第11日目 前編


 朝、目を覚ましたミーアは自分の周りがおかしな事に気付く。昨晩体を重ねあわせ、夜遅くまで戯れていた男の姿がなかったのだ。シャワーかと思い、風呂場を覗いてみたがそこにも姿がない。不安に駆られたミーアは部屋の外を探ってみる。すると一室だけドアが半開きになっているのが見える。この階には自分たち以外に人影はないはずであった。ならばそこに男がいるということになる。ミーアはまるで愛犬がご主人様を追いかけるように部屋を飛び出すと、その部屋に入ってゆく。ミーアが部屋の中に入ると、ドアは待っていましたとばかりに自動的に閉まる。
 「ご主人・・・様??」
 急に心細くなったミーアは恐る恐る男に呼びかける。しかしミーアの問い掛けに答えるものは誰もいなかった。恐る恐る奥に進んだミーアは真っ暗な部屋の中をじっと目を凝らして探し回る。探していてこの部屋のある異常な点について気付く。人影らしきものは見当たらなかったが、部屋にあるべきベッドなどがひとつとしてないのである。広い部屋の中にはカーペットだけが残されていて他のものは全て撤去されていた。それでも主人を探し回るミーアはさらに部屋の中央に残されたものに目を見張る。何か彫像のようなものが5体、そこに放置されていたのだ。
 「・・・・・・・・」
 それを見ていたミーアは恐怖に駆られる。ここにいたら何か良くないことが怒る、そう感じ取ったミーアは慌てて部屋から逃げ出そうとする。しかし先ほどまで開いていたはずのドアに鍵は閉まっていて、外に出ることが出来ない。鍵を開けようにも中にあるはずの鍵がそこにはない。そこでミーアは自分がこの部屋の知事込められたことを実感する。恐怖心が体の感覚を増し、聴覚、嗅覚を増幅させる。ミーアの耳には誰かの呻く声が、鼻に鼻を摘みたくなるような異臭が漂ってくる。そしてそれは先ほど見つけた部屋の中央にあった彫像から聞こえ、漂ってくる。
 「うぐっ・・・なんだ、ここは??」
 「うう、頭、いてぇ・・・」
 それまで疼くまっていた彫像が次々に動き出す。それは5人の成人男性であった。年のころは20代から40代くらいとバラバラ。体格も細目から太目と統一性はなかった。唯一整っていることは5人が5人とも一糸纏わぬ裸であり、自慢のペニスをブラブラと揺すっていることだった。そんな男たちの姿にミーアは思わず悲鳴を上げてしまう。
 「んっ?誰だ??」
 「女??それも飛び切りに上玉じゃにか!それも裸で!!」
 その悲鳴に男たちはすぐにミーアの存在に気づく。しまったと後退るミーアだったが後ろには開かない扉があるのみ。逃げ場のないミーアに男たちの手が伸びてくる。あっさりと捕まったミーアは部屋の中央にまで引きずられてくる。男たちのジロジロと観察するような視線に曝されたミーアは恥ずかしさに身を縮込ませてしまう。その視線は穴が開きそうなくらい自分の胸や股座に集中し、いくら隠しても隠し切れないような感じがした。そんなミーアの姿を観察していた男の一人がじっとミーアの顔を覗き込んでくる。視線と視線があったミーアは思わず顔を背けてしまう。しかし、男にはその一瞬で十分だった。
 「こいつ、ラクス=クラインじゃないか?」
 「なに??コーディネーターの歌姫のか??」
 ミーアの顔姿に男は見覚えがあった。その少女の意外な正体に男たちは驚きの声を上げる。自分はラクスではないのだが、ラクスの姿を騙っていたことがここでは裏目に出てしまった。同時にミーアは男たちの正体にも気づく。男たちは自分の顔を見て『コーディネーターの歌姫』と読んでいた。プラントの人間がラクスの事をそんな風に呼ぶことはない。たとえ地球にいるコーディネーターたちでもそうは呼ばないだろう。自分たちのことをそう呼ぶ者、つまりこの男達がナチュラルであることを意味していた。そして体の汚れ、異臭、恐らくは職にありつけない浮浪者たちであろう。そんな男たちが何故こんなところにいるのかはわからない。しかし、現にここにいて、自分の事に気付いてしまっている。それだけは間違いなかった。
 「何でその歌姫がこんなところに??じゃあここはプラント??」
 「だろうな・・・どうして裸なのかはわからねえけど・・・」
 「そんなこと、どうでもいいだろう?犯るのか、犯らねえのか?」
 「もちろん犯るさ。コーディネーターの象徴をレイプしたとなれば、俺たち地球で英雄だぞ?」
 「そうだな。こんな幸運、二度とねえだろうからな!!」
 男たちは自分たちがいる場所がどこなのかをようやく理解する。理解してそれをすぐに忘れる。今ここでは関係のない話だからだ。今重要なこと、それは目のまえの少女、ラクス=クラインであった。裸で、それも男好きするような肢体を曝していたことは男たちの欲望に火をつける。何しろ浮浪者になって以来、禁欲生活が続いていたのだ。自慰行為では補いきれないものが溜まりに溜まっていた。それを発散すべく男たちはミーアににじり寄る。ミーアの体に反応した肉棒はすでに5本とももう我慢できないとばかりに血管を浮かび上がらせ、天を突くほど勃起していた。コーディネーターの象徴たる歌姫、美少女、男好きする豊満な肉体、白い肌を曝した肢体、その全てが男たちの欲望を刺激していた。
 「いや、いや!!だれか!!」
 「けけっ、こうなったからには諦めな!!」
 大粒の涙を浮べて抵抗するミーアだったが、男たちの手はそのミーアの手をあっさりと押さえ込んでしまう。そして5人がかりでミーアを抱えあげると、部屋の中央に運んでゆく。その間もミーアは抵抗を続けていたが、大の男5人がかりで押さえ込まれてはそれも無駄な足掻きでしかなかった。ならばと声の限りの悲鳴を上げて助けを求めようとするが、この階には自分とあの男以外の誰もいない。ホテルのスタッフも立ち寄らない場所になっている。つまり悲鳴を上げて男が助けに来ないということは誰も助けには来てくれないと言うことだった。絶望的な状況のなか、ミーアは顔を真っ青にして部屋の中央に下ろされる。
 「じゃあ、まずこのデカパイから賞味させてもらうとするか?」
 「おう、そうだな!!」
 「しかし、でかい胸だな・・・触ってもいないのにプルプル揺れてやがる!」
 「いいじゃねえか。それともお前、デカいのは苦手か??」
 「そんなわけあるか!!大好物だよ!んじゃ、いただきま〜〜〜す!!」
 「ひっっ!!いや〜〜〜!!触らないで!!!」
 あくまで抵抗を続けるミーアの腕を男たちは無理矢理こじ開ける。隠されていた豊満な肉のたまりが戒めを失い、プルンと揺れて顔をのぞかせる。そのいやらしい動きに男達が下卑た笑みを浮べ、手ではたいてその動きを再現する。ひとしきり胸を揺らして遊んでいた男たちはミーアの胸のことに感想を漏らしながら、胸を鷲掴みにし、その柔らかな感触を堪能し始める。抵抗を続けるミーアだったが、全ては無駄な足掻きでしかなかった。そこかしこに肉刺の出来たゴツゴツとした手がミーアのその大きな肉袋を荒々しく揉み回してくる。そこにはやさしさなど欠片もなかった。ただただその肉袋の柔らかさを堪能するだけの身勝手な愛撫であった。そんな荒々しい愛撫もミーアの体を刺激してくる。
 「ふあああぁぁっ、そんなに、荒々しく・・・んんっっ!!」
 「本当にでかくて柔らかいな・・・これも遺伝子操作で出来た胸なのかな?」
 「そうだろう?出なくちゃこんなに感度がいいわけないぜ?」
 「そうだよなぁ・・・よし、今度はこっちの突起を味わってみようぜ?」
 「ら、らめ!!ひあぁぁぁぁっっっ!!」
 ムニムニとミーアのおっぱいの形が変わるほど荒々しく揉みまわされ、ミーアは苦しそうに絶叫する。そんなミーアの胸を弄びながら男たちは今度は痛いほど勃起したミーアの乳首に舌を這わせてくる。荒れた舌で思い切り舐め上げられる感触はまるで鑢で乳首を削り落とすかのようだった。痛みにも似た快感がミーアの背筋を駆け抜けて行く。男たちは二度、三度とミーアの乳首を舐め回し、口に含み、噛み付き、吸い上げる。その度にミーアは歓喜の雄たけびを上げて体を震わせる。そんなミーアの体にこれまで見ているだけだった男二人も襲いか掛って来る。左右に分かれるとミーアの足を各々抱え込んで思い切り開いてくる。ミーアの懸命の抵抗も男の力の前には無駄な足掻きでしかなかった。
 「これが歌姫様の股座か・・・綺麗なもんだ・・・」
 「その割にはスケベ汁が垂れてきているぜ?もしかして期待してるのか、こいつ?」
 「ナチュラルの俺たちに犯されるのをか?そりゃいい。懐妊するまで出しまくってやるか!」
 「いやっ!触らないで!!」
 男たちはミーアの秘密の花園を覗き込むと、そんなことを言ってくる。そこはミーアの意思に反して男たちの胸の愛撫に反応しびっしょりと濡れてしまっていた。それを見られたミーアは顔を真っ赤に染めて激しく頭を振る。そんなミーアに男たちが手を伸ばしてくる。濡れそぼり、愛液が滴り落ちてきているヴァギナを左右に広げると、ぱっくりと口を開けて物欲しそうにしている膣口に二人揃って中指と薬指を計四本、挿入してくる。固いゴツゴツとした感触の指が四本同時に入り込んできたミーアはビクンと体を震わせる。
 「おいおい、こいつ。処女じゃないぜ??」
 「本当かよ?もしかしてプロデューサとかとズボズボハメまくりか??」
 「いや、婚約者がいるって言ったよな?たしか何とか=ザラとかいう・・・」
 「そいつと朝まで犯りまくりかよ?本当に助平なアマだな・・・」
 ミーアの膣内に指を差し込んだ男たちはその抵抗感のなさにすでにミーアの処女膜がすでに誰かによって奪い去られていることを確信する。ミーアが処女であると確信していた様子の男たちは少しがっかりした表情を浮べる。しかしすぐに気を取り直してミーアの膣の愛撫を再開する。その愛撫にミーアは素直に反応する。
 「ああああっっ!!らめ!らめ〜〜〜!!」
 「おお、おお!感じてる、感じてる!!」
 「この程度じゃ、終わらないぜ?」
 「まあ、すぐに大洪水にしてやるからな!!!」
 「ひああああああっっっ!!らめ〜〜!!しょんなに、しょんなにかき回さないで〜〜!!!」
 言うが早いか、男たちはミーアの膣内を激しくかき回してくる。四本の指が同時に蠢き、かき回し、穿り返す。その激しい指の動きにミーアは大きく目を見開いて悶えるしかなかった。これまで男に開発されたミーアの体はそんなナチュラルの男たちの愛撫にも反応してしまい、噴出す愛液はベッドに大きな地図を描き出してゆく。男たちの指先はミーアの膣壁のひだを一本一本かき出すように愛撫する。その動きがミーアにこの上ない快楽を与え続ける。その快楽に体が浸りかけるのをミーアは必死に音って堪えようとする。大きな声で悲鳴を上げ、激しく頭を振って意識を保とうとする。
 「うるせぇ口だな!こいつでもしゃぶっておとなしくしてろ!!」
 「ふぐっっ!!うううぅっっ!!」
 男達の愛撫に感じながらもあくまで抵抗を続けるミーアは泣き叫び、激しく頭を振って嫌がる。そんなミーアのわずかな抵抗も男達の欲望を掻き立てるには十分だった。しかしどの過ぎた悲鳴は耳障りなものでしかない。ついに最後に残っていた男が自分にいきり立った肉棒をミーアの口の中に捻じ込んで黙らせる。強烈な匂いが鼻を突き、むせ返るような味が口の中いっぱいに広がってくる。長いこと体を洗っていない男たちの体臭は鼻が捻じ曲がるほどの悪臭で、洗っていなかった肉棒に凝り固まったチンカスの量もかなりの量であった。
 「丁寧に舐めろよ?噛むんじゃないぞ??」
 ミーアの口に肉棒を捻じ込んだ男は興奮しきった口調でミーアの頭を押さえ込み、その口内を犯しながらしっかりとしゃぶるように命令する。その命令にミーアは無意識の内に従ってしまう。頭で考えたことではない。この10日間、男に仕込まれてきたことが無意識の内に出てしまったのだ。口いっぱいに膨らんだ肉棒に舌を絡ませ、凝り固まったチンカスを丁寧にこそぎ落としてゆく。チーズのような味が口の中いっぱいに広がり、肉棒のしょっぱい味も口の中に広がってくる。男の肉棒にねっとりと下味をミーアはじっくりと味わいながら男の肉棒を舐めまわす。その舌使いに男は歓喜の声を上げる。
 「すげぇ・・・こいつ、本当にアイドルかよ?蕩けるようなフェラだぜ??」
 「毎晩、プロデューサーのマイクをしゃぶって有名になったんだろう?」
 「そうそう。体に染み付いた淫行が無意識の内に出てきてるだけさ」
 ミーアのフェラチオに驚く男だったが、他の男たちの言葉は冷めたものだった。本物のラクスが聞いていたら満面の笑みを浮べて瞬殺されそうな言葉だったが、男たちの愛撫に体が燃え盛り、肉棒をしゃぶっているうちに抵抗する意識すら失われたミーアにはその言葉は届いていなかった。男たちのなすがままに犯され、奉仕の限りを尽くす。そんなミーアの姿に男たちは新たな攻めの一手を打ってくる。両の胸をしゃぶっていた男達はさらに音を立てて乳首を吸い上げ、歯を当てて乳首を攻め立てる。陣割と溢れてきた白乳をジュルジュルと音を立てて吸い尽くす。ヴァギナを犯していたうちの一人はもう片手でクリトリスの皮を剥き、指先で転がし、突付き、つぶして刺激してくる。もう1人は菊門に中指を根元まで差し込み、腸の中を穿り返してくる。ミーアの口を犯していた男は己の肉棒をこれでもかとばかりにミーアの喉奥深くまで押し込んで喉を犯して行く。
 「ふっぅぅっっ!!うううぅっっっ!!」
 先ほどまでとは違う、痛みを伴った快感にミーアは悲鳴を上げる。そのジンジンとした痛みはいつしか快楽に変わり、もっと貪って欲しい、もっと苛めて欲しいとミーアの体に訴えかけてくる。その訴えに答えるようにミーアは、ダラダラと涎をたらしながら男の腰が抜けるくらい強烈に肉棒を吸い上げる。胸を男たちに押し付けるようにして愛撫を求める。腰をくねらせて男たちを誘惑する。積極的で艶かしい動きに男たちの欲望に更なる火が灯り、このいやらしい体を下少女をとことんまで犯しつくしてやろうと襲い掛かってくる。
 「見ろよ、このクリトリス。デカくなりすぎて元に戻らないぜ??」
 「こっちの菊も口を開いたまま締まらなくなってやがる!」
 「乳首はミルクが止まらないぜ??」
 「すごいぜ、こいつのフェラ・・・腰が抜けそうだ!!」
 「全くどこまで淫乱なアイドルさまなんだ!!」
 男たちの罵声も今のミーアには届いていなかった。ただただ男たちの愛撫を受け入れ、流されるだけだった。体の奥底から込み上げてくる絶頂の瞬間にミーアはまるで抗おうとはしなかった。もっと犯して欲しい、もっと苛めて欲しいと願う。同時に残されたミーアの理性が何故こんな目に自分が会わなければならないのかと自問自答する。答えは明白だった。ナチュラルとコーディネーターの争い、諍い、戦争。それらがいらない誤解を生み、恨みを生み、悲劇を生み出しているのだ。ならばこの悲劇から逃れるにはどうしたらいいのか?戦争がなくなればいい。それしか答えは出てこない。しかしどうすれば戦争がなくなるのか、その答えをミーアは見出すことはできなかった。そんなミーアを男たちは犯しまわす。物言わぬ人形を、本物のラクス=クラインと思い込んで・・・



    中篇に続く・・・


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