第5話 「3大魔法少女、集結!」


「いくですよ!!」

 威勢のいい叫び声とともにエリザベスは手に持った武器を思い切り振り上げる。そしてわらわらと押し寄せてくる化け物度も目掛けて鉄槌を振り下ろす。勢いよく振り下ろされた鉄槌は4、5体の魔物を巻き込み、叩き潰す。易々と骨を砕き、体を押しつぶす。さらに振り回されたつるはしの部分が魔物たちの体を破砕する。その破壊力はまさに暴風であった。その暴風は衰えることを知らず、暴れまわる。

「突っっっか〜〜〜〜〜んっっっっ!!!」

 自分自身を軸に手にした武器を振り回しながらエリザベスは襲い来る敵の真っ只中に飛び込んでゆく。勢いのついた攻撃を止める術など魔物たちにあるはずもなく、次々に破砕されてゆく。その一方的な展開にりのんはしばし手を止めたままじっと見守ってしまう。

「すごい、あんなに強いんだ・・・」

『あのむちゃくちゃぶり、中にいるのはエリザベートではないな』

 エリザベスの強さにりのんが感心した言葉を漏らしたのに対して、セツナはきになっていた答えを導き出す。遠距離攻撃を得意とするエリザベートが杏奈力任せの闘い方をするはずがない。なによりも彼女の戦いの美学に反する闘い方である。それを彼女がパートナーとはいえエリザベスに許すとは思えない。となればエリザベスの体に宿っているのは自分の知る限り1人しか思い当たらなかった。

『お前なのか、アンナ!?』

『おっ、ようやく気がついたみたいだな!』

 りのんを通したセツナの問いかけに、アンナは嬉しそうにわらいながら答える。しかしその戦いぶりは留まるところを知らない。それどころか激しさを増してゆく。

「知っている人なんですか?」

『うむ。我の仲間だったものだ。しかしなぜここに?』

『そりゃもちろん・・・・なんで来たんだっけ?』

 セツナの言葉に彼女がエリザベスに宿っているもののことを知っていると踏んだりのんが問いかけると、セツナは重々しく頷く。エリザベスに宿っていたものの正体は分かったが、分からないことは残されていた。何故アンナが、そしておそらく彼女がこの世界に来たのか。その答えはどう考えてもわからない。アンナ太刀がこの世界に来たタイミングを考えると、自分がこの世界に降り立った直後くらいにこの世界に来た計算になる。モグラ男程度の相手を自分が仕留められないと思って援軍を差し向けたにしては早すぎる。ならば何か他の理由があってのことなのだろう。その答えをアンナに求めるが、逆にアンナは考え込んでしまう。どう見ても本気で忘れている様子であった。

『まったく、話はあれを倒してからだ。ゆくぞ、りのん!』

「は、はい!」

 アンナの答えにあきれ返ったセツナだったが、すぐに気持ちを切り替え、事態の収拾に乗り出す。促されたりのんは気持ちを落ち着けるように大きく深呼吸をすると、手にした刀を構えなおす。そして女性を巻き込み、魔物を作り出している魔物をじっと見つめる。じっと見つめる双眸がもっとも魔力の強い場所を射抜く。

「そこ!ですっ!」

 気合とともにりのんが跳躍する。群がる魔物の群れを薙ぎ払い、一っ跳びで魔物の親玉の元に飛び込む。そのついでに女性を抱きこんでいた触手を一瞬で切り裂き、女性たちを解放する。女生徒たちを解放するとすぐにりのんはもう一度刀を振う。煌めく刃が一瞬にして魔物たちを切り裂く。そのまま魔物の親玉の懐にりのんは駆ける。

「『”閃夢武鳳”、山茶花!』」

 りのんとセツナの声が重なり合い魔物を切り裂く。その裂帛の一撃に魔物は一瞬にして霧散してしまう。後に残されたコピーたちもエリザベートとアンナの攻撃の前に跡形もなく消し飛んでしまっていた。ようやく戦いが終わり、りのんは大きなため息を漏らす。しかしこれですべてが終わったわけではなかった。

「エリザベスちゃん、お話聞かせてくれる?」

「Oh〜〜Yes!アンナとは日本に来てすぐにおホモだちになりました!」

「いや、おホモだちにはなれないから・・・」

 相変わらず日本語が不自由なエリザベスに突っ込みを入れながらりのんとセツナはエリザベスとアンナに詳しい話を聞きだしてゆく。エリザベスとアンナが融合してしまったのはつい昨日のことらしい。そしてエリザベストとともにセツナのところにきたのは本当に偶然のことだったという。

『それは分かった。で、どうしてお前がこの世界に来たのだ』

『え〜〜と、そうだ、そうだ。若様がこっちの世界に来たらしいんでそれを追ってきた』

『若様が?』

『ああ。フウと一緒に来たらしいぞ?』

 ようやく自分がこの世界に来た理由を思い出したアンナが笑いながら説明をする。しかし最初その説明に要領を得なかったセツナは首を傾げる。さらにアンナが言葉を続け、セツナはようやく『若様』、『フウ』という単語の意味に行き着く。そして思わず声を荒げてしまう。

『つまりシュウト様がこの世界に来ておられるのか?』

 驚きに声を荒げるセツナに事の重大さがわかっていないのか、アンナは平然とした口調でさらに衝撃的な事実を告げる。それを聞いたセツナは思わず眩暈がするのを堪えきれなかった。しかし話が通じないのはりのんである。事の重大さも、意味もわからず、きょとんとしていた。一呼吸置いて落ち着きを取り戻したセツナはりのんに説明をする。

『シュウト様というのは我らが神、エリウス様のご子息のことだ』

「神様の子ども?」

『言っておくが抽象的な意味ではないぞ?そしてフウとは神に仕えし龍、神龍の1人なのだ』

 セツナの言葉に実感が涌かないりのんは首を傾げたまま考え込んでしまう。シュウト、フウという2人が子の世界に北からどうだというのがりのんの率直な答えだった。危機感に乏しいりのんの反応にセツナは思わずため息を漏らす。その上でさらに言葉を続ける。

『シュウト様のお力は我々などお呼びもしないほど強大。その力を考えもなしに振われたらどうなると思う?』

「・・・うわぁ!大変だ!!」

 セツナの説明にようやく危機感を覚えたりのんは驚いた顔をする。セツナや魔物の力でも手にあまるほどなのにそれが及びもしないほど強大な相手がこの世界に来ているとなれば、危機感を感じない方がどうかしていた。さらにその少年と一緒にいるというフウの力もそれに近しいものがあるという。それを野放しにしておくことの危険をりのんもようやく理解する。

「そんな危険な人がこの世界に来て言うんですか?」

『そのようだ。だが我々が一番危惧しているのはシュウト様ではない。神竜たちの方だ!』

「そんなに危険な龍なんですか?」

『うむ。特に問題なのが別行動をしているエンとライだな。早急に目付けないと・・・』

 かんしゃくを起こして何をしでかすか分からないと、セツナはため息混じりに話して聞かせてくれる。そんな爆弾のようなリュがこの世界に降り立ったとなれば、すぐにでも見つけ出して保護しないと危険極まりないし、大混乱を引き起こしてしまうかもしれない。いや、すでに引き起こしているかもしれない。それを考えるとりのんは口の中がからからに渇いていくのをさえられなかった。慌てて変身を解除すると自分の携帯電話を取り出し、情報が流れていないかどうか調べだす。しかし乗っているのはくだらない内容の記事ばかりで、どこにも龍を見たという情報は寄せられていない。

「まだ見つかっていないって琴なのかな、その龍さんたち・・・」

『勘違いをしているかもしれないが、神竜たちは人の姿を取ることができるぞ?』

「あ、そうなんだ・・・ってそれを先にいってよ!」

 セツナはりのんの行動を見ながら神竜たちが今人型でいることを教えてくれる。それでは龍の目撃情報など見つかるはずもない。自分の行動の無駄に気づいたりのんは恥ずかしそうに携帯電話をポケットにしまう。とはいえ、今は大丈夫でも州都を捜す2体の神竜がいつかんしゃくを起こすかわかったものではない。つまり一刻も早く見つけ出さなければならない状況に代わりはない。そこでさらなる情報を得るべく、セツナは変身を溶いたアンナに声を掛ける。

『おい、アンナ。何か有力な手がかりはないのか?』

『う〜〜ん、分かっているのは若様が宝珠を求めてこの世界に来たってことだけなんだよね?』

『宝珠だと?』

 アンナの言葉に興味を示したセツナはそのことを詳しく聞きだそうとする。アンナによるとその宝珠とはエリウスが戯れで作り出した魔道具の一種で何でも願い事が叶うとされているらしい。それが何かしらの表紙にこの世界に紛れ込んでしまい、それを追ってシュウトとフウがこの世界にやってきたらしい。そして置いてきぼりにされたエンとライがその後を追ってこの世界にきたらしい。さらにそのことを知ったエリウスがアンナたちにシュウトたちの保護をさせるためにこの世界に派遣したというのが今回のすべてらしい。

『待て、アンナ。いま『自分たち』と言ったな。ではやはり・・・』

『んっ?ああ、来ているよ。エリザベートもいっしょに』

 アンナの言葉の端からエリザベートの存在を感じ取ったセツナは苦虫を噛み潰したような顔をして尋ねると、アンナは平然とした顔でその問いに頷き返してくる。やはりあのときに自分たちを助けてくれた魔法少女、あれはエリザベートが融合した誰かだったのだろう。まだまだ混乱は続くかもしれないと感じたセツナはさらに苦い表情を浮べる。

『やはりあれも来ていたか・・・』

『んっ?知ってたの?』

『先日、射撃型の武器を使う魔法少女にであった。あれがエリザベートであろう』

『あっ、なる』

 セツナはこの前の闘いのときに出会った少女のことをアンナに教えてやる。それを聞いたアンナは大きく頷く。自分たちと同じくこの世界の誰かに憑依したエリザベートが魔法少女になれば、自分が得意とする射撃型の武器を使うことは目に見えていた。だからセツナにもアンナにもあの少女に宿っているのがエリザベートであることに疑いの余地は微塵もなかった。

『それで、他の2人はどうした?』

『後の二人は本営の指揮を任されているからね。来れるわけないよ』

 アンナとエリザベートの2人が派遣された以上、五天衆残りの二人の動向もセツナには気になった。するとアンナは向こうの世界の情勢を話しながら残りの2人が子の世界には来ていないと告げる。それを聞いたセツナは少しホッと胸をなでおろす。同時に少し寂しいものを感じてしまう。もっとも自分のときと同じように時間差で派遣された可能性が否めない以上、本当に2人が来ていないかどうかは判断が難しい。それでもこのふたつの難題に自分たち3人だけであたらなければならないという事は、非常に厳しく思えた。

「セツナさん、その子たちだって理性はあるんでしょう?

『当たり前だ。若様たちをなんだと・・・』

「それならそう簡単にこの世界で暴れたりしないと思うよ?」

 驚きながらもセツナたちの話に耳を傾けていたりのんはシュウトたちのことを少しだけ理解できた。それは破壊衝動だけの生き物と言うわけではない、だからこの世界で破壊活動をするような行動はそう簡単には取らないだろうと言う答えだった。それを聞いたセツナも納得してしまう。ならば取り立てて急いで4人を助ける必要性はないだろう。あるとすれば魔物たちをすべて倒してからでもいいはずである。セツナが行動順位を決めかけたとき、アンナがふとあることを思い出す。

『そういえば、若様を追いかけて正体不明の奴らもこの世界に紛れ込んだってドクター言っていたな』

『正体不明の輩、だと?』

『うん、それから逃げるために2人がこの世界に来て、それを追ってエンとライも・・・』

『それを先に言わぬか!!!!』

 行動順序がまた狂うような重要なことを今の今まで忘れていたアンナにセツナは思わず声を荒げる。そうと聞いてはシュウトとフウを一刻も早く見つけ出さないと、それを探すエンとライが大暴れしかねない。それがこの世界にとってよいことであるとは誰も思わなかった。となれば行動順序はイヤでもシュウトとフウの確保、エンとライとの合流が重要になってくる。その上で魔物を倒し、正体不明の追跡者を始末してからシュウトたちを元の世界に返すと言う順序になる。

『それで、その2人はどこに降りたかわからないのか?』

『この東京って街のどこかってことだけしか・・・』

 東京とはいえ、広大な敷地を誇る。その中から4人を見つけ出さなければならないのだ。しかもりのんとエリザベスはシュウトたちと面識がない。それを考えると見つけ出す困難さは一入である。それでシュウトたちを見つけ出し、その身柄を確保しなければ、この世界に混乱が起こる事は間違いない。それを避けるためにも一刻も早くシュウトたちを見つけ出す必要があった。そこでセツナはどう動くべきかを考える。正体の分からないやからを追い回して倒そうとしても時間の無駄でしかない。ならばシュウトとフウの身柄を押さえてしまえば、エンとライも見つかるし、正体不明の敵の正体も分かるはずである。そのためにもどうしてもシュウトの身柄確保が急務であった。

『アンナ、お前たちはどうやって若様たちを探すつもりだったのだ?』

『そりゃもちろん、こいつを使って・・・』

 シュウトたちを見つけ出す手段がいっこうに見つからないセツナはふとアンナたちがどうやってこの広大な街の中から2人を見付け出すつもりだったのかに気付く。するとアンナはエリザベスに何かを出させる。それは人形であった。その手は大きく、どこかを指差している。

『こいつは魔力に反応するつくりになっていてな。魔力を見つけ出して教えてくれるんだ』

『なるほど、この世界に魔法使いはいない。潜在的な魔力の持ち主以外には反応しないな』

『ただ欠点もあって、その大きさに関係なく動いちまうんだよ、こいつ・・・』

 ドクターが持たせたと言うその人形にセツナは感嘆の声を漏らす。限られた数の中からシュウトたちを見つけ出すには最良のアイテムと言えた。しかしこれには欠点もある。魔力の大きさや種類に関係なく動いてしまうと言うのだ。だからここにいる魔物の魔力に反応し、エリザベスとアンナが来たというわけである。反応を示しても見つけ出した相手がシュウトとは限らない。この世界に来た魔物かもしれないし、シュウトたちを狙う敵かもしれない。最悪未知の相手と遭遇してしまうかもしれない。しかしそれでもこの街の中からシュウトたちを見つけ出すにはなくてはならないアイテムと言えよう。

『仕方がないか。で、それはどう動かすのだ?』

『動かすも何も、自動的に・・・』

 セツナが使用方法を尋ねると、アイテムがそれに答えるように動き出す。巨大な指をぐぐっと動かし、ある方向を指差すと、『あっちじゃ、あっちじゃ』と大声で騒ぎ始める。りのんとエリザベスはその指の方向を見る。りのんたちの見える範囲に誰かいるように見えない。しかしこの指の先には魔力を持った誰かがいることだけは確かである。

『ゆくぞ、りのん!敵なら排除、若様なら保護じゃ!』

「う、うん!」

 セツナに促されたりのんはエリザベスといっしょに指の指し示す方向に動き出す。その先に待ち構えているのが敵なのか、味方なのなはわからない。それでもりのんたちは進まなければならなかった。自分たちの日常のために・・・





「んっんっ、ぷはぁぁっっ・・・」

 女は男の大振りの肉棒を一心不乱にむしゃぶりつく。大きく反り返った男の肉棒には血管が浮かび上がり、唾液まみれになった黒光りする一物はオンなお舌使いにさらに猛々しい姿をあらわにしてゆく。先端からは目の前で自分をおいしそうに嘗め回す獲物を食す瞬間を待ち焦がれるように先走りの液が滴り落ちてきていた。その滴る液を一滴も逃すまいと、女はたぎる肉棒をもう一度口に含み、吸い上げだす。頭を激しく動かして竿を刺激し、ジュボジュボとイヤらしい音を立てながら男の肉棒を刺激する。女の激しい攻めに男は顔を顰め、全身を強張らせて襲ってくる快感に耐えようとする。

「んんんっっ!んん〜〜」

 男が自分に抗おうとしていると見るや、女は喉の奥まで肉棒を飲み込むと、そのまま思い切り吸い上げる。同時に男のお尻に手を回し、女の責めに耐えぬこうとグッと閉じられたアナルに指を捻じ込んでゆく。前と後、同時に二箇所を攻め立てられた男の自制心はあっという間に崩壊する。女の口の中で一回り大きく膨らむとそのまま女の口の中でありったけの精液を吐き出す。二度、三度脈打ちながら吐き出された精液が女の喉を思い切り叩く。その勢いに女は苦しそうに咳き込むが、吐き出された精液は一滴たりとも吐き出すことはしなかった。全て口の中で受け止め、それどころか尿道に残ったものまで啜り上げてしまう。すべての精液を啜りだした女は満足そうに男の肉棒から口を放す。

「ふあぁっ、ぐっ!」

 魂の一滴までも吸い出された感覚を覚えた男は腰が立たず、その場にへたり込んでしまう。そんな男に艶かしげな眼差しを向けながら、女は口の中に吐き出された精液をおいしそうに噛み締めると、喉を鳴らして飲み下してゆく。その艶かしい姿に男はまた腰に寒気が走るのを感じていた。そして元気を失ったはずの肉棒は再び力を取り戻し、脈を打ちながら天に向かって聳え立つ。その姿を見た女は満足そうに微笑み、その場にたち上がると自分のスカートをたくし上げる。下着を着けていない下半身が露になり、女の象徴はびっしょりと濡れそぼりぽたぽたといやらしい汁を地面に滴り落とす。

「今度は、こっち」

 女はぺろりと舌目刷りをすると男に跨り、そのまま腰を下ろす。ニュプリと生暖かい感触が男の肉棒を包み込む。断続的に締め付けてくる心地よい感触に、男は苦しそうにうめき声を上げる。その男の表情にうっとりとしながら女は腰を限界まで下ろし、男の肉棒をすべて飲み込む。そして断続的に締め付けながらゆっくりと腰を動かし始める。自分の膣内にある男の存在を確かめるように腰を振り、自分の膣内をかき回させて快楽を貪る。

「あふっ、ああああっっ!おっきいぃぃっっ!」

「むぐっ、きついっっ!」

 女は自分の中を暴れまわる肉棒の大きさに酔いしれ、歓喜の声をあげる。一方男はギチギチと締め付ける膣の圧迫感に快感とともに苦しみを感じていた。こんなに一方的に責められるのは初めてのことであったし、反撃して女を責めようにも思うように体が動かない。まるで女と言う蛇に体がすくみあがり、言うことを聞いてくれないようであった。そんな男の肉体を女は思うがままに貪りつくしてゆく。とろとろと蜜が滴り落ちる膣穴で男の肉棒をしごき上げ、無防備に曝された男の胸元を妖しげに嘗め回す。そんな女の行動一つ一つが男を苦しめ、それでいてさらなる欲望を呼び覚ましてゆく。それに抗えなくなった男は自分からも腰を振り女の膣穴をむさぼって行く。下からの突き上げに女は歓喜の笑みをこぼし、さらに腰の動きを激しくしてゆく。上下に振り、左右にくねらせて男の肉棒を絞り上げてゆく。

「ふぐっ!も、もうダメだ!」

 女の激しいまでの収縮の耐え切れなくなった男は女の子宮の中に思い切り射精する。二度目の射精だが、勢いは一切衰えていない。びゅくびゅくと勢いよく子宮を精液が満たしてゆく感触に女はしばしうっとりとした表情をして受け止めていた。しかしすぐに射精を終えて萎えてゆく肉棒を膣を締めて圧迫し、無理矢理勢いを取り戻させると、再び激しく腰を動かし始める。まだ自分が達していない欲求不満をぶつけるように激しく男の肉棒を貪って行く。射精を終えたばかりの男だったが、女の攻めにすぐに欲望が頭を擡げ、女の膣内を満たしてゆく。

「あふぅぅつっ!もっと、もっと!激しく突いて!!」

 甘い蕩けるような声に男は無意識の内に腰を振り、女の体を貪ってゆく。女も魅惑的な体を揺り動かして男の肉棒を貪り、その欲望を満たそうとする。それは欲の獣と獣の争いであった。自分の欲を満たすために女の体を貪り、男の肉棒を絞り上げる。お互いに一歩も退かない争いであった。女のヴァギナはおのれの蜜と男の精液の混じりあった液が溢れ出し、男の下腹部まで濡らして行く。男も突き上げるたびにあふれ出す蜜に興奮してさらに激しく腰を振る。二匹の獣ら争いあい、絡み合う。それはお互いの欲望が満たされるその瞬間まで永劫に通津かと思われた。しかし、やがて男の方に異変が現れる。

「うっ、あっ・・・あああっ・・・」

 何度女に射精したか男も覚えていない。それほどの長い時間女の体を貪り続け、それほどの回数おのれの欲望を女に吐き出し続けてきたのだ。しかし、これほどの回数射精し続けて来たと言うのに自分の肉棒は衰えることを知らない。それどころかさらに猛々しくそびえ立ち、女の子宮を、膣を貪り続けている。一方男の体はそれに反比例するかのようにその自由が奪われていっていた。今ではもう指を動かすことも出来ない。ただ止め処なく勃起を続ける肉棒を貪る女の為すがままに犯されるしかなかった。時折苦しそうなうめき声を上げるが、女は気にする様子もなく、ただ腰を振り続けている。このままでは自分の生気のすべてが女に吸い尽くされる、そう感じた男は女から逃げようとしたがもはや遅かった。

「た、たすけて・・・」

 終わりが近いことを感じた男は助けを求める。しかしそれに答えてくれる者は誰もいない。今も自分の上で腰を振り続ける美女、街の路地で出会ったこの美女は今も妖艶な肢体を自分の上で激しく動かして、自分の生気を吸い上げていた。男は込み上げてくる最期の瞬間を必死に回避しようとするが、堪えきる事はできず、弱々しい呻き声とともに最期の一滴までも女の子宮に注ぎ込んでゆく。おのれの命の水までも・・・

「ぷふうっ、さすがに若い男の精液は美味ね」

 男の息の根が完全にとまったことを見届けた女はようやく腰をあげて男から離れる。連続して注ぎこまれた精液は収まりきらないで、栓を失ったヴァギナからあふれ出してくる。そのあふれ出す精液を手で受け止めると、女はそれをおいしそうに飲み下して行く。自分に注ぎこまれた精液を一滴残らず無駄にしないように。

「終わったの?」

「ええ。後は好きにしていいわよ」

「でも、こんな出がらしの肉じゃおいしくないんだけどな」

 男から体を反すと、どこからともなく男の声が聞こえてくる。その男の声に美女は驚きもしないで平然とした顔で答える。美女の答えに男は少し不満そうな感情を露にする。しながらその姿を露にする。ちょうど美女の背中辺りに目が開き、倒れた男の死体をぎょろりと睨みつける。そして腰の辺りが開いて長い舌が男の死体にまきつく。男の死体を引き寄せた舌は頭からおいしそうに死体にかじりつく。ぼりぼりと骨を噛み砕き、肉を喰らい、血を啜る。命尽きた死体を跡形もなく、喰らい尽くしてしまう。死体を食べつくし、すべてが終わった、その瞬間だった。

「見つけた。こいつらが、異界の襲撃者の一味・・・」

 路地裏の情事に顔を突っ込んできた好奇心旺盛な獲物とは思えない言葉に美女は眉を顰めて声の主の姿をうかがう。そこにあっていたのはまあやであった。両手を腰に当て、キッと美女を睨みつける。意外な珍客に美女はちろりと上唇を舐める。そして指を子機子機と鳴らし、獲物を狩る準備を整える。

「運が悪かったね、お嬢ちゃん!!」

 人のものとは思えないような爪を伸ばした美女はその場から跳躍し、哀れな獲物に襲い掛かる。まあやは相手が自分の襲いかかってくると確信していたのか、まるで慌てた様子はない。慌てず騒がず、ポケットからコンパクトを取り出すと、頭上にかざし、変身の合言葉を叫ぶ。

「ソウル・コネクト!マジカル・トランスフォーム!」

 その掛け声とともにまあやの姿はあの日、りのんを助けてくれた二挺拳銃を持った魔法少女の姿に変わってゆく。そしてまあやの中に宿っているのは紛れもなくエリザベートであった。まあやはりのんをたすけるため、エリザベートはセツナを出し抜くため。お互いの利害が一致したからこそ、りのんを助けたのである。

「どこのどなたかは知りませんが、りのんちゃんに危害が及ぶのならこのばで消して差し上げます!」

『若様をゲットするためにもあんた達をすべて消してあげる!』

 ここでもまあやとエリザベートの利害は一致していた。この正体不明の敵とりのんを会わせれば、りのんに危害が及ぶ。それならば自分がこいつを始末してしまおうというのがまあやの考えであった。一方エリザベートはセツナに詳しいことがばれる前に敵を潰していってシュウトを確保、手柄を独り占めするつもりでいた。そんな2人の思惑が一致していた。が世の中そんなに思い通りに事が運ぶ事はなかった。

「まあや、ちゃん?」

 変身を終え、拳銃を構えたまあやの耳に驚きの声が聞こえてくる。あまりに聞き覚えのある声にまあやは驚きを隠せないままそちらに視線を送る。そこには怪しい気配を追って駆けつけたりのんとエリザベスの姿があった。

「まあやちゃんがあのときの魔法少女だったんだね」

「え、あの、うん・・・」

 突然の来訪者にまあやは恥ずかしそうに視線をそらして小さく頷く。まさかこんなに早くりのんに正体がだれるとは思っても見なかったからだった。それはまあやの中に宿るエリザベートも同様であった。まあやとエリザベートはりのんたちにシュウトたちのことが知られる前に解決するつもりでいたので、この事態が予定外である事は明白であった。

「オウ!あなたがもう1人の魔法少女だったですネ?」

「てめえのせいか、このやろう!!」

 りのんたちがここに現れた原因をまあやはエリザベスたちにすべて押し付け、今にも拳銃でその眉間を打ち抜きそうなほどの怒りに燃えていた。しかし今はそんな仲間割れをしている場合ではなかった。早く打ち倒さなければならない強敵が今、目の前にいるのである。まあやは大きなため息を漏らすと、待ち受ける強敵を睨みつける。そのまあやに並ぶようにりのん、エリザベスととも並んで立ち、異形の姿をあらわにしてゆく敵を睨みつける。

「これが、正体不明の敵・・・」

 わずかの間に異形に変わり果てた相手の姿を見てりのんは息をのむ。今まで闘ってきた魔物よりも禍々しい姿をした敵に恐怖を覚えていた。しかし同時に頼もしさも感じていた。自分のそばには仲間が、親友がいてくれる。その安心感がりのんに大きな力を与えてくれていた。

 雄叫びを上げる異形の敵に向かい合う3人の魔法少女、今まさに本当の戦いは切って落とされたのである。


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