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神槍グングニルを携え静かに、しかし決断的な足取りで魔王に迫る、勇者レミリオ王子。
「レミィ!」「王子!」
パチェルートとサクヤが同時に叫ぶ。
「待っててくれ、パチェ…サクヤ…今僕が助けるから…そこの魔王軍どもを殲滅してな…!!」
ゴゴゴゴゴゴ……!!!!
全身から正義の怒りが紅いオーラとなって見えそうになり、手勢の大半を失った魔王の膝はガクガクと無様に震える。
「おいィィィィ!?折角勇者を楽に葬るチャンスだったのに、完全復活しちまったじゃねーか!?」

「うううっ!!四魔貴族もオネダーンも毛玉も崖下も全員ピチュった…こっ…これは…まさか我が魔王軍の戦力が半減した事を意味するのでは…!?」
「まー半減ってより、殆ど壊滅してるけどね」
「(ギクッ)アッ…アリス!?だっ…だまれなんだぜッ!!」
「ミストレインの軍団はガタガタねぇ…もし勇者抹殺にしくじったりしたら…大魔王様はとっても寛大なお方だけど…フフフ」
「(ギクギクッ!)あわわわわっ…!大魔王様からおっお仕置き…!?」
上司への恐怖で真っ青になる魔王。悪戯っぽく微笑むアリス。
「…フ…フン!心配無用だぜ!!あんな小僧などすぐに始末してやるぜッ!!この魔王自らの手でな!!」
と、精一杯強がってはみるものの、未だ満身創痍な上に、メディカルサスペンションで超回復した勇者に勝てる気がしなかった…。
その時!
「そうはいかぬ…!!」
「ぜ!?誰だッ!?」

「次に勇者と戦うのは…この氷結妖将サークルQと決まっておる…!!」
魔王軍さいきょーの将、サークルQ復ッ活ッ!
(サ…サークルQ!まっまさか…早すぎる!もう一回休みから復活したとは…!!)
部下ながら恐ろしい奴!パチェ姫には瞬殺されたが(2話)、これは頼もしい戦力である!
「よ、よし!お前に任せた!はやく勇者を葬るんだぜーっ!」
「ふっふっふっ魔王!あたいに任せな!」
「上司を呼び捨てなんてこんな事普通じゃ考えられない…」

嘆く魔王を完全無視し、勇者と対峙するサークルQ。
「ふん!お前が勇者か…あたいのさいきょー技で粉みじんにしてくれるわッ!」
「…もしかしてパチェに一蹴された雑魚か?魔王軍の戦力もここまでのようだな」
「な…なにおぅ!?(怒)」
「…悪あがきならさっさとしろ。先を急ぐんでな」
「若造がぁッ!どこまでも妖精をなめおって!!天下さいきょーとうたわれたこの氷結妖将サークルQ様のP!!うけてみるがいいわあッ!!!」
レミリオに挑発されたサークルQの怒りが有頂天!凍結系さいきょーの暗黒剣『スイカバー・カタナブレードツルギ』で猛然と斬りかかる!
三角錐の巨大な刀身を持つ大業物の一撃は、幾多の罪無き者達をスイカ割りめいて粉砕してきた凶刃!
ガギイィィィン!
「なにぃ!?」
…グググッ!
勇者の神槍が片腕のみでいともたやすく暗黒剣を受け止め…サークルQが自慢の超パワーで押しこもうとするも、勇者は微動だにしない!
「バ、バカなっ…!!?この細い身体のどこにこんなPがっ…!!?」
「これで天下さいきょーのPとは笑わせる。僕の弟にはおまえの9倍は破壊力の強い奴がいるぞ」
「なっ…なにおォォッ!!!」
「…どうした?僕を粉みじんにするんじゃなかったのか!?」
勇者の実力は圧倒的であった。だが、サークルQの冷酷な口元がニヤリと笑う…。
「…フッ!そいつは…これからよ!!!」

凍符『パーフェクトフリーズ』!!!!

ビュウウウウッ!ゴオオオオッ!
暗黒凍気の激流が漆黒の猛吹雪となりて勇者を襲う!
「ムッ!!」
咄嗟にガードするも、視界が…身体中が、完全に暗黒の氷結界に閉ざされていく…。

(ぜっぜっぜっ!これで決まりだろう。サークルQのパーフェクトフリーズはマヒャド級の威力がある!!)
部下の勝利を確信する魔王。
そしてサークルQも勝利を確信して舌舐めずりをしていた。
(グフフッ!!パーフェクトフリーズでガチガチに凍りついたところをスイカバーで攻撃すればどんな相手でもコナゴナ…!!これがあたいの必勝戦法よ!!)
「約束通り粉みじんにしてやる!!!」
だが…!
暗黒の猛吹雪の中…勇者の決断的な歩みは些かも止まる事無くサークルQに迫る!
(な…なんだ!?なにをしているんだ!!?…いや…なにもできん!!できるわけがないッ!!!)
「くだけろォォォッ!!!」
恐怖と迷いを振り払い、サークルQ渾身のスイカバーカタナブレードツルギが勇者に叩き込まれる!
…ガシッ。その暗黒剣を素手でいとも容易く受け止める勇者!
「バカな吹雪が効かん!?なっなんだこの紅い膨大な魔力はぁぁッ!!?」
勇者の全身を包む深紅の闘気が暗黒凍気を相殺!渾身のスイカバーが素手で止められる!
「むんッ!」
ばきん!正義の紅き闘気で超強化されたレミリオの拳が、暗黒剣を容易く破壊する!
「うわッ!あたいのスイカバーカタナブレードツルギが!?凍結系さいきょーの暗黒剣があぁぁ!!!」
サークルQが動揺する一瞬の隙を突き、レミリオは消えたと思う程の超加速で懐に飛び込み、怒りの鉄拳!
「グワーッ!アバーッ!」
ワイヤーアクションめいて吹っ飛ばされるサークルQ!
「…遊びは終わりだ!!」
ジャキン!!
宙を舞うサークルQをロックオン!神槍に正義の紅魔闘気(スカーレット・オーラ)が収束し紅く光り輝く!

神槍『スピア・ザ・グングニル』!!!!!

「ウボアーーーーーッ!!!!」
ぴちゅーん。
深紅の槍に貫かれたサークルQはまたも一回休み!最早すぐには復活出来ないであろう…。



「ぐぬぬぬ!我が魔王軍最強の妖将すら相手にならんとは…勇者めぇぇ!」
戦慄する魔王。
歩みを止める事無く、囚われの姫の元へと向かう勇者。
「王子!お気を付けください!」
「レミィ!もう無理はしないでね…助けてくれるのは嬉しいけれど…私、これ以上あなたが傷付くのは見たくないわ…」
心配する二人。パチェルートの目には涙が滲んでいる…
「…心配させてごめん、パチェ…サクヤ…でも、大丈夫さ!」
優しく、力強く微笑むレミリオ王子。
「…残る敵は…限られているからなっ…!!」
優しき微笑から一転、キッと敵を睨みつける勇者。
「ぐぬぬ〜!勇者め!この魔王ミストレインをなめるでないわーっ!」
「いよいよだな魔界参謀アリス。これが正真正銘最後の闘い!!おまえの破滅の瞬間(とき)だ!!」
「…ぜ?」(魔王の俺様は無視ですか…?)
「…フフン!誰が私を破滅させるというのかしら!?自信過剰な勇者さん?」
「…」(ボスである俺様が無視される…こんなんじゃ俺、魔王やりたくなくなっちまうよ…)
ゴゴゴゴゴ!魔王を無視して勇者レミリオと魔界の傀儡師アリスの闘気が激突する!
「サクヤによって御自慢の人形兵を全て失った君に何が出来るッ!?観念しろアリス!!」
「フフフ…シャンハイやホーライ達が撃破された事も今ではどうでも良い事だわ」
「!?」
「ちょっと時間が掛かっちゃったけれど…見せてあげるわッ!我が最強の最高傑作を!!!」
ゴゴゴゴゴゴ…!
不穏な地鳴りとともに、サクヤに倒された煉獄の七杭とシャンハイ&ホーライの残骸が集まっていく。
「な!?巨大魔導兵器だと…!!ヒソウテンソクの他にもまだ…!?」
「もうすぐ貴方の鼻を明かしてやるわ♪巨大兵器はオネダーンの専売特許じゃないのよ!!」
ズゴゴゴゴォ!!
壊れた人形たちの残骸を核に、強大な暗黒闘気の塊が渦巻き…見る見る巨人へと形成されていく…!

「この子こそは私の真の最高傑作ッ!その名もゴリアテ人形ッッ!!」

ココア「な…なんて事なの…!ゴリアテから感じるこの威圧感は…あの巨大なヒソウテンソクよりもはるかに…!!!」
ホフゴブリン「でっ…でかいでゲス…!!!」(失禁)
妖精メイド達(民衆)「コワイ!」(パニック)
アリスが召喚した巨大人形は両手に二振りの凶刃を携え、睥睨する!
その巨体と無慈悲な邪悪さはオネダーン・イジョーのヒソウテンソクをも凌駕する!
「あははははっ!勇者よ!そして憐れなる民衆どもよ!さぁッ!括目せよッ!」
ゴゴゴゴゴ!ズゴゴゴゴ!
「…ふっ、今更そんなガラクタなどでこの勇者を止められるとでも!?」
余裕の笑みすら浮かべてアリスに神槍を突き付けるレミリオ。
「どうかしら?ひとつ忠告してあげる。貴方はこの子には絶対に勝てないわ…さあッ!楽しい人形劇の始まりよ…勇者さんッ!!」
アリスもまた不敵な笑みを浮かべ…巨大人形に指示を下す。
「ゴリアテ!!ナマイキな勇者を捻り潰しなさいッ!!」
「…フーンク!!!」
ズズウウゥゥン!グオオオオッ!!
勇者目掛け二振りの大剣が振り下ろされる。まるで天が落ちてきたかのような巨大なる鉄槌!
ズダアアアアアアン!!!!ズダアアアアアアン!!!!
地が割れ、土煙が濛々と立ち込める。衝撃が空気を震わせ、その恐怖に殆どの者たちは身動きはおろか叫ぶ事すらままならぬ!
だが!攻撃地点に勇者の姿は無い!
「ふっ…でかいだけの二番煎じだな…ゴリアテ恐るるに足りんッ!!」
(やはり魔導障壁は展開してるか…だが!ヒソウテンソクのオーラバリアほどの鉄壁ではないッ!)
勇者は回避と同時に翼で高速飛行!周囲を巻き込まぬよう敵を誘導しつつ旋回し、スペル詠唱を開始…
だが!
「フーンク!フーンク!フーンク!」
「な!?」
ゴリアテの全身から砲門が開き、レーザーの弾雨が降り注ぐ!
「ちっ!火力はヒソウテンソク以上か…!?」
レミリオは秒間数百発を超える魔導レーザー砲を紙一重で回避!
次の瞬間、魔力を収束。

紅符『ブラッディマジックスクウェア』!!!

魔導レーザーの弾雨すら凌駕する深紅の刃が禍々しき巨大人形に突き刺さっていく!
魔導障壁が深紅の弾幕の大半を相殺するも、負荷を超えたバリアが砕けたガラスめいて消失する!
ヒソウテンソクは外来人(がいらいびと)たるサナ皇女からオーラ力(ちから)を無尽蔵に供給されていたのに比べ、ゴリアテの魔力容量には限界がある事を、既に勇者は見抜いていた。
「フーンク!?グゴゴゴゴ…!」
早くもバリアを失い、苦悶の叫びをあげるゴリアテ。
「よし!効いてる!こいつ、オーラバリアで弾幕が効かなかったヒソウテンソクより、弱いッ!!」
手応えを得た勇者は更なる追撃のスペルを発動すべく神槍に魔力を込める…が。
下僕が苦戦しているにも関わらず、アリスは余裕の…意地の悪い笑みを浮かべていた。
その傍らで、未だ触手に囚われたパチェルートの瞳に、希望の灯がともる。
「レミィ♪…レミィは貴女の人形なんかには負けないわ、アリス!」
「ふふふ…!残念だけれど、貴女の大切な勇者様は負けるのよ……貴女のせいでねッ♪」
「え…?どういう、意味なの…!?」
パチェルートの可憐な美貌が不安で曇り、アリスに問いただそうとした、その時…

「もうバリアは無いぞ…覚悟するんだな、デク人形!!!」

紅符『スカーレットシュート』!!!!

深紅の魔力弾が巨人に突き刺さっていく。既にバリアを失ったゴリアテは最早木人めいた的でしかない!
「グゲゴオォォォォ!!!」
ゴリアテが苦悶!勝利を確信し、とどめを刺すべく決め技スピア・ザ・グングニルの詠唱体制に入りかけたレミリオだったが…


「きゃああああっ!!?」

ズキン!
突如、全身を駆け巡る苦痛に、パチェルートは絶叫していた。
「な!?パチェ!?…くそっ!この期に及んでパチェに手を出すなんて卑怯だぞアリスッ!!」
「あら、私は別に手を出してないわよ?むしろ、貴方が姫を苦しめたのよ?勇者さん♪」
「どういう意味だ!?アリス!!」
「ふふふ…!ゴリアテの命の源たる核はね…このお姫様の身体のナカにあるのよ♪」
「なにッ!?」
「私がこのお姫様とお人形ごっこしてあげた時…口移しで飲ませてあげたのよ!(6話参照)ゴリアテの核がパチェ姫の身体と精神に馴染み同調するのに、少し時間が必要だったけどね♪」
邪悪な笑みをこぼし、パチェルートのあごを掴むアリス。

「つまり…!勇者レミリオよ!お前がゴリアテを攻撃すれば、そのダメージは全て愛しのお姫様に移るのよ!あっはははははっ♪」
「くっ…それじゃあゴリアテを攻撃できない…ッ!?」
「はーっはっはっはっ!これが勇者がゴリアテには勝てない理由よ!さあッ生意気なお姫様…そこで愛しの勇者様がなぶり殺されるのを一緒に楽しみましょ♪」
「そんな…卑怯者ッ!…レミィ!私はどうなってもいいから!お願い!ゴリアテを!アリスと魔王を倒してぇぇぇ!!!」
声を枯らし必死に叫ぶパチェルートの耳元に、アリスが悪戯っぽく囁く。
「うるさい田舎娘ねぇ…ふふっ、貴女にもちゃあんとお仕事があるのよ?勇者を痛めつける為に、協力してね♪」
「…なっ!?するわけないでしょう!この卑怯者ッ!」
キッと気高くアリスを睨むパチェルートであったが。
「ミストレイン!貴方にも協力してもらうわよ!」
「ぜぜっ!?いきなり俺様の出番なのぜ?」
「ええ、待たせてゴメンなさいね…さあ、再び触手で存分にこの生意気なお姫様を弄びなさい!」
「おおっ!ようやく凌辱再開出来るのぜ…長かったぜ…」
しみじみとしながら、魔王ミストレインが囚われの姫に近付いていく。
「出でよ!淫魔キノコォォォ!!」
ズズ…ドチャ…ぐにゅにゅにゅにゅ〜!
再びパチェルートの全身を犯していく、無数の触手!
「…っ!…はぁ…くぁぁ…レミィ…負けないで!私も…ぜったいにまけないっ!」

「くっ!奴を攻撃すればパチェが…どうすれば!?」
攻撃を封じられたレミリオに、ゴリアテの猛攻が続く!
両腕の二振りの大剣が唸りをあげて大気を大地を切り裂き、高速飛行で回避した次の瞬間には圧倒的密度の魔導レーザーの砲門が火を噴く!
それらを全て紙一重で回避するも、反撃が出来なければジリ貧は必至!
「ちいっ!このままじゃあ…こうなったらイチかバチか!」
(今はサクヤには頼れないけど…まずはパチェを救い出す!)
回避し続けつつ、策を決めるレミリオ。
幸い、このゴリアテはヒソウテンソクほど精密な動きは出来ないようだ。
エネルギーも無尽蔵ではない。一度大出力魔導レーザーを放出した瞬間、一瞬だけ動きが止まる事を、勇者は戦いの渦中で見抜いた。
(次に奴が全弾射出した次の瞬間!奴を素通りしてアリスを狙う!大丈夫、アリスの人形兵は全てサクヤが片付けてくれたからな!)
サクヤの頑張りは決して無駄では無い!心の中で腹心の部下に感謝しつつ、紅魔闘気(スカーレットオーラ)を高めチャンスを待つ。
「フーンク!」
ゴゴゴゴゴ…!
ゴリアテの魔力が膨れ上がる。
(来るか…!)
「フーンク!フーンク!フーンク!」
天を覆い尽くさんばかりの魔導レーザーの火線が勇者に集中する!
その致命的な弾幕を、悉く紙一重で回避…いや、あえて回避せずその身で何十発かを受け止める。
「グアーッ!ぐふっ…!」
勇者の身体から無数の血が吹き出し、ブスブスと肉が焦げる…!
「ぐぅっ!今だ…!」
レミリオがあえて弾幕を完全回避しなかったのは、この一瞬を突くべくベストポジションかつ完璧なタイミングで魔力を収束させるため!
「覚悟せよアリスッッ!!!神槍スピア・ザ・グングニ―――」

勇者レミリオの最強奥義が邪悪な人形師を討つ…筈であったが!

その頃!
「レミィー!負けないでーっ!」
「ぜっぜっぜっ…勇者にばかり気を取られてていいのぜ?」
ズズ…ドチャ…ニュルルルッ!
不意に淫魔キノコの触手がパチェルートの胸の谷間と股間を同時に舐めていく…
「えっ…はああぁぁあぁん!!!」
びぐんっ!ゾクゾクウゥゥゥッ!
既に媚薬が染み込み淫乱にされていた身体中に、一瞬前まで忘れていた壮絶な快楽が駆け巡る。
完全に無警戒だったパチェルートは快楽に不意討ちされ一気に絶頂してしまい、触手に拘束された華奢な裸体がビクンッと痙攣する。
「はぁっ…はあっ…ふあぁぁぁぁ…!?」
(またイカされてしまった…それに…何?…ちからが…抜けていく…!?)
絶頂させられた余韻と疲労だけでは説明の付かない、不可解な脱力感に困惑するパチェルート。
その様子を狡猾な笑みを浮かべ眺めるアリス。

同時期!

神槍『スピア・ザ・グングニ―――』

「フーンク!フーンク!フーンク!」
「なッ!?」
一斉射撃の直後で硬直していた筈のゴリアテの魔導レーザー砲が、突如膨大な魔力を収束させていく!
「バカな早すぎる!奴は全魔力を放出した直後のハズ…!?」
予想外の事態!アリスに必殺技を放つ直前、背後のゴリアテから凶暴な魔導レーザーの弾雨が降り注ぐ!
「グワーッ!!!」
暗黒闘気を収束させた魔導レーザーを背中に受け、撃墜される勇者レミリオ!
ズダダアァァァァン!!!
「ぐはあっ…!!!」
大地に叩きつけられ、うつ伏せに倒れるレミリオ!
激しく吐血し、その背中は焼け焦げ、翼が片方千切れ飛ぶ…
「レ…レミィーーーっ!!!くっ、よくもレミィを…許さないわ!アリスッ!!」
愛する勇者の危機。キッと気丈にアリスをにらむパチェルートであったが。
「ふっふっふっ…その愛しの勇者様を窮地に追い込んだのはパチェ姫…貴女自身なのよ?」
「えっ…!?どういう意味なのアリス!」
「教えてあげるわ、田舎娘…貴女の体内にはゴリアテの核が挿入されてるのは話したわよね?その核はね…貴女がイカされて絶頂する度に…貴女の魔力と精気が暗黒闘気に変換されゴリアテに流れ込むのよ!!」
「なん…ですって…?」
「つまり!これから貴女がイかされ絶頂する度に!貴女の愛しい勇者様が痛めつけられるというとっても都会派な趣向なのよーっ!!」
なんたる卑劣かつ巧妙なアリスのギミック!
純真なパチェルートに快楽だけでなく罪悪感をも強要しようというのか!
「そ…そんな…!くっ…」
「さあ!貴女も勇者抹殺に協力してくれるわよね?ふふふ♪」
「誰が…協力なんて…!」
拒もうとするパチェルートであったが!
ぐちゅ…ぐちゅ…
アリスの狡猾な指先がパチェルートのクリトリスを弄ぶ!
その無慈悲な快楽にビクンと震えた豊満な胸に魔王の下種な唇がしゃぶり付き、乳首をグリグリ捏ねられる。

「あああ゛〜〜〜っ!!!」
ビグッッ!
痙攣と共に力が抜けていく…そして。
「フーンク!!!」
再び暗黒闘気を注ぎ込まれたゴリアテが咆哮!翼をもがれ地に倒れ伏す勇者の体を巨大な足で踏み付ける!
ズズウゥゥゥゥン!!!!
「グワーッ!!!!か…はあっ……パ…チェ……」
「レ…レミィィィィィ!!!?」


「あーっはっはっはっ!とんだ淫乱姫だわっ!!自分は快楽に溺れて、そのせいで勇者様を倒すお手伝いをしてるなんてね♪」
「あ…ぅ…そん…な…わたしの、せいで…レミィが…?」
「ぜーっぜっぜっ!これは傑作だぜーっ!最高の姫を凌辱するついでに忌々しい勇者に復讐出来るなんてなぁぁ!!さあパチェ姫よ!これからターップリとイかされて自分のせいで勇者がくたばる所を見るがいいぜーっ!!」
「…くっ!わたし…もう絶対に絶頂なんてしないわっ!負けるものかっ…」
「ふふふ!これは見物だわ…貴女がどこまでガマンできるのか楽しみねぇお姫様?うふふふっ♪」

つづく!


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