02_咲夜&伊澄


「この頃、よくマリアさんが居ないんだが、何か知っているか?」
 ようやく、マリアの異変に気付き始めたナギ。
「さあ、僕もよく解らないんです」
 原因でもある、ハヤテが首を傾げていると、話題のマリアが戻ってくる。
「あら、ナギにハヤテくん、どうしたんですか?」
 普段通りそうな顔でマリアが尋ねるとナギは、単刀直入に質問する。
「この頃、マリア、お前が居ない時が多い! 何かあったのか?」
 それに対してマリアが微笑する。
「そんな事を気にしたんですか? ハヤテくんのお陰でナギが外出する事も多くなったので、ちょっとSPの人達を労っているだけですよ」
「そうだったのですか。さすがは、マリアさん、細かい気配りまで凄いです」
 ハヤテは、感心するが、ナギは、不服そうな顔をしていた。
「大丈夫ですよ、ナギには、ハヤテくんが居るじゃないですか?」
「何を言うんだ! 違うぞ!」
 顔を真赤にして否定するナギであった。


 その夜、マリアは、何時もの様に淫魔に支配されたハヤテと交わっていた。
「随分と沢山集めてきたな?」
 淫魔の言葉にマリアが嬉しそうに答える。
「はい。SPの人たちも溜まっていたみたいで、いっぱい出してくださいました」
 淫靡な笑みを浮かべるマリア。
 マリアのSPに対する慰労とは、自らの体を使って精液を搾り取ることであった。
「お前の中の子種を通じて、俺にその精力が溜まっていくのが解る。しかし、まだだ。意外とこの宿主の理性は、強い。やはりもっと、雌奴隷を増やすか?」
 それを聞いてマリアが激しく腰を動かす。
「そんな、私を捨てないで下さい! 触手チンポが無くなったら、生きていけません」
 以前だったら、絶対にしない情けない顔で縋りつくマリアを楽しそうに観察する淫魔であった。


 翌日、まるで淫魔の思いに答える様にナギにとって姉みたいな存在、愛沢咲夜がやって来た。
「遊びに来たわ」
 何時ものような呑気な様子にナギは、新作ゲームを取り出して言う。
「丁度良い、対戦相手をしてくれ」
「いいやろ、じっくり相手してやるわ」
 咲夜は、何時もの様に、晩くまでナギの相手をして、そのまま泊まる事になってしまった。
 それが、どんな結果を招くとも知らずに。


「咲夜さん、良いですか?」
 マリアの声に、何時も使っている客室で寛いでいた咲夜が答える。
「ええよ」
 そして、扉が開き、マリアとハヤテが入ってくるのを見て咲夜が苦笑する。
「マリア、いくらハヤテが人畜無害だからって乙女の寝室に入れるのは、あかん」
 それに対して、マリアが笑顔で答える。
「どうしてですか?」
 咲夜が少し顔を赤くして小声で答える。
「そりゃ、ナギに勘違いされてもこまるさかいな」
 その時、ハヤテが咲夜をベッドに押し倒す。
「勘違いじゃないぜ! これからお前は、俺に犯されるんだからな!」
 慌てて抵抗する咲夜。
「何考えとる! マリア、ハヤテのボケを止めてや!」
 救援を求められたマリアは、近づき、咲夜の唇を奪う。
 目を白黒させる咲夜の口内をマリアの舌が蹂躙していく。
 呼吸の限界の所で、マリアの顔が離れる。
 咲夜は、激しく息をしながら大声を出す。
「何をするんや! 二人ともおかしいわ!」
 それに対して、ハヤテが答える。
「俺の雌奴隷に変わったのは、マリアだけだ。俺は、ずっと変わってない、お前達が生まれるずっと前からこんなんだよ」
 その答えに咲夜がハヤテを凝視する。
「あんた何もんなんや!」
 マリアが咲夜のまだ成長途中の胸を揉みながら告げる。
「ナギが買った触手、淫魔です。ハヤテくんの体に寄生しているんですよ」
「そんなあほな……」
 信じられない顔をする咲夜だったが、ハヤテ、淫魔の股間の触手チンポを見て、声を無くす。
「さあ、お前の初めてを貰うぞ」
 淫魔は、抵抗する咲夜の足を開き、下着を剥ぎ取って触手チンポを挿入する。
「イタイィィィィィ!」
 咲夜は、泣き叫ぶが、淫魔は、容赦なく、触手チンポを進め、処女膜を引き裂き、その奥の奥まで侵入する。
「お願いや! 抜いてや!」
 大量の涙を零して懇願する咲夜を楽しそうに見ながら淫魔は、膣の奥、子宮の入り口まで触手チンポを伸ばす。
 激痛と嫌悪感に冷静な思考が出来なくなっている咲夜の耳元でマリアが囁く。
「これから、淫魔の子種が咲夜さんのお腹の中に宿りますよ」
「そんな事、せんといてや!」
 必死に首を振る咲夜だったが、淫魔は、その様すら楽しみながら子種を打ち出すのであった。
「イヤァァァァァ!」
 泣き叫ぶしか出来ない咲夜であった。
 そして、情事の後、無力感に襲われる咲夜を淫魔は、うつ伏せにする。
「これ以上、何をするつもりや?」
 力なく問う咲夜に対して淫魔が告げる。
「お土産だよ」
 そういって、触手チンポをお尻の穴に入れる。
「何を考えとるんや! そこは、出すとこや!」
 咲夜の真っ当な抗議を無視して挿入が続けられた触手チンポは、肛門の所で切り離された。
「この触手チンポがある限り、お前は、排泄を出来ない。排泄をしたくなったら、又来るんだな!」
 淫魔は、そういい残して、出て行く。
「誰が二度と来るか!」
 そう絶叫する咲夜の体を綺麗にするマリアであった。


「咲姉ちゃん?」
 ナギが首を傾げる中、咲夜は、無言のまま帰っていった。
「咲夜さん、どうかしたのですかね?」
 ハヤテの質問に腕を組んで悩むナギ。
「解らん」
 そんなナギにマリアが耳うつ。
「極度の便秘になってしまったそうですよ」
 それを聞いてナギが頬をかく。
「それは、つらいな」
「マリアさんは、理由を知っているんですか?」
 質問してくるハヤテにナギは、顔を真赤にして怒鳴る。
「ハヤテは、知らなくても良い事だ! これいじょう咲夜の事で追求する事も許さん!」
 ハヤテは、疑問に思ったが、ナギの命令なので、大人しく従うのであった。


 そんな間違った心配されてる咲夜だったが、お尻を埋める触手チンポの違和感に苦しんでいた。
「どうにかして取り出さないといけない」
 そう言いながらも、事が事だけに相談相手が居なく困惑していた。
 そのまま、数日を過ごす事になる。
 人間とは、慣れる生き物で、触手チンポの違和感も徐々に薄れていくなか、咲夜は、別の問題に苦しむ事になった。
「これは、きついわ」
 宿便で膨らんだお腹を苦しそうに押さえながら呟く咲夜。
「医者を呼びましょうか?」
 執事の言葉を咲夜は、受け付けない。
「単なる便秘や。気にするんやない!」
 心配する周囲を他所に、咲夜は、自分の身の上に起こった事を独力で解決しようとしていた。
「抜けへん!」
 自力で触手チンポを抜こうと努力する咲夜であったが、すっぽり入った触手を抜くためには、自分で股間を刺激する上、触れられた触手チンポは、激しく咲夜の腸を性的に刺激するのであった。
「あかん! 我慢できへん!」
 咲夜は、自ら愛液で濡れた割れ目を弄り、クリトリスを刺激する。
「イクゥ!」
 虚しい絶頂に達した咲夜は、自分の愛液に濡れた手を見つめながら決断する。
「行くしかないんやな」


 再び三千院家に訪れた咲夜。
「久しぶりやな」
 ナギに挨拶する咲夜。
「咲夜さん、お久しぶりです」
 何時もの笑顔で出迎えるハヤテを咲夜さんが睨む。
「どうしたんですか?」
 困惑するハヤテに対して咲夜が怒鳴りつけようとした時、マリアが傍に寄ってきて囁く。
「ハヤテくんは、何もしりません。全ては、淫魔がハヤテくんの眠っている間にやっていることなんですから」
 その言葉にやり場の無い怒りをマリアに視線として送る咲夜であった。
 その夜、咲夜の部屋にマリアと淫魔がやって来た。
「きたんやから、これを抜きや!」
 睨みつけながら咲夜が要求すると淫魔がすっとぼける。
「何の事かな? はっきり言ってくれないと解らないな?」
 苛立ちながらも咲夜が言う。
「うちのお尻に入れたあんたの物を抜きや!」
「あんたの物?」
 まだ惚ける淫魔に咲夜が切れそうになるとマリアがフォローする。
「ちゃんと触手チンポって言わないと駄目ですよ」
 咲夜は、死ぬような恥ずかしさを堪え、顔を真赤にして叫ぶ。
「うちのお尻の触手チンポを抜いてや!」
 淫魔が微笑む。
「ようやく、解ったぞ。それじゃ、早速いくぞ」
 淫魔が指を鳴らすと、咲夜のお腹の中にあった触手チンポがゆっくりと出て行く。
「……ウン」
 もれそうになる甘い声を堪える咲夜を見ながら淫魔が告げる。
「マリア、これからあのお嬢さんが、大排泄ショーをするから、後始末の準備をしろ」
「大丈夫です。匂いが漏れないようしてあり、替えのカーペットも用意してあります」
 淫魔とマリアのやり取りを聞いて咲夜が慌てる。
「待ちや! うちは、トイレに行くわ!」
「好きにしたら良い。まあ、出来たらだがな」
 道を空ける淫魔を無視して、歩き出そうとした咲夜だったが、一歩目から滑りカーペットに倒れる。
「アァァァン! 何でや!」
 甘い声を漏らしながら驚く咲夜に淫魔が告げる。
「ずっと俺の触手チンポが入っていたんだ、お前のアナルは、性的に開花されているんだ。そのアナルに触手チンポが抜ける刺激を与えたら、快感で動ける訳無いだろう」
「そんな! 動いて! アァァァァァン!」
 必死に足掻こうとしながらも快感の声を漏らす咲夜。
「さあ、完全に抜けるぞ!」
 淫魔の声と共に、咲夜の肛門から触手チンポが完全に抜け、大量の大便が排泄される。
「臭いですね」
 眉を顰めるマリアの言葉に死にたくなる咲夜。
「さて、楽しませてもらうぞ」
 淫魔は、そういって、排泄を終えたアナルに触手チンポを挿入する。
「止めて、今やられたら、うちは、おかしくなる!」
 咲夜が必死に訴えるが、淫魔は、容赦なく、挿入する。
「ラメェェェェ! 気持ち良いぃぃぃぃ!」
 よがりはじめる咲夜。
「お前も存分に楽しめ!」
 淫魔の挿入にあわせるように咲夜の腰も動き始める。
「良い! お尻が良すぎて、変になるぅぅぅぅぅ!」
「出すぞ! お前のアナルに俺の子種を注ぎこむぞ!」
 淫魔は、そう宣言し、咲夜のアナルに射精する。
「イクゥゥゥゥゥ!」
 絶頂に達した咲夜。
 再び切り離される触手チンポをアナルに埋めたまま、咲夜は、次の日の朝一番で逃げ帰っていく。
 そんな咲夜とすれ違うようにナギの友達、鷺ノ宮伊澄がやって来た。
 そしてハヤテを見ると、挨拶をそこそこに凝視する。
「僕がどうかしましたか?」
 ハヤテの質問に伊澄が真剣な顔で言う。
「ハヤテ様、最近おかしな事は、ありませんでしたか?」
 ハヤテの脳裏には、最近強くなった性欲の事が思い出されるが、伊澄相手に言える訳もなく誤魔化す。
「何もありませんよ!」
「そうですか? もし、何か異変を感じたら、言って下さい!」
 何時に無く強気な言葉にハヤテは、頷くしか出来なかった。


 その日の内に帰る予定だった伊澄だったが、毎度のことで迷子になって、三千院家に泊まる事になった。
 そして、遅いお風呂に入って居る時、マリアが入ってきた。
「お背中、流します」
 その時、伊澄が鋭い目付きで睨む。
「マリアさん、貴方邪悪な者の気配を感じます」
 マリアが驚いた顔をする中、淫魔が現れる。
「流石は、能力者だな。俺が、その邪悪な者、淫魔だよ」
 伊澄が霊力を溜め始める中、淫魔が超スピードで近づき、伊澄を湯船に押し込む。
 必死にあがく伊澄だったが、霊力は、強くても生身の肉体は、常人と同じ、どんどん力が抜けていく。
 抵抗する力を奪われた伊澄を見て淫魔が余裕たっぷりに告げる。
「お前らみたいな能力者と戦うのに一番有利なのは、単純な暴力だって事だよ」
 そのまま、触手チンポを伊澄の割れ目に挿入する。
「……止めて」
 力なく抵抗する伊澄に淫魔は、子種を撃ち込む。
 動かない伊澄を確認し、淫魔は、マリアに後始末を任せてその場を離れようとした。
 しかし、風呂場を出ようとした瞬間、強烈な力を感じて、振り返ると、伊澄の割れ目から淫魔の子種が吐き出されていた。
「まだ、そんな力を残していたか」
「諦めません」
 弱々しい口調だが、強い信念が籠められていた。
「良いだろう。その限界を試してやろう!」
 淫魔はそう言って再び伊澄に触手チンポを挿入するのであった。


 伊澄が襲われてから三日後。
「そういえば、伊澄さんが行方不明らしいのですが?」
 心配そうな顔をするハヤテにナギが気にした様子も見せずに言う。
「またどこかで迷子になっているんだろう。気にするな」
「それならば良いのですが?」
 割り切れないハヤテが心配する、伊澄は、実は、この時も三千院家に居た。
「伊澄さん、どうですか?」
 マリアは、体の自由を奪われ、夜は、淫魔に直接犯され続け、昼は、触手チンポに責め続けられた伊澄の様子を見に来た。
「アァァァァン! 良い! いい! いいぃぃぃぃぃ!」
 そこには、全身を淫魔の子種まみれになり、まだ小さな胸の乳首を限界まで勃起させ、オマンコとアナルを同時に責められてよがり狂う伊澄が居た。
「もう、子種を吐き出す力も無いみたいですね?」
 マリアの言葉に伊澄反応する。
「もっと、もっと子種を下さい!」
 まるで麻薬中毒患者の様な伊澄の姿にマリアが苦笑する。
「無駄な抵抗をしなければここまで酷い目に会わずに済んだのに」


 その日、再びやってきた咲夜と共に、伊澄は、ハヤテの部屋に居た。
「さて、お二人さん、どうして欲しい?」
 伊澄は、淫魔の触手チンポに頬ずりして懇願する。
「熱く、大量の子種を私のオマンコに下さい!」
 咲夜もお尻を突き出して懇願する。
「うちのアナルから触手チンポを抜いてや!」
 淫魔は、伊澄に触手チンポをしゃぶらせながら問う。
「抜くだけで良いのか?」
 咲夜は、首をふる。
「抜いて、その後、その太くて長い触手チンポでうちのオマンコとアナルを滅茶苦茶にしてや!」
 淫魔は、満足そうに指を鳴らすと、咲夜のアナルから触手チンポが抜けていく。
「アァァァァン! 気持ちええ!」
 快感に打ち震える咲夜は、そのまま、大量の排泄を行い、軽い絶頂に達する中、淫魔の触手チンポが六本に別れ、伊澄と咲夜の口とオマンコとアナルを同時に攻め立てるのであった。


 こうして、伊澄と咲夜までもが淫魔の雌奴隷に堕ちてしまった。
 知らず知らずの内に侵食されていくハヤテは、その忠誠心で、ナギを護りきることが出来るのであろうか?


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