 勇者一行の面々もその少数派に属してはいたが、とりわけイズミの受けた衝撃は計り知れなかった。彼女の・・・・・・パッフィー・パフリシアの一定の周期を知っている、唯一の人物だっただけに・・・・・・
 そう、だから期日を今日にしたのですよ・・・・・・と、カルロスは心の中で独白する。彼は市長の使者として、彼女達を市長の邸宅に招いたあの日、パッフィー姫の排卵期を察知した上で、決行日を今夜に定めたのである。
 そう、今、まさにパッフィー・パフリシアは排卵期を迎えている最中、危険日の大当たり日にあたる。そして、カリウスが膣内出しを決行した事によって、パッフィー姫の身体では、実の父親の遺伝子と娘の遺伝子が、見事に結合している可能性が、極めて高いのである。
 カリウスは暫く、パッフィーと繋がったまま・・・・・・この処女交配と最高の身体の膣内に浸り続け、彼女の受精された疼きに名残惜しさを抱きながらも、ようやくにして無造作に抜き放った。
「最高の処女マンコだったぜ、勇者さんよ・・・・・・」
 パッフィーのバックリと無残に散らされた股底から、収納しきれなかった大量の精が栓を抜かれた事によって逆流し、自身の穢れなかった証と入り混じったイチゴミルクが、ドロリと滴り出してくる。
 (・・・・・・ひ、酷い・・・・・・酷過ぎる・・・・・・)
 ようやく解放されたのにも関わらず、パッフィーはただ泣きじゃくる。当然だった。仲間の眼前で、恋焦がれたアデューの前で、彼に捧げるはずだっただろう純潔を、無残に散らされ、あまつさえ・・・・・・彼女にとって最も危険な今日に、膣内出しまでされたのだから。
 ようやくパッフィーの身体から名残惜しそうに抜き去ったカリウスは、破瓜した鮮血に染まる剛直に・・・・・・そして、バックリと無残に散り乱したパッフィーの股間から溢れ出す欲望を満たした白濁色、破瓜した鮮血とが入り混じった混合色が滴り落ちていく、その光景に、満足した微笑みを称えた。
 パッフィーの身体に刻んだドス黒い征服感が・・・・・・最高の身体を蹂躙した充実感が・・・・・・カリウスの身体を打ち振るわせる。
 因果な運命であろう。母親のマーリアを破瓜したものが、娘のパッフィーを破瓜し、ここから出て行って産まれた彼女が、新たにここから命を授かろうとしている・・・・・・

 それだけではない。
 勇者ラーサーの息子、アデュー・ウォルサムの眼前でパッフィーを犯した事は、十五年前、彼女の母マーリアが、兄に心を開かなかったその復讐を今、成就できたような達成感があった。


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