セイルーンに入る前に、アメリアは首輪を外された。
「あっ」
 寂しそうな顔をするアメリア。
「フフフ、どうした?」
 意地悪く質問するゼルガディス。
「な、なんでもありません」
「フフ、そうか?」
 アメリアの首筋に指を這わせるゼルガディス。
「ああっ……」
「欲しいのだろう、ここに、服従の証が!」
 ゼルガディスの言葉に、顔を赤らめるアメリア。
 図星だった。
 アメリアの股間がしとどに濡れる。
「そ、そんなこと……」
 視線をそらせるアメリア。
「そうか。悪いペットだな、アメリアは」
「えっ?」
 アメリアの表情が恐怖におののく。
「良いペットというものは、自分で繋がれることを望むもんだが」
 わざとらしくつぶやくゼルガディス。
「あの、ゼルガディスさん……」
「なんだ?」
 喜悦を含んだ声で問いかけるゼルガディス。
「本当は、アメリアは、首輪をして欲しいです」
「ほう、何故だ?」
「あ、アメリアは、ゼルガディスさんの、ペットだから……」
 再び股間を濡らすアメリア。
「き、きもちいいんです、首輪をされていると」
「ククク、スケベでマゾな、このペットめ!」
 家畜を叩くように、アメリアの尻をはたくゼルガディス。
「あんっ! あはぁん……」
 たった一撃で淫らに溶け崩れるアメリア。
 実質的な意味で、アメリアには首輪はいらなくなっていた……
「奉仕させてください、ゼルガディスさん」
「やってみろ」
「はい!」
 アメリアは嬉しそうにうなずくと、淫らな奉仕をみずからの意志で始めだしていた……


 王宮に戻ったアメリア。
 昼間は清楚な表情で公務をこなし、
 夜になると、自然と男子トイレに足を運んでいた。
 そう、まるで吸血鬼の被害者が、みずからその身を吸血鬼に捧げるように……
 男性用のトイレの中で、なぶりつくされるアメリア。
 アメリアの、人としてのプライドを引き裂き、啜るゼルガディス。
 毎晩、毎晩、ゼルガディスに、被虐の喜びを、骨の髄まで味あわされるアメリアだった。
 そして、
 その日がやって来た……


「姫さま、前を確認させて頂きますわ」
 親しい女官の言葉に、顔を赤らめるアメリア。
「……はい」
 蚊の泣くような返事をすると、スカートをたくしあげ、パンティをずり降ろす。
 手際よく確認する女官。
 ぴったりと口を閉じているアメリアのあそこに、満足そうな笑みを浮かべた。
「はい、もうよろしいですわ、姫さま。お父上には、アメリアさまは処女であったと報告しておきます」
「…………はい」
 さらに小さい声でうなずくアメリア。
 穢れないあそこの反対側、
 ほんらい排泄物をひりだす、その穴。
 そこが完全に第二の性器として開発されつくしていることに、女官は気がつかない。
 さらに、
 アメリアの口が第三の性器として、ゼルガディスの精液を啜っていることにも。
 アメリアとゼルガディスの婚礼は、あと三日後となっていた。


 純白のドレスを身に纏い、ヴァージンロードを歩くアメリア。
 アメリアは確かに処女だった。
 しかしその心根は、すっかりマゾの牝奴隷……
 ゼルガディスが用意している登録所へ、一歩一歩足を進めるアメリア。
 セイルーンの姫であるアメリアにゼルガディスの烙印を施し、ゼルガディス専用の家畜として登録する為の祭壇へと……
 満面の笑みを浮かべるアメリア。
 その表情は、影ひとつない。
 やがて、
 祭壇へ上がったアメリアは、ゼルガディスに、服従の口づけを捧げたのだった……


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