(おんぷ、嫉妬された少女)
瀬川おんぷ、魔女にならなかった少女は、女優の勉強を続けた。
そして出演作品の一本がハリウッド監督の目に留まり、ハリウッド映画に出演することが決まった。
その撮影の中、主役の大スターと夕食を共にした、それは、単なる共演者としての触れ合いであった。
しかしどこの国のマスコミも一の事を十に仕立て上げてしまう。
新恋人と騒ぎ立てられ、報道攻めにあうおんぷ。
そんな騒ぎがおんぷの転落へ導くのであった。
おんぷが何時もの様に撮影中の仮宿として借りた安アパートの玄関の鍵を閉める。
一出演者でしかないおんぷでは、とてもホテル暮らしなど出来ず、滞在費も倹約する必要性がある為、マネージャーである母親、美保も二週間に一度、事務所の用事に合わせて来るしか出来なかった。
「ベッドしかない部屋だけど、一人暮らしで安全な場所だとこれが限界なのよね」
苦笑するおんぷであったが、その顔には、活気があった。
夢でもあったハリウッドデビューがかなった事がその力の源である。
「今回は、大きな役じゃないけど、これを切っ掛けにしてどんどん上を目指すわ」
おんぷの前には、大変だが明るい未来への道がある筈だった。
そんなおんぷがアパートを出た時、それが起こった。
「この泥棒猫!」
ヒステリックな女性の声と共に投げつけられた液体がおんぷの顔に直撃した。
「いやー!」
周りの人間が騒ぎ、おんぷに液体を投げつけた女性は、直ぐに捕まった。
しかし、おんぷは、蹲ったまま立ち上がれなかった。
「残念ですが、今の技術では、完全にその火傷を消すことは、出来ません」
医師からの絶望的な診察に美保が医師に掴み掛かる。
「そんな、女優にとって顔は、命なのよ! あんな火傷の痕が残ったらおんぷの、おんぷの夢は、どうなるの!」
しかし、医師は、首を横に振る。
「かけられた薬品が悪かったのです。骨まで達していて、表面上の皮膚をいくら治療しても、骨の部分から痣が浮き出てしまうのです。かといって、切開での治療を行えば、今以上の傷が顔に残る事になります」
「嘘よ! 嘘よ! 嘘よ!」
崩れ落ちる美保。
こうしておんぷのハリウッドデビューは、相手大スターの圧力もあり、事件と一緒に揉み消された。
日本に戻ったおんぷを待っていたのは、辛い現実であった。
顔に負った火傷、それ自体は、小さいものであったが、それが、スキャンダルの種となると、どのテレビ局もおんぷを使おうとしようとしなかったのだ。
映画出演の為、それまでの仕事を全て終わらせて居た事もあり、おんぷは一気に忘れ去られようとしていた。
しかし、おんぷは、諦め様としなかった。
「どんな仕事でもします。ですからお願いします」
事務所の社長に頭を下げるおんぷ。
その顔に残る小さな火傷を嫌そうにみながら社長が言う。
「そういうが、君のその火傷がある限り、トラブルを生む事になる。それを覚悟で君を使う業界人なんていないよ」
悔しそうな顔をするおんぷ。
「地方の営業でも何でもかまいません。あたしは、まだ諦めたくないんです!」
おんぷの言葉に悩む事務所の社長。
そして、社長は、ひとつの企画書を出す。
「これは、真当な仕事じゃない」
おんぷがそれに目を通し驚く。
「これってアダルトビデオじゃないですか!」
社長が頷く。
「ああ、しかしただのアダルトビデオでは、無いんだ。一流企業の重役の間だけに売られる、芸能人、それも君みたいな低年齢の少女が出演するアダルトビデオだ」
「そんな非合法な事があっていいんですか!」
おんぷの攻める言葉に社長は、背中を見せて言う。
「所詮は、芸能界は、水物だ。こういった裏取引無しでやっていくことは、出来ない。しかし、チャンスでもある。イブニング娘のサゴちゃんを知ってるだろう?」
おんぷが頷く。
「はい、いくつも大きな企業のCMを持ってるイブニング娘の一番の売れっ子ですよね?」
社長が声を小さくして言う。
「彼女もこのアダルトビデオに出演していたんだ」
「嘘!」
驚きの声をあげるおんぷ。
「これに出演したからと言って、直接には、仕事が貰える訳では、無いが、一流企業の重役に顔を覚えて貰えるのは、強みだ。他のメンバーと比べて歌が下手だったサゴちゃんは、生き残りをかけてこのアダルトビデオにでた。そして、見事に大当たりを当てた。彼女をCMに使っている企業の大半が、このアダルトビデオ倶楽部の会員が重役を勤めている。彼らにとって、直接繋がりの無い海外のスターとの裏での確執などあまり意味の無いことだ。スポンサーの一言があれば、火傷を化粧で隠せば君を使っても良いって人間も出てくる可能性がある」
おんぷは、唾を飲み込み言う。
「復帰出来るチャンスがあるんですね?」
社長が頷く。
「この業界で一番強いのは、スポンサーだ。そのスポンサーさえ味方に出来れば仕事が貰える。そして君には、実力がある。実力があれば、再びハリウッドデビューも夢じゃない」
あこがれ続け、掴み掛けたハリウッドデビューをおんぷは、諦めることが出来なかった。
「お願いします。あたしをその企画に参加させて下さい」
これがおんぷの人としての転落の始まりであった。
おんぷは、今まで撮影とは、まるで異なる緊張に襲われていた。
おんぷが着ているのは、全部が皮製の特注の服である。
周りにいるスタッフも下手なドラマよりも多く、アダルトビデオの撮影とは、とても思えなかった。
しかし、事前に渡された台本には、おんぷのセックスシーンが描かれている。
躊躇があったが、ハリウッドへの夢がおんぷを奮い立たせた。
「それじゃあ、はじめるよ」
そして、一人の男優が入ってくる。
「さあ、おんぷ、俺のチンポを舐めるんだ!」
おんぷは、初めて見る勃起した男根に恐怖しながらも、女優としてのプライドで台本通りに行動する。
「ご主人様のちんぽを舐めさせてもらいます」
おんぷは、この話が決まった後、予習として何本ものアダルトビデオで研究した様に舌を伸ばして、男優の男根を根元から舐めあげる。
「なかなか上手いぞ!」
「ありがとうございます、ご主人様」
内心の嫌悪感を覆い隠し、笑顔で男根を咥え込むおんぷ。
これもビデオを覚えたフェラテクを使うおんぷ。
「出すぞ、しっかりと口で受け止めろ!」
男優がおんぷの口の中に射精する。
反射的に吐き出そうとするのを堪え、無理やりの笑顔を作り、演技で僅かに口の端から垂らすおんぷ。
「ご主人様、美味しかったです」
「褒美だ、今度は、俺がお前を可愛がってやる」
男優がそういって、おんぷを足を開かせ、股間のチャックを開けて割れ目をカメラの前にあらわにする。
流石に羞恥心に顔を真赤にするおんぷ。
男優は、そんなおんぷを気にもせず、クンニをはじめる。
「アアン!」
アダルトビデオのように喘ぐ演技をするが、今のおんぷにとっては、激しい嫌悪感がある行為でしかなかった。
「入れるぞ」
「だ……」
男優の言葉に反射的に拒みそうになるおんぷだったが、歯を食いしばり感じてる演技を続ける。
「どうか、あたしの初めてをもらってください、ご主人様」
そして男優の男根がおんぷの割れ目に触れる。
思わず目を瞑るおんぷ。
「おんぷ、お前の処女を貰うぞ」
そのまま男根が押し込まれる。
「……ウゥゥゥン」
必死に激痛を堪えるおんぷ。
「いま、おんぷ、お前は、女になった」
男根をまとわりつくおんぷの破瓜の血を見せるのであった。
そしてそのまま数度擦り、おんぷの腹の上に射精するのであった。
それで初回の撮影は、終わった。
その夜、おんぷは、ベッドで一人泣き続けた。
「残念なんだけど、君のビデオの売れ行きが思わしくないらしいんだ」
社長の言葉に戸惑うおんぷ。
「どういうことですか?」
社長は、困った顔をして言う。
「最初の一本は、あのチャイドルおんぷの作品と普通に売れたが、二作目以降の売れ行きが悪いんだ」
「そんな……」
呆然とするおんぷに社長が告げる。
「この企画も次の撮影で終わりだ。正直に言っておくが、スポンサーの件は、諦めた方が良い。このアダルトビデオは、一般には、流通することは、無いから普通の学生に戻ることを薦めるよ」
おんぷが崩れ落ちる。
「ここまでやったのに……」
そして、おんぷの最後と思われる撮影日が来た。
その日は、服も何も用意されてなく、台本も白紙だった。
おんぷには、何も期待されてない証だと思えた。
「お願いします」
それでもおんぷは、スタッフに対する礼儀を忘れなかった。
そして監督が言う。
「今日は、君の本当の姿を撮る。今までみたいに感じたふりもしなくても良い。思ったとおりに動いてくれ」
「思ったとおりに?」
おんぷの言葉に監督もスタッフも頷く。
男優が入ってくる。
「さてやるか。とりあえず、裸になってくれよ」
引きつった顔をするおんぷに監督が指示をだす。
「無理に顔を作らなくても良い。嫌なら嫌って顔をするんだ!」
おんぷは、意外な指示に驚きながら言う。
「嫌です、もう何の希望も無いのに知らない人に裸を見られるなんて嫌なんです!」
思わず零したおんぷの本音に男優が告げる。
「そうか、だったらそのまま、気持ちよくしてやるよ」
そういって、おんぷをベッドの上に押し倒すとスカートの中に顔を入れて下着の上から割れ目を刺激する。
「嫌! そんな変な事しないで!」
私服でのいきなりの愛撫におんぷが拒絶反応を示す。
「大丈夫、直ぐに気持ちよくなる!」
男優の自信たっぷりの言葉は、直ぐに証明された。
「……嘘? 何で気持ち良いの?」
今まで口では、何度も気持ち良いと叫んだおんぷだったが、一度もその行為に快感は、無かった。
「今までの奴が馬鹿だったんだよ、そこ等のヤリマンとおんぷちゃんを同じと考えて、あんな荒い愛撫をして、まだまだ子供おんぷちゃんには、最初は、こういう下着越しの微妙の愛撫が良いんだよ」
その言葉通り、おんぷは、下着越しの微妙な刺激に快感を覚え始める。
「いい、気持ち良いです」
顔を赤くしておんぷが言う。
割れ目の形が完全に解る程に濡れた所で男優が言う。
「直接舐めるぞ」
下着をずらして直接おんぷの割れ目を舐め始める男優。
「アアァァァン! 激しすぎる!」
おんぷがいきなり強烈になった感覚に拒絶反応を示すが男優は、止めない。
そのまま、舌を割れ目の上部、淫核に伸ばす、軽く触れられるだけでおんぷは、全身を激しく振るわせる。
「駄目! 変になっちゃうぅぅぅぅ!」
そのまま初めての絶頂に達するおんぷ。
スッキリした顔で脱力はるおんぷの顔がカメラにアップで撮られる。
「これから入れるから、舐めるんだ。その方が痛くないことは、解ってるよな?」
男優の言葉におんぷは、頷く。
何度かの撮影での行為で、そのことは、自分の体で理解してるおんぷは、男優の男根を舐め始めた。
しかし、その日の男根の味は、何時もと違った。
「気持ち悪くない?」
戸惑うおんぷを見て男優が苦笑しながら言う。
「簡単な理屈だ。お前がちんぽを欲しがってるからだ」
信じられない言葉におんぷが思わず反論する。
「あたしは、そんなエッチな女じゃありません!」
男優は、濡れているおんぷの割れ目に指を入れる。
「アァァン! そこは、駄目! いったばかりで敏感になってるんです!」
予習したアダルトビデオの知識で知っていたが、絶頂を感じばかりのおんぷが初めて体験する感覚であった。
「女は、男のチンポを入れられたく思う。これは、生物の本能だ。誰もそれには、逆らえない」
男根をしゃぶるおんぷの心にその言葉が染み込む。
「もう良いだろう。それじゃあ入れるぞ」
男優は、おんぷの口から男根を引き抜き、おんぷの割れ目に押し当てる。
顔を背けるおんぷ。
そして、男根が挿入された時、おんぷは、それがいままでの一方的な性欲の暴走で無い事を知った。
「す、凄い! こ……これが、ほ……本当のせ、セックス?」
おんぷは、自分の中を犯す男根の熱さに自分が内側から変わっていくのを感じた。
「感じるんだ、襞の一枚一枚で俺のチンポを!」
「感じます! 貴方のちんぽ、ちんぽが! あたしを蹂躙するのを感じます!」
段々と早くなるピストン運動に、おんぷも腰を動かし始める。
「気持ち良いぃぃぃ! チンポってこんなに気持ちいいのぉぉぉぉ!」
おんぷが信じられないって顔で叫ぶ。
「そうだ、認めろ、自分が女である事を、男のチンポがおんぷちゃんを天国に連れて行く事実を!」
「はい、認めます! あたしは、チンポで感じる女で、ちんぽで天国に行きます!」
おんぷは、台詞としてでは、なく、心の底から言ってしまう。
男根の快楽におんぷの可愛い顔が崩れ、涎が口から垂れ流される。
そんなおんぷに男優が言う。
「お前の中に出すぞ!」
その一言だけは、おんぷは、聞き逃すことは、出来なかった。
「それだけは、駄目!」
必死に押し返そうとするおんぷだったが、完全に咥え込んだ男根を引き抜くことは出来なくなっていた。
「いくぞ!」
おんぷの中に激しい射精がされる。
「……熱い。ザーメンが熱い」
精液の熱さにおんぷは、快感を否定することは、出来なかった。
「もう一発やるか?」
男優の言葉におんぷは、顔を真赤にして頷くのであった。
「今度は、後背位だ。よつんばになってお尻を向けろ」
おんぷは、言われたとおりよつんばえになりお尻を向ける。
男優は、スカートをめくり上げ、下着を膝まで脱がしておんぷの割れ目を広げる。
そこからは、先ほどの精液が滴り落ちていく。
カメラは、その様子をズームで撮影する。
「やだ、そんな所は、撮らないで!」
嫌がるおんぷの表情もまた別のカメラが撮影する。
そして、男優がそんなおんぷを後ろから犯す。
「気持ち良いか?」
おんぷは、恥ずかしがりながらも気持ちのままに答える。
「気持ちいいです! チンポがチンポがあたしの中を抉って、凄く気持ちいいですーーー!」
自らも腰も動かし、男根を味わうおんぷ。
「そろそろいくが、中か、外かは、お前が選べ!」
男優の言葉におんぷは、激しい快楽の中、必死に言う。
「中に出したら、赤ちゃんが出来ちゃう! でもでも、さっきのは、凄く気持ち良かったのぉぉぉ! だから、中で出してぇぇぇぇ!」
「解った、存分に感じろ!」
熱く大量の精液がおんぷの中で弾けた。
「イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥl!」
そのまま絶頂に達して意識を失うおんぷであった。
瀬川剛、おんぷの父親で長距離列車の運転手で殆ど家に居ない。
まだまだ枯れるのには、早く、家族の事を第一に考える彼は、アダルトビデオでの自己処理を行っていた。
そんな彼の元に一人の同僚が来た。
「瀬川、これは、凄いぞ。本来なら一部の上流階級の人間にしか売られない奴を大金で横流ししてもらった一品だ。この間、代わってくれたお礼だ、使ってくれよ」
「ありがとう」
同僚からの変わったプレゼントを苦笑しながら剛は、受け取る。
そして、出先の宿に戻り、電子メールを見る。
そこには、一時は、引退かもと言われた娘、おんぷが人気を取り戻し、多くの映画やドラマに出ている近況が書かれていた。
「顔に痕が出来たときは、どうなるかと思ったが、無事復帰出来て良かった」
安堵の息を吐き、同僚から貰ったビデオを見る。
「早速使ってみるか」
そういって、そのビデオ(DVD)を電子メールの確認に使ったノートに入れる。
お約束で本番までの長い前ふりを、ビールを飲みながら見ようと思っていた剛だったが、予想に反して、そのビデオは、挿入シーンから始まる。
「ずいぶん実用的なビデオだな」
出ている少女の異常な若さに驚きながら扱き始める剛。
「若すぎないか? これじゃあおんぷと同じくらいか? それにしてもお腹が出てる。まるで妊婦の様だが、この年で妊娠なんてあるわけないな」
常識的なコメントをしていた剛。
そんな時、男優が少女に話しかけた。
『でも、どうしてまだ続けてるんだい? もう、こんなビデオに出なくても大丈夫だろう?』
それに対して少女が答える。
『だって、こんなお腹のあたしを安全にセックスしてくれる人って少ないの。これだったらちゃんと専門スタッフが居て、いきなり破水しても大丈夫なんだもん』
聞き覚えのある声に剛の顔が引きつる。
「まさか、そんな事は、ある訳ない」
『貴方には、感謝してる。あたしに本当のセックスの気持ちよさを教えてくれて。それでこのビデオが売れて再び仕事が来る様になったんだから。お礼に口でキスしてあげる』
画面が上昇し少女が男優の男とキスするシーンが映った。
「なんだって!」
剛が立ち上がる。
そこに映っていたのは、大切な娘、おんぷだったのだ。
『質問は、終わり。もっとあたしを悦ばせて!』
画面上の淫靡な笑みを浮かべるおんぷの顔に剛の精子が直撃するのであった。
→進む
→戻る
→おジャ魔女どれみ_バッドラックエピローグのトップへ
|