その9
ベッドの上で、放心した表情でミレルを見ているカイル。
そんなカイルの前で、ミレルはあられもない姿で失神していた。
ミレルのアナルからこぼれ落ちる白濁液。
それは、確かにカイルの精液だった……
「いかがでした、カイル様?」
「…………あっ、……ああ、ローザか。想像してたより、とても良かったよ」
「それはよろしゅうございました」
カイルに向け、婉然と微笑むローザ。
「カイル様にそう言って頂くと、腕によりをかけて調教した甲斐がありましたわ」
ローザの言葉にかすかに首を振り、苦笑を漏らすカイル。
「いけないな。ミレルの躰に……溺れそうだ」
「ふふっ、溺れていただかなくては。これだけの極上品、めったにありませんわ。溺れていただいて、大切にしていただかないと……」
失神したミレルの側により、その髪を撫で上げるローザ。
「もっともっとミレルを使って下さいな、カイル様。使えば使うほど、肉奴隷というものは主人の与える肉欲に溺れ、快楽を貪ることに喜びを覚える家畜になり、やがて主人のいかなる命令にも従うようになりますの」
「いかなる命令にも……か?」
「はい」
カイルの言葉に邪悪な笑みを浮かべるローザ。
「それこそ、公衆の面前でストリップをさせることも、犬のように大便や小便をさせることも、あるいは小便を飲ませ、クソを食わせることも、思いのままに……」
「……ふむ」
ローザの言葉に、不快げな表情をするカイル。
「そこまでしたいとは思わないが……」
「……くすっ」
「なんだ、ローザ?」
「やはりカイル様は、ミレルのことを大切に思っておいでなのですね。うふふ……」
「なっ?」
「カイル様は、ミレルのことを愛しておられるのでしょう?」
ローザの言葉にしばし沈黙するカイル。
「……僕を、引っかけたのか?」
「くすっ、……さあ? いずれにしても、言ったことには間違いはありませんわよ。どんな命令にも従うというところは……」
しばし考え込むカイル。
「自分の、母親を殺させることも可能か?」
「……えっ?」
カイルの問いに、目を見開くローザ。
「自分の母親を、殺させることができるか?」
カイルの問い掛けに、ローザの表情が引き締まる。
その表情が、険悪なものへと変化していった。
真剣な面持ちでカイルを見つめるローザ。
「それは……やったことがありませんから、わかりませんわ。ただ、暗殺組織の中には標的の子供を捕まえて激しい虐待で洗脳し、その親を殺させるという手段があると聞きますが……」
いつになく真剣な、いや、冷ややかな目で見つめるローザ。
「いずれにしても、道具として使われた子供は廃人になるそうです」
「そうか」
ローザの言葉に頷き、考え込むカイル。
「カイル様……」
「なんだ?」
「まさか、まさかミレルを!」
「出来ると思うのかい、この僕が?」
ニヤッと笑うカイル。
「それにしても、ローザともあろうものが随分ご執心じゃないか? たかが一人の肉奴隷に」
カイルの皮肉な言葉に、ハッと気がつくローザ。
「わたしを、……引っかけられましたね」
目を細めるローザ。
「さあ? まあいずれにしてもミレルは失えないな。あの女とでは釣り合いがとれない。いや、とりようもない」
カイルの言葉に頷くローザ。
「びっくりしましたわ。せっかくの芸術作品を壊されるかと思って……」
「……ふふ」
「な、なんですの?」
「いや……」
言葉を濁すカイル。
「とにかく、当分の間は僕がミレルで楽しませてもらうよ。調教はしばらくお預けだ」
「わかりましたわ。……カイル様のご命令です。仕方ありません」
カイルの言葉に、失望のため息をつくローザ。
「ふふっ、そのうち僕が忙しくなったら、ローザに回してやるよ」
カイルの言葉に、ローザの瞳の奥が光る。
「約束ですわよ」
「わかってる」
そう言った後で、二人は互いに共犯者の笑みをかわしあったのだった。
捕まってから、一体幾日経つのだろう?
ああっ、わたしの部屋、ホコリをかぶってるだろうな。
食材、あのままだったら腐ってるよね。
そういえば、お茶会の準備をしないといけなかったのに。
あっ、それよりも、リルルの結婚式でるつもりだったのに。
……もう終わっちゃってるよね。
とうさまは何をしているのだろう?
かあさまは何をしているのだろう?
にいさまが何をしているかだけはわかってる。
にいさまは、わたしの躰を……
「ミレル、来たよ!」
……わたしの躰を犯しに、毎日やってくるの。
にいさまはわたしの腰に手をかけた。
それだけでも震えるわたしの躰。
にいさまに愛される瞬間が近づいていることに、わたしの胸は高鳴った。
背中から聞こえるにいさまの息づかい。
はあ、はあって、とっても荒い息。
ミレルで感じてくれてるんだ……
わたしの乳首が、ツンと立つのを感じる。
「もっと尻をあげろっ!」
「はい……にいさま」
にいさまの命令に従って、わたしはさらに腰を高くあげた。
「もっと足を開け!」
「はい……」
わたしはそのままの格好で膝をずらし、脚を広げていく。
あうっ、きっとわたしのはしたないアナルが丸見え……
熱い血が、わたしの躰を駆けめぐった。
「ククク、ぷっくりと膨らんで、本当にいやらしいアナルだ」
あうううっ、は、恥ずかしい……
見られてる。調教されてしまったアナルを、にいさまに見られちゃってるよう……
「ひゃうっ?!」
ああっ、いま、アナルを……
「ククク、表面を指でなぞっただけでこの反応。しかも、すぐに指にくいついていくかのような、淫らな動き」
ズブブブブブ……
「ひっ、……ああんっ」
ああっ、お尻に、指が入っていくよう……
「へえ、すごいなぁ。絡みつくように締め付けてくる。それでいて拒みはせず、奥へ奥へと誘っていく。すっかり淫らなお尻になったんだね、ミレルは。ククク……」
ズブブッ、ズブブッ、ズブブッ……
「ひっ、はっ、ああんっ、だめっ、ひいっ……」
ああっ、お尻を、かき回されるぅ……
感じてる、感じちゃってるよぅ……
「ククク、相変わらずいい声で鳴く。おかげでボクのイチモツもビンビンに立ってるよ」
あん、そんな、にいさまぁ。
あうっ、腰が、腰が自然に……
「おやおや、そんなに腰を突き出して。そんなに気持ちいいのかい、ミレル?」
「は、はひっ! ああっ……」
はしたなく、腰を振るわたし。
「ククク……」
ああっ、にいさまの指の数が増えていくぅ……
あんっ、きもちいい、きもちいいよう……
「ククク、とっても気持ちよさそうだな、ミレル!」
にいさまの、嬉しそうな笑い声が聞こえる。
ズリュッ、
「ああっ?! なぜっ? 抜かないで、にいさま……」
「おやおや、そんなに気持ちよかったのかいミレル? だけど、今度はボクを楽しませてくれなきゃ」
「あっ……」
自分の顔が、火照るのがわかる。
「ごめんなさい。許して下さい、にいさま……。ミレルはにいさまの欲望処理の道具だということを忘れて、一人で気持ちよくなってましたぁ……」
「そうだ、忘れるなよ! ミレルの存在意義は、僕を喜ばせるということだけなんだからな。僕の欲望のはけ口として!」
「はい、にいさま……」
とくん、
あん、なぜか胸が高鳴ってしまう……
本当は、いけない、喜びだとわかってるのに……
止まらない、この気持ち。
ミレルをあいして……にいさま……
「ククク……さあ、いくぞっ」
「あっ……」
にいさまの先っぽが入ってくる。
大きく張ったエラが、わたしのアナルを通過しようとしている!
そう、そのまま一気にわたしを貫いてぇ!!
…………えっ?
「ククク、ずいぶん欲しそうじゃないか、ミレル?」
「……にいさまの、意地悪っ……」
にいさまの肉棒は、退いていった。
今度は先っぽで、ミレルのアナルの表面をなぞる。
「さあ、わかってるだろうミレル。おねだりをしてごらん……」
「あうっ……」
またいやらしい言葉を言わされてしまう。でも……
「ミレルのケツの穴に、その熱くて逞しいモノをいれてください、にいさま」
ああっ、ダメっ、感じちゃう……
にいさまの羞恥責めの罠に、はまっていっちゃう!
「ミレルは、にいさまのその逞しいイチモツで、気持ちよくなりたいんです……」
「はしたないな」
……どくんっ!!
「ああっ、ミレルははしたない奴隷です。にいさまの、にいさまのおちん○んがないと生きていけないケダモノなんですっ! お情けを、どうか、ミレルにお情けをかけてくださいっ!!」
「ククク、……そこまでいわれては仕方がないな。それっ!!」
ズンッ!!
「はうっ! いいっ……とっても、いいっ!」
ああっ、すごいっ……
にいさまの、熱いイチモツがわたしの中にぃ……
灼かれる、灼かれちゃうっ!
腸の中が熱いっ!!
「くっ、すごい締め付けだ……」
にいさまの囁き。
……わたしは全身の力を抜き、躰を弛緩させた。
にいさまのイチモツをもっと深く、躰の中に導き入れる為に。
ズリュッ、……ズリュッ、……ズリュッ!!
「はあうっ! ああっ、ダメぇっ!!」
はうっ、にいさまの、長いっ……ああっ、長いの、太いのぉ……
ああっ、こ、こんなに奥まで入ってくるなんてぇ……
「クッ、ククク、……根元まで入ったよ、ミレル」
……えっ?!
「どうだ、僕のモノは?」
「えっ?」
ビクンッ!
「はぁうっ、中で、中で跳ねてるぅ!」
「ククク……」
ああっ、やっぱり、張り型なんかと全然違うっ!
堅さが、柔らかさが、熱さが、太さが……
それに何より、犯され方が違うっ!
ミレルは、今、にいさまに本当に犯されてる。
にいさまの熱い熱いイチモツで、この躰を犯されて、征服されてるんだ。
ああっ、もっと犯して! もっと征服してぇ!!
ミレルをにいさまの奴隷に、ううん、家畜に、ペットにしてぇ!!
「あううっ、はうっ、ううっ、いいっ、ダメっ……」
わたしの唇から涎が自然と流れ出す。
腰が、にいさまのイチモツをもっと感じようと締め付ける。
それでいてわたしの躰は、にいさまのイチモツが与える刺激に従順に反応していた。
そして、やがてそれがやってくる。
わたしの躰をグジュグジュに溶け崩れさせ、わたしをにいさまの肉奴隷へと変えていく快楽が。
エクスタシーが、お尻から押し寄せてくるっ!!
「いくぞっ!」
「ひゃぁうっ!!」
ビクン! ドクッ、ドクッ、ドクッ……
にいさまのがわたしの中で跳ね、同時にわたしの躰の中に精液を注ぎ込んでいくっ!
ああっ、す、すごいっ! 感じる、腸の中を叩かれるのを感じちゃうっ!!
白くなる、……あたまが、まっしろに、……なって……
きもち、いい……とっても、きもちいい、……よう…………
わたしは至福の快楽を覚えながら、果てしない暗闇の中に堕ちていった。
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