◎女になっていく少女
○奪われる安住の場


 「大丈夫?」
 ドア越しに聞こえるお母さんの心配そうな声が辛かった。
「やっぱり病院に行った方が……」
「だ、大丈夫。少しお腹が、生理痛がきついだけだから」
 あたしは、そう答えるしかなかった。
「本当に?」
 大丈夫じゃなかった。
 だけどいま病院に行ったらあたしがレイプされた事がばれてしまう。
 そうなればエロブタは、逮捕されるかもしれない。
 でもそうなったら、言ったとおりの事をしてくるに決まっている。
 それがどんなにおぞましく、あたしを狂わせるかなんて考えたくも無い。
「本当に大丈夫だから、寝かせて」
「解ったわ。我慢出来ないようだったらちゃんと言うのよ」
 お母さんは、そういって放れていった。
「もう嫌、死んじゃいたい」
 止まらぬ涙を流すうちにあたしは、眠っていた。
 ジーというチャックが開く音にあたしが目を開いた。
 そして見たものは、ズボンのチャックから零れ出る肉の凶器だった。
 まだ硬くなっていないそれは、デロンとしてまるで肌色をした蛇にも見えた。
 それがあたしの目の前で擦られ、固く大きくなっていく。
 そこに至り、あたしが声を上げようとすると、口が押さえられる。
 あたしは、それをした人物を睨み挙げた。
「おっと大声を出すな。理由は、昨日言ったのと同じだ。今回は、もっと酷いぞ。発情してどうしようもない状態を母親に見られ続けたいか?」
 下衆な表情を浮かべるエロブタの顔がそこにあった。
 色々疑問があったが、口を押さえられていては、問い質す事も出来ない。
「こういう時、教師って便利だよな。休んだ生徒を心配してって言えば、楽に部屋まで入れてもらえるんだから」
 クククって笑うエロブタの顔に憎悪が高まる。
 そんな中、エロブタの肉の凶器を擦る手の動きが早くなった。
 次の瞬間、その先から白い液体があたしに向って撒き散らされる。
 口を押さえられ、音が出ない叫び声をあたしがあげる。
「手を離すが、大声を出すなよ。解ってるな?」
 あたしが頷くとエロブタが手を離したので急いで顔を拭う。
 それでもへばりついたそれは、簡単に拭いきれず、イカ臭い匂いがあたしの鼻を襲う。
 そしてそれが湧き上がってくるのだった。
「はぁぁぁ……」
 お腹の奥が熱くなっていく。
 昨日のあれがまたあたしの体に起こっているのだ。
 発情させられている、あそこが疼いて仕方ない。
 触りたい、弄りたい、グチャグチャにしたい。
 あたしの手が自然と股間に伸びていく。
 エロブタに見られていると思い出して手を止めるが、疼きは、治まるどころか、更に悪化していく。
 我慢出来ない、手がズボンの上から股間を擦り上げる。
「アァン」
 声が出てしまう。
 弄っているうちに抑制が出来なくなってくる。
 ズボンの上からでは、足らない。
 あたしは、ズボンと下着を脱ぎ、直接、股間を弄り始めてしまう。
「いい、気持ちいいぃぃぃ!」
 割れ目を広げ、指を入れて激しく動かす。
 あそこからいやらしい液体がどんどんあふれ出してくる。
 しかし、あたしは、同時に解っていた。
 これでは、体が満足し無いって事を。
 この疼きを沈めるには、何が必要なのか。
 自然とあたしの視線は、エロブタの肉の凶器に向いていた。
 考えたくも無かったが、この疼きを沈めるには、あれを入れられるしかない。
 バージンをレイプで奪われた挙句、薬で発情させられたあたしを犯したあれを。
 嫌で嫌で仕方ない。
 そんな事をするくらいなら死んだ方がましだ。
 そう思い顔をそらした時、エロブタがあたしに圧し掛かってきた。
「そろそろ良いだろう。入れてやるよ」
「嫌、止めて」
 拒絶の言葉を口にするあたしを無視してエロブタは、割れ目に肉の凶器を押し当て、一気に入れてくる。
「……」
 口を食いしばって声を我慢した。
 そうしないと声が出そうだった。
 こんなの嫌で堪らないのに、それなのに気持ち良い。
 一突き毎に体に激しい電流が走っていく様に気持ちよくなってしまう。
 あたしは、漏れそうな声を抑える為に口に手を当てる。
 そうする事が唯一の抵抗だった。
 望まない快感を堪え続ける地獄の様な時間にも終わりが来る。
 エロブタの動きが止まり、あれが脈打った。
 熱い飛沫があたしの中で弾ける。
「あぁぁぁん!」
 堪えきれず叫んでしまっていた。
 強烈過ぎる感覚にあたしの体は、力が入らなくなってしまう。
 そんなあたしの中からあれを抜き出しエロブタが服を整えながら告げてくる。
「休んだら今日みたいに来て、母親が居る家で犯してやるからな」
 エロブタが部屋を出て行ってから声を漏らす。
「……最低」
 あたしは、自分の部屋での安息すら奪われたのだった。


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