(3) 紋章艶義 時系列に関する考察


・シーダがガーネフに犯されたのは、マルスがタリスを出て1週間後
・シーダがデビルマウンテンに着いたのは、アリティア軍が通過して数日後
・シーダとレナがデビルマウンテンを出たのはその翌日
・シーダがミネルバと出会ったのはその5日後
・ミネルバがレフカンディを離れたのはその前日
・同じ頃、アリティア軍はレフカンディを抜け、ワーレンに向かっている
・シーダとレナがマケドニア兵に囚われたのはディール城の外辺り?
・アリティア軍がパレス近郊まで迫ったのは、シーダがラングの奴隷となって数日後
・アリティア軍の戦いは数ヵ月に及ぶ?

・正史によればタリスからパレスまで約2ヵ月弱

・以上の表記を鑑みるに、シーダの足取りはこんな感じか
  01 マルス、タリス出航
  07 シーダ、ガーネフに犯される
  08 シーダ、タリス出航
  10 シーダ、ガルダ到着
  12 シーダ、サムシアン残党に凌辱される
  13 シーダとレナ、デビルマウンテンを出発
  18 シーダとレナ、ミネルバと出会う
  22 シーダとリンダ、ラングの性奴隷に
  26 アリティア軍、アカネイア平原に陣を張る
・正史の情報を取り入れると、アカネイア平原の戦いは12日に及ぶので
  38 アリティア軍、パレス解放
・タリス−ガルダ−デビルマウンテン間の旅程は推定日数
・ミネルバとの邂逅からノルダまでも推定日数

・ここからアリティア軍の行程を抜き出すと……
  01 マルス、タリス出航
  08 サムシアンの襲撃(推定)
  18 レフカンディの罠を撃滅、ワーレン方面へ向かう
  26 アカネイア平原へ到達

・これを元に全行程を組み直してみると……
  01 タリス出航
  04 ガルダ到着
  07 デビルマウンテンにて、サムシアンの襲撃
  08 サムシアンの砦に逆襲、掃滅
  10 オルレアン平原到達、即日オルレアン騎士団と合流を果たす
  12 オルレアン平原にてマケドニア軍を撃破、直ちにオルレアン城の攻囲開始
  14 オルレアン城解放
  15 オルレアン城より出陣
  17 レフカンディ峡谷にてマケドニア軍と対峙
  18 レフカンディの罠を撃滅、ワーレン方面へ向かう
  21 ワーレン港の戦い
  23 ディール城の戦い
  24 ディール城出陣
  26 アカネイア平原へ到達
・というわけで、アリティア軍は連戦連勝、パレス以外には、城の攻略にもほとんど1日か2日くらいしかかけていないと言う、圧倒的な強さ。正史では71日もかけた行程が、その半分以下のわずか26日。戦った後もろくろく休まない、恐ろしい強行軍である。アカネイア平原の戦いとパレス攻略戦にも、おそらく12日もかかってはいないものと思われる。今までの例で半分以下と見て、5日加味すると
  31 パレス解放

・「数ヵ月」に達しないところが問題だが、シーダの足取りと重ね合わせるとどうしてもこんな感じになる。正史だと3ヵ月近くかかっているから「数ヵ月」と言っても頷けるが、艶義ではせいぜい「1ヵ月」と言うところ。作中でけっこうシビアに日数が指定されているため、これを数ヵ月にするには、
1)シーダとレナがデビルマウンテンを出てミネルバに出会うまでの「5日後」と言う記述を無視するか(これが一番可能性があるが、それにしても「数ヵ月」には達しないだろう)、
2)ミネルバに出会ってからノルダに着くまでの期間を大幅に水増しするか(後述の地理に関する検証からして無理だが)、
3)シーダとリンダがラングの性奴隷となってからの「数日後」と言う記述を無視するか、そのくらいしか考えられないが、どれも時間的に無理がある。そもそも10日あまりでデビルマウンテンからオルレアンを解放しレフカンディにまで兵を進めているのが物凄い強行軍なのだが、そこまで迅速な戦いを展開するアリティア軍が、その後ワーレンからディールを陥落させるまで無駄に時間をかけるとはとても思えない。ここはやはり「数ヵ月」と言う記述の方に目をつぶらせてもらおう。
・行程短縮の原因として、タリスで海賊と戦っていない、ガルダがもぬけの殻のためここでも戦闘が発生しない、デビルマウンテンでレナ達を助けていないためその分戦いが少ない、行軍が早かったためオルレアン騎士団と分断されずに素早く合流でき、戦力の集中運用が可能となって平原戦が有利に進んだ、などが考えられるが、それにしても早すぎ。
 マルスが「都合がよすぎる」とか疑いたくなるのも無理はない。
・ゲーム的に表現するなら、MAP−1と2をすっ飛ばし、MAP−3以降は全速で城のみ制圧、可能な限り少ない攻略ターン数で進めているといった状態か。ユニットのレベル、かなり低そうだ……。


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