第2話


「…おい、いい加減にしろよ。嫌がってるだろ」
「やめてよ!妖怪がどうなろうと知ったこっちゃないけど、見てるこっちがそこばゆいわ」
人間の少女たちが、くすぐられる山彦少女を(別々の意味で)見かねて、モチョクセに抗議するのだが。
「言いがかりはやめたまえ。ワシは善意でコチョコチョをしているのだ!見よ!山彦のおじょうさんは気持ち良くなっているぞ」
コチョコチョ指を蠢かせながら、言い張るモチョクセ。その指の先で、荒い息を吐きピクピク震える響子。
「…ぜぇむぅぜぇむぅ…ふあぁぁぁ…もう…イジメないでにぇ……」
「かわいそうに…明らかに嫌がってるぜ?」
と、魔理沙。だが…
「何を言うか!ワシはおじょうさんの意思を尊重しているのだ!本人に聞いてみよ」
「…!?いや!もうくすぐりは嫌ぁ……」
当然、拒絶の意思を示す響子であったが。
モチョクセ「ワシをもっとくすぐってイジメてほしいぞぉぉ!」
響子「…ワシをもっとくすぐってイジメてほしいぞおおお!!!…あっ!?」
「ほうそうかそうか、自分の意思でくすぐってほしいのだな!」
言葉尻を捉え醜悪な顔がニヤリと歪む。
「や…違っ…私、山彦だから…っ…やだぁイジメないでぇ…」
種族特性でオウム返ししてしまい、涙目になる響子。
「イヒヒヒ可愛ええのぅもっとイジメたくなるわ!お望み通りコチョコチョだぁ〜〜〜!!」
こちょこちょこちょこちょ〜〜〜
こしょこしょこしょこしょ〜〜〜
「ぎゃああああてえええぇ助けてえ゛ええええしーぬーぅぅぅ!!!」
ビクンピクン…哀れ山彦、虫の息…幽谷響子、絶叫絶命の時。
何時の間にか夜が更け、廃屋に満月の光が差し込む…

「そこまでだ!」
暗闇から凛とした声が響く。
「…ふぅん、まさか、あんたまで捕まってたとはね」
「…私達の他にも誰かいるのぜ?…ああっ!」
と驚く霊夢と魔理沙。
奥のベッドに全裸でうつ伏せで寝かされている少女が居た。
魔理沙たちと同様、不思議ガスで麻痺させられ動けない。
スタイルの良い艶めかしい軟肌と、流れるような白髪が月明かりで銀色に輝く。
豊かな胸がうつ伏せで潰され苦しげな表情だが、知性を宿す瞳の光は失われていない。
理知的な美貌。頭には二本の角。片方に括られたリボンが愛らしい。

「慧音じゃないか!なんでお前が捕まってるんだ?」
「それはこっちのセリフです。まあ、察しは付くけれど…」
半人半獣の美人教師、上白沢慧音(かみしらさわ・けいね)は聡い知性で事情を推察する。
気まぐれと好奇心。彼女達にはいつもの事か、と。
――少女たち互いに説明中。
「先日、山の仙人様から、外から危険な者が紛れ込んだと警戒を促されてな。
私の生徒たちの遊び場が近いから、見廻りに来たのだけれど…」
「仙人?…あー、あの口うるさい奴かぁ。そういえば、里の人間に危害が及ぶおそれがあるから巫女として調査して来いとか言ってたような。
すっかり忘れてたわー」
呑気な霊夢に、呆れる魔理沙。
「それ博麗の巫女としてダメだろ…」
「うるさいわね。調査して私に何の得があるのよ。面倒だし」
「霊夢ェ…」
(こいつが仕事サボってなけりゃ、私ら捕まってなかったんじゃないのか?)
「…。まあそれはともかく。慧音も罠に掛かったのか?」
「…いいえ、私は仙人様の警告で警戒していたし、相手は大した妖怪でもない。
ハクタク化してなくても負ける相手じゃないわね」
「じぁあ、なんでなんだぜ?」
「私の可愛い教え子が、人質に取られてな…私が身代わりに捕まったのです」
「人質取るとかあいつ絶対モチョクセだろ…汚いなさすがモチョクセ汚い」

「汚いは褒め言葉じゃ!そろそろくすぐりを再開しても良いかなウヒヒヒ」
囚われた三人の少女たちに迫る、モチョクセ。キレる、霊夢。
「幻想郷じゃあスペルカードルールがあるのよ!正々堂々、弾幕で勝負なさい!」
「ヒヒヒ、ユーレイはボコれないとかホラー法則だとか、弾幕戦やらにゃならんとか、そんな常識にとらわれてはイカンのじゃあ!」

常識にとらわれないヤンチャ少年に制裁された過去を持つモチョクセ、言い放つ。
そして、うつ伏せの慧音にバックから圧し掛かるや、両腕をベッドと胸の隙間に伸ばし、潰された胸を鷲掴みにする。
妖怪の掌で美乳が揉みしだかれる。
「ふあっ!や、やめろ…んんっ…あっ…くぅ…」
自身とモチョクセの体重と引っ張る腕の圧力で、形の良い乳房が潰れ変形し、刺激に苦悶する。
「ヒヒヒ…先生のエロいカラダ、じっくりと愉しませてもらうぞぉ」
モチョクセ、ウネウネ動く指先でパン生地を捏ねるように弄りつつ、中心で圧迫されている乳首を摘まみあげる。
ピクン!ビクッ!
「あっ…!やめっ…ああんっ!」
感じてしまい喘ぐ慧音。
「ここは定番のツボじゃな。ゆくぞぉ!」
「くっ…やめろ!やめ…」
コチョコチョコチョコチョ〜〜〜!
コショコショモミモミックリクリッコリッ!
「はああ!?んっ!あっ!くぅ…やめ…あんっ!はああん!」
ビクっ!ビクン…ピクン…
圧迫感と乳首から送られる刺激に堪らず首を振って抵抗する。
滑らかな背中、くびれた腰のラインからは、うっすらと玉の汗が滲む。

がしっ。モチョクセは片手で慧音の角を掴み、快楽に蒸気した顔を覗き込む。
「くっ…きさま…っ」
「実に美しいおじょーさんだ。隅々までツボを弄ってやろうぞ…さてさて先生のツボはどこかなぁ?」
ウネウネのコチョコチョ指が探るように蠢き…艶めかしい背中の一点を突く。
コリッ。
「ふあっ!?」
快感にビクンと震える慧音。
コリっ。グリッ。
「ふぁ…ふああっ!」
(そんな…こんな所で感じるのか私は!?)
「気持ち良いかな?ワシの指先はあらゆるビンカンなツボを見つけ出す事が出来るのだ!」
ウネウネウネ…コチョコチョコチョ〜。
「ふぁ…あっ!んんっ!あぁ〜〜っ!」
モチョクセの十二本の指が、慧音のカラダ中を走査していく…。
ツツツ〜〜〜クリッ。コリッ。ゾクゥ…ゾクゾクゾクゥ〜〜〜!
「ふあっ!そこは…やああっ…はあ!?ふぁ…んっ!くぁああぁぁ!?」
ビクビクビクゾクゾクゾク…!
「ふむ、そこか…ここもか…ほうここもイイのか…随分とツボがある。エロいカラダじゃのぅヒヒヒ」
「…はぁ…はぁ…ふぁぁぁぁ……」
切なげな吐息を零し喘ぐしか出来ない。深い思慮と知性を湛えた瞳は虚ろになりつつあった。

「さてさて、これは中身も弄り甲斐がありそうだヒヒヒ!」
モチョクセはバックから、グッタリしている慧音の角を片腕で掴みながら、秘部を覗き込む。
「あ…!」
「トロトロに蕩けておる…とんだ淫乱教師じゃなぁイヒヒヒ!」
「くっ!見ないで…っ」
(ぅぅぅこんな恥ずかしい姿…妹紅以外の者に見られるなんて……っ)
その羞恥と屈辱に涙がこぼれる。凛とした美少女教師の心は、折れかけていた…。
ちなみに天井に吊られている魔理沙と霊夢からは見えていないが、慧音には何の慰めにもならなかった。
「ヒヒヒヒ」
モチョクセのウネウネ指が蠢いている。
「なにをする!…お願いやめて…嫌…頼む…やめ…いっ…!?」
ウネウネウネウネウネ〜〜〜!
モチョクセの触手のような指が、慧音の秘部に捻じ込まれ、ナカを這い舐める。
グチャ、ヌチョ…コチョコチヨコチョ〜〜
「はああああ!?ふああ゛あああああっ!!!」
全身の全てのツボを弄られ敏感にされたカラダに、更に強い快楽の波が襲い来る。
モチョクセの細長い指が挿入されていき、クリトリスをニチュっと摘まみ上げ…
その間、モチョクセは慧音のカラダを転がし仰向けにし、もう一方の指先は暴いた性感帯全てを這い、汗と愛液で滑り震える裸体を舐め尽くしていく。
「イヒヒ、そこにもツボがあったか。ほうソコもか…そろそろ限界だなヒヒヒヒ!」
「あっ!ふあ!んっ!くぁ…イくっ…だめぇ…あっあっああ〜〜!!!」
「とどめじゃあ!」
ぎゅっっ!
6本のウネウネ指が摘まみ捏ねていたクリトリスが捻られる。
ドプッ!!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」
あまりの快感に、声にならない叫びを上げる慧音。
月光に照らされた白い裸体が跳ね上がる。
弓なりに反ったカラダは豊満な美乳を突き出し、数瞬の硬直の後、崩れ落ちるのだった。


「さ〜〜て…次なるエジキはオマエだ…!!
紅白巫女のおじょーさんはメインデイッシュにしよう…!」
汗と愛液まみれで失神している慧音を苛め尽くしたモチョクセが、魔理沙に迫る。
「うわ〜〜〜〜寄るんじゃねぇ!!」
響子と慧音のヒサンな在り様を目の当たりにした魔理沙は死に物狂いで抵抗するが、身動きが出来ない。
「さてさて、嘘吐きっぽいおじょーさんはどんなくすぐり心地かのぅイヒヒヒヒ!」
つづく。



【あとがき?】
でろでろ72話でくすぐられた順ですな。犬、牛、耳雄、留渦(未遂)
って、けーね先生は牛じゃぬぇ!先生ごめんなしあ…。


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