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「フフフ、ようやく心まで、俺の虜になったようだな」
ゼルガディスはアメリアの豊かな胸を撫でながら、満足げに呟いた。
「フフッ、お尻の穴で感じるようになった牝奴隷は、主人に逆らえなくなると言われているが、確かにその通りだな。フフフ、最高の恥辱感と屈辱感を感じながら、それでも気持ち良くなる。やがてそれ自体が快感になり、いつしか主人に完全に屈服し、命令のままになんでも従うようになる。フフフ、……アメリアも今や完全に俺の牝奴隷か」
満足げな微笑みを浮かべるゼルガディス。
「あっ、ううんっ……」
意識を取り戻したアメリアが、微かに身を起こす。
意識が朦朧としているらしく、瞳に輝きがない。
被虐に染まったその表情は、見る者の邪な欲望を刺激してやまない。
「よかったか?」
ゼルガディスの問いかけに、首をコクンと縦にふるアメリア。
「はい、とっても気持ちよかったですぅ」
アメリアの声の中には、ご主人様に媚びる、牝奴隷特有の音色があった。
「フフフ、そろそろ拘束具を外してもいいみたいだな。そのかわり、今日からはこれを付けるんだ」
ゼルガディスは傍らにあるバッグの中から、鎖と首輪をとりだした。
首輪は純金で出来ており、機械式のロックが付いている。
鎖は鋼鉄製の一番堅いもので、表面に錆びないように特殊メッキをしてある特注品だった。
「あっ、……はい」
うなだれるアメリア。
しかしゼルガディスは、アメリアの瞳が一瞬淫らな期待に輝いていた事に気がついていた。
「フフフ、今日からお前を調教済みの牝奴隷として扱ってやる。うれしいか?」
ゼルガディスの残酷な問いかけに、震えるアメリア。
「そ、それは……」
「嬉しいと言え、アメリア」
優しく語りかけるゼルガディス。
「うれしいです。……ゼルガディスさんの牝奴隷になれて、とても嬉しいです」
顔を真っ赤にしながら、淫らに腰を振りながら、アメリアは答えた。
「可愛い奴め。フフ、さあこの首輪をよく見るんだ。今からこの首輪が、お前の首にはまることになる」
ゼルガディスは、アメリアの目の前に首輪を差し出す。
「こっ、これ」
アメリアは絶句した。
首輪の外側には、綺麗な文字で言葉が彫りつけてある。
『ゼルガディス・グレイワーズの牝奴隷アメリア』と。
アメリアの全身が震え出す。
真っ青な表情になるアメリア。
「こ、これ、何処で作られたんですか?」
怯えつつ問いかけるアメリア。
ゼルガディスはニヤリと笑った。
「そんなことを気にしてどうする? お前はもう一生俺の牝奴隷。いまさら世間体を気にすることはあるまい?」
「でも……」
アメリアは絶望の面もちで、ゼルガディスに話しかける。
「外の彫物師に頼んだ……と、言いたいところだが、さすがにそれは出来なかったな。しょうがないから、自分で彫った」
「そうですか……」
あからさまにホッとした口調のアメリア。
ゼルガディスはわざと不機嫌そうな顔になる。
「牝奴隷のくせに、世間体を気にするとは。まだまだ教育が足りないか?」
ゼルガディスの言葉に、全身を硬直させるアメリア。
「も、申し訳ありません、ゼルガディスさん。お許しを! 愚かな牝奴隷のアメリアにお情けを……」
アメリアは必死に許しを請う。
「ふん、まあいい。その言葉が本当かどうか、すぐにわかる」
ゼルガディスは邪悪な表情を浮かべた。
「『牝奴隷の儀式』が終われば、反抗的な考えも浮かばなくなるだろう。文字通り、身も心も俺の奴隷になるはずだ」
「『儀式』ですか? そんなことしなくても、もうわたしはゼルガディスさんの牝奴隷ですけど……」
アメリアが不思議そうな表情でゼルガディスを見る。
「フフフ、そうかな? 人は意外と自分の事はわからないものだ。まあいい、取りあえずはこれを首にはめてやる」
ゆっくりとゼルガディスはアメリアの首に、首輪をかけた。
「さあ、お前が俺のモノになる瞬間だ。よく見るんだぞ」
「はい……」
鏡に意識を向けるアメリア。
ゼルガディスの手で、今にも首輪を繋がれようとしている。
カチリ
首の後ろで小さな音がする。
「あっ……」
その瞬間、アメリアの心の中にあった、あるものが砕けた。
目から自然と涙がこぼれる。
アメリアは突然、涙の理由に気がついた。
「わたし、人間じゃあ無くなったんだ……牝奴隷になったんだ。これから家畜のようにゼルガディスさんに飼われるんだ……」
虚ろな表情で呟くアメリア。
「フフフ、そのとおりだアメリア。おまえは一生俺に飼われて生きるんだ」
「ああっ」
ゼルガディスの言葉に、絶望の声を上げるアメリア。
しかしゼルガディスは、アメリアの声の中に潜む歓喜の感情に気がついていた。
「さて、拘束具を外してやろう」
そういうと、ゼルガディスはアメリアの戒めを外していく。
調教を受ける前のアメリアなら、この期を逃さず逃げようとしただろう。
しかし今のアメリアは、大人しくうずくまってゼルガディスの行為を受け入れるだけだった。
「よし、いいぞ。立ってみろ!」
拘束具をはずしたゼルガディスが言う。
アメリアは、本当に久しぶりに自分の二本の足で、床の上に立ち上がった。
「あっ」
ふらつくアメリア。そんなアメリアをしっかりと抱きしめるゼルガディス。
「フフフ」
立ったままでアメリアを蹂躙するゼルガディス。
調教されたアメリアの躰は、敏感に反応した。
「ああっ、だめですぅ、もう、そんなことされたらわたし……」
ジャラジャラジャラ……
鎖の音が辺りに響きわたる。
その音は、いやが上にも、アメリアの被虐感を高めていた。
ゼルガディスは巧みにアメリアのアナルを撫で上げる。
その度にアメリアは、はしたない声で喘ぎ、悶えた。
と、唐突にアメリアを解放するゼルガディス。
「あっ、な、なんで? もっとして下さい。お願いします……」
完全にセックスに溺れた淫らな表情で、懇願するアメリア。
「フフフ、後でたっぷりしてやる。まずは湯浴みをしろ、アメリア」
「えっ?」
ゼルガディスの言葉に、驚きの表情を浮かべるアメリア。
それまで、いくら懇願しても許可されなかった、湯浴み。
「なにを驚いている? 風呂に入りたかったんだろう」
ゼルガディスの言葉に、コクリと頷くアメリア。
「さあ、来るんだ」
ゼルガディスはアメリアの鎖を引いた。
アメリアはよろよろとついていく。
浴室の前まで来たゼルガディスは、側にある取っ手に鎖を固定した。
「さあ、ゆっくり入ってくるがいい」
「はい、ありがとうございます……」
アメリアはそうつぶやくと、浴室の中に入っていった。
「はふっ、気持ちいい……」
アメリアは浴槽の中で、久しぶりにリラックスしていた。
ゼルガディスとの淫らな行為の残滓を洗い流し、浴槽につかることで、ようやく精神に余裕を持てるようになったアメリア。
もっとも、淫らに調教された躰が貪欲に快楽を貪ろうとするので、アメリアは、自分の右手の指を自らのアナルに突っ込み、かき回している。
「こんな躰にされちゃって、もうわたしゼルガディスさんの牝奴隷なんだ」
深いため息をつくアメリア。
左手を、ぴったり閉じている割れ目に添わせる。
「わたし、まだ処女なのに。こんなに汚されるなんて……」
アメリアは絶望の面もちでつぶやく。
「ゼルガディスさんの言ったことは本当だったな。調教されれば、お尻で感じるようになるし、処女のまま、淫らな欲望を味わえるって……」
アナルをかき回すアメリア。
「わたし、処女なのに、処女なのに、こ、こんなに淫らになって、だめ、あっ」
気分が高まっていくアメリア。
しかし完全にのぼりつめることはできない。
「ゼルガディスさん……」
甘い吐息をたてながら、ひたすらゼルガディスの名前を呼ぶアメリアだった。
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