05:焔


 花火大会の日、浴衣を舞夏ちゃんを譲り、私は、普段着で花火大会に行くことにしました。
 ただ、ワンポイントのお洒落として、お祖母ちゃんの帯止めを胸につけます。
 花火大会の前、私は、ジンによる見る力について家庭教師をしてくれている憧れの双子の一人、藤堂繪委さんに相談した。
 繪委さんは、見るだけの力でも見るほうの受け取り方しだいで大きく変わっていくと教えてくれました。
 私も、舞夏ちゃんが言うとおり、ジンの力で変わって行っているのでしょうか。
 そんな事を考えながら、皐月ちゃん達と合流。
 ゆっくりと歩いて花火大会が行われる海岸に向かう途中、友達の一人、蛍子ちゃんが言います。
「私、浴衣が似合わないんだよねー」
 すると、物知りで不思議な力を持つ未知留ちゃんが言うのです。
「胸が大きいと和装は、似合わないそうです」
 その言葉に皐月ちゃんが自分の胸を見てから、蛍子ちゃんの胸を触ります。
「生意気な胸なんだから!」
 そんな他愛も無いじゃれあいがずっと続けば良いと私は、思っていました。
 海岸では、皐月ちゃんの小学校の知り合いの男子二人と出会い、一緒に行動することになりました。
 その中で、私は、気付いてしまいます。
 皐月ちゃんが、その一人、臨くんに好意を寄せている事を。
 花火大会まで、皐月ちゃんのお兄さんのビーチハウスに浴衣を預かってもらって水着で遊んでいた私達。
 もうすぐ、花火大会が始まる時間なので、浴衣に着替える事にしたのですが、更衣室が満室で、そ とでバスタオルを壁に私が着付ける事になりました。
 そんな中、私は、お祖母ちゃんの帯止めを皐月ちゃんに貸します。
 少しでも好きな人に近づけるように。
 そして、花火大会が始まる前、飲み物を買いにいった皐月ちゃん達でしたが、蛍子ちゃんと臨くんが中々、帰ってきません。
「遅いな、あたしが探してくるよ」
 一緒に行動していた皐月ちゃんが再び探しに行った後、舞夏ちゃんが小声で言います。
「あたし達もジンの力で探そう」
「そうですね」
 私は、頷いて、人気のない所に移動し、御守を握り締め発動させます。
 例のごとく、エッチなコスチュームに変身する私。
 髪を炎のようにしたジンが現れ、花火の炎から観る力を授かった私は、見てしまうのです。
 蛍子ちゃんが、臨くんとキスする現場を。
 そして、それは、皐月ちゃんも目撃していました。
 皐月ちゃんが泣きそうな顔になりながら背中を向けて去っていく中、臨くんは、蛍子ちゃんの浴衣を肌蹴させていくのです。
「そんなあったばっかりなのに……」
 恥ずかしそうにする蛍子ちゃん。
「時間なんか関係ない。好きなんだ」
 愛の告白をしながら、臨くんは、蛍子ちゃんの大きな胸を揉むのです。
「アァァァン」
 気持ちよさそうな声を出す蛍子ちゃん。
「柔らかい……」
 胸を凝視する臨くんに蛍子ちゃんが懇願する。
「そんなに見つめないで」
「ごめん」
 誤りながらも臨くんの目は、蛍子ちゃんの胸から離れない。
 そして、臨くんの興味は、蛍子ちゃんの下半身に移ります。
「女の子の下着って小さいんだ」
 しみじみと言う臨くん。
「馬鹿……」
 蛍子ちゃんが怒るふりをする中、臨くんは、下着をずらし、蛍子ちゃんのオマンコの割れ目を舐め始めます。
「そんな所、汚いわ」
 顔を真っ赤にする蛍子ちゃん。
「蛍子ちゃんに汚いところなんてないよ」
 そういって、舐め続ける臨くん。
「アァァァン! そんなに舐められたら、あたし……」
 刹那そうな顔をする蛍子ちゃんに顔を近づける臨くん。
「蛍子ちゃん、良いよね?」
 蛍子ちゃんは、顔を真っ赤にして小さく頷く。
 そして、蛍子ちゃんが壁に手をあて、腰を突き出す形をとり、臨くんが蛍子ちゃんの浴衣の裾を捲り上げて、オマンコを露にし、チンポを押し当て、そのまま突き刺す。
「……」
 痛みに蛍子ちゃんの顔が歪み、血が流れおちていく。
 それでも蛍子ちゃんは、我慢する中、臨くんは、一心不乱に腰を動かす。
「蛍子ちゃんの中は、気持ち良いよ! もう駄目だ!」
 そして、ザーメンを吐き出す臨くんであった。


 私は、皐月ちゃんを迎えに行く。
 お面を被った皐月ちゃんが無理に明るい声で言う。
「蛍子達は、見つからなかったよ。本当に何処にいったんだろうな」
 痛々しかった。
 私が声を返せないで居る中、皐月ちゃんは、しゃがみこみ泣き始めた。
 きっと今まで我慢していたのだろう。
 私は、泣き止むまでそれを見ていることしか出来なかった。
 花火大会も終わり、戻ってきた蛍子ちゃんと線香花火をする中、浴衣の乱れに気付いた皐月ちゃんが私に言う。
「蛍子の着付けを直してあげて」
「わかった」
 私は、恥ずかしそうにする蛍子ちゃんの浴衣を着付けなおす中、浴衣の裾についたザーメンを見つけ、さっきみたのは、間違いない事実だと知った。


 部屋に帰った後、浴衣を着たままの舞夏ちゃんが私をベッドに押し倒して言う。
「今日も感想をお願いね」
 そういって、自分のオマンコから取り出した御守を私の中に入れてくる。
 違和感は、まだあるが同時に気持ちよくもあった。
「よく知ってる、蛍子ちゃんがあんな事をするなんて思いもしませんでした」
「オマンコを舐められて、気持ちよくなるなんて想像も出来なかったって所だね」
 舞夏ちゃんの言葉に私が頷くと舞夏ちゃんは、なんと私のオマンコに舌を伸ばす。
「何をするのですか!」
「一夏にも体験させてあげる」
 舞夏ちゃんの舌が私の割れ目を舐め上げます。
「アァン」
 私の口から、あの時の蛍子ちゃんと同じ様な甘い声が漏れました。
「どう、蛍子ちゃんが特別じゃないって解った?」
 舞夏ちゃんは、舐めながら聞いてきます。
「はい。恥ずかしいのに気持ち良いです」
 きっと私もあの時の蛍子ちゃんの様な顔をしているのでしょう。
「素直でよろしい」
 体を離し、オマンコから取り出した御守を渡してきます。
 御守は、遂に五個目の石が輝きを取り戻していました。
 何時も以上に愛液で濡れた御守を見つめ、ジンの力をつかい、視る事で変わって言っている事を実感するのでした。


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