ラムルテッド篭城戦『林』



 ラムルテッドはついに開戦の時を迎えた。
 ラルデリカ軍の進軍は、まず金牛蓮花兵団の歩兵が森林を伐採。その伐採した木を杭に加工すると神命桜花兵団が防衛結界を張るとその要の杭を金牛騎士団が防衛に当たった。また、天鷹菊花兵団が先行偵察をし戦端を開いていった。
 そして、もっとも危険な先陣を傭兵部隊が勇猛果敢に突撃していく。傭兵は戦場の働きで報酬が決まる。そのために多少無茶な任務もこなすことになる。
 だが、ラムルテッド連合軍もただそれらを見ているわけではない。新型のボーガンで高速射撃を主軸に投石、網の投下、落とし穴などを巧につかい足止めをしながら撃退していく。そのあまりにも予想外の出来事にラムルテッド軍には乱れが生じた。それはただ敵に新兵器が有ったからだけではなく、防御結界がほとんど効果をしめさないことで犠牲者が多数出たためであった。
 だがそれも最初の内だけであり、すぐにより強力な結界を準備し反撃に転じ始めた。なんとかその反撃を抑えていたラムルテッド連合軍だが、やはりあまりにも物量に差が有るために徐々に後退するしかなかった。
 そんな後退するラムルテッド連合軍のなか一つの部隊だけ孤軍奮闘する部隊があった。アルト・フィリスが率いる元聖天十字近衛隊別機動特殊部隊『グレイブニル』の面々だ。その軍勢に最初に動揺を覚えたのは傭兵たちだった。なぜなら実力を重視する傭兵にとって実力者の情報はなによりも貴重になりそして反逆したグレイブニルの実力をよく知るものも傭兵には数多くいる。
「裂空」
 アルトの小さな呟きとともに純粋な物理の力のみで空気を切り裂き敵をも切り裂いた。その力をもってしも前に物理防御結界も魔法防御結界の前には威力は半減してしまう。
「アルトのやつ気合い充分だね。なら俺も気合いをいれますか。ローゼ!!いくぞ」
「ふん、わかっておる。」
 クルツの体から魔力と霊力。相反する2つの力が反発しあう、だがクルツはそれを難なく制御し無数の矢に変える。
「矢尾百万(やおよろず)」
 無数の矢の雨が次々に兵たちを貫くが、結界に阻まれその威力は実際の半分程度に終わってしまう。
「くっひるむな!!我らには神の加護がついてる!!神に反逆し裏切り者を始末のするのだ」
 怒号と共に兵たちがクルツたちに迫る。だが準備を終えたローゼの口から最後の詠唱が紡がれ、
「黄泉路を越えて来たれ。太古の魔獣の魂よ。来たれ現世(うつしよ)に。獄炎を身に宿し来たれ。獄炎蛇」
 地獄の炎を纏った大蛇が現れ襲い掛かる兵士の一部を焼き尽くす。しかし、攻勢にでていても圧倒的な人数差により徐々にではあるがやはり後退せざるえなかった。
 戦局は予想通り篭城戦へとなり激戦を極めた。この篭城作戦が上手くいっているのは夜目が利くドワーフと精霊の力で相手の位置を把握することのできるエルフの力がおおきい。なにせ人と違い明りを必要としないうえにラルデリカ軍は夜進攻しようとするなら明りが必要になるが、そのような強行軍をする必要なしと夜は陣内を警備するだけで兵たちの休養の時間に当てている。むろん、そのタイミングを逃すわけにはいかないとキルデが人間の死体と馬の死体を組み合わせて作った無数の腕と頭をもつ死肉の巨人ヘカトンケイル。死体を原料に作ったネクロ・スライム。不気味な粘土細工のような魔物スポーンを送り込むことで、ある程度の混乱と成果をあげていた。それでもそれなりに訓練をつんでいる兵士達によって駆逐されていった。

 ★ ★ ★

 二週間後――

 ――ラムルテッド城会議室

「それで被害のほうは?」
 フリーダは会議室で各自の報告を聞いていた。
「こちらの被害は400におよんだ」
 アルトが被害の総数を述べる。
「ドワーフとエルフからの援軍がきて一時は3000となりましたが・・・バンバルスどのが・・・重症」
 ティファニーも疲労が隠せず表情を曇らせる。
「5000くらいは倒したと思うけどな。だがそれでも兵たちの疲労も限界だぜ?」
 さすがのクルツもへばっている。威力の高すぎる魔法は周りへの影響から使用できず中位程度の魔法では相手の結界を破るだけでもかなりの力を消耗している。城内の疲労はもはやピークに達し様としていた。
「判ったわ・・・・・・城を結界で包みましょう。それで3日はもつはその間に休養を・・・ベネルは散発的にでも・・・」
「材料はあるから戦闘を起こしておくわ。フリーダ貴方も休養を忘れないでよ。あなたは今は私たちの指揮官なんだから」
「ええ・・・」
 フリーダは力ない笑みを浮かべた。

 一方・・・・・・・・・

 ――ラルデリカ陣内首脳テント

「まだ落とせないのか!!いったい何をやっている!!」
 聖天十字近衛騎士団長。ラグラ・アーマイトは将軍達を叱咤していた。
「なにかと抵抗がありますからね」
「それにラグラ殿が管理できなかったグレイブニルがまさかこのような地で敵として表れるとは」
 しかし、他の将軍達はラグラを軽視していた。なにせ名目上はラムルテッド攻略の総司令となってはいるが主力であるグレイブニルを失った聖天十字近衛騎士団の戦力は軽視されている。それに加えて各自が隙を見ては手柄を立てようと作戦を無視し連携に乱れが生じており、そのために攻略は予想以上に難航している。むろんアルトたちの活躍もあるのだが・・・・・・
 現状のラルデリカ軍は傭兵団がすでに壊滅状態にあり、それにくわえてアルトたちが敵であることや予想外の反撃やベネルの作った悪趣味な魔物の襲撃によって士気も低迷している。
 また大部隊を動かしているために一日に消費する量も激しい。そのために輸送部隊は休み無く食料を運搬するが人獣たちが道中に襲撃を受けることなどもあり実は食料の分配がかなり低下しており兵たちは空腹に近い。
「まーまもなく聖都から新兵器などが届きますからそれまで牽制をしつづけるということで」
 新兵器がどのようなものかは不明だが結局、不毛な会議は幕を閉じた。
 将軍達が会議を執り行っているさなか下級の兵士達は陣内に設けられた慰安所に群がっていた。
 もっとも慰安所などとは聞えはいいが所詮は下級兵士のための施設。まるでブタ小屋かの様に、異臭を放ちその異臭を誤魔化すためにむせ返るほどの香が焚かれていた。
 そしてブタ小屋には囚われたエルフの少女、ドワーフの少女、貧しい産まれのものから兵士達の世話という名目でつれてこられた少女が鎖で繋がれていた。少女達に共通していることはみな香に当てられたのか虚ろな目をしながら乾くことの無い精液をすすり喉を潤し互いの排泄物すら食し空腹をみたした。そして少女達の秘裂は大輪の赤い華を咲かせ、アナルはだらしなく伸びきり、その大きく開いた2つの穴は魚が口をパクパクさせるようにまるでそれは別の生物のようであった。
「おらメスブタども俺達の聖液で清めてやるよ。」
「あはは・・・ひんぽください・・・うすぎたない・・・わたひたちをきよめてください」
 少女達は狂ったように笑い、下卑な言葉を並べ男たちの機嫌をとり自ら腰をふり全身をザーメンまみれになるとヴァギナに自らの腕を挿入しザーメンを掻き出しザーメンをすする。 男たちに相手をされていない少女達は互いにヴァギナやアナルに腕を突っ込んで激しく動かしあい快楽を貪る者。地面に落ちたザーメンを啜るものなどと少女達のなかにまともな精神をもったものは1人としていない。囚われた者は清めの儀として精神を破壊するほどの量の媚薬を飲み込むまで注ぎ込まれると一晩中、淫具で責められそして・・・・・・馬小屋に連れて行かれる。
「おマンコが疼くの、お願いなんとかしてぇぇぇぇぇ」
 精神が崩壊しつつある少女達は泣き叫びながら自らヴァギナを開いていた。馬達は戦場の空気により興奮状態にあり種保存の本能は常に発情期に近い状態にペニスは猛り、馬達は少女を気遣うことなくその猛るペニスを乱暴に挿入しなんども子宮へと子種を注ぎ込まれる。
 こうして少女達の精神は崩壊に向かう・・・もし、囚われ『教育』を逃れられとしてもそれは幸運ではなくもっとも不幸なことである。『教育』をほどこされなかった者は貴族たちの献上品として送られ『美術品』へと加工されるのだから・・・


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