ベッドに拘束されたトロワの真上に、鎖で吊り下げられユラユラと揺れるキャスリンの肛門から、太いチューブが生えていた。キャスリンの肛門を犯すクリーム色のチューブの片側は一抱えもあるタンクと、強力なポンプに繋がっている。
「注げるだけ、注いでやる! ……はじめろ!」
 レディアンの命令でポンプが作動し、グリセリン液がドクドクと音を立てて、キャスリンの腸内に注がれはじめた。
「ぐうっ、ぐうっ! ぐううううっーっ!」
 大量のグリセリン液が通過するチューブは、まるで生き物のように大きくのたうちまわり、キャスリンの肛門を揺さぶりたてた。キャスリンの肛門がキュッとすぼまり、太いチューブを自らしっかりと締め付けてしまう。
 直腸のさらに奥、S字結腸にまで達している嘴管から、キャスリンの腸内に、飴色のグリセリン液が勢いよくブチまけられていた。たちまち直腸に満ちあふれ、大腸へと逆流していく。
「ぶひっ! ぶひい〜っ!」
 ボールギャグの隙間から、みっともない「鳴き声」が漏れる。キャスリンの色白の顔から、さらに血の気が引いていき、透けるように蒼ざめていった。すでに強烈な便意に襲われているのだ。それでも注入を続けられるグリセリン液は、キャスリンの腸内にわずかな隙間を見つけてはヒタヒタと浸透していく。
「びいいいっ。ぶ、びいいっ! びぃぃぃーっ!」
 下腹がポッコリと膨らみ、やがてジリジリと、まるで妊婦のようにキャスリンの腹全体が丸く丸く孤を描く。息が荒く乱れはじめ、眼に浮かんだ涙が、一筋、そして二筋と頬に伝わり流れていた。

「くくくっ、どうやら満タンのようだな」
 グリセリン液で膨らみきったキャスリンの腹を、レディアンはポンポンと叩く。キャスリンの腹に浮いた冷たい汗が、レディアンの手のひらをびっしょりと濡らした。
 ポンプが止められ、のたうちまわっていたチューブも、ダランとキャスリンの肛門から生命を失ったように垂れ下がっていた。その自重でズルリと数センチ、キャスリンの肛門から引き出される。
「びいっく!」
 その数センチが肛門の粘膜をこすっただけでも、キャスリンの肛門は爆発しそうになった。突き立ったチューブを中心にして、そこだけ別の生き物のように急速にプックリと膨らみ、そしてキュっとすぼまる、その動きが繰り返され。収縮のペースが段々と早くなっていく……。
「でちゃう……。我慢できない。もうすぐ、でちゃう。……そんな顔だな」
 レディアンはキャスリンの顔をのぞき込んで、その心中を言い当てる。たしかに、その言葉は、キャスリンの心情そのままを言い当てていた。
グルグル、グルギュウ〜、グルグル〜!
 腸内に満ちたグリセリン液は、その浸透圧でキャスリンの腸壁から水分を搾り取り始めている。グルグルと腸が激しく蠕動し大きく鳴った、内臓の筋肉がデタラメに痙攣している。
ポタンッ、ポタリ!
 トロワの顔に、キャスリンの尻に溜まった冷たい汗がしたたり落ちた。
パタパタ、パタパタパタ!
 やがて雨が降るようにキャスリンの尻、そして全身から汗が激しく落ちはじめる。
「特佐、この女の持ち物です」
 レディアンは、部下の兵士がトレイに載せ持ってきたキャスリンからの没収品を検分する。女性らしいアクセサリーや化粧品に混ざって、鋭いナイフが数本、鋭く光を反射している。
「刃先が重い、投擲用なのね」
 そのナイフの一本を手にすると、バランスを確かめながら、レディアンは、空中で拘束されたキャスリンへと近づく。そして真ん丸に膨れ上がり、外からでもギュルギュルと腸が鳴る音が聞こえる腹と、その真下で静かに眼を閉じているトロワの顔を順番に見た。
 そのまま手からナイフを滑り落とす。
「!」
 トンと軽い音を立てトロワの顔の真横にナイフが突き立った。
 鋭く全身を緊張させたのはキャスリンだけだった。
 当の本人であるトロワは、微動だにせず、落ち着きはらっている。
「生意気な!」
 トロワの顔のすぐ横に突き立つナイフと同様に、静かに天を指し続けるトロワのペニスを見て、レディアンは残酷なアイデアを実行に移した。
「びぃひいいっ! もご!? もがぁや!」
 レディアンは、もう一本ナイフを手に取ると、指でキャスリンの陰唇をまさぐりかき拡げ、ヤワヤワと撫でさすりくつろげさせていく。強烈におしよせる便意の波間から、レディアンの指が身体の底を往復しているのをキャスリンは感じていたが、次々に押し寄せる排泄への強い欲求に意識が飛びそうになっている彼女には、レディアンが、なにをしようとしているかまで考えが及ばない。レディアンはナイフの柄を、ゆっくりとキャスリンのヴァギナにあてがうと、不意に深々とインサートする。
プッツリ、ムニッ! ズズズイ〜!
 レディアンは密着した粘膜をこじ開け、柄の部分をすべてキャスリンの胎内に挿入してしまう。金属の堅さと冷たさをおのれの女性自身に感じとり、キャスリンは恐怖に眼を剥いた。
「落とすんじゃないわよ」
 レディアンは、キャスリンの身体を軽く押しす。女陰から逆さまにナイフを生やしたキャスリンの身体は、ビクビクと痙攣しながら、ブランコのように揺れる。乳房の吸盤から生えた電気ケーブルと、肛門に繋がったままの浣腸チューブが触れ合い、パタパタと音を立てた。その刺激が浣腸チューブを伝わり、キャスリンの肛門をなぶりたてる。
「びいいっく!」
 噴火山のようにムクムクと盛り上がったキャスリンの肛門が、めくれ返る寸前で内側へとすぼまり、あやうく爆発をこらえることに成功する。同時にナイフの柄をキャスリンのヴァギナがギュっと喰いしめた。
「くくくっ、落とすんじゃないわよ」
 カチャカチャとトランスに接続されたケーブルを結線しなおすと、レディアンは再びトランスのダイアルに手をかけた。キャスリンの左右の乳房に、電流責めをはじめる。
「びやっ、びやああっ! あ、あびびあああっ!」
 たちまちキャスリンの全身が細かく震えだし、蒼ざめては次の瞬間に紅潮し、熱い汗と冷たい脂汗を交互に搾り出しはじめた。
 レディアンにもてあそばれ、まるで玩具のように反応するキャスリンを見ても、トロワはあくまで鉄面皮を崩さなかった。


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