嫉妬
〈悪魔博士〉
二番目のターゲット、室都は、学校でも飼育委員をやっていて、家でも大型犬を飼っている犬好きだ。
それ故に、愛犬が自分より真供鴉になついたからと嫉妬し、真供鴉を愛犬に襲わせたらしい。
『あの小娘と愛犬ジョンを罠に掛ける。獣姦専門の奴等に、ちょっと手伝って貰う。お前は、その後、忙しくなる』
愉しそうに愛娘の体で悪事の準備をするメフィストの姿に胸の痛みを感じた。
〈室都〉
数日前、とんでも無い事が起こった。
産まれた時から一緒に育った愛犬のジョンが人を襲ったと言うのだ。
お母さんと散歩の途中、リールを外して走り出し、暫くして叫び声がしたらしい。
お母さんが行った後には、ジョンが小さな女の子に怪我をさせてたとらしいがあたしは、そんな事を信じない。
ジョンに限ってそんな酷い事をする訳がないのだ。
なのにお母さん達は、相手に言われるままに検査機関にジョンを預けてしまった。
「ちゃんと調べて問題が無かったら、帰ってくるから」
そんな事を言うジョンを信じないお母さんとは、絶交中だ。
そんなお母さんが居ないときに電話が来た。
『お宅の大切なジョンについて大変な事が解りまして、事と次第によっては、殺処分の可能性も』
「嘘……」
『調査の結果、かなり困った性質が判明しまして。そちら様が宜しければこちらで処分をさせて頂きますが?』
あたしは、怒鳴る。
「良いわけない! ジョンは、大切な家族なのよ、絶対に殺させない!」
『そう言われましても、この様な危険を性質を持つ犬をほおっておけない訳でして、それでは、一度詳しい説明を受けに来てください』
「……解りました」
電話が切れた後、あたしは、悩んだ。
お母さんに今の話をして相手の説明を聞いたら、今回みたいに相手に言われるままにジョンを処分してしまうかもしれない。
そんなの嫌だ。
「あたしが行こう……」
こうしてあたしは、一人で、指定された施設に行くことにした。
「よくいらして下さいました。此方です」
衛生用の大きなマスクをした人が出迎えてくれた。
「ジョンは、何処ですか!」
「直ぐに会えますよ」
ジョンの部屋に直ぐに案内された。
「ジョン!」
あたしがジョンに抱き付いた。
「会いたかった。寂しかったんだから……」
ジョンも不安だったのか、息が荒い。
「大丈夫?」
顔を見ようとした途端、ジョンがあたしを押し倒した。
「ジョン、どうしたの?」
戸惑うあたしだったが、ジョンの股間を見て驚く。
ペニスが大きく成っていたんだ。
「まさか発情期?」
ジョンも雄だからそう言う時もあり、あたしにペニスを押し付けて来ることもあった。
しかし、今回程に激しいのは、初めてだ。
「ジョン、待て!」
普段は、素直なジョンが言うことを聞いてくれない。
そして、激痛が走る。
ジョンのペニスがあたしのあそこに入ってしまう。
「ジョン、駄目、止めて!」
必死に静止するがジョンは、止めてくれない。
それどころか、更に奥に入れてきた。
体を引き裂かれる様な痛み、そして血がこぼれ落ちる。
あたしの初めてがジョンに奪われてしまった。
『キャン!』
バチって音と共にジョンが離れた。
マスクの人があたしを引っ張って部屋から連れ出し扉を閉める。
「スタンガンを使うのを躊躇していましたら大変な事になってすいません。お宅のジョンは、人と一緒に生活し過ぎて自分も人間だと誤解して、交尾の相手に人間の少女を選ぶのです。貴女が襲われた以上、やはり殺処分にするしか……」
「あたしは、気にしませんから、それだけは、止めて!」
あたしが懇願するとマスクの人が困った顔をする。
「被害者の貴女がそう言うのでしたら、今回の事は、無かった事にします。状況は、ご理解頂けたと思います。家に帰ってご両親とお話になって、ジョンの処分を検討してください」
施設をでたあたしだったが、困り果てていた。
「ジョンに初めてを奪われたなんて話したら……」
殺処分を進めてしまうかもしれない。
少なくとも、ジョンを今まで通り一緒に暮らすなんて出来ない。
股間に痛みを抱えたあたしは、悩みながら家に向かった。
〈悪魔博士〉
マスクを取りながら室都が帰って行く姿を見る私に、犬の様にお尻を付きだし要求するメフィストへ告げる。
「両親に襲われた事を黙って相談すれば、ジョンを去勢して一件落着だな」
『あの小娘、愛犬への独占欲が強い。両親より、誰より自分がジョンを大切にしていると勘違いしている。だから、勝手に悩みむさ。来週まで自分の間抜けさで苦しむのを見学するとしよう。それより早く生気を寄越さないか』
悪魔は、伝説通り人の心を見透す力があるのかもしれない。
私は、この躊躇でさえメフィストを喜ばせる糧になっているのでは、と思いながらも愛娘の体を動物の様な姿勢で犯す。
〈室都〉
あれから一週間、あたしは、再びジョンが居る施設に来ていた。
「ご両親は、なんと?」
マスクの人の質問にあたしは、答えられない。
結局、話せなかったから。
「ジョンを治す方法は、無いんですか?」
あたしは、自分の希望を口にした。
「無いこともないですが……」
歯切れの悪い回答、難しいんだろう。
それでもジョンを諦めたくなかった。
「どんな方法でも構いません! あたしに出来る事でしたら何でもやります!」
「確かに貴女が協力して下されば……、やはり駄目です。貴女の様な子供には、あんな事は、させられません」
あたしに出来る事があるんだ。
「どんな事でもします!」
「そこまで言うのでしたら、治療風景を見学して、それで判断して下さい」
マスクの人は、そう言って、一つの部屋に連れてきた。
そこでは、信じられない事が行われていた。
『ワンワン! ワンワン! ワァァァン!』
大人の女性が裸に犬耳と首輪、犬の尻尾を着けた状態で雄犬と交尾をしていた。
「ああやって、雌犬と交尾するものと教え込むことで治療が可能ですが、貴女の様な子供には……」
マスクの人の言葉にあたしは、反射的に答えていた。
「ジョンの為なら出来ます」
「無理をしないで下さい。前の時も大変苦しそうだったですよ」
「ジョンと離れ離れになるくらいなら何だって出来ます!」
泣きながら訴えるあたしにマスクの人も了承してくれた。
そして、あたしは、あの女性と同じ姿でジョンの部屋に来た。
鎖に繋がれたジョンに向かって犬みたいによつんばになってお尻を向ける。
「本当に良いのかい?」
マスクの人の確認に脳裏にあの痛みが蘇るが、あたしは、断言した。
「ジョンの為ならどんな事でも我慢出来ますから、お願いします!」
鎖から解き放たれたジョンがあたしにのし掛かり、ペニスを入れて来た。
痛みが走るが前回程じゃない、我慢出来る。
ジョンが乱暴にペニスを動かす。
暫くすると痛みが薄れ、別の感覚が生まれた。
「アァン、この感覚は、何なの?」
「人の言葉は、駄目です」
マスクの人が注意してきた。
あくまでもあたしは、雌犬なのだ。
雌犬になりきって交尾をしないと。
交尾、そうだ、あたしは、今ジョンと交尾を、エッチな事をしているんだ。
そんな事を考えてしまうと、体の奥が熱くなる。
痛みが気にならなくなり、あの変な感覚、そうだ前にジャムをスカートにこぼしたあたしのあそこをジョンが舐めた時にも感じた感覚だ。
後で自分で触ってもよくわからなかったけど、今なら解る、気持ち良いんだ。
あたし、ジョンとの交尾で気持ち良くなってる。
人間としては、駄目な事だけど今のあたしは、雌犬、だからこれで良いんだ。
「……アァン」
ただ声が漏れちゃう。
そうだ、さっきの人みたいに犬みたいに鳴けば良いんだ。
「ワ、ワンワン! ワァァァン!」
こうやって鳴いて居るとまるで自分が本当に雌犬に成った気がしてくる。
そうこうしているとジョンのペニスの根元が膨らみあそこを圧迫する。
苦しくなるが我慢した。
そして射精が始まった。
熱い精液がお腹の奥、子宮に注ぎ込まれる。
ジョンの射精の時間は、長い。
だいたい30分は、かかる。
その間に出された精液は、あたしの中に溜まっていく。
さっき根元が膨らんだのは、精液を溢さない為らしい。
あたしの小さな子宮では、ジョンの精液を受けいれきれない。
お腹がジョンの精液で膨らみ続ける。
ジョンが射精を終えた時には、あたしのお腹は、妊婦さんみたいになっていた。
ようやくジョンがペニスを引き抜いてくれた。
それと同時にあそこから大量の精液が噴き出し、あたしは、解放感から意識を失った。
〈悪魔博士〉
「あの首輪には、どんな魔法が掛かって居たんだ?」
愛娘の体に挿入しながらメフィストに詰問する。
『簡単な発情効果だが、雌犬だと言う自己暗示の方が効いていたんだろう』
射精する私にメフィストが苦笑する。
『あの犬みたいに長々と出てくれれば、楽しいのだかな』
「お前を楽しませる事まで契約には、無かった筈だぞ」
私の嫌味にメフィストが耳元で囁く。
『嫌そうなふりをしていても、愛娘の膣出している顔は、幸せそうだぞ』
屈辱的だったがどんな理由が有ろうとも、実の娘の体を犯している私には、反論する権利は、ない。
『計画通りに頑張ってくれ』
メフィストに急かされる様に私は、マスクをして、室都の居る部屋に向かう。
〈室都〉
帰ろうとするあたしに渡されたのは、さっきまで着けていた雌犬セットだ。
「来週には、もっと上手く演じられ様に家でトレーニングしておいてくれ」
あたしは、頷き受け取って家に帰った。
家で改めてお風呂に入る。
交尾から一時間以上経つと言うのにジョンの精液が漏れ出てくる。
「……あたし、とんでも無いことをしているのかも知れない」
シャワーを浴びているのに悪寒が走る。
翌日、学校から帰るとお母さんが買い物に出ていた。
雌犬セットを取り出すが昨日の悪寒がして躊躇した。
「どうしよう……」
悩むあたしの目に机の上に飾ったジョンとの写真が映った。
「あたしが治療を手伝わないと二度とジョンと暮らせないんだよね」
裸になって雌犬セットをつけ、鏡の前に行く。
「あたしは、雌犬、ジョンと番の雌犬なんだ」
そう考えながら、雌犬のふりをしているとあそこがムズムズしてくる。
指で触れると濡れていた。
「ジョンのペニスを体が欲しがっているんだ……」
本能的にそれが解った。
あたしは、割れ目に自分の指を入れる。
あそこから快感が生まれる。
「アァァァン!」
鼻にかかった甘い声が出ちゃう。
「雌犬らしく鳴かないと……」
あたしは、ジョンと交尾を思い出しながら指を動かす。
「ワンワン! ワァァァン!」
自分の中に入って居るのがジョンのペニスで無いことが切なかった。
そんな練習を繰返し、次の治療の日をむかえた。
ジョンの部屋に入り、帽子を脱ぎ、マフラーを外し、スカートを降ろす。
「まさか家から着けてきたのですか?」
「その方が早くジョンの治療が出来るから……」
あたしは、上着を脱いで四つん這いになってジョンに尻尾を振る。
鎖から解放されたジョンがあたしの中にペニスを突き刺す。
「ワァァァン!」
これだ、この一週間の間、待ち望んで居た快感があたしを貫く。
激しく動くジョンのペニスに合わせてあたしも腰を振る。
「ワァァァン! ワンワン、ワァァァン!」
ジョンとの交尾は、凄く 気持ち良い。
ジョンのペニスの根元が膨らむ、射精の時間だ。
熱いジョンの精液があたしの子宮を直撃しあたしの頭が真っ白になる。
身体中の力が抜けるが、まだ射精は、始まったばっかり、敏感になったあたしの子宮を容赦なくジョンの精液が襲う。
何も考えられなくなる。
ただジョンの射精に全身で受け止め続けた。
射精が終わった後、立つことが出来ないあたしの顔をジョンが優しく舐めてくれた。
その時、あたしは、ジョンの番の雌犬である幸せを実感した。
〈悪魔博士〉
ジョンを連れて家に帰る室都を見ながらメフィストが愉しそうに告げる。
『さて治療の必要が無くなったジョンだけどどうするのかしらね?』
「雌犬セットを回収しないでおいてよく言う」
嫌らしさにヘドが出そうだったが、メフィストは、立ったまま私をくわえこみながら告げる。
『これは、あくまでお前の復讐だと言うことを忘れるなよ』
悪魔と契約して幸せになれない事が実感出来た。
〈室都〉
ジョンが家に帰って来て数日、お母さんは、何かと言うとジョンに奥さんを宛がおうとする。
理由を聞くと最初の事件もジョンが発情した為の物だったらしい。
「それだったら大丈夫、施設でちゃんと治療して貰ったから、雌犬しか相手にしないから」
「そう、それだったら良いんだけど……」
そして、両親がいない時間、あたしは、雌犬になる。
尻尾を振り、ジョンのペニスを舐める。
ジョンも直ぐに勃起してくれてあたしと交尾してくれる。
「ワァァァン!」
最高に気持ち良い。
しかし、本当快感は、これから、ペニスの根元が膨らみ射精が始まるともう自分が人間だった事なんてどっか行ってしまう。
ジョンの子供を孕みたい、その一心で大量の精液を迎え入れる。
射精が終わりジョンのペニスが抜け、精液がこぼれ出そうになる。
あたしは、前張りを取り出し割れ目を塞ぐ。
「絶対にジョンの赤ちゃんを孕むからね」
あたしは、ジョンとキスをした。
〈悪魔博士〉
『絶対にジョンの赤ちゃんを孕むからね』
経過報告として送られてきた室都の腹は、妊娠するわけがない畜生の精液で醜く膨らんでいた。
自分が愛犬の赤ちゃんを孕む事に疑いすら持っていない。
『もうまともな生涯は、おくれまい。二つ目の復讐が成ったな』
メフィストの言葉に私が頷く。
『愛しい異性の子を孕むか、さて悪魔が人間の子を孕めると思うか?』
おぞましい事だ。
間違っても愛娘の体を悪魔の母体になんてさせられない。
焦る私にメフィストが愉快そうに笑う。
『安心しろ、メフィストは、女性を孕ませる事があっても孕む事は、無いからな』
これが悪魔の仕業だ。
契約してしまった私が出来るのは、この不幸に死へ追いやった者達を捲き込む事だけだ。
『生気の補給の時間だ』
悪魔に操られ淫らに私を蠱惑する愛娘の体に勃起する自分が憎かった。
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