カチャリ…
 「あん!ああん!ひぁ!」
 ぐっちょぐっちょ…
 「あ、お帰りなさい。卓巳さん」
 会社から帰ってきた卓巳を迎えたのは、膝の下に腕を通し、由美菜を抱きかかえるようにしながら腰を突き入れる真だった。
 その光景を見ると疲れていた卓巳の顔が嬉しそうに輝く。
 「やあ真くん。今日も来ていたんだね」
 「ええ。ちょっと溜まったもんで」
 ぐっちょぐっちょぐっちょ…
 「ふぁぁん!ひぁ!ひん、ひん…!」
 真に突かれ、由美菜は絶え間なく甘い声を上げる。
 「どれ、私も一回出しておこうかな」
 卓巳はズボンからペニスを取り出すと、由美菜のアナルにあてがった。
 「それじゃあ、いくぞ」
 ずぷぅぅ…
 「ひあぁぁ!!」
 「うお!」
 卓巳は一気に奥までペニスを突き入れる。膣が今まで以上に真を締め付けた。
 ぐっぽぐっぽ…
 ぐっちゃぐっちゃ…
 二つのペニスが、それぞれの動きをしながら由美菜の前後の穴を犯す。
 「うぅぅ…い、いいぞぉ!よく締まるアナルだ!」
 「あ、あぁ…うぁ…」
 二つのペニスに突かれ、由美菜は息をするのも辛そうだった。
 ぐっぽぐっぽぐっぽ…
 「も、もうイきそうだ!」
 先に卓巳が根を上げる。
 「じゃあ、一緒にイきましょうか」
 「そ、そうかい…」
 ぐっちゃぐっちゃ…
 「あ、あ、あ、あ…!!」
 「じゃあ、イきますよ!」
 「お父さんの精液を、ちゃんと受けとめろぉぉ!!」
 真のペニスが一瞬大きく膨れ上がる。
 「ひぃぃあぁぁぁ!!」
 どっくっどっくどっく…
 
 真は数日に一度西巻家を訪れていた。真が家にいるときは、三人は暗示のかかった状態になる催眠をかけていた。真が股を開けと言えば由美菜と真由は喜んで股を開く。
 そして卓巳も欲望をすべてさらけ出す。その代わりに、真がいないときは真由とのセックスはおろか、オナニーすら禁じている。
 まあ、真由とのセックスの場合、卓巳は由美菜のほうに興味があるようだが。
 真が帰るとその間の記憶はすべて無くなってしまう。そしてそれからは普通の家族としての生活が待っているのだ。
 「あぁん!あぁ…」
 くちゅくちゅくちゅ…
 「ひぁぁぁ…ん、ん…」
 くちゅくちゅくちゅ…
 リビングに真由と由美菜の嬌声が響く。
 二人はソファに並んで全裸で座り、股を大きく開いてオナニーにふけっていた。真と卓巳はそれを見ながら、出前で取った寿司を食べていた。

 「そういえば、由美菜も食べたいだろう」
 「ひぁ…あ、あ、あ…」
 くちゅ、くちゅちゅ…
 しかし由美菜は、自分の性器を弄ることに精一杯で、卓巳の質問には答えなかった。
 「どれ、父さんが食べさせてやろう」
 そう言うと卓巳はマグロを取り、由美菜に近づいた。
 「たっぷり醤油をつけてあげるねぇ…」
 くちゅぅ…
 「ひあ!」
 卓巳が醤油と呼んだそれは、由美菜の愛液だった。卓巳はマグロの寿司を、由美菜のクリトリスにくいくいと擦りつけた。由美菜はマグロの冷たい感触に背を反らす。
 「よ〜し、これだけつければいいだろう。お上がりなさい…」
 愛液をたっぷりつけたマグロの寿司を、由美菜の口に運ぶ。由美菜に口を開けさせ、咥えさせる。
 「どうだぁ?おいしいかい?」
 ぐちゃぐちゃぐちゃ…
 卓巳は右手の人差し指と中指を由美菜のヴァギナに出し入れし、親指ではクリトリスをくりくりと転がしている。左手は胸を揉み、乳首を弾かせるように弄っていた。
 「ふわぁ!」
 卓巳がクリトリスを摘みあげたため、由美菜の口からマグロの寿司がこぼれた。
 「なんだぁ、もったいないなぁ…」
 そうさせた張本人だというのに、卓巳はやれやれと落ちた寿司を拾い上げた。
 「このまま捨てちゃもったいないからな、父さんが食べてあげよう」
 卓巳は由美菜のヴァギナを大きく開け、そこに寿司を差し込んだ。
 「んぁ!」
 「たっぷりと醤油をつけてな」
 そして舌を出し、それをヴァギナに差し込んだ。
 「ひぃぁぁぁ!」
 ぬめっとした舌の感触に由美菜は体を震わせた。
 くちゅくちゅくちゅ…
 「あ、あぁ!ああぁぁ!」
 卓巳の舌が由美菜の中で蠢く。
 「う〜ん、この寿司は美味しいなぁ…」
 じゅじゅじゅじゅじゅ…
 「あぁぁぁぁぁ!!」
 今度は吸引を始めた。由美菜の愛液が吸われる音が卑猥に響いた。
 ぐちゅぅ…
 じゅじゅじゅじゅじゅ…
 「ひぃぁぁぁぁぁぁ!!」
 卓巳が親指をアナルに差し込み、吸引対象をクリトリスに変えたとき、由美菜はこれ以上ないぐらいに体を反らせ、絶叫しながら果てた。
 
 腹ごしらえを終えると、真由と由美菜にソファの背もたれに両手を置かせ、尻を高く持ち上げさせた。
 散々オナニーしたために二人のヴァギナは開ききり、クリトリスも剥き出しになっていた。アナルを弄られていた由美菜は、アナルも軽く開いている状態だ。
 二人とも溢れた愛液が足を伝い、床を濡らしていた。何度もアクメに達していたために、足はがくがくと小刻みに震えている。
 真と卓巳は服を脱ぎ、後ろからその光景を眺めていた。
 「いやぁ、もう二人ともびしょびしょだね。おマ○コが口をぱくぱくさせて、早く挿れてくださいって言ってるじゃないか」
 卓巳は言葉で責める。
 「卓巳さん、どこに挿れたいですか?」
 聞くまでもないが、一応聞く。次に来る言葉が聞きたいからだ。
 「由美菜のマ○コに挿れたいな」
 迷うことなく実の娘を指名する卓巳。真はにやりと笑う。
 「なら、僕は真由さんに挿れますね」
 卓巳は由美菜の後ろに立ち、真が真由の後ろに立つ。
 そして二人はペニスをヴァギナに添える。
 「一緒に挿れようか。どっちが先に根を上げるか勝負だ」
 卓巳が悪ふざけでそんなことを言う。
 「いいですよ。勝ったらどうします?」
 「この後挿れる穴を先に選ぶ、っていうのはどうだ?」
 「いいですよ」
 もはや卓巳は自分の家族をただの「穴」呼ばわりだ。そのあまりに本能に忠実なさまは、真の気に入っている部分だ。
 「それじゃ、よーい、スタート!」
 ずぶぶぅ…
 二人が同時に挿入する。
 「ひぁぁぁん!」
 「あひぃぃん!!」
 先ほどまでのオナニーで十分敏感になっていた二人は、挿れられただけで達してしまった。
 パンパンパンパン!
 ぐっちゃぐっちゃぐっちゃ…
 だがもちろん男たちは満足するわけがない。アクメの瞬間の締め付けを味わいながら、腰を振りたくる。
 「ひぃん、ひんひんひん…!」
 「あんあんあんあん…!」
 ビククゥ!
 ぐっちゃぐっちゃぐっちゃ…
 真由と由美菜は断続的にアクメに達しながら、突かれ続ける。
 「どうだ、由美菜!お父さんと真くんのペニスは、どっちがいい?!」
 「ま、真くぅんのが、のが、のがぁ…ひ、ひぁ!お、大きくて、な、な、長くてぇぇぇ!す、す、好きひぃぃぃぃ!」
 「なんだと!なら、これでどうだ!」
 卓巳はペニスを深く差し込み、大きくブラインドさせた。
 「ひぃぁぁぁ!いい、ひぃよぉぉぉ!中が、中が掻き回されぇぇぇぇ!!」
 「どうだ!父さんのはいいだろう!!」
 「あぁ!イく、イく、イっちゃうよぉぉぉ!」
 ぶしゅっと由美菜は潮を吹いた。
 「ははは!いいだろいいだろ!由美菜のおマ○コも、お父さんのほうがいいって締め付けてるぞ!」
 「うあぁぁぁん!ひ、ひぁぁん!!」
 パンパンパン!
 「ひぁ、ひぁ、ひぁ!!」
 由美菜は髪を振り乱す。すごい乱れようだ。
 負けじと真も真由を突く。
 パンパンパン!
 ぐっちょぐっちょぐっちょ…
 「ひぁぁん!いい、いいわぁ!真さんの、太くて、長くてぇぇぇぇ!!いいのぉ!いいのぉ!奥…奥までぇぇぇ!!」
 こちらもぶしゅっと潮を吹いた。真のペニスを一段と締め付ける。
 「は、はは、どうだね、真由のマ○コは」
 「ええ。とても子供を生んだ体とは思えませんね」
 「そうかいそうかい」
 パンパンパンパン!
 「ひぁ!ひ、ひ、ひぁぁぁ!!」
 「あふぅん!ふぁぁん!!イイ!イイのおぉぉぉ!!」
 「でも、卓巳さんはいつも由美菜の穴ばっかり使いますよね」
 「あ、あぁ…」
 そろそろ卓巳の声に余裕がなくなってきている。
 「やっぱり、若い方が締りが、いいからね…穴も小さいし、ヌきごこちがいいよ。精液が欲しいとペニスを締め付ける…実にいやらしい穴だ!!」
 「ひぃぁぁん!!いィィィィィィ!!」
 「うぉ!!」
 ドクドクドク…
 穴と呼ばれた由美菜がアクメに達すると同時に、卓巳も果てた。あまり卓巳を待たせるのも悪いと思い、真もスパートをかけた。
 ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ…
 「うっ!」
 ドクドクドク…
 「あ、熱いの来てるゥゥゥゥ!!」
 子宮に精液を注ぎ込まれるのを感じ、真由もまた果てる。
 
 「はぁぁん…」
 ぴっちゃぴっちゃ…
 「むぁ…」
 ずちゅずちゅ…
 それぞれ精液を子宮に放ち終え、卓巳は由美菜に、真は真由にそれぞれ後始末をさせていた。ヴァギナには深々とバイブが刺さっている。これはせっかく出した精液をこぼさないためだ。
 「いやぁ、負けてしまったね。さすが、若いだけあって持久力があるね」
 ぴちゃぴちゃ…
 「ふぁん…」
 卓巳は由美菜にペニスを舐めさせながら、そんな風に褒める。
 「いえいえ。卓巳さんだってまだまだ若いですよ。一日何回でもいけるじゃないですか」
 ぐっちゅぐっちゅ…
 「むぅぅん…」
 真は弓にペニスを咥えさせ、口内の感触を味わいながら謙遜をする。
 「はは、それでも6回ぐらいかな。それ以上となるとちょっとつらいね」
 「十分ですよ」
 「あ…」
 ちゅばぁ…
 真は真由の口からペニスを引き抜いた。それを見て卓巳も由美菜の奉仕をやめさせた。二人とももう十分に回復している。
 「それじゃあ、2Rといきましょうか」
 「そうだね。勝負は真くんが勝ったから、先にどの穴に挿れるか決めてくれ」
 「そうですね。じゃあ、由美菜のマ○コを。卓巳さんは?」
 聞くまでもない。
 「それなら私は由美菜の尻の穴だ」
 卓巳は由美菜の穴以外選ばないのだから。
 「なら真由さんはバイブで遊んでおいてください」
 「は、はひ…」
 
 この家族は実に面白かった。二人の穴はどれも気持ちよかったし、口技も上達した。
 それに嫁には目もくれず、娘ばかり犯す鬼畜な父親。実に愉快な家族だった。
 「ん…ん…むぁ…」
 くっちゅくっちゅ…
 一通りの行為を終え、真と卓巳はソファに腰掛け、真は真由に、卓巳は由美菜にいつものように最後の始末をさせていた。
 二人のヴァギナとアナルにはせっかく出した精液がこぼれないようにするためのバイブが深々と挿さっていた。
 由美菜は膣に5回、アナルに5回、真由は膣に3回、アナルに1回精液を放出されていた。うち真由に注がれた精液はすべて真のものだ。
 妊娠されると色々面倒なので由美菜には避妊薬を服用させているが、真由はその配慮がされていない。数日置きに大量の精液を注がれれば確実に真の子を孕むだろうが、そうなれば卓巳の子供として育てさせるつもりだ。
 真由が他人の子を孕む。その背徳的な行為に、真は震えることがあった。
 それもこれも、娘しか犯さない卓巳が悪いのだ。
 卓巳は由美菜にしか挿れたがらないので、由美菜は二人に前後を犯されることがあったが、それ以外のときでも必ず開いている穴にはバイブが挿さっていた。事後処理しているときは、今のように両方の穴にバイブが挿し込まれる。おかげで二人は休みなくイき続けていた。
 今日の行為の中でも、真はヴァギナにバイブを挿したまま、互いに由美菜と真由を抱え上げ、アナルを犯しあうというのが結構好みだった。
 「むぅぅぅん!!」
 「はは、どうした、口の動きが止まったぞ」
 卓巳は時折足でヴァギナに突き刺さったバイブを弄り、由美菜を悶えさせて楽しんでいた。片手は常に胸に当てられ、乳首を中心に弄っていた。
 「イくぞ。口を開けるんだ」
 卓巳はペニスを咥えていた由美菜の顔をあげさせる。
 くぱぁ…
 「むぁぁ…」
 卓巳は最後の一回とばかりにペニスをしごき、由美菜の口めがけて放った。
 びゅるびゅるびゅる…
 「む…ん、んむぅ…」
 由美菜は精液をこぼすまいと口で受けようとする。狙いの外れた精液が、由美菜の顔を汚した。
 「ん…ぅむぅ…ちゅばぁ…」
 由美菜は顔で受けた精液を指ですくい、それを舐めていた。卓巳はその光景を嬉しそうに眺めていた。
 
 
 一月の間、真は由美菜と真由を犯し抜いた。やりたいときに家に行けば、好きなだけ抜けた。性欲処理としてはそれだけでも十分だった。
 実の娘を犯し続ける父親というのも、いくら見ても飽きなかった。
 だがせっかく手に入れた力なのだから、もう少し利用したかった。
 そうなると次の獲物が必要だった。
 
 「わかったら、行っていい」
 今日も真は職員室の真ん中で南に絞られた。周りの教師もちらちらと「またやってるよ」的な視線で見られた。
 南は怒るのが仕事のような人間なので、よく色んな生徒を怒っていたが、その中でも真の回数は特別多かった。それだけ出来が悪いということだ。
 実際真の出来の悪さに頭を抱えている教師は、南以外にも多くいた。
 勉強の出来ない生徒は生徒なりに、運動が出来たり、絵が得意だったり、何かしら得意なものを持っているものだが、真にはそれがなかった。喧嘩ですら弱い。
 今現在真が他の人間より優れているのは、あのCDが手元にあるということだけだった。
 「あ〜、バカの生還で〜す」
 教室に戻ると、真樹がおかしそうに言った。するとドッと教室中に笑いが起こった。
 「まったくさ、南もなんで気づかないかね、バカはいくら叱ってもバカだって」
 バカバカと繰り返されても真は一切反論しなかった。反論しても無意味なのだ。
 いわゆるいじめみたいなもの。相当鬱憤が溜まっているのだろう。それをいじり易い真に向けて発散しているのだ。
 矛先を向けられた真はたまったものではないが、まだ陰湿なものになっていないので危機感はなかった。
 真が何も言わずに席に座ると、真樹は面白くなさそうにして、違う話に興じた。
 真はその真樹を横目で盗み見る。
 動きやすそうなショートカットに、気の強そうなツリ目がちの瞳。胸は少しボリュームにかけるが、由美菜や真由が規格外であることを考えると、まあ普通なのだろう。
 「なぁに見てんのよ!」
 真樹が真の視線に気づく。真はふっと目をそらした。
 「絶対エロいこと考えてたって、今の。ああいうのはそういうことしか考えてないんだし。ま、実際行動には起こせない根暗なんだろうけどさ」
 真樹は聞こえるようにひそひそ話をしていた。概ね本当のことだったので、反論はしない。
 ただし、一つだけ違うのは、今の真には実行する力があるということだ。
 
 
 ずりゅずりゅずりゅ…
 「はぁはぁはぁ…真さんのち○ぽぉ…私の胸の中でぇ…」
 真はソファに座り、真由に胸でペニスをしごかせていた。

 ぐっぽぐっぽぐっぽ…
 「んん!ん、ん、ん、うむぅん!!」
 「くぅぅ…いい口マ○コだ由美菜!欲しいか?お父さんのザーメンが欲しいか?!」
 卓巳はリビングテーブルに由美菜を仰向けに寝かせ、イマラチオに興じていた。
 真は真由に奉仕させながら、次の獲物のことについて考えていた。
 狙うのは真樹。だがどうやってCDを聞かせるか。人に見られると色々面倒だ。それにどうやって犯すか…
 「イくぞ!イくぞ!イくぞ!!」
 「んんんんん〜〜〜!!」
 どっくどっくどっく…
 卓巳が由美菜の口の中で果てた。恍惚とした由美菜からは、口と鼻からだらしなく精液が漏れる。
 「あぁ…ザーメン美味しいよぅ…ザーメン好きぃ…」
 「はっはっは。何だそのだらしない顔は!」
 嬉しそうに笑う卓巳は特に気にすることなく、真は作戦についてずっと考えていた。
 どぴゅ、どぴゅゅ…
 「ふぁぁぁ!ザーメンが、ザーメンが顔にぃぃぃ!!」
 ずっと真由の胸にしごかれ続けていた真のペニスからも、精液が発射される。精液をかけられただけで、真由はアクメに達してしまった。
 「はぁぁん…こ、こんどはマ○コにぃ…」
 真由は真にまたがるようにし、腰を下ろした。ペニスが真由に深々と突き刺さる。
 「ふぁぁぁん!!」
 真由は上に乗ったまま腰を動かし続ける。真は腰すら動かさず、ずっと考え事をしていた。
 「じゃあ、次はこっちのマ○コだ…」
 「来て、来てぇぇ…マ○コ、マ○コにぃぃぃ!!」
 じゅぷり…
 「ひぃぃあぁぁん!!」
 「ふはは、相変わらずいい締りだ!!」
 向こうでも第2Rが始まったようだ。
 
 
 「無い、無い、無いない…!!」
 6限を前に、真樹は慌てていた。6限の数学に提出しなければならない課題が、引き出しに入っていなかったのだ。
 確かに朝来たときにはあったはず…
 いや、休み時間に友達と答えを合わせていたから、無いとおかしいはずなのだ。
 念のために鞄をひっくり返してもみたが、やはりプリントは無かった。
 「そ、そんな…」
 「大丈夫?プリント見つかった?」
 クラスメイトが心配そうに声をかけてくれる。
 「無い…なんで無いのよ…」
 「おかしいよね。だってHRの後さ、私たち答え合わせしてたじゃん。無いのって変だよ」
 「なんでよ〜〜…」
 真樹は頭を抱えた。よりによって数学とは。
 いや、課題を出すなんて南以外いないのだから、よりによってというのも変だ。
 そのとき、自分の事を見ている視線に気が付いた。真樹はバンと机を叩いて立ち上がり、その視線の主の元へ行く。
 「ちょっと!アンタ、私のプリントどこやったのよ!!」
 「え?何のこと?」
 真は不思議そうに真樹を見返した。
 「とぼけるな!アンタでしょ!いつも南の課題忘れてるから、私のプリント盗んだんでしょ!」
 バンバンと机を叩き、怒りをぶつける。机が潰れてしまいそうなぐらいに軋んだ。
 「なんだよ、そんな言いがかり」
 「アンタ以外に誰がいるのよ!」
 「知らないよ。第一僕がそのプリントを出したって、字でばれるし、写してみたって答えがあってれば誰かの写したってばれるだろ」
 我ながら情けない言い分だ。
 「どうでもいいわよ!とりあえず、その引き出しと机、調べさせてもらうわよ!」
 「別にいいけど…」
 真が席を空けると、真樹は引き出しの中のものを全部上に上げた。くしゃくしゃになったプリントがたくさん出てきたのには真樹も嫌な顔をしたが、それでも一つひとつ確認していく。
 そこに無かったと分かると、今度は鞄をひっくり返し、中身を物であふれかえった机にぶちまける。しかし、そこにもやはり目的のプリントは無かった。
 「ほら、なかっただろ?」
 「ふ〜ん、ま、今回は違ったってことか」
 そう呟くと、真樹は自分の席に戻って行った。散らかった机をそのままにして。
 「何遊んでる!」
 「い、いや…」
 6限の始まり、真が机を片付けていると南に叱られた。
 ちなみにプリントを盗んだのは真で合っていた。4限の移動教室のとき、引き出しから盗っておいたのだ。プリントはその後焼却炉に捨てた。
 プリントを忘れたのは真と真樹二人。
 真樹は友達に証言させるなどして自分はやってきたと何度も主張したが、そんなことを信じるような南ではなかった。案の定二人とも、放課後職員室に呼ばれた。
 
 「ちょっと、ちょっと…」
 放課後、帰ろうとした真樹は真に呼び止められた。真樹は明らかに不機嫌な顔をする。
 「はぁ?何よ」
 「ほら、さっきの時間課題忘れたでしょ、それで先生呼んでるよ」
 「なんで?なんで私がアンタなんかに言われて行かなきゃいけないの?」
 「いや、さっき職員室に行ったら、“元下!もう一人お前のクラスにいただろ!”って言われてさ、呼んで来いって」
 これは実話。
 「だからってなんで私が行かなきゃいけないのよ!いい、私はやってきたの。アンタと違って。みんな知ってるんだから、私は南なんかに怒られる理由は無いの!」
 「でも、南先生は来いって」
 「私が何であんな奴に怒られなきゃいけないのよ。まったくさぁ、南みたいに怒るのがライフワークみたいな人間が、何で教師なんてやってるのかしら。怒るんなら、あんたみたいな出来の悪い奴だけにして欲しいわ」
 「ほう、言うことはそれだけか?」
 後ろから聞こえた、真ではない別の声に真樹はビクッと体を震わせた。恐る恐る振り返ると、鬼の形相をした南が怒りの炎を背に立っていた。
 「あ、う、ああ…」
 真樹は言葉を失う。
 「言いたいことがあれば、職員室で聞く!来い!」
 「い、痛い!せ、先生!違う…違うって、わ、私は…」
 南に髪を掴まれ、真樹は職員室まで引きずられていってしまった。
 真はよく南のことを知っていた。それもこれも毎日のように怒られ続けた成果だ。嫌な成果だったが。
 南は職員室に呼んだ生徒が来ないと、必ず呼びに行く。他に生徒がいるときは、同じクラスの人間に呼びに行かせた。それでも戻ってくるのが遅いと痺れを切らし、自分でも探しに行くのだ。
 このとき、怒りの矛先は遅れた生徒にのみ向き、他の生徒は解放される。
 そして残されたその一人は、いつも以上に絞られるのだ。
 
 散々自分はやってきたと主張する真樹が開放されたのは、もう部活も終わるぐらいの時間だった。
 鞄を取りに教室に戻ると、そこには真だけがいた。真を見ると、真樹の中にふつふつと怒りがこみ上げてきた。
 づかづかと真の前にまで来て、ドンと力いっぱい押す。真はしりもちをついた。
 「ったく!アンタのおかげでこんな時間になったじゃない!どうしてくれるのよ!!」
 しかし真にはまったく聞こえていないようだ。
 「何?何々?!聞こえない振り?いい度胸じゃない」
 真の手が横に伸びる。真樹はそこに何があるのかと目をやると、机の陰に隠れたCDプレーヤーが置かれていた。真はその再生ボタンを押した。
 
 それから一週間後、真樹は放課後の空き教室にいた。そとから聞こえる部活の声は後片付けのものばかりだった。
 (あれ?なんでこんなところにいるんだろ?)
 ふと疑問に思うが、ああ、そうだと思い出す。
 (西野先輩に告白しようって思ってたんじゃない)
 西野とはサッカー部レギュラーの2年だ。顔がいいこともあり、女子からの人気も高かった。真樹もそのうちの一人だ。
 ガラガラガラとドアが開き、西野がやってくる。
 「あれ?君は?」
 「あ、は、はじめまして」
 柄にも無く緊張して、声が裏返る。西野もおかしそうに笑っている。
 「あ、あの、私…」
 「知ってるよ。真樹ちゃんだろ。一年の」
 「え?」
 (え、え、え?何?先輩が私のことを…?)
 真樹は混乱し、顔を赤くしながら頭を押さえた。
 (落ち着け、落ち着け!ほら、先輩も笑ってるじゃない…)
 真樹は大きな深呼吸をして、にかっと西野に向かって笑顔を向けた。西野も笑顔で返してくれる。
 「それで、何?話って?」
 「え、え、えっと…」
 落ち着け落ち着けと心の中で繰り返す。
 「何もなければ、僕は帰るけど?」
 「え、いや、待ってください!」
 待ってくれと言ってみるが、その後に何も続かない。
 「え、え〜っと…」
 「何も無いようだから、帰るよ?」
 真樹が言いよどんでいると、西野は背を向け、ドアに向かって歩き出した。
 「あ、あの!す、好きです!付き合ってください!」
 西野が出て行こうとしたとき、勇気を振り絞って告白する。目尻には涙が浮かび、足はがたがたと震えていた。
 顔が上げられない。先輩はどんな顔をしているんだろう。
 「そ、その、あの…私なんかに告白されても迷惑だろうけど…あ、あの嫌なら嫌って言ってください。わ、私なら全然大じょぅ…」
 西野の手が肩に添えられ、真樹は顔を上げた。すぐ目の前に憧れの先輩の顔がある。
 「あ…」
 「嬉しいよ」
 西野はそう言うと真樹を抱きしめた。
 憧れの先輩に抱きしめられる。真樹は今にも天国まで登っていきそうだった。
 西野の唇が近づき、キスをする。二人の舌が絡み合う。
 「むぅぅ…」
 西野の手が制服の下に潜り込み、ブラの上から胸を揉んだ。
 「ん、むぅぅん…」
 西野はブラの下に手を潜り込ませ、直接胸を刺激した。更に西野は足を真樹の股の間に差し込む。ディープキスと胸への愛撫で性感の高まった真樹は、それに股間を擦りつけるように腰を動かした。
 ぴちゃ、ちゃ、ぴちゃちゃ…
 やがて真樹の愛液がショーツに広がり、西野のズボンまでも濡らした。
 その頃にはブラは制服と一緒にたくし上げられ、西野の両手で胸をもまれていた。
 「ふぁぁぁ…」
 くちゅぅ…
 西野の唇が離れていく。二人の唇に糸が引いた。
 「せんぱぁぁい…」
 真樹は切なそうに西野を見た。
 「しても、いい?」
 西野が聞く。真樹はこくんと頷いた。
 「先輩の…欲しぃ…」
 顔を赤らめ、恥ずかしそうに答える真樹。
 「じゃあ、壁に両手を付いて…」
 「はい…」
 言われるままに壁に両手を付き、尻を突き上げるような体勢になる。短いスカートは捲くれ上がり、その機能を果たしていなかった。
 「はぁぁぁ…」
 西野の手によってショーツが膝の辺りまで下げられた。息がかかり、自分のヴァギナが西野に見られていることを知る。
 「すごいな。もうびしょびしょじゃないか…」
 「言わないでぇ…」
 羞恥に身をよじりながら、真樹は嘆願する。
 くちゅぅ…
 「ひっ」
 先端がヴァギナにあてがわれる。しかしすぐに挿ってはこなかった。先端で入り口をつんつんと叩くようにしたかと思うと、ずりゅっと音を立てヴァギナに擦りつけた。
 「ひぁぁぁん!」
 入り口で行われる行為に、真樹は声を上げた。
 「は、はやくぅ…く、くださぁい、先輩の、先輩のぉ…」
 くちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ…
 「何をどうして欲しいんだい?言ってくれないと分からないよ」
 ペニスを擦りつけ、真樹の反応を楽しむように聞く。
 「先輩のぉ…チ○ポを…真樹のマ○コにぃ…い、挿れてぇぇ」
 顔を真っ赤にしながらの嘆願に、満足げに頷く。
 「はい、よく出来ました」
 じゅぽぉぉ…
 「ひぁん!!」
 一気に奥までペニスを突き入れられ、身を仰け反らす。愛液に混ざり、破瓜の血が股の間から流れた。
 「あぁ、いいよ、真樹。僕のチ○ポを締め付けてくる」
 (あれ、何か違う?)
 抽送を繰り返らされ快楽に溺れそうになる中で、真樹は違和感を覚えた。振り返り西野を見ると、そこにいるはずの西野は真に変わっていた。
 「ひぃ!な、なんでぇ!?ひぁん!」
 表情が絶望の色に変わりながらも、腰を打ち付けられ艶っぽい声が漏れる。
 「あぁ、とっても気持ちいいよ、真樹」
 ぐっちょぐっちょぐっちょ…
 「ひぁん!あん…な、なんでぇ…せ、先輩ふぁ!!」
 真樹には催眠がかけられていた。真が憧れの先輩、西野に見えるように。真樹が勇気を振り絞って告白した相手は真だったのだ。
 そして処女を奪われると同時に真が元の姿に見えるようになるのだ。一旦壁に付いた手は離れないようになっている。
 「ふぁん!あんあん、あぁ…そ、そんな、さっきまで先輩がぁぁぁ!」
 真樹は必死で逃れようとするが、手が離れないので腰を振るぐらいしかできなかった。必死に逃れようとする腰の動きは、真を喜ばすだけだった。
 ぐっちょぐっちょぐっちょ…
 「あぁ、いいよいいよ。その調子で腰を振って」
 「ひぁん!いや、いや、いや…!!」
 「それにしても傑作だったよ、顔を赤くしてあんな告白をするなんて」
 「あぁん!あん、あ、ふぁん!!」
 逃れるためにしていた腰の動きがはいつの間にか、より深い快楽を得ようとする動きに変わっていた。催眠により強い快楽を得られるようにしてあるのだ。
 腰の動きの変化に、真の口に笑みが浮かんだ。
 ぐっちゃぐっちゃぐっちゃ…
 「ひぁん!ひゃん、ひゃん!」
 「どうした?気持ちいいのか?どうだ、言ってみろ!」
 「そ、そんな、アンタのふぁん!あぁん!なんか、き、気持ちいいわけぇぇぇ、な、な、あぁん!!」
 口からは嬌声が漏れ、ヴァギナは絶えず愛液を垂れ流し、腰はいやらしく動く。真樹が感じているのは誰の目にも明らかだ。
 じゅっぽじゅっぽじゅっぽ…
 「あん、あん、あぁん!!」
 「くぅぅ!もうイきそうだ!!」
 「ひぃ!だ、だめぇ!膣、膣はぁぁぁ!!」
 「イくぞ!!」
 ぐぽぉ!!
 真はペニスを一番深いところまで差し込んだ。
 「ひぃ!」
 どっくどっくどっく…
 「あ、あ、あ…」
 自分の子宮に注ぎ込まれる精液を感じながら、真樹の表情が絶望に沈んだ。
 どくどくどく…
 「あぁぁ…赤ちゃん、赤ちゃんできちゃうよぉぉ…」
 一週間貯めた濃い精液を流し込み、十分余韻を楽しんだ後、真はペニスを抜いた。
 ぐぽぉぉぉ…
 股間から精液を垂れ流しながら、真樹はその場に力なく倒れこんだ。目は死んだ魚のように淀んでいた。

 「あかちゃん…こんなやつの…」
 真樹には避妊薬を飲ませていたが、そのことは忘れさせてある。必死に嫌がる様を観察したかったからだ。
 「よかったよ、真樹。“大好きな真くん”」
 導入キーワードを告げ、真樹を催眠状態にし、記憶を消しておく。
 これで遊び道具が一つ増えたと、真はにやりと笑った。


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