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スカーレット王国の王子、勇者レミリオは死闘の末、悪の魔動機士オネダーンイジョーが操る巨大魔神ヒソウテンソクを破った。
しかし!その隙に強襲を試みた少女騎士サクヤは魔界参謀アリスの罠に掛かり…!


「い、いかんサクヤが危ない!ココア早く回復してくれーっ!」
「はっはい勇者様!やっているのですが…!」
神聖魔法でレミリオ王子の治療を試みるココアの表情が蒼ざめる。
「うぅ、ダメだわ!ダメージが酷すぎる…!」
如何な紅き月の勇者といえど、熱核邪悪魔神ヒソウテンソクから受けたダメージはあまりに深刻であった。
「あぁ、パチェ様とサクヤ様をお救いする為にも、勇者様のお力が必要なのにーっ!どうすれば…」
?「方法があるでゲスよ、ココアさん」(やった初ゼリフ!)
「あっ貴方は…?」
「ボクの名はホブゴブリン。勇者様たちのペットとして旅に同行していたのでゲス」
にょろりにょろり。ドヤ顔の小人が出現。
「ホブゴブリンよ…お前今まで何処に居たんだ?」
「(ギクっ)勇者様っこれは登場の機会を窺ってたのであって怖くて隠れてたのとは無関係でゲス」
ジト目のレミリオに言い訳をするホブゴブリンであった。
「は、はぁ。そんな事よりホブゴブリンさん、重症の勇者様を治せるんですか?」
ココアの問いに、ホブゴブリンが不思議な金属球を取り出す。
「これは…マギスフィア!魔動機術(マギテック)の行使に必要な魔法具ですね?」
「はいでゲス。魔法王国ヴワルでもパチェルート姫に次ぐ魔導の知識を持つ貴女ならば、使いこなせるでゲショ?(ドヤッ)」
「あ、ああ〜っ!そうか、あの治癒技術があったわ!」
「ココア!何でもいいから早く僕を治療するんだーっ!」
「はいっ勇者様!私の魔動機術(マギテック)で治してさしあげます!」
ドヤ顔のホブゴブリンを無視し、ココアはマギスフィアに魔力(マナ)を込め、詠唱する。
マナを注入され光輝く金属球に浮かび上がったタッチパネルを高速で操作、魔動機械を展開させていく。

完治「メディカル・サスペンション」!!!

ジャジャーン♪
マギスフィアが、大きなカプセルに変化。
「ココア、これは?」
「魔動機術(マギテック)で創造した肉体回復カプセルです。この中にお入り頂ければ、どんなダメージも完治するのです」
「それはすごい!よし、早速…」
「でも勇者様、この中に入ったら、完全回復するまでは絶対に出られませんよ?」
「えっ!?それは困るよ!一刻も早くサクヤの加勢に行かなくては…!」

「…御心配には及びませんわ、王子」
「サクヤ!しかし…」
「はぁ…ふぁ…ふふ、私が、この程度の雑魚にいいようにされるとお思いですか?」
「…!わかった。でも、無理はするなよ、サクヤ」
「…御意」
固い信頼で結ばれる主従の絆。
サクヤを信じ、肉体回復カプセルに身を任せる勇者レミリオ王子。
そんな主の信頼に応えるべく、サクヤは魔王軍の下種共に立ち向かっていく。

「はぁ…ふぁっ…はっ…はぁっ…!」
敵をキッと睨み、剣を構えるサクヤ。剣技においては勇者以上と謳われた少女騎士は単騎、悪の残党と対峙するが。
「はぁ…はあっ…くっ…身体が、痺れ…て…」
正眼に構えた騎士剣の切っ先がふるふると震え、剣先がジリジリと下がってしまう。
荒く息を継ぐたびに肩当てが上下し、脚が震え、立っているのがやっとの有り様であった。

俺ら1「ゲヒヒ、人形兵との激戦で消耗し、アリス様の闘魔傀儡掌で全身締めあげられ、更に魔王様の媚薬胞子を吸い込んでしまっては、最早抵抗する力もあるまい!(解説セリフ)」
俺ら2「ブヒヒ、その痺れた身体で俺ら全員相手にできますかな?」
俺ら3「ヒャッハー!この瀟洒で美しい騎士様を穢してやるぜーっ!」

「……よろしい。全員、お相手いたしますわ」
絶体絶命にも関わらず、微笑むサクヤ。
「ぐぬぬ、生意気なーっ!如何に強かろうが小娘一人、全員でヤってしまうのだーっ!」
他にも生き残っていた魔王軍残党が一斉に襲い掛かる。
全方位から突き出される凶刃の嵐。
ヒュン!ヒュン!ブゥン!カキィィン!
斬撃の雨を全て紙一重でかわし、僅かに舞い散る銀髪が地に落ちるより迅く
「ふっ…人形師の人形達に比べれば、止まって見えるわよ!」

傷符「インスクライブレッドソウル」!!!

俺ら「ウボァーーーーーッ!!?」
ピチューン。
超高速の剣技が魔王軍を薙ぎ払い…
ドサドサドサ。
刹那の攻防。十数名の下種どもが倒れ伏すのと同時に、舞った銀髪が肩にふわりとかかる。
強さと美しさを兼ね備えた少女騎士が華麗な身のこなしで悪党どもを圧倒していくが…

「はぁ…ふっ、うくっ…さあ、次のお相手は何方かしら!?」
(くっ、かなり残ってしまった!だめ…体が痺れてて思うように動けな…っ)
ガクッ。膝をついてしまうサクヤ。
身体が熱く火照り、騎士鎧の中がジットリと汗ばむ。
荒い吐息には次第に甘い喘ぎが交じり、激しい攻防で下着と肌が擦れる度に、痺れる体に甘美な刺激がはしり、力が抜けていく。
それでも剣を地に突き立て、震える脚を励まし、必死に立ち上がる。
「はぁっ!ふ…あぁ…ここで私が倒れてしまう訳には…!」
「ヒヒヒ、辛そうですなァ?さすが魔王様の媚薬は超強力だぜぇケッケッケッ」
「しっしかし、普通ならもう動けないハズなのに!なんて女だ…!」
「だがこっちはまだ大勢いるのだ!いつまで持つかのぅヒーッヒッヒッ!」
自由の利かない少女騎士を取り囲み、群がっていく下種ども…。
「はあっ!くはあっ!…くっ…意識…が…」
くらっ。身体が痺れてサクヤの意識が遠のいていく。
「イーッヒッヒッヒッ!今だヤってしまえーっ!」
「ケッケッケッ身体が痺れて動けまい…剣技においては勇者以上と謳われた女騎士様も最早これまで!」
「可愛がってやるぜぇグェヘヘヘヘ!」
目が霞み、崩れそうになる美少女騎士に、一斉に迫る下種の軍勢!
それでも。
「はぁ、はぁ…お、王子が動けぬ今…私が敗れたせいで、勇者の守るべき人々が危険に晒されるなんて…スカーレット王国騎士団長としてのプライドが許しませんわ!」
「なにィ!?まだこんな力が…!?」
「受けなさい!」

空虚「インフレーションスクウェア」!!

「おおっ!サクヤ様の必殺スペルが出るでゲスよ〜っ!」
ホブゴブリン(解説役)が興奮して拳に力を込める。
しかしメディカルサスペンションに拘束されたレミリオ王子は…
「…っ!?サクヤ!後ろだ危ないーっ!」

崖下A「やっと捕まえたぜ可愛い騎士サマよぉーっ!グェヘヘヘヘ!」
「えっ…くぅっ…し…しまっ…!」
ガバァ!背後から忍び寄る下種の腕が両脇に差し入れられ、首の後ろに羽交い締めにされてしまった。
「くっ…この程度の…男に…っ」
「もう動けまいグヘヘヘヘ!」
後ろから抱きつく下種の下卑たニヤけ笑い。
普段ならばこんな不覚は有り得ないのだが、魔王の媚薬で痺れ霞む意識の中、気力を振り絞ってスペルを放った隙を突かれたのだ。
ガシャッ。押し倒され、金属鎧が軋む。
サクヤの美貌が悔しさと痛みに歪む。

「でかしたぞ崖下Aよ!」
「小娘が散々てこずらせおって〜〜っ!」
「ククク、貴女が如何に勇者の右腕と謳われた騎士であろうと、最早これまでよ!」
「このお礼はタップリさせてもらおうぞ、そのカラダになぁブヒヒヒ!」

「やっ!くぅ…放しなさい…っ…あぁぁっ!」
痺れた身体で必死に抗うも多勢に無勢、下種共の無数の腕に四肢を組みひしがれていく。
組伏せられた身体中をいやらしくまさぐる指先の感触が、鎧越しであってもおぞましく、次第に力が抜けていく。
…カチャン。手首を捻られ、騎士剣が地に落ちる。

「グヘヘ、さすがは勇者の腹心にして、完全で瀟洒な少女騎士様だ」
「しかしいくら強がろうが、貴女は最早完全に無力!」
「ゲヒャヒャーっ!その瀟洒ですました美貌を恥辱に染めてやるぜーっ!エロ同類雑みたいになーっ!」
「くっ!やめなさい…んはぁっ!?」
無数の腕によって少女騎士の鎧がみるみる剥がされていく。
胸当てを剥がされる際、ごつい指が胸に触れただけで刺激がはしり、身体がビクン!と震えてしまう。
あっという間にその身を固めていた鎧は解体され、汗ばみ透けた下着も全て引き裂かれ、美少女騎士の白く輝く肌が卑劣なる魔王軍の眼前に晒される。

「うおぉ!改めて拝むと、こいつぁすっげえ美人だぜぇ…!」
「美しい…これ程の上玉を姦れるとは、悪の軍勢についてて正解だったぜーっ!」
全裸に剥いたサクヤの美しさにゴクリと舌舐めずりをする下種共。
ショートの銀髪に紅い瞳。若くして騎士団長を務めるほどの美少女騎士の身体は、鍛錬を欠かさず鍛え上げられ、引き締まっている。
その無駄の無いシャープな肉体に柔らかにふくらむ美乳が、女性らしい魅力を一層引き立てていた。
卑劣な下種共に捩じ伏せられ、舐めるような視線を浴び、それでも毅然と睨み返す紅い瞳が屈辱に燃える。
それでも。
(王子が回復されるまで、時間を稼がねば!)
決意し、唇を噛みしめる。
何をされようとも、屈することなく、耐え抜く覚悟であった。
(勇者の従者である矜持にかけて、情けない声など立てるものか!)
しかし。
崖下B「グヘヘ、魔王様の媚薬の効果で既に敏感になってるようだなぁ!」
崖下Bはニヤリと笑うや、サクヤの勃起した乳首を指で軽く弾いた。
ピクンッ!
「ひっ……ッッ!」
ゾクウゥゥ。
思わず声をあげてしまう。
「くあああっ!あぁん…!」
サクヤの身体に甘い刺激が走り抜け、びくんっと仰け反り胸を下種どもの前に突き出してしまった。
一瞬の硬直の後、甘く痺れた身体は切なく震えるのみ…
「はぁ…はぁ…そんな…!この程度で…!」
触れられるだけでビリビリと痺れるような刺激に愕然とする。
その白く輝くような裸体は激しい戦闘で疲れ汗ばみ、媚薬の効果でほんのりと赤く染まり、胸を揉みしだかれ乳首を潰されるたび、堪えようのない衝動がサクヤを苛む。
「ゲヒャヒャ、流石は魔王様の媚薬はよく効くぜぇ!さぁて、もっと楽しませてもらいますよウヒャヒャヒャ〜!」
その強力な剣技で自分達を散々打ち負かしてきた美少女騎士も、下種どもにとって今や被虐の対象となってしまった。
大勢の下種共の腕が穢れた指先が、サクヤの美しい体中ををまさぐり弄んでいく。

「あっ!んくぅ!ふぁぁ…くぅっ!負ける、ものか…!」
その強靭な意志で込み上げる快感を堪えるサクヤであったが。
「グヘヘ柔らけぇ…騎士サマのオッパイ美味しいぜぇーっ!」
びちゃ、びちゃびちゃ…汚らわしい唾液を零しながら、下種の口がサクヤの胸をしゃぶり始めた。
生温かくブヨブヨした舌の感触。媚薬に犯された乳房から乳首を捏ねまわされ、悪寒と痺れるほどの快感が送られる。
「あっ!?はああっ…くぁっ…ふあぁぁぁぁ……っ」
ピクン。ゾクゥゥ…ピクッ…ビクッ…
「ヒヒヒ、可愛い声で鳴くじゃねぇかゲェヘヘ」
「俺にも犯らせてくれーっハァハァブヒヒヒ…」
「でわ〜俺は下の方をグェヘヘヘ!」
下種の一人がサクヤの震える脚を掴み、乱暴に股を裂いていく。
「あっ!?ぐうぅぅっ!」
「さぁて、お美しい騎士サマのナカはどんな感じかのぅヒッヒッヒッ」
下劣な涎を垂らした男の指が、サクヤの秘裂をなぞる。
ピクン…!ピクゥン!
「くっ…!」
必死に抵抗するサクヤであったが…媚薬で痺れた身体には抗う力は無かった。
高じていく闇の快楽にサクヤの強い意志も誇りも蕩かされていく…
「ヘヘヘ既にドロドロじゃねぇか…騎士サマも所詮小娘よのぅ」
「はぁ…はぁ…くっ…うぅ……っ」
(くぅ…こんな奴らに…悔しい…!)
騎士としての誇りをズタズタにされ、流石のサクヤの瞳にも涙が零れる。
下種の指がサクヤの秘裂を掻き回し、媚薬で既に開かされていた花弁に到達。
「ひうぅぅぅっ!はあああぁぁっ!?」
今までとは比較にならぬ快楽に絶叫し、跳ね上がる身体。
剥き出しにされたクリトリスに下種の鼻息がかかるだけで、快感で気が遠くなっていく。
魔王の地獄の媚薬の影響もあり、空気に触れるだけでも全身が溶けていきそうな程の快楽がサクヤを侵すのだった。
「ブッヒッヒッ、絶世の美少女な上に中身も美味そうだ…楽しみだぜーっ」
そう言うや下種が舌を伸ばし、サクヤの秘部を舐め回しクリトリスを捏ね弄ぶ。
ピチャ…ペロン。ピチャクヂャビチャ…グリッ…
「はあああっ!!ふあ゛〜〜〜〜〜っ!!」
ピクン…ピクッ…ピクゥ…ゾクゾクゾクゾクゥゥゥ…!
「ヘヘヘ、どうやら処女のようだなぁグェヘヘヘ!」
「んっ…はあっ…くあぁぁぁっ…!」
下種の言葉を聞く余裕も無い。サクヤの意識が真っ白になっていく…。だが。
「おっと、こっちは大勢居るんだ。俺らにも御奉仕してもらうぜ騎士さんよぉ?」
下種の一人が銀髪を振り乱して悶えるサクヤの頭部をロック。
そして、醜い欲望に満ちた肉棒を、絶息する程喘ぎ続けた口に捩じり込んだ。
「あぐぅ!?うぐぅぅぅっ!!」
突然の圧迫感と不快感に紅い瞳を見開くサクヤ。
「ゲェヘヘッ!さあ愉しませてくれよぉ!」
その欲望の塊が喉の奥まで突き刺さり、為す術もなく奉仕を迫られ…
だが下からも、快楽のあまりにピィンと張り詰め弓なりに反り突き出された乳房からも、果断なく下種共の責めが続くのだった。
「ヒャッハー!サクヤさんのお口気持ちイイぜーっ!」
「んぐうぅぅぅぅ!!けほっ!か…はあっ…」
下種の白濁した欲望が小さな口から溢れ出す。
周囲の下種共も辛抱堪らず、美しい少女騎士の引き締まった裸体に白濁液を放っていく。
「う…ああ…」
白濁液のこびりついた頬を一筋、涙が伝う。
サクヤの瞳が虚ろになっていく…。

「さあて、いよいよサクヤさんの処女を頂くとするかーっ!」
「なにぃ!ずるいぞ崖下Bよ!」
「俺に先にヤらせろーっグェヘヘヘヘ!」
勇敢に戦った美少女騎士サクヤ、絶体絶命の時。



「さ、サクヤーっ!くっ、動けん!?ココア!ただちに僕を外に出してくれーっ!」
「無理です勇者様!肉体回復カプセルは完全にダメージが治癒するまでは絶対に外からは解除できない仕組みになっていることを忘れましたかーっ!?」
「そんな…!それではサクヤを救いに行けないッ!?」
「ああ勇者様の肉体を慮ったシステムが仇となってしまうなんて〜〜っ!」
メディカルサスペンションに拘束され歯軋りする勇者レミリオ王子と、頭を抱えるココア。
「あわわ〜っサクヤさんとパチェ姫の運命や如何にでゲスーっ(ドヤッ)」
ホブゴブリンがドヤ顔で状況説明した所で…
次回につづく!


魔理沙(私の出番が全く無いなんて普通じゃ考えられない…!)
アリス(私はあんたの媚薬誤爆されたせいで、一回休みよ。てか魔界参謀って後付けよね)
パチェ(メインヒロインだけどこのまま出番無い方がいいわ…)
メディスン(私も結構出番ありそう。アリスさんの人形役かしら?)
妖精メイド(ゴブリン、書籍でポッと出のクセに出番多いわね〜)
ホブゴブリン(貴女方より真面目に働いてますから。悪役じゃなくて良かった〜♪)


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