16

 
 旅立ちの朝、リナはいつもの格好で表に出た。
 違っているのは、たわわになった胸と腰。そして、くびれたウエスト。
 かつてのリナが望んだ通りの身体。
「けっこう手直しにかかっちゃった」
 明るい口調で言うリナ。
「裁縫も得意だとはな。リナ、見直したよ」
 リナの髪に手を通し、やさしく撫でるガウリイ。
「ああんっ、う、うれしひ……」
 とろけるような口調で言うリナ。
「ところで、命じたとおりにしたか?」
 ガウリイの問いに、顔を赤らめるリナ。
「かくにんする、ガウリイ?」
「……リナは、どうなんだ?」
「うん。……かくにんして、ガウリイ。リナの身体がガウリイのものだということを」
 もじもじするリナ。
「ふふふ、わかった」
 すっとリナの胸に手をやるガウリイ。
「あはん、いい……」
 すぐに、リナの口からよだれがこぼれる。
 ガウリイは、リナの胸に巻き付いている縄の感触を、服の上から確かめた。
「こっちはどうかな?」
 次に、股間に手を滑らせるガウリイ。
「ひいっ、ああんっ……」
 甘い吐息をつくリナ。
 ガウリイは、股間を通して縛り上げられている縄目の感触を、ズボンの上から確認する。
「ふふふ、いい子だ、リナ」
 そのまま抱きかかえるガウリイ。
「あっ……」
「さあ、いくぞ、リナ」
「うん……」
 半ば抱きかかえられるようにして、リナは歩き出す。
 すっかりガウリイの従属物になってしまったリナ。
 歩きながらも、股間をしとどに濡らしていた。
「ふふふ、すっかり変態になったな、リナ」
 歩きながら、リナのズボンが自らの愛液で濡れていく感触を味わうガウリイ。
「うん、わたし、ガウリイ専用の、変態マゾ奴隷なの」
 甘えた口調でいうリナ。
 何度言わせても、耳に心地よく響くその言葉。
 ビクン!
「あっ……」
 堅くなったガウリイのペニスが、リナの背中で跳ねる。
 さらに股間を濡らしていくリナ。
「感じたか?」
「うん……」
 すっかり快感に溺れたリナの口調。
 ガウリイは、リナにいやらしい刺激を与えつつ、近くの村に向かって歩き始めた。


→進む

→戻る

→暗闇の中の契約のトップへ