(3)


「あっ……ああっ……あ、あ…っ」
 苦痛と汚辱の時間は未だ終わる気配を見せない。既に悲鳴を上げる気力も体力もないのか、荒々しく突き込まれる度に王女はただ力ない喘ぎを洩らすだけである。
 手足はもはや押さえられてはいなかったが、逃げ出す気力も体力も尽きている。
 永遠にも感じられる責め苦に心を痺れさせていたアリシエルだが、主観的に通常の数十分の一の速度ではあっても、時間は少しずつ流れていた。華奢な少女の肢体に暴力的に腰を叩きつける男は、今のしかかっている者で既に5人目である。
 男達は高貴な美少女に種付けする興奮に憑かれ、一様に膣内への射精にこだわった。4人分の精液が注がれ、少女の未熟な子宮は濁液を溜めた肉袋と化して、男の筒先が揺すり上げる度にたぷたぷと音が鳴っているように姫君に感じさせた。
「――うおおっ…!」
 5人目の男が一際深く突き込んで欲望を解き放った。忌むべき汚液が喪われた純潔を蹂躙するおぞましい感触も5度目だったが、一向に慣れることはできなかった。
 満足げに嘆息した男が身を離し、アリシエルはふと男達全員が自分を犯し終えたことに気付いた。
「あ――」
 地獄のような一時はこれで終わるのだ。取り返しのつかない穢れをその身に刻まれながら、ささやかに過ぎる慰めに王女は安堵の涙を流した。
 だが――。
「くくっ。それじゃあ、2周目といくか」
「――!?」
 愕然と目を見開く美姫に、最初に彼女を貫いた男が再びのしかかる。
「そっ、そんな……!?」
「おいおい、1回で終わるわけねえだろ、お姫さんよ。俺達が満足するまで、何回でも付き合ってもらうぜ」
「ああ…嫌…嫌…嫌ぁああああ―――ッ!!」
 拒絶の叫びも虚しく、美しき王女はさらなる地獄の凌辱に飲み込まれていくのだった。


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