5:いかにして女武道家金が畜生を孕んだか?


 私の名前は、金。
 武道の道を愚直に突き進んできた。
 逆を言えばそれ以外の事から目を逸らして生きて居た。
 魔王が復活し、大勢の人々が苦しむ中、悟りを開いたふりをして何も傍観を続けて居た。
 そんな私にフレアは、態度で教えてくれた。
 勝てる相手でない魔物を相手に無心で戦った。
 その姿に私は、手を貸してしまった。
 魔物を倒した後、私が尋ねた。
「魔王を封印する大役があるのにどうしてこんな無茶をした。お主が死んでは、何もならないだろう」
 するとフレアは、迷いのない顔で答えた。
「魔王を封印しても目の前で失われた命は、還ってこないからです」
 単純で近視眼的な言葉であったが、真理であった。
 私は、己一人が戦いに加わった所で、何も変わらないと諦めていた。
 大切な事は、もっと目の前に有ったのだ。
 手に届く命を護る。
 それを続ける事が、自分の出来る限りであり、それわしないで諦めるのは、ただの逃げであると。
 私は、フレアと共に旅をすることにした。
 その旅の中で、自分がどれ程小さい存在なのかを痛感した。
 そして、小さな力も合わせれば、多くの命を救える事も知った。
 だからこそ、それを教えてくれたフレアには、魔王の封印をやり遂げて欲しかった。
 ケロベロスは、強敵であったが、あの時、フレアが倒そうとした魔物との力差に比べれば大した事もない。
 それも、もうすぐ魔王を封印し、フレアが戻ってきてくれる。
 そう信じる事が出来た。
 私は、力の限り戦った。
 それでも、ケロベロスとの力差を覆すことは、出来なかった。
 うつ伏せの状態でケロベロスの前足に両手を押さえつけられた時、死を覚悟した。
「好きにしろ。しかし、私の死は、魔王の封印の確かな礎になった」
 私の胸に後悔は、なかった。
 しかし、ケロベロスは、私の想像もしないをしてきた。
 口で服を噛むと引き裂いたのだ。
 最初、食べやすい用にかと思ったが違った。
 私の陰部に男根を突き刺して来た。
「……!」
 言葉に出来ない激痛が私を襲う。
 掛け値なしに体が引き裂かれかと思った。
 そのままケロベロスは、腰を振り、男根を押し込んできた。
 半ばパニックになっていた私にも判る。
 ケロベロスは、私に種付けをしようとしているのだ。
 今まで想像もしなかった状況に私は、混乱し、叫んでいた。
「止めろ! 止めてくれ! 畜生の子供など産みたくない!」
 恥も外聞も関係無かった。
 私の頭には、この最悪の状況から逃れる事しか頭に無かった。
 腕が折れるのを覚悟し、暴れて脱出しようとしたが、駄目だった。
 体に極太の男根が突き刺さった状態では、力がまともに入らないのだ。
 その瞬間が来た。
 男根が脈打ち、私の中に子種が放たれる。
「抜いてくれ!」
 私の願いとは、正反対にケロベロスの男根は、根本を膨らませ、子種が零れない様にしてしまう。
 長い長い射精の後、私は、解放されるが、立ち上がる事が出来なかった。
 極太の男根を無理やり突っ込まれた為、股関節に異常を来していた。
 しかし、それ以上に畜生に犯され、膣出しされ、万が一にも妊娠していたらと考えただけで目の前が真っ暗になって動けないのだ。
 しかし、最悪の状況には、底が無かった。
 ケロベロスは、左の頭で強引な口付けをしてきた。
 目を白黒させる私の口内にどろどろした何かが流し込まれる。
 私は、吐き出そうしたが、塞がれ続け、飲み込むしかなかった。
 大量のゲル物体を飲まされた後、左頭の口が離される。
「吐かないと……」
 私は、激しい嫌悪感から、自然と嘔吐出来ると思ったが、信じられない事にお腹は、何の抵抗も見せず、腸にそれを送って消化、吸収して行く。
 そうする事で、うしなわれた筈の体力がどんどん回復していくのが判った。
「まさか食事……」
 想定外の状況だが、利用しない訳には、いかない。
 体力が回復した所で反撃にうって出るのだ。
 だが、私は、まだまだ状況を甘く見ていた。
 何とか立ち上がれる様になった時、ケロベロスは、私を仰向けに押し倒し、服を完全に引き剥がすと、右の頭で全身をなめ回した。
「止めろ! これ以上、私を汚すな!」
 私の叫びが通じるわけもなく、ケロベロスの右頭の舌は、全身を舐めあげる。
 暫くすると、それも終わり、私は、ケロベロスの唾液まみれの姿になっていた。
 再び、俯せにさせられ、蹂躙が始まった。
 極太の男根が私の中に入ってくる。
 不思議な事に痛みは、無くなっていた。
 だからと言って嫌悪感が無くなるわけでは、無い。
 再び、長々と吐き出される子種。
 高まる妊娠の確率に私は、絶望のどん底にいた。
 回復した筈の体力も奪われた後、再び、左頭でゲル物体を飲まされ、右頭で全身を舐められた。
「アァァァン……」
 長い舌で、体の敏感な部分を舐められると甘い声がでてしまう。
 認めたくないが、私は、快感を覚え始めていた。
「アァァァン!」
 特に、勃起した乳首や陰核を舐められた時には、大きな声で喘いでしまう。
 体が昂った所で男根の挿入が始まる。
「アァァァン! 駄目、今激しく突かれたら、おかしくなってしまう!」
 私は、腰を振っていた。
 そして、射精された瞬間、頭の中が真っ白になる。
「イクゥゥゥ!」
 それが初めての絶頂だった。
 絶頂に達し、敏感になった私の体は、長過ぎる射精にまで感じ始めた。
「良い、気持ち良いのが我慢出来ない! イクゥゥゥ!」
 射精が終わるまで、何度も絶頂に達してしまった。
 疲れはてた私に左頭の口付けが始まる。
 もう抵抗が出来ない。
 自らゲル物体を飲み込み、舌を絡める。
 お腹が満たされ、離れていくケロベロスの左頭の舌と私の舌の間に糸がひいてはいた。
 右頭の舌で舐められる快感に身を震わせる。
「アァァァン! 気持ち良い……」
 昂った所で俯せにされた私は、腰を突き上げ、男根を求め、腰を振っていた。
「堪らないの、早く極太の男根を入れて!」
 挿入される充実感。
「アァァァン! もうイクゥゥゥ……」
 直ぐに達するが、私は、貪欲に男根をくわえこんでいた。
「もっと、もっと激しくしてぇぇぇ!」
 狂った様に腰を振る私。
 射精と同時に絶頂に達する。
「イッてるのにまたイクゥゥゥ!」
 長い射精の間に連続して絶頂に達し、私は、疲れから来る睡魔に私は、眠りつこうとしていた。
 そんな中、お腹から新たな鼓動が聞こえた気がした。


「アァァァン! もっと強く吸って!」
 私は、まだ赤ちゃんのケロベロスに母乳を飲ませながら感じていた。
 そんな中、少し成長したケロベロスの子供が鳴く。
「お腹が空いたのね? 直ぐにご飯を狩ってきてあげる」
 私は、活きの良い獲物がいる場所に向かった。
 獲物が裸の私を見て驚く。
「君、魔物に襲われたのかい?」
 私は、答えず無言で獲物に近付く。
「取り敢えず、これでも羽織って」
 肉の柔らかい女の獲物がマントを持って私の傍に来た。
 私は、手刀でその喉を切り裂く。
「何をするんだ!」
 混乱する残りの獲物に接近し、狩りとっていく。
 私は、狩った獲物をケロベロスの、私が産み落とした子供達に与える。
 元気に食事を食べる子供達だったが一番大きな子が男根を勃起させていた。
「発情したのね?」
 私は、腰を向けて割れ目を拡げて見せると喜び勇み、私の中に入れてくる。
「アァァァン! 素敵よ! もっと激しく動いて!」
 私は、自分が産んだ子供の男根で快感を覚える。
 遠吠えと共に射精する子供。
「熱い! もっと、いっぱい出して! イクゥゥゥ!」
 そのまま絶頂に達する私。
 子供の子種を割れ目から垂れ流しながら、小さな子供達に母乳を与える。
「何か大切な事があった気もするけど……。子供を産んで、育てる以上は、無いわよね」
 私は、子供達が大きくなってその子供達と交尾し、新しい子供を産むことを考え、幸せな気分になるのであった。


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