〜005編〜


俺の名はG・ジュニア。

005。

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俺は無口だ。

余計なことは言わない。

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今は食事を食べる時間だ。

この食卓に上がった命あるもの達に感謝をし、それを摂りこみ、自分の血と肉を作るときだ・・・。

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血と肉・・・。

俺にはそのほとんどがもうなくなってしまったが・・・・。

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俺は故郷を捨てた・・・・。

俺の美しい故郷は、変わってしまった・・・。

白人たちが入り込み、仲間たちは自然との調和ある生活をやめ、そして・・・・・・。

俺は故郷を捨てた・・・。

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だが、全てを捨てたわけではない・・・。

自然の摂理として、いつかは俺もその役目を果たさなくてはならない。

故郷の地で、俺は、俺自身の、そして一族の血を残さなくてはならない。

それが、俺を育ててくれた、あの地の精霊たちへ返礼だ。

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しかし、俺に出来るのか?

俺の体は改造された。

俺の五感は変らず精霊たちの声を感じられる。

しかし、人間としての力は違う。

俺が軽く力を入れるだけで、人間の体はひしゃげてしまう・・・・。

俺は女と交わることが出来ないだろう・・・・。

俺が絶頂に達した瞬間、女を抱きつぶしてしまうかもしれない・・・・。

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俺はあの地の精霊たちに恩を返せないのか?

あの地で苦しんでいる精霊たちに・・・・・。

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精霊たちの声が聞こえる。

断末魔の声だ。

俺はいつか戻らなくてはならない。

あの地を、元の大地に戻すため・・・・・・。

そして、それを守る血を残すため・・・・・・。

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いや、いる。

俺と交わりを持っても、大丈夫な女が。

003だ。

彼女は俺たちとともに黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)に改造された仲間だ。

彼女の体なら、普通の女性とは違い、俺の愛撫にも絶えられるはずだ・・・。

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しかし、あの大地の子ではない。

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俺は003を見る。

金色の髪、清らかな泉のように青い瞳。そして、透き通るように美しい白い肌。

美しい少女だ。

しかも、彼女の心は澄んでいる。

人々を愛し、自然を愛しむ、美しい心をもっている。

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たとえ、あの大地の子ではなくとも・・・・。

また、あの大地を汚している白人種の者であろうと・・・・・。

精霊たちは受け入れてくれるはずである。

そして、そのとき・・・・・。

我らは婚姻を果たす。

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俺は部族のしきたりに従い、インディアンの装束を着る。

003がその隣で、やはり部族の装束を着、佇む。

部族の衣装の中から覗く金色の髪。

そのアンバランスさが、俺には刺激的に感じる。

003は部族の少女と同じように、うつむき加減に立ち、式の進行を待つ。

そして、大地の精霊の下に、婚姻の儀が行なわれる。

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そして、夜が来る。

003は黙って、俺の臥所を用意する。

俺は黙って座りその様子を見ている。

臥所の用意が出来ると、003は俺の前に座り、俺を見上げる。

優しい目だ・・・・。そう俺は思う。

そして、この後に起こる夜の祭儀に、期待と不安を感じている目だ。

「ジュニア・・・。」

003が口を開く。

「私はまだ、あなたのこと、あなたの部族のこと、まだよくわかりません・・・・。」

俺は黙って003の言うことを聞く。

「でも、私はあなたの妻として生きることを決めました。何があってもそうすると心に決めました。至らぬことはあると思いますが、宜しくお願いします・・・。」

「・・・・。部族のことはいい。俺はお前と契りを結び、この地で、精霊たちの下で、新しい家族を作る。」

俺が言う。

「はい。」

003が応える。

「俺は、お前を幸せにする。」

「はい。」

003は真摯な目で俺を見る。

美しいと思う。

部族の婚礼衣装に包まれた003。

その透き通るような白い肌、澄んだ青い瞳、そして輝くばかりの金色の髪。

婚礼衣装とはマッチしていないのだが、その姿は神々しいばかりに美しい。

「服を脱いでくれ。」

俺が言う。

「はい。」

003が立ち上がる。

彼女はその頬を少し赤らめながらも、ゆっくりと婚礼衣装を脱いでいく。

俺はその様子をじっと見る。

003の美しい白い裸身が現れる。

恥じらいのためか、少し紅みがかっている。

003は自分の胸と下半身を手で隠しながら、恥ずかしげに俺の前に立っている。

「・・・・・。」

俺は黙って彼女を見上げる。

003が俺の前にゆっくりと座る。

恥らう顔がかわいらしい。

「ジュニア・・・。」

紅潮した顔で彼女が言う。

「宜しくお願いします・・・・。」

俺は彼女のその様子を愛らしいと感じる。

「俺も脱がしてくれ。」

俺が言う。

「はい。」

003は立ち上がり、俺の後ろに立つ。そしてゆっくりと俺の着るものを脱がしていってくれる。

脱がし終わると、彼女は俺の着るものを丁寧にたたみ出す。そして、それが終わると今度は自分の脱いだものもたたみ出す。二人の着物がきれいにたたまれて、並べられる。

そうすると、彼女は再び俺の前に座る。

俺と003は全裸のまま向き合って座る。

もう、彼女は体を隠していない。

しかし、その顔は恥じらいで消え入りそうな表情をしている。

いい女だ。

俺は愛しさのあまり、彼女を引き寄せ、強く抱きしめる。

「あ・・・・ああ・・・・・。」

彼女が短く声を上げる。

俺はそのまま彼女を俺の臥所にゆっくりと横たわらせる。

彼女は期待と怖れの入り混じった顔で、俺のことを見返している。

そんな彼女に俺は優しくキスをする。

「・・・あ・・・。」

彼女は軽く息を吐く。

俺は彼女の体を上からじっと見ていく。

美しい・・・・・そう思う。

俺は形の良い彼女の乳房を掴む。ただし、握りつぶさないように力に気をつけながら・・・。

「・・・・あ・・・・はあ!」

彼女が短いため息を漏らす。かわいらしい声である。

彼女は恥ずかしさのあまり、もう俺を見てはいない。顔をほんのり紅くし、目を閉じて、体を俺にゆだねている。

かわいい女だと俺は思う。

再び、俺は手を彼女の乳房に這わせる。

「あ!・・・はああ・・・・・ああ!」

俺の手の動きに、彼女の体は敏感に反応する。

俺は指の股で乳首を摘むような感じで彼女の胸を揉んでみる。

「はああ!・・・・・あ!・・・・・あ!・・・・・ああああ!!」

彼女は自分の声が大きくならないように、必死に抑えようとする。

しかし、体は俺の手の動きに合わせ、ビクッビクッと軽い痙攣をする。

俺は彼女の乳首に口づけをする。

「はああああ!!!はひい!!」

彼女は体をのけぞりながら、思わず大きな声を上げてしまう。

そしてその後、自分がそんな大きな声を上げてしまったことに恥らうかのように、顔を真っ赤にし、俺のことを潤んだ目でみる。

「ああ・・・・ジュニア・・・・。」

彼女は恥らいながらも何を求めているのか、その瞳が如実に語っていた。

俺は、自分の指を彼女の股間に持っていった。

「あ!!はあ!!」

彼女の女性の部分はしっかりと湿っていた。

俺を受け入れる準備が出来ているのだ。

俺のものも、しっかりと立ち上がり、彼女の体を求めていた。

俺は彼女の背中に手を廻し、彼女の体を起こし、臥所に座らせた。

彼女はちょっと不思議そうな顔をする。

「四つん這いになるんだ。」

「・・・・?・・・・・・。・・・はい。」

彼女は、はじめ俺の言葉の意味が良くわからなかったようだった。

が、理解すると、恥ずかしげに体を起こし、四つん這いになり、尻を俺の方に向ける。

俺の目の前に彼女の女性があらわになる。

俺は彼女の尻をゆったりと掴む。

そして、俺のものを彼女のそこに当てる。

「いくぞ。」

「はい・・・。」

俺はゆっくりと自分のものを彼女の中に入れていく。

「あああ!はあ!・・・・・あああ!!」

彼女は声を押し殺そうとするが、結局大きな声を漏らしてしまう。

俺のものは彼女のそこにとって、少し大きすぎるようだ。

かなりの抵抗感がある。

だが、女のそこは、それだけのものをしっかり受け入れられるように出来ている。

俺は彼女があまり痛がらないように、ゆっくりと、ゆっくりと入れていく。

「ああああ!はああ!・・あ!あ!・・・・・ジュニア・・・・!!ああああ!!!」

彼女はもう腕に力を入れることも出来なくなり、顔を臥所に突伏すようになる。

俺は最後に腰を彼女の尻にぐっと押し付ける。

「あああ!!はひいいいいいいいいいいいい!!!」

彼女は体をのけぞり、悲鳴に近い声を上げる。

俺のものが彼女の奥深くまで侵入した瞬間だ。

 
「はあああ!!あああ!・・・ジュニア・・・・ああ!・・・すごい・・・・・ジュニアのもので・・・・・私・・・・・いっぱい・・・・・あ!・・・はあああ!!」

彼女が息も絶え絶えに俺に言う。

彼女の中は気持ちが良かった。

締め付けも、もの凄い。

俺と彼女は今、一つに結ばれた。

俺たちの先祖といわれる灰色狼たちと同じ形で・・・・。

先祖の血が、俺たちの血が、交わりあい、そして、新たな生命が誕生する。

俺は本能のもと、腰を動かし始める。

「ああ!はああ!はひいいいい!!!」

彼女はもう声を押し殺すことなど出来ない。

俺の動きに合わせ、体をしなやかにし、嬌声を上げる。

彼女の女性の部分からは滾々と愛液が湧き出してくる。

滑りも、締まりも良い。

「はああ!ひい!あ!はあ!ジュニア!ジュニア!もう!ああああああ!!!」

彼女も俺と同様、この交わりに快楽を感じている。

これは精霊たちに祝福された交わりだ。

俺は確信できる。

俺は最後の一瞬に向け、腰を激しく使い出す。

「はあ!はひ!いい!いいの!ああああ!!」

もう恥じらいも何もなく、彼女は腕を突っ張り、体をのけぞらせ、また、顔を突伏し、悶えまくる。

「いくぞ!」

俺が言う。

「ああ!きて!きて!あなた!!」

俺は俺の生命の雫を彼女の中に放出する。

「はああ!!・・・・・・ああああああ・・・・・・・。」

彼女の力が抜け、仰向けに臥所に倒れこんでいく・・・・・。

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・・・ん・・・・・・・・・・・・・・・・・。

俺の意識は現実に戻る。

馬鹿な・・・・・。

何を考えているんだ・・・・・・俺は・・・・。

しかし、俺にとり、003は必要な女だ。それは確かだ・・・・。

俺は003を見る。

006や004と何か話しているようだ。

「ま、俺としては美味くて精がつくものなら何でもいいがね。」

ん!

004が何か言っている!

004も003のことを想っているのか!

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まあ、そうだ。・・・俺たちは皆、同じ悩みを持っている・・・・。

だが、俺には精霊たちへの恩がある。

それを返すためにも003は必要なのだ。

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「・・・・あ・・・・006。・・・やっぱり、悪いんだけれど、私・・・・ちょっと・・・・・食べれない・・・。」

「何言っているね。これ、とぉっても栄養アルね。ちゃんと食べないといけないね。」

・・・・ん・・・・。

003が006の料理を食べられないと言っているようだ。

どれだ?この唐揚げか?

いけない。

食べ物となる生き物にも生命が溢れている。これをしっかり摂ることにより、その生命の死も報われるというものだ。

003もそのことを理解しなくては、俺の連れ合いにはなれない。

精霊たちも祝福しない。

「003。しっかり食わなくてはいけない。」

俺が言う。

「え?」

普段口数の少ない俺が突然しゃべったためか、みんなが驚いたかのように俺を見る。

「この食べ物も元は生きていた・・・・・。こいつは003の栄養になるために料理になっているんだ。その生命のためにも、003、きちんと食べなくてはならない・・・。」

俺はその問題になっている唐揚げを口に放り込む。

003がきょとんとした顔で俺のことを見ている。

「005の言う通りだよ。食べられるときに食べる。この原則を忘れると、戦士は死ぬ。」

008が俺とは違った視点でものを言う。

003はバツの悪そうな顔をしている。

「・・・・・でも・・・・、そんなことを言うならこれ、005にあげるわ。きっとカエルさんも喜んでくれるわ!」

003はその皿を俺の方に渡そうとする。

違うんだ、003。俺の言いたい事は・・・・。

俺はうまく伝えられないその内容を言葉にせず、そのまま黙々と食いつづけた。

003はそんな俺の態度に、一寸むくれたようだ。

「じゃあ、008は・・・・・」

今度は008の方に皿を持っていっている。

違うんだ・・・・003・・・。

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まあ、いい。

そのうち003も理解するだろう。

生命の尊さを・・・・。

俺が、ゆっくりと教えていけばいい・・・・。

俺は黙々と食事を続けた。













続く


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