なんで私がこんな目に…
ドゴォォォン
荒野に響く爆音と、低音で響くエンジン音。戦車と騎士が隊伍を組んで砲弾の雨を降らし続けていた。
「くそっ…数が多いぞ!」
黒衣の男―ジュウゾウはそういいながらも戦車を切り裂く。よく見ると周りには戦車、鉄鋼鉄歩兵の残骸が転がっていた。
「……グレゴリオの…軍隊……展開速い…予想以上……敵残数……T−153戦車『アガロス』12台………自動歩兵…H−052『サブナク』252機……戦況……いまだ不利」
異色の少女―エレスは白銀の鎖でつながったガトリングガンを片手でまるで小枝でも振るかのように操り敵を確実に破壊していった。
少し状況を遡る。
「いてぇぇぇ…」
「……天罰……」
「思いっきり人災だろうが!!くそっ…あと数日は楽しめたのに…」
「…もう…一発…」
エレスの振り回した棺桶がジュウゾウの脇腹に直撃する。どうやらこの攻撃は回避ができないようである。
「まっ…ぶぎゃっ」
ジュウゾウの声が荒野に響いた。
町を出て半日ほどあるいたこの場所は岩に囲まれた荒野、日差しが少々きつい。それでも二人はそんなに暑そうではなかった。
「はぁはぁ…と、とりあえず…すまん…それで用件はなんだ?」
呼吸が整うをまってからエレスは始めた。
「……了承……用件…伝える…狙われてる……」
「はぁ?」
いまいち要点がつかめない。それだけ、いろいろと後ろめたいことがあるのであろう。
「……基地……破壊…グレゴリオ…目を付けた…」
少しだけ補足を加えるとジュウゾウはようやく思い当たる一つのことを思い出す
「ああ、そういえば、そんなこともあったな。あれは参った、なにせ目的のオリジナルはなかったし、新型の人型兵器まであってよ。いや、その戦い自体はいい憂さ晴らしになってだな」
軽い思い出話をしているようだが内容はかなり深刻だと思うのだが…というよりも人一人で普通は基地を破壊できるなどとは到底信じられるわけではないのだが…
「行動自重」
少女は疑うどころかいつもよりも強い口調で嗜める。
「はいはい、でもその情報はすこし遅かったな…ああ、くそっ面倒くせぇ」
けだるそうに立ち上がると『GEA』を起動させ太刀を構える。
「数…多数…敵機動兵器と推察…『GEA』速射モード…起動…」
エレスの棺桶がガトリング砲へと形を変える。戦闘態勢をとる二人に対し
『こちらはグレゴリオ東部第2基地所属アーシャ・L・ルフナ・スゥールド少尉。貴君らを完全に包囲している。無益な抵抗はやめ大人しく投降せよ』
まだ少女と思われる声が機会越しに強い口調で投降を呼びかけてきた。
「ひゅ〜スゥールドの名もちかよ」
「…スゥールド…末娘…能力未知数…油断大敵」
『返答は?』
「断る」
即決即断。あっさりと拒絶した。
『了解した。では、力ずくで従っていただく』
アーショもその返答の可能性は多いだろうと判断していたし結果その通りであったために迷いはない。
そして戦いは始まった。
銃弾の雨、砲撃の嵐。
だが鉄面皮の少女は鳴り止まらない轟音を背に死と隣合わせの細い道を軽やかにステップを舞いながら冷静に敵の位置を把握しそしてトリガーを引く
「右方向…アガロス2台撃破…次…ターゲット…後方…300メートル…サプナク…3機展開…」
数瞬後に金属のぶつかり合う甲高い音を奏でた。
戦場音楽が響き渡る中、ジュウゾウは疾駆する。
「はぁ、めんどくせぇ」
すれ違いざまに二機の歩兵を切り裂き返す刀で戦車が一刀両断される。
「さっさと片付けちまおうかな…ああ、それがいいか…それに久々に全力出さないと鈍っちまうか」
つまり今までの動作は全力ではないらしい。それでもジュウゾウが過ぎ去った後にはスクラップが多々転がっている。
「クククク、往くぜ『No.]V・デス』完全起動!武装『漆黒』!」
ジュウゾウの体が黒い炎で覆われると炎が鎧を構成していく。炎が完全に物質として安定したときそこに立っていたのは、夜よりも深い黒であり、黒曜石よりも輝く黒であり、そして畏怖すべき存在感と他を圧倒する気高さを秘めた黒き鎧武者だった。
「ひゅぅぅぅぅぅぅぅ」
深い呼吸を吐く
キュイィィィィィィィィィィィン
その呼吸に共鳴するかのように太刀が振動する。
「まずは肩慣らしといくぜ」
その言葉どおりに、たいして力をいれずに大地をける。それから一拍遅れ大気を突き破る衝撃があたりに伝播し鋼の歩兵たちの腕が足が胴体が切り刻まれ戦車の砲身も分厚い装甲もなんの抵抗もなく切り裂いていた。
「ああ、やっぱり手加減がうまくいかねぇな…が、いろいろ試すには十分な数だな」
再び大地を蹴り戦場を疾駆した。
アーシャはその戦況を感知しながらいかにして勝つかを必死に模索する。当初の計算ではたとえオリジナル『GEA』所有者であってもこの戦力なら計算外の要因があろうと十二分に余力はあると考えていた。しかし、その計算外の要因がこれほどまでに戦況を不利にするとは考えがいたらなかった。まず一つは、もう一人の『GEA』使いの少女。重火器系にも関わらずその重量を感じさせずその動きに一切の無駄がなく確実にこちらの戦力を確実に削っていく。彼女だけの損害だけで有に1個中隊クラスの戦闘力だと判断できる。そして、もう一つがオリジナル『GEA』の性能である。当然、その能力等も可能な限りの分析もしていた。だが軍が所有する他のオリジナル『GEA』から推察されていた能力を大きく上回っていた。そしてその破壊力がどんどん加速し漆黒は全ての存在を無に変えていった。むろんアーシャは部隊を展開し徹底抗戦の姿勢をみせたがそれも虚しく、ただ無駄な犠牲を増やすだけだった。
「残るはお前だけだぜ。どうする?ごめんなさいっていったら許してやってもいいぜ」
「くっ、嬲るか…私は武門の生まれおめおめと降服などしない。『GEA』ゴヴァノン、ブロードソードモード」
幅広い剣を手にとり構える。
「ひゅーいいねぇ最高だ。その心意気は面白え」
ジュウゾウの体から黒い炎が噴出すと鎧が消える。
「何のまねだ」
「なぁに、今のままだと俺の勝ちはゆるがねぇ。はっきりいってそんな勝負に興味なんてねぇのさ。だから同じ条件で戦ってやる。決闘て奴だ面白いだろ?」
アーシャの間合いと自分の間合いが重なり合わない位置に移動し刀を構える。
「決闘するんだからなっくっくっくっ。とりあえずそっちはもう名乗ったのだから俺も名乗らせてもらうぜ。俺の名はジュウゾウ・ダテだ」
「ふー、ならば私ももう一度名乗らせていただく我が名はアーシャ・L・ルフナ・スゥールド。お相手願おう」
覚悟を決めジュウゾウを見据え構えなおす。
「エレ、合図をしてくれ」
「了承…」
エレスは一枚の銀貨を取り出すとそれを二人の間合いの真ん中めがけてかるく放り投げる。
カッツゥン――
コインが地面にぶつかり、それは合図として十分だった。
弾ける様に大地を蹴り互いの間合いを詰める。その戦いはまるで舞踏であった。示し合わせたかのように刀と剣を合わせ時に軽やかに躱し、いなし間合いをとっては仕切りなおす。その二人の戦いを見ながらエレスは少しだけ不愉快だった。
(おかしい…)
アーシャは戦いの中である違和感を覚えた。それは剣をあわせるたびにそれは確信へと変わり理解した。自分が動かされていることだと気づき愕然とする。
決して弱い、いや体術というレベルだけで見るなら相当の腕前であり事実、剣術においては今は父と兄以外には負けて記憶はここ数年はないその自分がここまであしらう実力。男は間違いなく強い。ここで初めて自分の勘違いに気がつく、この男は『GEA』を所有してるから強いのではないはない。超人的な反射神経、それを生かしきる筋力それらが合わさってるから強いのである。
「どうやら理解できたか?それじゃ決めるゼ必殺技パート2『ダークプロミネンス』」
黒い炎がアーシャの軍服だけを焼き尽くす。
「なっ…」
「くっくっくっ、悪いな俺は悪党だから約束やぶってつい全力をだしちまった。それにしも…まだ、ガッ……のばぁぁぁぁぁぁ」
飛んできた棺おけが頭部にクリーンヒットした。
「破廉恥…痴れ者…成敗…」
エレスは表情は変わらないがとりあえず怒っているのはわかった。
★ ★ ★
裸体の少女が鎖で縛られている。それも野外で、たぶんこの様子を見れば誰もがそれを実行しているのは間違いなく悪党だと断言できるだうろ。
「さてと、どうしてやるかな」
そして、ジュウゾウは間違いなく悪い顔で笑っていた。
「おのれ…このような辱めを…」
「やはり、いろいろと聞き出すには床の中が一番というところだろ?」
「もう一発…」
エレスは棺おけを構える。
「後でお前にもこいつとおんなじことしてやる」
その言葉でエレスの動きがぴたりと止まる。
「…本当?」
「ああ、でもここで止めるなら今日はお預けだ」
困ったように、寂しそうに、すこし頬を染める。
「…約束…」
「いい子だ…さてと年は13、4くらいかなんか」
ジュウゾウはアーシャの柔肌をなぞる。
「ふっざけるな!私は18だ!」
「…マジ?」
思わずエレスと見比べる。身長は若干アーシャが上だが胸のサイズなら1カップほどエレスのほうが上でウエストはエレスの方が細く、ヒップは二人とも同じくらいだろうか?とりあえず驚愕の新事実である。
「確かに…少し発達は遅れてるがまだ未来はある!」
こんな状況でも漢らしいというか…強い覇気を放っていたがこういう状況だとなんというか加虐心を煽られる。
「じゃーその未来とやらにすこし協力してやるか…」
「ひゃう…こら…あぁぁ…そういう…はぁふぅっ…」
胸を優しく揉まれ思わず女の声がもれてしまった。
「感度はばっちり、それになかなか色っぽい顔をするな」
エレスはそのやり取りをみながら必死にいろいろなものを我慢しながらもじもじと腿を動かす。
ジュウゾウをゆっくりと丁寧に脇を首筋を胸を腿をと指と舌で愛撫する。その刺激に
「止めろ…痴れ者…このような…はぁっ…行為は…軽はずみにするものでは…あぁ…ふぁっ…男女の営みは…アッ…はふぅん……し、神聖不可侵…あぁっ…はぁっ…そんな激しく…そこは…あぁぁぁ」
まだ、男を知らない体は甘い刺激に耐え切れなかった。
「さてと、そろそろいい感じに解れてきたし美味しくいただくとしますか」
下半身に手をまわし穴に指をねじりこませる。
「はぐぅ…そこは…ちがっ…あぁ…お尻でなど…あぐぅ…まち…はぁ…そんなぁっ…激しく…あっ」
シャァァァ
思わずもらしてしまった。もう泣きたいけど一度ゆるんでしまったものはとまってくれない。
「かなり好かったみたいだな。漏らすほど感じれるなんてお前素質あるぜ。どれくらい乱れるか楽しみだ」
「ひぐぅあああ…あぁぁぁぁ…はぐぅぅぅぅぅぅぅぅ」
容赦なくアナルに男根を入れられ獣じみた悲鳴をあげるがジュウゾウは激しく腰を動かす。
「あっあっあっ…」
「なかなか良い顔で泣くな虐めがいがあるぜ。とりあえず一発決めるぜ」
アーシャの中に熱いものが広がる。
(ああ…穢された…私は…)
「ふぅ〜さてと、まずは一つ帝国は幾つオリジナルを集めている?」
質問と同時に腰を一突き
「はぐぅ」
「俺は意外と気が短い、だから早く答えてくれるとうれしいね。壊すには惜しいしな」
「あぐぅっ…わ、判った…W『エンペラー』…]U『ハングドマン』…]W『テンパランス』…]\『サン』…の四つだ…あぐぅ…」
「ちっ…かなり集めてやがるか…さすがに国家単位だと収集力はかなりだな…」
ジュウゾウは愛撫を続ける。アーシャは不快ながらも不覚にも快感を感じてしまった。
「あっあっあっ…そんな話したのに…」
「いい子にはご褒美だ。さてと、次は俺以外のオリジナルの情報はあるか?」
「はあぅっ…それは…言うから…ま、まて…私は知らない…私の任務はあくまでお前の確保だけでそれ以外の情報は得ていない…」
「なるほどな。まぁいい…得たい情報は得たからな…あとは足腰立たなくなるまでしてやるよ」
「そ、ああぁだめぇぇ」
結局、アーシャの静止の声だけが虚しく響き、結局いちども前に触れられることなく5度ほど逝かされてしまうアーシャだった。
「これくらいやればいいか?さてとエレス、次はお前だ。たっぷりとかわいがってやるよ」
「…了解…」
まだまだ元気というか…
「どうだ久しぶりのケツ穴は?」
「…鈍痛…でも…不快じゃない…」
すこし言葉数が増えたエレスはそういいながらスムーズに腰を動かす。このあとエレスも約束どおり同じ回数だけ逝かされた。
ちなみにこの後、気がついたアーシャがもう一度足腰たたなくされたのであった。
★ ★ ★
「…出発…」
朝日を背にエレスは歩き出そうとする。
「まてぇい…一人だけ意気揚々と…してるんじゃねぇ」
少しふらつきながらジュウゾウが立ち上がる。
「何回させる気だ!ああ、くそっ…立ちくらみが」
「…欲求解消…多謝…」
無表情だがいろいろと満たされて少し幸せそうな雰囲気が漏れているエレスに対して
「ぐっ…おのれ…この屈辱は…あっ…痛ぅっ…かならず…」
初めてなのにかなり良い様にされてしまったアーシャは必死に立ち上がろうとする。
「はいはい…真っ裸でいわれてもな…エレス、お前の服貸してやれ」
「……了承…」
しぶしぶという感じで貸し与える。
「敵の情けは…はぅっ…」
少しでも気が抜けるとうまく立てずこけてしまった。
「強がるのも良いが、お前の通信機は壊したし身分証はほれ」
ちゃっかりと掠め取っていたジュウゾウである。
「あっ…己…」
「そういうわけだから、とっとと着ろ。どうせ付け狙ってくる気なんだろ?連れてってやるよ」
「くそっ…なぜ私がこんな目に…」
結局、貸し与えられた服をきて同行することを選ぶしかなかったアーシャであった。
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