5
セイルーンに入る前に、アメリアは首輪を外された。
「あっ」
寂しそうな顔をするアメリア。
「フフフ、どうした?」
意地悪く質問するゼルガディス。
「な、なんでもありません」
「フフ、そうか?」
アメリアの首筋に指を這わせるゼルガディス。
「ああっ……」
「欲しいのだろう、ここに、服従の証が!」
ゼルガディスの言葉に、顔を赤らめるアメリア。
図星だった。
アメリアの股間がしとどに濡れる。
「そ、そんなこと……」
視線をそらせるアメリア。
「そうか。悪いペットだな、アメリアは」
「えっ?」
アメリアの表情が恐怖におののく。
「良いペットというものは、自分で繋がれることを望むもんだが」
わざとらしくつぶやくゼルガディス。
「あの、ゼルガディスさん……」
「なんだ?」
喜悦を含んだ声で問いかけるゼルガディス。
「本当は、アメリアは、首輪をして欲しいです」
「ほう、何故だ?」
「あ、アメリアは、ゼルガディスさんの、ペットだから……」
再び股間を濡らすアメリア。
「き、きもちいいんです、首輪をされていると」
「ククク、スケベでマゾな、このペットめ!」
家畜を叩くように、アメリアの尻をはたくゼルガディス。
「あんっ! あはぁん……」
たった一撃で淫らに溶け崩れるアメリア。
実質的な意味で、アメリアには首輪はいらなくなっていた……
「奉仕させてください、ゼルガディスさん」
「やってみろ」
「はい!」
アメリアは嬉しそうにうなずくと、淫らな奉仕をみずからの意志で始めだしていた……
王宮に戻ったアメリア。
昼間は清楚な表情で公務をこなし、
夜になると、自然と男子トイレに足を運んでいた。
そう、まるで吸血鬼の被害者が、みずからその身を吸血鬼に捧げるように……
男性用のトイレの中で、なぶりつくされるアメリア。
アメリアの、人としてのプライドを引き裂き、啜るゼルガディス。
毎晩、毎晩、ゼルガディスに、被虐の喜びを、骨の髄まで味あわされるアメリアだった。
そして、
その日がやって来た……
「姫さま、前を確認させて頂きますわ」
親しい女官の言葉に、顔を赤らめるアメリア。
「……はい」
蚊の泣くような返事をすると、スカートをたくしあげ、パンティをずり降ろす。
手際よく確認する女官。
ぴったりと口を閉じているアメリアのあそこに、満足そうな笑みを浮かべた。
「はい、もうよろしいですわ、姫さま。お父上には、アメリアさまは処女であったと報告しておきます」
「…………はい」
さらに小さい声でうなずくアメリア。
穢れないあそこの反対側、
ほんらい排泄物をひりだす、その穴。
そこが完全に第二の性器として開発されつくしていることに、女官は気がつかない。
さらに、
アメリアの口が第三の性器として、ゼルガディスの精液を啜っていることにも。
アメリアとゼルガディスの婚礼は、あと三日後となっていた。
純白のドレスを身に纏い、ヴァージンロードを歩くアメリア。
アメリアは確かに処女だった。
しかしその心根は、すっかりマゾの牝奴隷……
ゼルガディスが用意している登録所へ、一歩一歩足を進めるアメリア。
セイルーンの姫であるアメリアにゼルガディスの烙印を施し、ゼルガディス専用の家畜として登録する為の祭壇へと……
満面の笑みを浮かべるアメリア。
その表情は、影ひとつない。
やがて、
祭壇へ上がったアメリアは、ゼルガディスに、服従の口づけを捧げたのだった……
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