知識と日蔭の姫の用語解説(地理編)
主に地名の設定集です。
あんまり本編に関係無い設定も…
【ズーン大陸】
物語の舞台となる、幻想世界の中心に浮かぶ巨大大陸。大小さまざまな国家や独立勢力が乱立している。
外界の文化や技術を貪欲に受け入れつつ、独自の高度な魔法文明が発達している。
永らく戦乱の無い平和な大陸であったが、近年『外の世界』の新興勢力流入で情勢がやや不安定。
それに加えて魔王による侵略を受け、全土がその脅威にさらされている。
【外の世界】
ズーン大陸とは異なる次元に存在する異世界。魔法よりも科学技術に長けている。
外の世界の住人は『外来人(がいらいびと)』と呼ばれ、ズーン大陸の民『幻想人(げんそうびと)』よりオーラ力(ちから)が強い。
ズーンの人々にとっては未知の世界だが、儀式により外来人(がいらいびと)が召喚されたり、逆に外来人がズーン大陸を訪れる事もある。
【魔界】
魔王とその眷属が生息する暗黒世界。実体は謎に包まれている。
魔王ミストレイン率いる魔王軍が、平和なズーン諸国を侵略しつつある。
毛玉兵や崖下紳士を中心に、邪悪なる者たちが集う。
魔王ミストレインより更に上位の、大魔王が存在するという噂もある…。
【魔法都市国家ヴワル】
別名『ヴワル大魔法図書館』と呼ばれる超巨大図書館を中心に街が広がる、ズーン魔法文明の中心地。
辺境の弱小国ながら大陸随一の学術文化レベルを誇り、魔導研究も盛んな魔法国家である。
国民は妖精メイドが多い。
歴代君主は代々、魔法図書館館長も兼任している。
司書たちは行政官でもあり、司書業務の傍らで国政を補佐。
国防は武装司書が担う(けど弱い)
早くに世を去った国王夫妻に代わりこの国を支えている、ひとり娘のパチェルート姫は絶世の美少女である。
パチェルート姫の許嫁であるレミリオ王子のスカーレット王国とは同盟関係にある。
【スカーレット王国】
ズーン大陸でも名門にあたる強国。魔法都市国家ヴワルの同盟国である。
嫡男であるレミリオ王子は勇者でもあり、魔王に苦しめられているズーンの民の希望である。
反魔王陣営の盟主として魔王軍と激戦を繰り広げている。
勇者レミリオ王子不在の間も、弟のフランツ王子を中心に実力者が揃い、魔王軍にとっては最も邪魔な存在となっている。
【セイレーン教国】
完全平和主義を唱える美しき女性教主セイラ率いる宗教国家。
宗教団体に近いが、潤沢な財力や神聖魔法技術、敬虔な大勢の信者たちを擁する、大陸の一大勢力。
…だったが、完全平和主義に付け込まれ、魔王軍に為す術なく蹂躙されてしまった。
【モーリヤ帝国】
ズーン大陸の外に存在する『外の世界』から移住してきた新興の軍事国家。
王族は外来人(がいらいびと)と呼ばれる異世界人で、ズーンには存在しない高度な科学技術と神通力を持つ。
異世界由来の独自の高度な科学力と強大な軍事力で瞬く間に勢力を拡大。
度重なる威圧外交により、古来のズーン諸国との間で軋轢が発生していた。
だが調子に乗っていたら…魔王軍の侵攻を受け、滅亡。
魔王軍にあっさり敗れた原因は、征服した先住民に反感を買っており、内部から魔王軍に手引きする者が現れた為。
その筆頭たる魔王の盟友である魔動機士(マギテック)、オネダーン・イジョーも、元はモーリヤ帝国の臣民であったが、魔王に寝返った。
オネダーンの手により、パチェルート姫と並び称される絶世の美少女・皇女サナ姫は囚われてしまった…。
【聖徳公国】
古代より続く豪族連合が、比較的近年に一人の天才指導者により纏まり成立した公国。
魔王軍に攻め滅ぼされた。
【中立地帯エターナル】
永世中立を宣言する鎖国中の小国家。医療大国だが謎が多い。
国主は傾国の美姫と名高いが滅多に姿を見せない。
現在魔王軍が侵攻中。
【チィレーディン地方】
ズーン大陸でも独自の文化が発達している地域。
独立独歩の気風が強く、閉鎖的で他地域との交流に乏しい。
最大勢力はコーメッジ王国だが、他の小部族は別にコーメッジを盟主と認めているワケでもない。
豊富な地下資源と多くの実力者を擁していたが、魔王軍に侵攻されてしまう。
未だにゲリラ的に抵抗を続けている。
【コーメッジ王国】
チィレーディン地方で最大勢力を持つ強国。
無尽蔵とさえいえる鉱物資源と金鉱脈による莫大な経済力をバックに魔王軍に抵抗する。
国政は双子の可憐なる姉妹姫・サトリ姫とコイシ姫が運営。
彼女達は幼いながらも不思議な力を持つ実力者であったが、彼女らの特殊能力はオネダーンが魔動機術(マギテック)で創り出した心を持たぬ冷たい機械の兵隊には通用しなかった。
機械兵の蹂躙で王国は滅亡。幼き双子姫は囚われてしまった…。
【ユーカリンランド共和国】
物語本編には全く登場しない。
ズーン大陸の遥か南方に位置する、小さな島国。この時代には珍しい共和制国家。
首都はユーカリングラード。面積は狭いが裕福な農業・観光立国。
弱小国だが未だ魔王軍の侵攻を許さないのは、地理的・戦略的価値が無いのと、絶世の美女である大統領(プレジデンテ)が凄まじく強く、魔王でも全く歯が立たないからである。
更に小国の割に軍事力は絶大で、特に大統領の親衛隊長である『黄金の鉄の塊で出来た騎士(ナイト)』の称号を持つ稀代の英雄の存在もあり、一度侵攻した魔王軍は彼一人にズタズタに引き裂かれた。
この二人だけで余裕で魔王陣営と勇者陣営纏めて葬り去れる…が、彼女らは自らの楽園の外に一切関心が無い。
ちなみに国民は皆幸福である。幸福は市民の義務です!
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