【新帝ゲルニス】
魔女とせせらぎの月29日 10:30 キルヒハイム城内



逆臣ゲルニスの反乱以来、1日たりとも晴天を迎えていないキルヒハイム。
前は血の匂いでむせ返るほどだった城内も、今はすっかり綺麗にされ、甘ったるい香草の香りが漂っている。
そんな中、廊下の中央を行く男女2人の姿があった。
1人は10代半ばでまだまだ少年といった感じだが、外見に見合わない立派な軍服に身を包んでいる。
1人は美しいドレスに身を包み、豊満で張りのある肢体とブロンドの縦ロール髪が美しい齢20過ぎほどの美女だ。
そんな2人の入っていく先は、新国王ゲルニスの居座る玉座の間だった。

「ゲルニス皇帝陛下、おはようございます」
少年が敬礼をすると、後ろの女もそれに合わせて頭を下げる。
周りをずらりと親衛隊で固め、すっかり座り慣れた玉座の上にどっかと腰を下ろしているゲルニスは、大あくびを1つ挟んでそれに応えた。

「やぁ、セイル。おはよう」
豪華な軍服に身を包む少年は、ついこの前までただの一平卒、いや更にその使いっぱしりでしかなかったセイル・ベントローイだ。
だが、そんな彼も、今やゲルニス直属の将軍として高い地位を得ていた。
セイルが有能かといえば全くそうではないが、ゲルニスはセイルを大いに気に入っていた。

「ところでセイル。最近どうだね、夫婦仲の方は?」
「はい。クラリネも最近はずいぶんいい声で鳴くようになりましたよ」
「ほぅ・・・愛の力は偉大だねえ」
「はい。それともう1つ、何よりもゲルニス陛下の手解きのおかげです!」
「ハハハ、お前も世辞が上手くなったな。・・にしても、あのはねっかえりが『いい声』かね・・・?元を知っているだけに想像がつかんなぁ・・」
「何でしたら陛下、また今夜あたり御観覧にいらっしゃいますか?」
「ふむ。君たちの子作りは何というか、見ていて若返るものがあるからねえ。では、邪魔するとしようかな・・」
「ははっ」
 自分などを高く取り立て、色々な喜びを教えてくれるゲルニスの事を、セイルは心の底から慕うようになっていた。
また、そんなセイルが自分の導くまま、初々しさを失わずに魔道に落ちてゆく様を見物するのが、今のゲルニスにもたまらない娯楽の1つとなっていた。

「さて、ではセイル。そろそろ今日の報告を始めたまえ」
「ははっ」
まだまだ慣れないたどたどしい口ぶりで、セイルが各種政策の途中経過や、取り立てて重要な事件などを読み上げ始める。
同時にゲルニスの目配せを受け、玉座に歩み寄ってゆくドレスの美女は名をファーナ・ゴードンという。
『R.I.D』最年長にして副リーダー、ダノンの右腕であった娘だ。

「では陛下。今日も誠心誠意御奉仕させて頂きます・・」
ゲルニスのすぐ目の前にかしずくと、ファーナはそのズボンの前を外して中の下着を下ろす。
すると、そこから顔を覗かせるのはグロテスクなイチモツ。
ファーナはそれを1度うやうやしく掌に乗せると、そこに自らの口を運んでゆく。

「次に、先日行われた3件の裁判ですが・・・」
――チュッポチュッポチュッポ・・
「・・・・ンン・・・・ウフゥゥ・・・」
報告の途中で、時折ゲルニスは満足そうなうめきを漏らす。
それは本人の性格を象徴したかのような、丁寧極まりないファーナのフェラチオのなせる業だ。
その舌先でペニスの隅々に至るまで快楽の蜜を塗りたくり、適度に焦らしたところで、今度は口内全体を使い、時に優しく、時に激しくマッサージを加えてゆく。
だからといって、その唾液がゲルニスの下着やズボンを汚すこともなく、それはしなやかな手先と舌先で全て受け止められる。
ゲルニスに『天使のフェラ』といわせしめたテクニックであった。

「次に、各地の統治のために追加派遣する兵士たちの部隊編成ですが・・」
――カツッカツッ
自らの性器が第2の朝勃ちを迎えたのを確認すると、ゲルニスは玉座の縁を指先で何度か叩く。
すると、それにあわせてファーナは1度玉座から離れて小さく敬礼。
すっと身を翻すと、腰元にあるホックに手をかけると『パチッ』という小さな音と共に、腰布のように巻かれていたドレスのスカートがファサッと落ちる。
一瞬にして下肢がガーターベルト姿となったファーナは、犬のように両手両足をついて、ゲルニスの方へその肉感のある美しい尻を差し出す。

「親愛なるゲルニス皇帝陛下に聖なる悦びを――」

妖しげに開いたショーツのスリットの奥に覗く、柔らかな女の穴。
ゲルニスはそこに視線を落とすと、ゆらりと立ち上がり、誘われるままにそこに手をかける。

「・・エスペードにはクルゲン将軍以下兵士800、ミラジューノクにはヘイムーン将軍以下兵士800・・以上です」
――パンッパンッパンッ・・!
「んぅ・う・・うふっ・・・・・・いい・・・っ」
汗ばんだ頬を上気させ、うっとりとした面持ちでゲルニスを受け止めるファーナ。
後ろからは乱暴に腰を打ち付けられ、何度も崩れそうになりながらも何とか腕2本でバランスをとり、ゲルニスに快楽を与え続ける。
『R.I.D』No.1のサイズを誇る美乳は、揉めば甘いミルクが溢れそうな仕上がり具合。
それがゲルニスの腰が命ずるままに踊り狂う姿は、まさに絶景の一言に尽きる。
親衛隊の騎士たちが、生唾を飲む音が聞こえてきそうなほどだ。 

――パンッパンッパンッ・・!
「ふむ・・・で、セイル。シアフェル姫の件の報告は今日もないのかな?」
女肉を貪る腰の動きもそのままに、ゲルニスがそう切り出す。
その瞬間、単なるセックスドールと化していたはずのファーナの快楽に溺れた眼差しに、一瞬だけ鋭さが戻る。
しかし、セイルがたどたどしく『申し訳ありません』と答えた時には、もう牝犬の姿へと戻っていた。

――パンッパンッパンッ・・!
「あン・・うぅんっ・・・陛下、ファーナは、ファーナはもう・・・・・・・っ」
「うむうむ、わかっておる♪」
ファーナの訴えを受け、ゲルニスも同じ瞬間にその『狙い』を定める。
俄かにテンポの上がってゆく肉同士の衝突音。
両手足で必死に肢体を支えるファーナを上から押しつぶすかのように、最後の攻勢とばかりに前傾姿勢へとポジションを変えてゆくゲルニス。
腰元から次第にファーナを覆いつくしていくゲルニスのマントは、最後の快楽境界。
そして、やがてそれが激しく脈打つファーナの心臓まで達した時、2つの肢体に同じは動が駆け抜けていた。

「んんっ・・・・・よしっ、受け取れファーナァ!!」
――ドプドプドプドプッ・・・・・・タプッ!
「はああああぁぁああぁぁぁっ!!!・・ッ・・・・・イ・・・イク・・・・・ぅっ」

ファーナはとうとう支えが利かなくなり、ボリュームのあるブロンドヘアをなびかせて絨毯の上に崩れ落ちる。
やがてコポッと音を立て、絶頂を終え弛緩した秘口から黄ばんだ粘液がこぼれだす頃、ゲルニスはさっさと呼吸を整えて玉座に腰を下ろしていた。

「陛下、今朝もお見事でございました」
「うむ。さてセイル、今朝はもうよい。ファーナをつれて下がるがいい」
「ははっ」
ファーナを強引に立たせて部屋を出てゆくセイルの後姿を見送ると、ゲルニス自身もまた、玉座を立ち奥の間へと消えていった。

     ▽     ▽     ▽     ▽     ▽

壁、床、天井、そのすみずみに至るまで、異質な文様に彩られたその室内。
朝だというのに外からの光は一切差さず、床のあちこちに施されたドクロの燭台の上に揺らめく炎だけが、妖しげな蒼光で部屋全体を浮かび上がらせている。
あちらこちらに、様々な魔法物品や魔法装置が乱立するこの室内だが、その中でも最も強烈な存在力を持ってたたずんでいるのが、部屋の中心にある巨大で透明な円柱だ。
空洞となっている内側を何かの液体で満たし、時折ゴボゴボと気泡の湧き上がるその中には、口元を巨大なミミズのようなプラグの先で覆われた全裸の少女がゆらゆらと浮かんでいる。
その眼差しには既に生き生きとした輝きはなく、何もかもあきらめたような影を落としていた。

「クックック・・シアフェル姫一行は行方知れず・・・か。いやいや、我ながら本当にいい趣味をしている・・・クク・・・・アハハハハハッ」
この部屋の主たるゲルニスは、ひとしきり笑うと中央の円柱に近づく。
彼がおもむろに手を置くのは、この円柱の一辺に張り付いた石柱。
上面に魔法文字が刻まれたこの石柱は、この魔法装置の操縦機器のようだった。
ゲルニスが慣れた手つきで、その石柱の魔法文字に魔力の光を注ぎ込むと、円柱内の床下から毒々しい深紫色をしたグロテスクな3匹の大蛇たちがうねうねと湧き出し始める。
いや、そののっぺらとした大蛇たちは、鱗に覆われてもいなければ、目や鼻や牙といった器官がない。
実際はこの装置の1部であって、1個の生命体ではないのだ。

「さあ、今日のおけいこの時間だよ」
石柱の魔法文字に新たな次々と光が宿ってゆく。
うっすらとした光に包まれたゲルニスの手が次なる操作を行うと、大蛇たちが浮力に任せるかのようにゆっくりと上ってゆく。
まず2匹の大蛇が浮上し、最奥に小さな穴が開いているだけののっぺらとした口を大きく開くと、少女の小さな両の乳房に噛み付く・・いや、吸い付く。
それを確認したかのようなタイミングで、最後の1匹が少女の足に這い登ってゆくと、目的地直前でぴたりと止まり、グワッと大きな口を開いた。
口の奥にある小さな穴からは、イトミミズのようなたくさんの細い触手、そしてその中央にはサイズも外見もまさに男性器を髣髴とさせる突起が頭を覗かせている。

――ヴゥゥゥゥン・・・・
最後の文字が光を帯びると、3匹目の大蛇が少女の股間を飲み込もうとするがごとくゆっくり噛み付いてゆく。
するとそれと同時に、少女の表情がかすかに生気を帯び始めた。
さくらんぼを髣髴とさせる紅が、その愛らしい頬を染めてゆく。
それは、本来は下着で覆い隠すべき女の最もデリケートな部分をグロテスクな魔法生命体に張り付かれ、しかもその内なる突起物が胎内へと滑り込んできたからだ。

――ゴボッゴボボッ・・
「ハハハ、気持ちいいのかい?」
少女がのたうち、プラグに覆われた口元から気泡が溢れる。
股間を覆う貞操帯がごとき大蛇の内側、小さな胎内にうずまった突起物は伸縮やうねりを繰り返しては、無理やり少女に女の悦びを植え付けてゆく。
すると、それに呼応するかのように乳房にへばりついた大蛇たちも、グネグネと細長い体を躍らせては、その口内を波打たせ、乳首を吸い上げる。
一切の抵抗手段を持たない少女は、ただ虚ろな眼差しを泳がせるだけだ。

「まあ、ともかく頑張ってくれたまえよ」
ゲルニスの手が石版を叩くと、魔法文字たちの宿す光の色が俄かに白く染まる。
瞬間、股間の大蛇は電気ショックでも受けたかのように、断続的に激しく身をうねらせ始めた。

――ゴボッ・・・ゴボボボボボボッ!!
すると少女もそれにあわせて肢体をガクガクと痙攣させ、大きな瞳をこれ以上ないくらいに見開く。
その下肢では、ピッタリと張り付いた大蛇の口と少女の肌の間をを押し通るかのように、白く濁った液体が漏れ出し、水中に煙がごとく舞い上がっている。

「ハッハッハ・・・何せ君は、ボクの切り札なんだからねえ――」

なにやら楽しくてしょうがないといったゲルニスが部屋を出て行ったあとも、水中の蹂躙劇は終わる様子を見せなかった。


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