(2)鬼畜老人と巨乳っ娘は、人里離れた山の中で二人きりになる


 

 急に風が強まった。雨が降り出し、管理人室の窓を叩く。

 アルバイトの大学生は不安げな顔つきで茂五郎の顔を見た。
「救急車を呼んだほうが良くないですか」

 茂五郎は「うむ……」と答え、腕組みをして考え込んだ。

 これはいわば天佑に違いない。神様が、この俺に、復讐の機会を与えて下さったのだ。


 山の中腹に、避難小屋があったのを思い出した。あの小屋に巨乳娘を連れ込めば……。なに、その後病院に連れて行けば問題ない。

 キャンプ場には、場内移動用の軽トラがある。走行距離20万キロ越えのロートルだが、まだ充分に動く。その軽トラを使おう。


「よし」茂五郎は身を起こして壁に掛けてあった薄手のジャンパーを手に取った。「俺が病院に連れて行く」

「どうやって?」

「軽トラがあるだろ」

「山田さん、免許持ってるんですか」アルバイトの仲村は、とても懐疑的な目つきで茂五郎を見た。


「心配するな」 
 免許証は昭和の時代に失効した。しかし運転はできる。「お前はここで電話番をしていろ」

 そうと決まれば行動は早かった。早速、茂五郎は軽トラに乗り込み、美野原家のテントに向かった。





 心配な顔つきの、10年前は美人だったらしい母親が出迎えた。「わざわざすみません……」

「千夏ちゃんは?」

「さっき、風邪薬を飲ませて、今は眠ってます」


(そりゃ、好都合だね、グヘヘ)
 
「わたしが病院まで連れて行ってきますよ」茂五郎は平静を装って応じた。

 
 母親は「私も一緒に行きます」と言い出した。

 茂五郎は即座に「いや、来ないでいいです」きっぱりと断った。「軽トラは二人乗りだしね。病院に着いたら連絡しますから」

「そうですか……。ではよろしくお願いします」


 千夏は風邪薬で朦朧としていたので、母親と二人して千夏を抱えて軽トラの助手席に座らせた。
 茂五郎はどさくさ紛れに千夏の巨乳を後ろから鷲づかみにした。千夏は特に反応は示さなかった。薬のせいで意識がなくなっているらしい。

(おっ。思った通りのデカさじゃないか……。張りもあるし、こりゃたまらん……)

 思わずヨダレが垂れてしまった。


 茂五郎は運転席に乗り込んだ。母親がバックを手渡してきた。「中に保険証と、着替えとかが入ってます」

「はいはい」茂五郎はリュックを受け取り、座席の下に押し込んだ。

 アクセルをふかして出発した。





 キャンプ場を出るとすぐに雨は激しさを増した。豪雨の中、茂五郎は軽トラを運転し、山道を下っていく。

 軽トラは途中で林道に入った。

「どこだっけか……」
 暗いせいで、道がよく分からない。それに山小屋には数度しか足を運んだ経験がなかった。
 15分ほど林道を行ったり来たりしてようやく探し当てた。

 サイドブレーキを引いて軽トラを停め、助手席の千夏を山小屋の中に連れ込んだ。

 電気ランタンを天井につるし、明るさを確保する。隅にあった毛布を広げ、簡易の寝台をつくった。茂五郎は嬉々とした顔つきで作業をした。


 千夏を毛布の上に横たえた茂五郎は「おい、デカパイ娘」と声をかけた。

「うーん、うーん」と千夏はうなり声を上げるばかりだ。

 千夏の額には、びっしりと汗の玉が浮かんでいた。服は、雨と汗のせいでじっとりと濡れている。甘酸っぱい女の体臭を嗅いだ茂五郎は、オスの本能が呼び起こされるのを覚えた。
 はあはあ、と口で息をしながら、両目を見開いて、匂い立つ目の前の雌の肢体を見下ろす。


「すごい汗じゃないか。まずは着替えないとな。そのままだと身体が冷えるからな……」

 茂五郎はひざまずいて、千夏のシャツに手をかけた。上着をめくると、ブラに包まれた、パンパンに膨れた乳房が目に飛び込んできた。

「まずは汗を拭き取ろうか……」茂五郎は、濡れた胸元に舌を這わせた。塩辛いような、甘いような体液を舐め取る。

 少女の白い肌に、六十男のナメクジのような舌が這い回った。


「ううん……うぅぅん……」千夏は身もだえした。

 茂五郎は、少女の身体から分泌された体液を、喉を鳴らして飲み込む。

(美味い……。まるで、若返るようだ……)

 身体の底から、言いしれぬパワーがみなぎってくるのを感じた。


 ブラをとると、ぼろん、と双乳が零れ出た。真っ白で、内側から膨らんでいるような乳房だ。


(長生きはするもんだな……)

 ほれぼれと見とれた。

 茂五郎は千夏の身体に馬乗りになって、乳房を両手で掴んだ。乳肉は、完全に手に余った。おもむろにガブリ、と乳首に吸い付く。

 ちゅぱ、ぶちゅ……ちゅぱっ……

 卑猥な音を響かせ、茂五郎は○学生の巨乳をしゃぶった。



「ううぅぅ……ぅんん……」千夏は顔をしかめ、身体をくねらせた。そして目を開いた。

「い、いやっ」と、小さな悲鳴を漏らし、茂五郎を両手ではねのけた。


「おっと目覚めたか」茂五郎は手の甲で口元をぬぐった。


 千夏は気怠そうながらも上半身を起こし、両手で乳房を隠した。
「な、何してるの?」


「病院に連れて行ってくれと、ママに頼まれたんだよ。けど、軽トラがパンクしてなあ。仕方なく山小屋に避難した」すらすらと言ってのける。


 千夏は、キッと、睨み付けてきた。

「雨に濡れてたから、そのままにしたらまずいだろうと思ってな」茂五郎はリュックを手に取った。「ほらこれを見ろ。ママから預かっていた着替えだ。とりあえず身体を拭いていたんだよ」

「お、お母さんは?」


「今頃はテントの中で夢でも見てるだろうよ。この雨だし、今夜は下山は無理だ。朝になったら、軽トラのタイヤを交換して、病院に連れて行ってやる」


 茂五郎は、リュックの中から千夏の下着類を取り出した。ポケットを探ると、風邪薬と体温計が出てきた。風邪薬には、服用したら車の運転はするな、と書いてある。


(ということはつまり睡眠薬と同等の成分が入っている、という訳だな)

 千夏は、この風邪薬を飲んでいるはずだ。更に飲ませれば……。
 茂五郎は、風邪薬と、リュックの中にあったミネラルウォーターのペットボトルを千夏に手渡した。
「ほら。これを飲みなさい。熱が下がるから」


 千夏は、ひどく思い詰めた顔つきで薬を見つめていたが、結局、彼女は薬を口の中に入れ、ミネラルウォーターで流し込んだ。


「おじさんも喉が渇いた。少しくれ」茂五郎は千夏の手からミネラルウォーターのペットボトルを奪った。すぐに口をつけてごくごくと飲み干す。


「あっ」と千夏は非難する素振りを見せたが、結局唇を噛んだだけですぐに目を逸らした。


 飲み口から、ヨダレの糸を引かせながら茂五郎はグヘヘと笑った。「ほら、飲むか?」


 千夏は泣きそうな顔つきでかぶりを振った。
 茂五郎の目の前で彼女は、リュックの中にあった真新しい下着に着替えた。彼女自身は、素早く着替えたつもりだったが、高熱と薬のせいだろう、身体が思うように動かず、実際の動作はのろのろとしたものになった。


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